アオハル・リープ

 ーーこれはやり直しの物語。

 とある女子高生のミカは他人の心の後悔が“杭”として見えていた。

 杭は大なり小なり、その人の後悔に応じてある。後悔が消えると同時に杭は跡形もなく失われる。

 そんなミカはクラスメイトの心の中にとてつもない異様な形の杭を見てしまった。

 気になっていると、その杭はどんどん大きくなり、やがてクラスメイトの心を蝕む。

 それが耐えられなくて、見ていられなくて、ミカがクラスメイトの手を取ると、何故かその杭を初めて見た日に戻ってしまった。

 タイムリープした意味はわからない。けれど、未来を知っているからこそ今度は救えるとミカは思った。

 ミカは自分に与えられたその力で、友達の悔いを取り除き未来を明るくする。

 この日々が、暗いものではなく。

 尊く、輝かしいものになるように。
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