チートな僕と最強少女

始まりの時

プロローグ

　日沈み暗闇に包まれる、人や車などの交通量が少なく心寂しくなる。
　早く帰らないとなぁ、何て思いながら僕は駆けると、後ろから足音が聞こえ好奇心で振り返るが、そこには誰も居なかった……

　昔から怖い話など苦手なので、少し怖くなった僕は、家まで全力で走ると、後ろから足音が聞こえる、それは僕を付けているかのように。

　もう一度振り返ってもそこには誰も居なかった、余計に恐怖が込み上げそうな程だ、家に帰れば全て終わるだろうと思いながら駆け出そうとする。

「あっ、待ってください」
「ひぃ」

　後ろから聞こえた声に僕は、小さく叫んでしまう。

　恐る恐る振り返ると、フードで顔を覆っている十代後半くらいの男性だった。

　「駅に行きたいんですけど、道に迷ってしまいまして、良かったら教えてくれましんか？」

　男はそう言うと僕の方に一歩また一歩と距離を縮めてくる、男と僕の距離は一メートルを切っていた。

　「ここを真っ直ぐ行くと十字路があってそこを、左に向かって行くと着きます」

　一応、駅の道を教え僕は、一礼しすぐに帰ろうと振り返る。その時僕は、悲鳴をあげる程の痛みが喉からくるそこには、僕の血が媚びれ付いたナイフが刺さっていた。そして男の汚い笑い声が聞こえた。

　あぁ僕は、こんなとこで死んじゃうのかなぁ、そんな事知ってたらもっと楽しい日々を送りたかったな。

　その日を境に僕は、この世界から……