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第二章 神はいずこ
17-8 神はゆめゆめ
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「白綺、……噛むでない。腹が空いたか」
「ん、ん」
気づけば白綺は鼻を鳴らしながら春絶の首筋に噛みついていた。みっしりと詰まった肉と張りのある肌に歯を立て、しかし神の肌に傷つけることなどできるはずも無く、それどころかびくともしない引き締まった肉の感触に、噛むたび白綺のほうが恍惚とする。
「純なことだ」
「あっ!」
返しとばかりに今度は春絶が白綺の肩にかるく歯を立てる。「あ__ん、もっと噛んで……はんでください……」
肩や首、顎にあまがみをされるだけで気が遠くなるほどの快感だった。今からこの男に喰われるのだと、全身が内側から砕けそうなほどの期待で眩暈がする。
だが春絶は何度か甘噛みをすると、ふいに顔を離した。
「ぁ__、なぜ……?」
「これ以上は、いよいよ抑えが利かなくなる」春絶はうすく口端を上げた。「まさか婚儀の刻にあって”番とまぐわっているから”と来賓を待たせるわけにもいくまい」
「し、しかし……でも、わたしは……」
「白綺」
春絶が白綺の口を吸った。「今夜は、これで終いだ」
火照らされた体にはあまりに短い接吻だった。吸われて、離れゆくその唇を力ずくで引き戻せたらどんなによかったか。
流石にそうまではしなかったものの、明らかに不満顔だったのか、春絶は自分を見つめる白綺を見る目を細めた。細く白い髪を丁寧に手で梳いてやる。
「よし、よし」
「わたしを、稚児のように扱うのは、う、よしてください……!」
「番に欲されて応じぬ不義理を許せよ。だが、なにも外聞や体裁の為に拒んでいるのではないのだ」
む、と白綺が頬を膨らませ、駄目押しのように春絶の顎を噛む。春絶は甘んじてそれを受け入れた。
「白綺、人として生まれ、純潔のお前に聞かせるには少々気が引けるが」
「じゅ……純潔だとか、そういう、そういうのをいちいち言わないで……」
「そうか。ならば単刀直入に言うが____長いのだ」
長い。
突然降って湧いてきたその言葉に、白綺は思わず怪訝そうに眉を寄せ、首を傾げた。
長い。
長いとは、一体”なに”が?
「私とてそうした事情に精通している訳ではないが、少なくとも私が人の形を真似るようになり、そうして見聞きする限り、人の情事というのはなんとも……何と言ったらいいのか、浅く、短いものらしい。
ああ、きっと理性ある生き物ゆえだろう、必ずや子を為さん、というものでもないから尚のこと淡白なのだろうが」
春絶は目を伏せつつ、淡々と語る。
「お前たちはか弱く、そして熱に弱い。まぐわうにも一晩で精魂が果ててしまう。いや、この言い方は侮蔑的だな。お前たちの熱の分け合い方は____そう、繊細すぎるのだ。獣として生まれた私からすれば、お前たちは、あまりに品があり、冷静すぎる」
わたしは、と春絶が言う。伏せていた瞼を開く。
墨を水に溶かしたような透き通った黒い眼が、ひたりと白綺の顔を濡らした。
「そんなままごとでは、足らん」
一晩では短すぎる。
精魂が果てたから終わる__では、浅すぎる。
子を為せずともいい、ただ棒を穴に抜き差しして、微温湯のような熱に揺蕩って。
たかだか夜通し腰を振って、疲れて眠る。
そんな子供の遊びのようなものは、ままごとでしかない。
「獣のまぐわいは、きっとお前には想像もつかないほど下品で、苛烈で、そうして嫌になるほど長いよ」
春絶はそれを、自らの恥のように語った。獣として生まれたからには、神になったとて忘れることなどできない性があることを。子を為し、産み増えて、群れを成す。種を残す。そうせずにはいられないのだ。
心を得て、ただ生殖そのためだけでない触れ合いを知ったとて、欲の形は変わらない。
剥き出しの体は、番を前にして例外なく思う。
これを孕ませねばならない、と。
__そのことを、春絶は人を前にして、恥を明かすように言った。
そのつもりだった。
そうして____春絶は、自らの誤解を知る。
「……ああ、白綺」
は、は、と短くいとけない吐息が鎖骨にかかる。
軽蔑されるために、冷静にさせるために告げたはずの言葉だったのだが、どうも逆効果だったらしい。
潤んだ目から口から、涙や涎が零れそうになっている。
寝具を暴くまでも無く、おそらく別の場所も似たようにぬかるんでいることだろう。獣であり神である存在からそういった意志を向けられてしまえば、男という性別などなんの差しさわりにもならない。
「私に孕まされたいと、そう思うまでに、あてられたか」
「はぁ、は……」
「よくその清純を穢されずにあれたものだ。よくぞその清廉さを保って生きたものだ。お前の周囲にいたものたちは、__ああ、お前が清すぎて、手が出せなかったか。人というもの、その理性というものは、なんと憐れみ、驚嘆すべきものか」
「春絶、しゅんぜつどの……」
「番を半端に抱くことはできない。が、せめて眠れるようにしてやらねば辛かろう。来なさい」
来いと言われ、来てもよいと許されて。
白綺はこれ以上なく全身で春絶に寄りかかる。もはや互いを隔てる皮膚が憎たらしいとばかりに引き締まった若い体を寄せ、その熱を訴える。
口を吸われ、唾液を飲まれ、時には飲まされ。体を撫でられ、慰められる。それでも本当に慰められた居場所には触れられず、どうにかそこへ誘ってみても、ほんの浅く入り口に指先を差し込まれて終わる。それでもたったそれだけのことで腰がびくびくと跳ねた。
膨れ上がった泡が弾けるように、ゆるやかに茹だされた体があるとき糸が切れたように崩れる。崩れたところで既に横になっているのだが、背骨を失ったようにぐったりと脱力した白綺の頭を春絶の腕が支えた。
「は____ふ、」
「……よくもまあ、斯様な新雪を誰一人踏み荒らさずにおったものだ。そうして善人たちが後生大事にした新雪を、汚すのがよりにもよって獣とは」
「ん、春絶殿……?」
「__いや、なんでもない。そのまま眠るといい」
白綺はぼんやりとしたまま「はい」と呂律の怪しい口で言い、それから何かを探した。自分が枕にしている春絶の腕をさすり、それからもう一方の、腰の方に回されていたほうの腕に手を這わせ、その先で手を繋ぐ。
__日が昇るまで手を繋いでいよう、とは確かに言ったが。
まさかここまで理性が溶かされ、前後も定かでない頭であっても、白綺はそれを覚えていたらしい。もそもそと布団の中で腕を動かし、春絶の手を取ると、それを握る。けして解けないように互いの指の間を埋めるようにして絡め。
そうしてしっかり手を繋ぐと、そこまでだったようだ。まるで遊び疲れた子供のように、春絶が見ている先で白綺はことりと眠った。
「……白綺」
眠ったばかりの白綺を起こすつもりはなく、眠ったものを起こすような声ではなかった。それなのに口をついて呼ばずにいられなかった理由を春絶はこれと説明できなかった。自分自身にさえも。
細く静かな寝息だけが聞こえていた。そのほかは、燭台に据え付けられた蠟が溶けて滴る音と、外のかすかな風の音だけだ。
夜が明けたら。日が昇ったら。
この人間は春絶の番となり、春絶もまたこの人間の番になる。
枕として差し出しているほうの腕を軽く曲げ、その体を抱き寄せる。さらさらした長い白髪が腕に絡み、ほどけていく。春絶からすればやや不安になるほど華奢な体はすっぽりと腕の中に収まった。
「ん、」白綺が身じろぐ。だが目を覚ましたわけではなく、すこし首を動かすと、収まりの良い場所を見つけたのか、春絶の腕の付け根の方へさらに頭を寄せて静かになる。
「……」
春絶はひそかに眉を寄せた。布団の中で自分の尾が触れていることに気づいたからだ。毛布や布団を被っていても構わずに振れるそれがうっとうしく、押さえつけたいが両の手は塞がっている。
眠ればいいと思いながら(もはや神となった身にそれが不要といえど)、眠るのが妙に惜しい。せめて燭台の蝋が溶けきるまで__いや、仮に燭台の火が消えたところで、夜目は春絶に白綺のようすをはっきりと見せるだろうが、もうすこし。
神の末席に加わって幾星霜。百年を過ぎてからはもはや年月を数えてなどいない。
日々瞑想に徹し、罪を思い、罪人を見送り。
波立つことのない凍った湖のような心が、いまは絶えず波紋を立てている。とりとめのないことを考えている。
明日の天気はどうだろうか。目が覚めた時、白綺はまずまっさきになんと言うだろうか?
大宰府の神使たちが世話を焼いたという、白綺の衣装はどんなものか。知古たちは白綺を見てどう思うだろうか、白綺は彼らを気に入るだろうか。
白綺は____
明日は____
さざ波のように打ち寄せる思考を断ち切るように春絶は目を伏せた。ただそれだけで、誰に触れられたわけでも風が吹いたわけでもないが燭台の火が消える。
山中は静かだ。
明日。
いや、もう今日だ。
今日。
今日が、岐路になるだろう。
春絶は考えることをやめた。ただ目を伏せ、目以外の全てでたった一人を感じながら、もう何年、何十年ぶりの眠りに落ちた。
「ん、ん」
気づけば白綺は鼻を鳴らしながら春絶の首筋に噛みついていた。みっしりと詰まった肉と張りのある肌に歯を立て、しかし神の肌に傷つけることなどできるはずも無く、それどころかびくともしない引き締まった肉の感触に、噛むたび白綺のほうが恍惚とする。
「純なことだ」
「あっ!」
返しとばかりに今度は春絶が白綺の肩にかるく歯を立てる。「あ__ん、もっと噛んで……はんでください……」
肩や首、顎にあまがみをされるだけで気が遠くなるほどの快感だった。今からこの男に喰われるのだと、全身が内側から砕けそうなほどの期待で眩暈がする。
だが春絶は何度か甘噛みをすると、ふいに顔を離した。
「ぁ__、なぜ……?」
「これ以上は、いよいよ抑えが利かなくなる」春絶はうすく口端を上げた。「まさか婚儀の刻にあって”番とまぐわっているから”と来賓を待たせるわけにもいくまい」
「し、しかし……でも、わたしは……」
「白綺」
春絶が白綺の口を吸った。「今夜は、これで終いだ」
火照らされた体にはあまりに短い接吻だった。吸われて、離れゆくその唇を力ずくで引き戻せたらどんなによかったか。
流石にそうまではしなかったものの、明らかに不満顔だったのか、春絶は自分を見つめる白綺を見る目を細めた。細く白い髪を丁寧に手で梳いてやる。
「よし、よし」
「わたしを、稚児のように扱うのは、う、よしてください……!」
「番に欲されて応じぬ不義理を許せよ。だが、なにも外聞や体裁の為に拒んでいるのではないのだ」
む、と白綺が頬を膨らませ、駄目押しのように春絶の顎を噛む。春絶は甘んじてそれを受け入れた。
「白綺、人として生まれ、純潔のお前に聞かせるには少々気が引けるが」
「じゅ……純潔だとか、そういう、そういうのをいちいち言わないで……」
「そうか。ならば単刀直入に言うが____長いのだ」
長い。
突然降って湧いてきたその言葉に、白綺は思わず怪訝そうに眉を寄せ、首を傾げた。
長い。
長いとは、一体”なに”が?
「私とてそうした事情に精通している訳ではないが、少なくとも私が人の形を真似るようになり、そうして見聞きする限り、人の情事というのはなんとも……何と言ったらいいのか、浅く、短いものらしい。
ああ、きっと理性ある生き物ゆえだろう、必ずや子を為さん、というものでもないから尚のこと淡白なのだろうが」
春絶は目を伏せつつ、淡々と語る。
「お前たちはか弱く、そして熱に弱い。まぐわうにも一晩で精魂が果ててしまう。いや、この言い方は侮蔑的だな。お前たちの熱の分け合い方は____そう、繊細すぎるのだ。獣として生まれた私からすれば、お前たちは、あまりに品があり、冷静すぎる」
わたしは、と春絶が言う。伏せていた瞼を開く。
墨を水に溶かしたような透き通った黒い眼が、ひたりと白綺の顔を濡らした。
「そんなままごとでは、足らん」
一晩では短すぎる。
精魂が果てたから終わる__では、浅すぎる。
子を為せずともいい、ただ棒を穴に抜き差しして、微温湯のような熱に揺蕩って。
たかだか夜通し腰を振って、疲れて眠る。
そんな子供の遊びのようなものは、ままごとでしかない。
「獣のまぐわいは、きっとお前には想像もつかないほど下品で、苛烈で、そうして嫌になるほど長いよ」
春絶はそれを、自らの恥のように語った。獣として生まれたからには、神になったとて忘れることなどできない性があることを。子を為し、産み増えて、群れを成す。種を残す。そうせずにはいられないのだ。
心を得て、ただ生殖そのためだけでない触れ合いを知ったとて、欲の形は変わらない。
剥き出しの体は、番を前にして例外なく思う。
これを孕ませねばならない、と。
__そのことを、春絶は人を前にして、恥を明かすように言った。
そのつもりだった。
そうして____春絶は、自らの誤解を知る。
「……ああ、白綺」
は、は、と短くいとけない吐息が鎖骨にかかる。
軽蔑されるために、冷静にさせるために告げたはずの言葉だったのだが、どうも逆効果だったらしい。
潤んだ目から口から、涙や涎が零れそうになっている。
寝具を暴くまでも無く、おそらく別の場所も似たようにぬかるんでいることだろう。獣であり神である存在からそういった意志を向けられてしまえば、男という性別などなんの差しさわりにもならない。
「私に孕まされたいと、そう思うまでに、あてられたか」
「はぁ、は……」
「よくその清純を穢されずにあれたものだ。よくぞその清廉さを保って生きたものだ。お前の周囲にいたものたちは、__ああ、お前が清すぎて、手が出せなかったか。人というもの、その理性というものは、なんと憐れみ、驚嘆すべきものか」
「春絶、しゅんぜつどの……」
「番を半端に抱くことはできない。が、せめて眠れるようにしてやらねば辛かろう。来なさい」
来いと言われ、来てもよいと許されて。
白綺はこれ以上なく全身で春絶に寄りかかる。もはや互いを隔てる皮膚が憎たらしいとばかりに引き締まった若い体を寄せ、その熱を訴える。
口を吸われ、唾液を飲まれ、時には飲まされ。体を撫でられ、慰められる。それでも本当に慰められた居場所には触れられず、どうにかそこへ誘ってみても、ほんの浅く入り口に指先を差し込まれて終わる。それでもたったそれだけのことで腰がびくびくと跳ねた。
膨れ上がった泡が弾けるように、ゆるやかに茹だされた体があるとき糸が切れたように崩れる。崩れたところで既に横になっているのだが、背骨を失ったようにぐったりと脱力した白綺の頭を春絶の腕が支えた。
「は____ふ、」
「……よくもまあ、斯様な新雪を誰一人踏み荒らさずにおったものだ。そうして善人たちが後生大事にした新雪を、汚すのがよりにもよって獣とは」
「ん、春絶殿……?」
「__いや、なんでもない。そのまま眠るといい」
白綺はぼんやりとしたまま「はい」と呂律の怪しい口で言い、それから何かを探した。自分が枕にしている春絶の腕をさすり、それからもう一方の、腰の方に回されていたほうの腕に手を這わせ、その先で手を繋ぐ。
__日が昇るまで手を繋いでいよう、とは確かに言ったが。
まさかここまで理性が溶かされ、前後も定かでない頭であっても、白綺はそれを覚えていたらしい。もそもそと布団の中で腕を動かし、春絶の手を取ると、それを握る。けして解けないように互いの指の間を埋めるようにして絡め。
そうしてしっかり手を繋ぐと、そこまでだったようだ。まるで遊び疲れた子供のように、春絶が見ている先で白綺はことりと眠った。
「……白綺」
眠ったばかりの白綺を起こすつもりはなく、眠ったものを起こすような声ではなかった。それなのに口をついて呼ばずにいられなかった理由を春絶はこれと説明できなかった。自分自身にさえも。
細く静かな寝息だけが聞こえていた。そのほかは、燭台に据え付けられた蠟が溶けて滴る音と、外のかすかな風の音だけだ。
夜が明けたら。日が昇ったら。
この人間は春絶の番となり、春絶もまたこの人間の番になる。
枕として差し出しているほうの腕を軽く曲げ、その体を抱き寄せる。さらさらした長い白髪が腕に絡み、ほどけていく。春絶からすればやや不安になるほど華奢な体はすっぽりと腕の中に収まった。
「ん、」白綺が身じろぐ。だが目を覚ましたわけではなく、すこし首を動かすと、収まりの良い場所を見つけたのか、春絶の腕の付け根の方へさらに頭を寄せて静かになる。
「……」
春絶はひそかに眉を寄せた。布団の中で自分の尾が触れていることに気づいたからだ。毛布や布団を被っていても構わずに振れるそれがうっとうしく、押さえつけたいが両の手は塞がっている。
眠ればいいと思いながら(もはや神となった身にそれが不要といえど)、眠るのが妙に惜しい。せめて燭台の蝋が溶けきるまで__いや、仮に燭台の火が消えたところで、夜目は春絶に白綺のようすをはっきりと見せるだろうが、もうすこし。
神の末席に加わって幾星霜。百年を過ぎてからはもはや年月を数えてなどいない。
日々瞑想に徹し、罪を思い、罪人を見送り。
波立つことのない凍った湖のような心が、いまは絶えず波紋を立てている。とりとめのないことを考えている。
明日の天気はどうだろうか。目が覚めた時、白綺はまずまっさきになんと言うだろうか?
大宰府の神使たちが世話を焼いたという、白綺の衣装はどんなものか。知古たちは白綺を見てどう思うだろうか、白綺は彼らを気に入るだろうか。
白綺は____
明日は____
さざ波のように打ち寄せる思考を断ち切るように春絶は目を伏せた。ただそれだけで、誰に触れられたわけでも風が吹いたわけでもないが燭台の火が消える。
山中は静かだ。
明日。
いや、もう今日だ。
今日。
今日が、岐路になるだろう。
春絶は考えることをやめた。ただ目を伏せ、目以外の全てでたった一人を感じながら、もう何年、何十年ぶりの眠りに落ちた。
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