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ギターを買いに行きます!②
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「大丈夫?」
そう言って起き上がらせて貰って私は幸せです。
お手々が!お手々が差し伸べられているぅ!このお店、おさわりOKなんですか!?
「あ、はい。大丈夫です…」
これが美少女だったら御園先輩の手を取って、「ありがとうございますお姉様。きゅるるん」ぐらい言うんだろう。
けれど私みたいな眼鏡を掛けたこけし(絶対に一度はビンタしたい友人曰く)には、そんなぶりぶりぶりっ子は似合わない。
私がそんなぶりっこしたら、自らのリバーに強烈なブローは入ってゲロインになっちゃうよ。
だから細くて長い指が綺麗な先輩の手を取って、普通に助け起こして貰った。お手々は柔らかいのに指先が硬くて驚いたよ。
御園先輩はあまり口数が多い方ではないのか、あれ?今って黙祷してるんだっけ?って錯覚するほどに無言で先をいく。
私はそんな先輩に話を振るでもなく、3歩後ろをついていく。
歩幅が広いからついていくのは少し大変だけれど、時々後ろを見て私がついて来てるか確認してくれてるんだよね。
え、優しい。噂なんて全然あてにならないじゃん。今の時代ネズミなんて食べるはずないし。
今の時代って言うか日本でネズミを食べてた時代ってあるのかな?食糧難の時代だったらありそうだけれど果たして…。
なんて考え事をしたり、御園先輩に気付かれないようにクンカクンカしていたら駅に着いた。
そこから電車に乗って、電車でGOして、電車を下りて、改札を抜けて、5分歩いたら一軒のお店の前に到着した。
どこに到着したかって?そんなの楽器を買うんだから、楽器屋さんに決まってるじゃない!
「えっと…ここですか?」
「そうだよ」
今私の目に映っているのは、青と黄色の看板が目印の古本屋さんのハードな方。
私の中だと、本とかCDを扱ってる店は時々行くけれど、こっちはあまり来たことがないな。
「入ろう」
御園先輩は、何だか少し楽しそうに私の腕を掴んで店の中に入った。
ふおぉ!再度訪れたサービスタイムだぁ!やっほい!
店には古着とか雑貨が並んでたんだけど、そんなものには目もくれずに、先輩は少しの迷いもなく楽器が沢山並んでいるコーナーへと辿り着いた。
「おお…ギターが沢山…」
まさかこの店にギターが置いてあるとは思っていなかったから驚いた。
下手な地方の楽器屋さんよりも品数が充実してそうだよ。
地方の楽器屋さんなんて行ったことないからエアプだけどね。
「ここなら君の予算内でも、それなりのギターが買えるかな」
御園先輩、すんごい嬉しそうな顔でギターを見てるよ。
先輩、こんな顔もするんだ。好き。
普段のキリっとピリっとした顔も好みだけど、少し緩んだワクワク顔も全然好みだな。
「ちょっと見てみますね」
「うん。そうして」
御園先輩がすんごい店内を見てまわりたそうにしてるから、苦渋の決断で別行動をすることに。
そうしたら、長い金髪を靡かせて去ってしまわれましたわ。
何か可愛い。食べちゃいたい。
「どうしよう。全然わからん」
置いてあるギターを一通り見てみようと思って回ってるんだけど、どれが良いかなんて全然わからない。
予算内で買えるギターは幾つもあるし、YAMAHAぐらいなら私でも知ってるけれど、YAMAHAのギターが良いのか悪いのか、私には判断がつかない。
ジャンクとか現状渡しって書いてあるのが危険なのはわかるけれど。
高いのは盗難防止なのかな、ガラスケースに入ってて10万円を超えてるよ…。
ギターってこんなに高いのもあるんだね…。
「あ、これ良いかも」
そんな中、私の目を引くギターを発見した。本体の部分が他と違って金属で出来てるっぽいやつ。
残念ながら予算をオーバーしているので買えないけどね。
「それ、格好良いよね」
「ひゃい!格好良いですね」
御園先輩に後ろから声を掛けられて、変な声を出してしまった。
どうやら御園先輩は一通り売り場を見てまわったらしく、私のところに戻ってきてくれたらしい。
「これは東海楽器から出てるタルボってギターだね。ボディにアルミを使ってる珍しいモデルで…」
突然ギターの詳細というか、うんちく?を語り始めた御園先輩。
結構早口になってるけど、見た目と違って意外とオタク気質な人なのだろうか?
そんな御園先輩も全然アリです。
そう言って起き上がらせて貰って私は幸せです。
お手々が!お手々が差し伸べられているぅ!このお店、おさわりOKなんですか!?
「あ、はい。大丈夫です…」
これが美少女だったら御園先輩の手を取って、「ありがとうございますお姉様。きゅるるん」ぐらい言うんだろう。
けれど私みたいな眼鏡を掛けたこけし(絶対に一度はビンタしたい友人曰く)には、そんなぶりぶりぶりっ子は似合わない。
私がそんなぶりっこしたら、自らのリバーに強烈なブローは入ってゲロインになっちゃうよ。
だから細くて長い指が綺麗な先輩の手を取って、普通に助け起こして貰った。お手々は柔らかいのに指先が硬くて驚いたよ。
御園先輩はあまり口数が多い方ではないのか、あれ?今って黙祷してるんだっけ?って錯覚するほどに無言で先をいく。
私はそんな先輩に話を振るでもなく、3歩後ろをついていく。
歩幅が広いからついていくのは少し大変だけれど、時々後ろを見て私がついて来てるか確認してくれてるんだよね。
え、優しい。噂なんて全然あてにならないじゃん。今の時代ネズミなんて食べるはずないし。
今の時代って言うか日本でネズミを食べてた時代ってあるのかな?食糧難の時代だったらありそうだけれど果たして…。
なんて考え事をしたり、御園先輩に気付かれないようにクンカクンカしていたら駅に着いた。
そこから電車に乗って、電車でGOして、電車を下りて、改札を抜けて、5分歩いたら一軒のお店の前に到着した。
どこに到着したかって?そんなの楽器を買うんだから、楽器屋さんに決まってるじゃない!
「えっと…ここですか?」
「そうだよ」
今私の目に映っているのは、青と黄色の看板が目印の古本屋さんのハードな方。
私の中だと、本とかCDを扱ってる店は時々行くけれど、こっちはあまり来たことがないな。
「入ろう」
御園先輩は、何だか少し楽しそうに私の腕を掴んで店の中に入った。
ふおぉ!再度訪れたサービスタイムだぁ!やっほい!
店には古着とか雑貨が並んでたんだけど、そんなものには目もくれずに、先輩は少しの迷いもなく楽器が沢山並んでいるコーナーへと辿り着いた。
「おお…ギターが沢山…」
まさかこの店にギターが置いてあるとは思っていなかったから驚いた。
下手な地方の楽器屋さんよりも品数が充実してそうだよ。
地方の楽器屋さんなんて行ったことないからエアプだけどね。
「ここなら君の予算内でも、それなりのギターが買えるかな」
御園先輩、すんごい嬉しそうな顔でギターを見てるよ。
先輩、こんな顔もするんだ。好き。
普段のキリっとピリっとした顔も好みだけど、少し緩んだワクワク顔も全然好みだな。
「ちょっと見てみますね」
「うん。そうして」
御園先輩がすんごい店内を見てまわりたそうにしてるから、苦渋の決断で別行動をすることに。
そうしたら、長い金髪を靡かせて去ってしまわれましたわ。
何か可愛い。食べちゃいたい。
「どうしよう。全然わからん」
置いてあるギターを一通り見てみようと思って回ってるんだけど、どれが良いかなんて全然わからない。
予算内で買えるギターは幾つもあるし、YAMAHAぐらいなら私でも知ってるけれど、YAMAHAのギターが良いのか悪いのか、私には判断がつかない。
ジャンクとか現状渡しって書いてあるのが危険なのはわかるけれど。
高いのは盗難防止なのかな、ガラスケースに入ってて10万円を超えてるよ…。
ギターってこんなに高いのもあるんだね…。
「あ、これ良いかも」
そんな中、私の目を引くギターを発見した。本体の部分が他と違って金属で出来てるっぽいやつ。
残念ながら予算をオーバーしているので買えないけどね。
「それ、格好良いよね」
「ひゃい!格好良いですね」
御園先輩に後ろから声を掛けられて、変な声を出してしまった。
どうやら御園先輩は一通り売り場を見てまわったらしく、私のところに戻ってきてくれたらしい。
「これは東海楽器から出てるタルボってギターだね。ボディにアルミを使ってる珍しいモデルで…」
突然ギターの詳細というか、うんちく?を語り始めた御園先輩。
結構早口になってるけど、見た目と違って意外とオタク気質な人なのだろうか?
そんな御園先輩も全然アリです。
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