愛し子の愛し子の異世界生活

いちこ

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新しい世界

79 結ばれる *

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「あっ。あっ。ふぁ。あん。あん。ジュード、やだ。」

 月明かりの中ベッドの中で、ジュードにずっと気持良くされてる。
 全身撫でられて、舐められて、気持ちいい。
 ドキドキしすぎて、心臓が破裂しそう。
 激流にのまれたまま、ジュードの愛撫を受けていた。

 あの時、おれは燈翔と心琴の二人に大人になりたい。ってお願いした。
 おれはジュードが求めてくれるなら、今でも構わないって思ってたけど、ジュードは燈翔と心琴との「成人するまでは手を出さない。」っていう約束を守ったんだ。

 おれだってちゃんと知識はある。
 リオンは教えてくれなかったけど、心琴が持ってきた本は、所謂そういうやつで、薄い本とか、ノベルズにコミックを、心琴はとても楽しそうに持ってきたのだ。

「無知シチュもねー、とてもそそられはするんだけど、相手に思ったより知識があって、慌てるジュードさんも見たいわ。」

「え、見ちゃダメだよ。」

「えええー。少しだけ、ダメ?記録は残さないから。」

「いやいやいやいや!絶対ダメだからね!いくら心琴でも、勝手に見ちゃダメ。」

 なんて会話をしたなぁ。と、ふと思い出した。

「どうした?考え事か?余裕だな?」

 いつの間にか上半身裸になったジュードに、腰を撫でられながらそう言われる。

「ん。はっ。いや、あのね、ちょっと待って。」

 おれの制止にピタリと止まってくれる。
 ベッドに押し倒されていたおれは、ジュードの首に腕を回して、上半身を起こし、耳元にぐっと顔を近付ける。

「心琴が覗いてるかも。」

 すごく嫌そうな顔をして

「そうなのか?」

って聞くから、軽ーく心琴の性癖について伝えたら、なんかブワッと魔力かな?なんか広がった。

 さっきより暗くない?周りの闇が濃くなった気がする。

「これで見えない。」

 めちゃくちゃ整った顔が目の前に来て、ニヤッといい笑顔になる。
 
 この顔めちゃくちゃ好きだわ。

 ベッドの上に胡座をかいて座っているジュードに、ぎゅって抱きついて、向かい合わせになって、片膝の上に座る。
 キスをしながら、ジュードの太ももに触れると、ピクッとして、固くなったものに触れた。

 おれのもなんだか熱くって、下腹部から股間に熱が集まってる感じがする。

 急ピッチで大人になったから、初めての勃起なんだ。出したことも無いから、ちょっと不安なんだけど。

 ジュードがシャツを着ただけのむき出しの下半身に触れた。

「初めてか?精通もまだ?」

 優しく耳元で囁いて、そのまま口に含まれる。イヤーカフごとペロリと舐める。頷こうとしたのに、ゾクゾクしちゃって変な声出た。

「ひゃあ。」

 背筋にゾクリとしたものが走る。ぐっと背筋が伸びる。
その背中にスススッとジュードが指を滑らせる。
 もう一方の手は、そのままおれのペニスを軽くつかむ。
 もうずっとゾクゾクする。

「マコト?」

 もう一度聞かれれる。

 答えようとすると、唇を塞がれ、舌を絡められる。

「ん。もう。ジュードのいじわるぅ。答えらんないよぉ。はじめてだってばぁ。」

 頬も熱い。全身、熱い。

 ジュードの熱が、おれを熱くする。
 竿の部分を手で上下に擦られると、腰が勝手に浮いてしまう。

「はっ。あっ。あっ。」

 おれもジュードのズボンの紐を外して引き下げる。座っているからほとんど下がらないけど、それでも窮屈そうに閉じ込められていたジュードのジュードを出すことが出来た。もうすでにカッチカチのモノがブルンッと出てきた。
 思わず声が出る。

「!!!!すごっ。…おっき。」

 ジュードの手でほとんど隠れる、おれの分身の横に1,5倍くらいの大きさのジュードがいる。

 恐る恐る右手を伸ばして、それの先端に触れる。

「ふっ。」

 ジュードが息を詰め、ピクリとした。
 おれはジュードと同じように竿を握る。
  お互いが、お互いのモノを上下に擦る。

「あっ。あんっ。すごっ。」

 おれは初めての刺激に翻弄されて、ジュードのモノを握り続けることができない。
 ビクビクしながら追い上げられていく。

「あっ、なんか変。へんだよ。あっ、あっ、あああ。」

「ほら、そのままイッていいぞ。」

 また耳元。弱いみたいで、ビクビクしちゃう。ジュードの低い声でそう言われて、頭が真っ白になった。

「あっ、イクッ。いっちゃう。ふっ。ん。」

 ピュルッと何かおしっこじゃない白いものが出た。

「フフ。上手に出来たな。」

 ふうふうと息を荒くしていると、優しく言う。
 そして、手についた精液をそのまま後ろに回すと、おれの最奥の部分に触れた。

「息はいて。」

 そう言いながら、ぷちゅっと青い浄化棒をゆっくり入れた。

「はあああ。」

「馴染むまで少し待とうな。」

 穴の縁をムニムニと揉んだり、指を少しだけ出し入れされる。
 その度にんっんっ、と小さな声が漏れた。

 しばらくそうされているうちに、中で溶けた棒が潤滑油になって、すっかり柔らかくなってきた。

 指がいつの間にか一本奥まですんなり入るようになっていく。

「んっ。んっ。あっ。はっ。」

 翻弄されるほどの強い刺激ではないから、おれの手はジュードのモノを両手で握っている。
 ゆっくりと上下させる。

「ふっ。上手だ。気持ちいいよ。」

 さっきから喋るときは、わざと耳元で囁くんだ。そして、耳の中に時々舌を差し込んで舐める。

 その度にゾクゾクとする。更に穴からの緩やかな刺激に、さっき出したおれの分身は緩やかに立ち上がっていた。

「もう一本入れるぞ。」

 そう言いながら、指を増やす。
 思ったより、するりと入った。

 それでも今握っているジュードの方がめちゃくちゃ大きい。
 これ入るの?と思ったら、ドキドキする。

 クチュクチュと水音が鳴っている。

「ふあっ。あん。え?なに?やあん。」

 クニクニと動かす指を腹側に曲げる。その時、ビクッと刺激の強いところがあって、今までにない大きな声が出た。

「ここか?」

 ニヤリとしたジュードはそこに強く指を当てたりしながら、先程より激しくピストンした。

「あああっ、つ、つよすぎ、ああん。」

 おれの叫ぶような喘ぎを聞きながら、グチュグチュと出し入れする指は、いつの間にか三本になっているのにも気づけないくらい、気持ち良くなってしまっていた。

 時々入れた指をくぱぁと広げて、入り口を柔らかくする。

「あ、あ、ああん。すごっ。すごいよ。じゅ、じゅーどぉ。もう、もう、いいよお。」

 あまりの気持ち良さに、訳もわからずに、ジュードにおねだりした。

「くっ、煽ると我慢できない。慎翔の初めては絶対に痛い思いはさせたくないんだ。」

「もう、このまんまじゃくるしいよ。早くちょうだい。ジュード。」

 叫ぶように言うとぎゅっと抱きつく。

「ふふ。分かった。慎翔は可愛いな。」

 そう言いながら指を抜く。その刺激も快感になる。

「ふっ、あんっ。」

 ジュードはおれの身体をぐるりと反転させると、四つん這いにさせた。初めての人はこの体勢が良いんだって。

「避妊具入れるぞ。」

 そう言いながら、白い避妊具を穴に入れる。

 それからぴたりと熱いものが当てられる。

「慎翔。いくぞ。力を抜け。」

 キチンとおれに確認してから、進めていくの、嫌いじゃない。でも、もう初めての事ばかりで、限界で、うんうんとうなずくので精一杯だ。
 ジュードがおれの腰を掴みゆっくりと熱い杭が入ってくる。
 やっぱり大きい。お腹の中がいっぱいに広げられてる。

「ああああああ。」

 ずっずずっと少しずつ腰を進めていく。ある程度の所で止まる。

 そのままおれが落ち着くまで、ジュードは待ってくれた。

 少しして、腰をゆっくり動かすと、星が飛んだみたいにすごい刺激に、もう喘ぐだけしか出来なかった。

「んあ。あん。はあ。ふあ。」

 ジュードがゆさゆさと腰を揺する。
 激しいピストンなんてしない。
 それでも時々ずるぅっとカリ首が引っかかるまで抜いて、ずぶと入れられる。
 その時に中の気持ち良い所をごりごりと刺激するのだ。

「あーーー。あっ、んっ、ああっ。」

 おれの意識はドロドロになって、途中から覚えてない。

 でも、ジュードが背中にピッタリとくっついて、性を吐き出しながら、言った一言だけは記憶に残すことが出来た。

「ふっ。はぁ。慎翔。愛してる。もう離さない。」

 おれもって言ったつもりだけど、聞こえてたらいいな…。

 おれの意識はそこで溶けた。







 
 

 

 

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