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ギターを弾いて弦を張りました!①
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「えーっと、1番左の下から2本目と2番目の上から3本目と3番目の上から2本目を押さえて、親指は1番上の弦に触って…いや、難っ!指痛っ!まあ、とにかく弾いてみよう」
ジャーン
「ふおぉ!鳴った!私、可能性の塊だこれ!」
スマホでギターのコード表とかいうのが見られるアプリをダウンロードして、それを見ながら初めてのギターにチャレンジする私、可能性の塊こと真面莉子。
ギターと一緒に買ったピック?っていう三角形のやつを使って、音を鳴らすところを下に弾いたら音が出た。
何かポコポコいってる気もするけれど、これってそういうものなのかな?
「一つ目のコードにして左手が瀕死状態だけど、音が鳴らせるってわかると結構楽しいかもしれない!
御園先輩はどうやって弾いてたっけな。確かこんな感じで…」
ポコポコポコ
「ド素人には全然無理だったー!ギターの道は一日にしてならず!」
私の頭のフォトグラフ(動画)にある御園先輩の格好良い姿を思い出しながら真似してみたんだけれど、全然音が鳴らなかった。
それは考えてみれば当たり前で、何の基礎も知らない技術もない私が簡単に弾けるんだったら、全人類がギタリストになれてしまう。
私はCコードは弾けるけれど、まだギターの深淵の入口を覗いたに過ぎない。
だから憧れの御園先輩を完璧にトレース出来るように、これからギターという底無しの沼にどっぷり沈んでいこうと思う。…頭頂部から。
「そうは言いつつも、あれはやってみたいよね。あのチュイーンってやつ」
そう。御園先輩が試し弾きしてくれた時にやっていたチュイーン。
調べてみるとチョーキングとかっていう高度な技術だった。
弦を押さえながら押し上げたり押し下げたりして、音程を変えるテクニックらしいよ。
チュイーン
「おお…私の溢れる才能が怖い…。意外と簡単にチョーキングが出来てしまった…」
後に私は雑なチョーキングがギター未経験者にだって簡単に出来るってことを知るんだけれど、この時の私にはそれを知る由もなかった。
だから調子に乗って小一時間ほどチョーキングをし続けた結果…。
チュイーン バチンッ
「ぎゃぁぁぁああ!弦が切れたぁぁあ!」
過度なチョーキングは弦を伸ばしてしまい、弦に負荷が掛かります。
やり過ぎると弦が切れてしまうので気を付けましょう。
「ぐすっ…私の石ナンデス…もう弾けなくなっちゃったぁ…」
私は調子に乗り過ぎたのだろうか…。後悔先に立たずなんて諺があるけれど、私はそう簡単に割り切って前になんて進めない。
ごめんよ石ナンデス。今日は君を御園先輩だと思って抱いて寝るから許しておくれ…。
ジャーン
「ふおぉ!鳴った!私、可能性の塊だこれ!」
スマホでギターのコード表とかいうのが見られるアプリをダウンロードして、それを見ながら初めてのギターにチャレンジする私、可能性の塊こと真面莉子。
ギターと一緒に買ったピック?っていう三角形のやつを使って、音を鳴らすところを下に弾いたら音が出た。
何かポコポコいってる気もするけれど、これってそういうものなのかな?
「一つ目のコードにして左手が瀕死状態だけど、音が鳴らせるってわかると結構楽しいかもしれない!
御園先輩はどうやって弾いてたっけな。確かこんな感じで…」
ポコポコポコ
「ド素人には全然無理だったー!ギターの道は一日にしてならず!」
私の頭のフォトグラフ(動画)にある御園先輩の格好良い姿を思い出しながら真似してみたんだけれど、全然音が鳴らなかった。
それは考えてみれば当たり前で、何の基礎も知らない技術もない私が簡単に弾けるんだったら、全人類がギタリストになれてしまう。
私はCコードは弾けるけれど、まだギターの深淵の入口を覗いたに過ぎない。
だから憧れの御園先輩を完璧にトレース出来るように、これからギターという底無しの沼にどっぷり沈んでいこうと思う。…頭頂部から。
「そうは言いつつも、あれはやってみたいよね。あのチュイーンってやつ」
そう。御園先輩が試し弾きしてくれた時にやっていたチュイーン。
調べてみるとチョーキングとかっていう高度な技術だった。
弦を押さえながら押し上げたり押し下げたりして、音程を変えるテクニックらしいよ。
チュイーン
「おお…私の溢れる才能が怖い…。意外と簡単にチョーキングが出来てしまった…」
後に私は雑なチョーキングがギター未経験者にだって簡単に出来るってことを知るんだけれど、この時の私にはそれを知る由もなかった。
だから調子に乗って小一時間ほどチョーキングをし続けた結果…。
チュイーン バチンッ
「ぎゃぁぁぁああ!弦が切れたぁぁあ!」
過度なチョーキングは弦を伸ばしてしまい、弦に負荷が掛かります。
やり過ぎると弦が切れてしまうので気を付けましょう。
「ぐすっ…私の石ナンデス…もう弾けなくなっちゃったぁ…」
私は調子に乗り過ぎたのだろうか…。後悔先に立たずなんて諺があるけれど、私はそう簡単に割り切って前になんて進めない。
ごめんよ石ナンデス。今日は君を御園先輩だと思って抱いて寝るから許しておくれ…。
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