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英雄への産声
第8話 クロム
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小さな剣の二人は依頼を受けた足で、とある宿へとやって来た。
ここは駆け出しの冒険者や稼ぎの少ない冒険者向けに冒険者ギルドが経営している宿で、部屋はかなり狭いが格安で泊まる事が出来る。
マルコの前世で言うならば、カプセルホテルをイメージすれば良いだろうか。
宿の一階は食堂になっていて、ギルドの酒場で余った食材で作った料理や、古くなった酒が格安で提供されている。
マルコもディアナもこの宿を利用した事は一度も無いが、ベルートホルンに来てからはそれなりの頻度で訪れている。
その理由は、ある冒険者の存在だ。
マルコ達はいつも食堂の一番奥の端の席にいる無精髭の男に話掛けた。
「クロムさん、こんにちは。明日からトマス村に銀狼の討伐依頼に向かいます。討伐対象は銀狼ですけど、話を聞く限り血目銀狼の可能性があると思います」
「わかった。外れの可能性があるって事で掃除屋の手配をしておく。行きに一日半。二日目に村に泊まって帰りも一日半の予定で問題無いか?」
「その辺はクロムに任せるわよ。で、良いんでしょ?マルコ」
「あはは。うん、そうだね。明朝冒険者ギルドで顔合わせしてから出発で良いですか?」
「問題無い。それじゃあ準備に入る」
「よろしくお願いします」
「よろしくね」
マルコとディアナは明日の打ち合わせを簡単に済ませて、宿を出た。
今、二人が話していたクロムという名の冒険者は、小さな剣の正式なメンバーではない。
黒髪であまり特徴の無い顔立ちをしている35歳のベテラン冒険者のクロムは、小さな剣のコーディネーターという役割を担っている。
コーディネーターの仕事は、一つ、野営道具や依頼日数分の食料や水のなどの用意と荷運び。
二つ、朝晩の食事の準備や不寝番など身の回りの世話。
三つ、倒した魔物の解体と死体の処理を行う掃除屋の手配。
他にも細々とした仕事はあるが、要するに小さな剣の雑務全般を引き受けているのがコーディネーターのクロムだ。
この世界でコーディネーターを採用している冒険者は、恐らく小さな剣だけだろう。
彼らがコーディネーターを雇ったのには、リオナ村のヘントからのアドバイスがあった。
それは小さな剣がベルートホルンに移る少し前の事だった。
マルコは定期的にリオナ村へと仕送りをしていて、仕送りと一緒に両親やヘントと手紙のやり取りをしているのだが、当時の小さな剣は幾つかの悩みを抱えていた。
その中でも最も大きな悩みが、倒した魔物の処理に時間を取られて移動速度が下がってしまう事だった。
冒険者は倒した魔物を解体して売れる素材は冒険者ギルドに売却するのが基本だが、全ての冒険者がそうではない。
小さな剣の場合は特に顕著で、小鬼や狼程度ならば無視して移動を優先したいと考えていた。
しかし、魔物の死体は他の魔物を呼び寄せ、放置されれば不死者化する事もあるので燃やすか穴を掘って埋めるかの処理が必要になる。
当時Cランクだったディアナからすれば、今更低ランクの魔物を幾ら倒した所でランクアップの査定に影響は無いし大した稼ぎにもならないのにと不満を募らせていた。
マルコはそんな状況を手紙に書いてヘントに相談して、返って来たのが雑務全般をやってくれる人を雇うというアイデアだった。
マルコはそれを素晴らしいアイデアだと思ったし、ディアナも面倒なあれやこれやが無くなるのは最高だと賛成した。
そしてベルートホルンへと移り、ギルドから紹介された人物がクロムだった。
クロムの冒険者ランクはDだが、以前はBランク昇格目前までいったCランク冒険者だった。
訳あってクロムの組んでいた冒険者パーティーは解消され、ランクもDへと降格。
それ以来Dランク以下の手堅い依頼だけを10年も黙々と熟して、気付けば冒険者の中でもかなりのベテランになっていた。
ベテランだけあって人脈が広く頭が回り、交渉などにも長けているクロムを小さな剣から相談を受けたエレーヌが最適な人物として紹介した。
クロム自身、降格以降は戦闘系の以来を避ける傾向にあり、安全に今よりも良い報酬が貰えるならとマルコからの誘いを受諾。
色々な要素を調整して纏めてくれる役割のコーディネーターとして、クロムには色々と頼りっぱなしのマルコである。
クロムは昼の内に食材を揃えた。
干し肉や干し野菜が中心だが、体の大きなディアナがかなり食べるので、ある程度は現地調達も計算に入れる。
二人の使う野営道具は背嚢に入れて物置代わりに借りている部屋に纏めてある。
夜になると昼の内に一声掛けておいた掃除屋のリーダー達が宿の一階に集まった。
「明日から小さな剣が依頼でトマス村に行く。本命はBランクの血目銀狼だが、空振りの場合は銀狼だな。連れて行くのは最大3組。希望するパーティーは手を上げてくれ」
集まった5パーティーのリーダーが全員手を上げたので、前回の依頼に参加出来なかった2パーティーと、残り1パーティーはコインの裏表を当てるゲームで公平に決定した。
掃除屋とは自分よりも高いランクの冒険者の跡をつけて、その御相伴に与る冒険者達の事である。
これはギルドから推奨はされていないが、黙認されている行為だ。
高ランク冒険者は、大した価値の無い魔物は放置してさっさと先に進みたい。
対して掃除屋は放置された魔物から売れる部位だけ手早く採取して死体の処理をする。
その冒険者にもよるが、不要な物を処理してくれる掃除屋は高ランク冒険者にも黙認されている場合が多い。
彼らは“自分では魔物も倒せない哀れな冒険者”と揶揄される事もあるのだが、命を掛けず安全に金を稼げる仕事は貴重だ。
故に酸いも甘いも知るベテラン冒険者は掃除屋になって稼いでいる者もそれなりにいる。
通常の掃除屋は依頼の最後までついて来る訳では無く、自分達の都合で帰ってしまうのだが、クロムが声を掛ける掃除屋パーティーは小さな剣の依頼に最後までついて来て不寝番も行う。
勝手について来るだけの掃除屋とは違って、しっかりとサポートもする分、金になる高価な素材も分けて貰えるのだ。
クロムはきっちりと仕事を熟せる掃除屋と小さな剣との調整役である。
「これで準備は終わりだな。さっさと部屋に戻って寝るとするか」
小さな剣専属のコーディネーターとして安全に儲けているクロムは、今日も淡々と準備を済ませて狭い部屋で一人眠りに就く。
ここは駆け出しの冒険者や稼ぎの少ない冒険者向けに冒険者ギルドが経営している宿で、部屋はかなり狭いが格安で泊まる事が出来る。
マルコの前世で言うならば、カプセルホテルをイメージすれば良いだろうか。
宿の一階は食堂になっていて、ギルドの酒場で余った食材で作った料理や、古くなった酒が格安で提供されている。
マルコもディアナもこの宿を利用した事は一度も無いが、ベルートホルンに来てからはそれなりの頻度で訪れている。
その理由は、ある冒険者の存在だ。
マルコ達はいつも食堂の一番奥の端の席にいる無精髭の男に話掛けた。
「クロムさん、こんにちは。明日からトマス村に銀狼の討伐依頼に向かいます。討伐対象は銀狼ですけど、話を聞く限り血目銀狼の可能性があると思います」
「わかった。外れの可能性があるって事で掃除屋の手配をしておく。行きに一日半。二日目に村に泊まって帰りも一日半の予定で問題無いか?」
「その辺はクロムに任せるわよ。で、良いんでしょ?マルコ」
「あはは。うん、そうだね。明朝冒険者ギルドで顔合わせしてから出発で良いですか?」
「問題無い。それじゃあ準備に入る」
「よろしくお願いします」
「よろしくね」
マルコとディアナは明日の打ち合わせを簡単に済ませて、宿を出た。
今、二人が話していたクロムという名の冒険者は、小さな剣の正式なメンバーではない。
黒髪であまり特徴の無い顔立ちをしている35歳のベテラン冒険者のクロムは、小さな剣のコーディネーターという役割を担っている。
コーディネーターの仕事は、一つ、野営道具や依頼日数分の食料や水のなどの用意と荷運び。
二つ、朝晩の食事の準備や不寝番など身の回りの世話。
三つ、倒した魔物の解体と死体の処理を行う掃除屋の手配。
他にも細々とした仕事はあるが、要するに小さな剣の雑務全般を引き受けているのがコーディネーターのクロムだ。
この世界でコーディネーターを採用している冒険者は、恐らく小さな剣だけだろう。
彼らがコーディネーターを雇ったのには、リオナ村のヘントからのアドバイスがあった。
それは小さな剣がベルートホルンに移る少し前の事だった。
マルコは定期的にリオナ村へと仕送りをしていて、仕送りと一緒に両親やヘントと手紙のやり取りをしているのだが、当時の小さな剣は幾つかの悩みを抱えていた。
その中でも最も大きな悩みが、倒した魔物の処理に時間を取られて移動速度が下がってしまう事だった。
冒険者は倒した魔物を解体して売れる素材は冒険者ギルドに売却するのが基本だが、全ての冒険者がそうではない。
小さな剣の場合は特に顕著で、小鬼や狼程度ならば無視して移動を優先したいと考えていた。
しかし、魔物の死体は他の魔物を呼び寄せ、放置されれば不死者化する事もあるので燃やすか穴を掘って埋めるかの処理が必要になる。
当時Cランクだったディアナからすれば、今更低ランクの魔物を幾ら倒した所でランクアップの査定に影響は無いし大した稼ぎにもならないのにと不満を募らせていた。
マルコはそんな状況を手紙に書いてヘントに相談して、返って来たのが雑務全般をやってくれる人を雇うというアイデアだった。
マルコはそれを素晴らしいアイデアだと思ったし、ディアナも面倒なあれやこれやが無くなるのは最高だと賛成した。
そしてベルートホルンへと移り、ギルドから紹介された人物がクロムだった。
クロムの冒険者ランクはDだが、以前はBランク昇格目前までいったCランク冒険者だった。
訳あってクロムの組んでいた冒険者パーティーは解消され、ランクもDへと降格。
それ以来Dランク以下の手堅い依頼だけを10年も黙々と熟して、気付けば冒険者の中でもかなりのベテランになっていた。
ベテランだけあって人脈が広く頭が回り、交渉などにも長けているクロムを小さな剣から相談を受けたエレーヌが最適な人物として紹介した。
クロム自身、降格以降は戦闘系の以来を避ける傾向にあり、安全に今よりも良い報酬が貰えるならとマルコからの誘いを受諾。
色々な要素を調整して纏めてくれる役割のコーディネーターとして、クロムには色々と頼りっぱなしのマルコである。
クロムは昼の内に食材を揃えた。
干し肉や干し野菜が中心だが、体の大きなディアナがかなり食べるので、ある程度は現地調達も計算に入れる。
二人の使う野営道具は背嚢に入れて物置代わりに借りている部屋に纏めてある。
夜になると昼の内に一声掛けておいた掃除屋のリーダー達が宿の一階に集まった。
「明日から小さな剣が依頼でトマス村に行く。本命はBランクの血目銀狼だが、空振りの場合は銀狼だな。連れて行くのは最大3組。希望するパーティーは手を上げてくれ」
集まった5パーティーのリーダーが全員手を上げたので、前回の依頼に参加出来なかった2パーティーと、残り1パーティーはコインの裏表を当てるゲームで公平に決定した。
掃除屋とは自分よりも高いランクの冒険者の跡をつけて、その御相伴に与る冒険者達の事である。
これはギルドから推奨はされていないが、黙認されている行為だ。
高ランク冒険者は、大した価値の無い魔物は放置してさっさと先に進みたい。
対して掃除屋は放置された魔物から売れる部位だけ手早く採取して死体の処理をする。
その冒険者にもよるが、不要な物を処理してくれる掃除屋は高ランク冒険者にも黙認されている場合が多い。
彼らは“自分では魔物も倒せない哀れな冒険者”と揶揄される事もあるのだが、命を掛けず安全に金を稼げる仕事は貴重だ。
故に酸いも甘いも知るベテラン冒険者は掃除屋になって稼いでいる者もそれなりにいる。
通常の掃除屋は依頼の最後までついて来る訳では無く、自分達の都合で帰ってしまうのだが、クロムが声を掛ける掃除屋パーティーは小さな剣の依頼に最後までついて来て不寝番も行う。
勝手について来るだけの掃除屋とは違って、しっかりとサポートもする分、金になる高価な素材も分けて貰えるのだ。
クロムはきっちりと仕事を熟せる掃除屋と小さな剣との調整役である。
「これで準備は終わりだな。さっさと部屋に戻って寝るとするか」
小さな剣専属のコーディネーターとして安全に儲けているクロムは、今日も淡々と準備を済ませて狭い部屋で一人眠りに就く。
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