チートな僕と最強少女

始まりの時

白い空間

　目が覚めるとそこは、何処もかしこも白い一つの世界のような空間に僕は居た。僕は確か知らない男に殺されたんじゃ……

　白い空間に神々し光がそこにあっり、僕は不思議と惹きつけられ、そこに足を運ぶと神々しさを纏っている一人の女性が、祈りを捧げる様に見えた。

　艶のある黒髪を腰まで伸ばし、凛々しい顔立ちで、目は全てを見透かしたようで、僕の考えている事などお見通しなのかもしれない。

　「貴方は本当に不運な方でした、ですから私が貴方をもう一つの異なる世界にお送りします」

　目の前の女性は、意味のわからないことを言い、僕が状況を理解してないことに気づいたのか説明をしてくれる。

　「私はアリア、女神です、そして貴方は見知らぬ男性に殺されました」

　女神を名乗るアリア様は、さらっととんでも無い事を言う。
　不思議とその事に怒りや憎しみ等一切感じられなかった。

　「ですから私が、貴方の住んでいる世界とは異なる世界に連れて行ってあげます」
　
　「主に剣と魔法などが使えますよ」

　ニコリと微笑むアリア様は、淡々と話を進めている、本当にそうなればいいなぁと思いつつ聞いている。

　「あと、貴方には私から三つの力を授けます、一つ目は人の言葉と文字が理解出来ること、獣人族などど話す時は勉強した方が良いですよ、二つ目は魔法魔力が強い事、最後は身体能力がよくなる事です、あと記憶はその引き継がれます」

　かなり都合の良い能力などを持って異世界に行けたら楽しいだろうな、しかも獣人族も居るし。

　「分かった、その世界に行くよ」

　本当に行けるならそう思い僕はアリア様にお願いした。
　
　「分かりました」

　アリア様が、そう言うと僕の元に光の柱が出て来る。

　「あ、忘れてました、異なる世界では貴方は孤児です、名前はフェス・クレールです」

　アリア様は、ニヤリと笑いながら手を振っている。