チートな僕と最強少女

始まりの時

いきなり勝負

　剣をすぐに取りだし、剣と魔法の両方を駆使し全体攻撃や個々に一回一回大きなダメージを与えていく。

　赤いローブの子も僕と同じく剣と魔法の両方を駆使し戦っているが、全体攻撃を行う様子は全く無く、個々を一撃で倒している。さらには踊っているかの様に綺麗な動きだった、一つ一つの動きに無駄が無く、何かにリズムを合わせているかのような動き、そして魔物達を圧倒的力で倒していく。この子は戦いに手慣れているようで、腕も最高だろう。

　全滅させるのには時間は掛からなかった、あんなに大量にいた魔物を物の数分で倒した、半分以上はローブの子が狩ったんだけど、最低限のウルフ五体は倒した。こんなに腕利きだと知っていれば余計なお節介はしなかっろう。

　ローブの子は僕ジット睨んでいるような気がした、ローブ越しからも殺気が漂う。

　「お前、私と勝負しろ」

　「うん、いいけど……」

　やらないって言っても襲ってきそうだから一応正々堂々と勝負を受けることにした、それにしても声から考えるとローブの子は女の子だろう。確かに腕利きだけど、本気を出す程でもないだろう、大怪我されても困ってしまうから。

　「始める！」

　少女の威勢の良い言葉と共に勝負が始まった。
　少女の持っている武器は剣一本のみ、だからといって魔法が使えるから、気を引きめなくてはいけない。

　少女が真横に剣を振る、胴に当てようとしているのはあからさまに分かる。なら。すぐ様僕も剣をその狙われている所に出す、鉄と鉄のぶつかり合う音が響き渡る。少女が剣を強く押している事がわかる、ここままじゃ守りきれない。そう思い僕は。

　「火の玉」

　火の玉を出し、少女の手を目掛けて攻撃する。

　そしてそれが当たり少女はすぐ僕と距離をとった。少女は、悔しそうに唸りなる。

　「今日の所は私が、お前を甘く見て過ぎていた、だがな、今度やる時は私が絶対に勝ってやる」

　少女はそして何処かに消えていった。僕は早く寝たいしギルドで銀貨を貰い、安い宿に、泊まりすぐにベットで寝た。