14 / 15
13.ブロブフィッシュの見た目弄りにまでルッキズム法違反が適用されだしたら世の中はもう終わりだとおっさんは思う
しおりを挟む
湖の水ぜんぶ抜いた俺は、初めてクソデカ蜥蜴とトゥンクした場所まで戻って来た。
あの地竜が縄張りにしていた場所で縄張りの主を倒したんだから、奴が前張りだとすれば俺は後張りと言っても過言ではない。
前張りと言えばそうだな…。
今や40の平凡なおっさんをやっている俺も昔は少しだけ芸能界にいた時期があって、幾つかドラマや映画にも出演した事があった。
当時の芸能界は今と比べて随分と規制が緩くて、例えるなら優等生っぽいヤリマンと鬼ギャルのヤリマンぐらいの違いがあった。
俺が所属していたのはバイト感覚で入れる芸能事務所で、作品に出てもチョイ役ばかりだったけれど、たまたま参加していた作品で脇役の俳優が捕まって出演が取りやめになった時に俺にその役が回って来た。
俺の役は主人公の妻の浮気相手で、濃厚なラブシーンと主人公に殴られるってシーンがあった。
役者をやっていたとは言えチョイ役ばかりだった俺は、少し恥ずかしさもありながら綺麗な女優さんとのラブシーンに挑んだ。
10歳年上の女優さんは役者としても男としても経験の浅い俺に、とても優しくしてくれた。
ドラマや映画など映像作品のラブシーンは、男性俳優はディアマイベイビーがカメラに映らないように前張りを、女性俳優は胸にニップレスと股間に前張りを張って行われる。
そういうシーンに慣れた役者だったら、乳首と股間を隠した女優さんを見ても何も反応しないだろう。
けれど、そんな状況にも女性にも慣れていない俺には難しかった。
歳の差はあっても相手は綺麗な女優さん。
その綺麗な女性と掛け布団の中で肌が擦れ合う。
彼女の付けた爽やかな香りの香水と、彼女自身から立ち上る甘やかな香りが混ざり合って鼻腔を刺激する。
彼女の美しい顔。柔らかそうな唇。豊かで柔らかそうな胸。艶めかしい肉体。
頭では演技と理解していても、彼女の誘うような妖艶な表情に、俺のシュガーベイビーは反応してしまった。
その時、彼女は演出には無い動きで俺の首筋に腕を回した。
「前張りきつそうね。一緒に外しちゃおっか」
マイクが拾えない小さな囁きは、俺の脳を興奮させて甘く膨らんでいたスタンドアップベイビーを前張りから解き放った。
「若いって良いわね。ホンキの演技、皆に見せちゃおうね」
ふぅと耳に吐息を吹き掛けた彼女は自分の前張りを剥がして、俺の小型拳銃を彼女の中に…。
その先の記憶は曖昧な部分が多い。
俺は必死に腰を振る演技をしていたし、彼女もプロの女優として本気の演技をしていた。
緊張をしていたからか俺が彼女の中で果てる事はなかったし、カットが掛かった時にはテープが甘くなった前張りを彼女が張り直してくれた。
それから彼女と会う事は一度も無かった。
あれはきっと夢だったのだろう。
そう思いながら、俺は今も彼女から受け取った前張りを御守り代わりに持ち歩いている。
…
……
………
ていう話を創作してみたんだけど、どうかな?
元あった場所に迷宮の入口を設置する。入口のサイズは初期の状態だ。
これは俺の想像でしかないのだが、迷宮は入口を回収する=迷宮内の時間が停止するではない筈だ。
もしも時間停止するって仕様だと、外部生物が迷宮内にいる場合、その生物ごと時間停止するって事だからな。
そんな近未来みたいなコールドスリープ的仕様にはなっていないだろう。
あるとすれば迷宮内に外部生物が存在する場合、入口の回収が出来ないって仕様だが、これはさっきの池の水を抜いている過程で否定されたと思って良い。
あれだけデカい湖に何の生物もいないってのは考えられないからな。
「池からここまで1時間ぐらいか?魚って地上で何分生きられるんだろうな?異世界の魚だから魔物かもしれんけど。魔物だったらどんな知識も参考にならないんだが!?」
迷宮に入ってみると、早速通路で魚がピチピチ跳ねてた。
「思ってたより元気じゃね?」
魚の数は10匹程なんだが、20㎝ぐらいの魚が1m以上跳ねてるから多分魔物だわ。
「ファイヤーボール」
通路を通るのに邪魔だったので初級火属性魔術で焼き払って迷宮の中に放り込んだ。
イワナとかヤマメみたいな魚だったから、ちゃんと焼いて食えば美味そうだったけれども、食いたければ配置してドロップした身を食えば良いのだ。
その方が下処理の手間が省けるしな。
「おー、凄い収穫だ」
入口を縦にしていたからだろうか、第一階層の奥で大量の魚が跳ね捲っていた。
「1、2、3、沢山!100以上はいそうで面倒だけれども、あれも焼き払っとかないと魚臭くなりそうだよな。ん?」
「ぬー。ぬー。ぬー」
足下から何か声が聞こえるなと思って見てみると、ブロブフィッシュに幼児の手足が生えたみたいな超キモ可愛くない生物がこちらを見ていた。
チャキ キィン
「さて、さっさと魚を処理して地竜を配置するか。今のDPは…470000か。既にかなり吸収されてるんだな。あいつらで500000に届くだろう。んふぁいやぁぁんぼほるーん」
無事に500000DPに到達。
駄犬を一介の迷宮魔物に降格させて、地竜を迷宮主として最深部(第4階層)に配置する。
テーテテケテテー♪
『おめでとうございます。迷宮レベルが20に上がりました。第5階層が開放されました。Dランクの常設魔物が開放されました。新しい罠が開放されました。新しい装飾が開放されました。階層拡張が開放されました。装飾創造が開放されました』
「一気に5も上がったぜ!魔物やらあれやこれやは後でチェックするとして、装飾創造とは何ぞや?」
創造関連について
『創造機能を使えば創造者がオリジナルの魔物、罠、装飾を生み出す事が出来ます。創造時に必要な消費DPは大きさや性能によって異なります。一度創造した物は魔物、罠、装飾として登録されます。配置・設置する場合の消費DPは創造時のDPと同じです』
「これは何やら楽しそうな機能が開放されたな。まずは地竜を倒しに行こうかと思っていたけれども。思っていたけれども、こっちで遊ぶのを優先しよう。何か見た感じお〇かきの森みてぇで楽しそうだし」
この後、俺は新コンテンツを優先して地竜を倒しに行かなかった判断を「ナイス判断!いよぉぉぉし!」と叫ぶ事になるのだが、それはまた次回のお話。
あの地竜が縄張りにしていた場所で縄張りの主を倒したんだから、奴が前張りだとすれば俺は後張りと言っても過言ではない。
前張りと言えばそうだな…。
今や40の平凡なおっさんをやっている俺も昔は少しだけ芸能界にいた時期があって、幾つかドラマや映画にも出演した事があった。
当時の芸能界は今と比べて随分と規制が緩くて、例えるなら優等生っぽいヤリマンと鬼ギャルのヤリマンぐらいの違いがあった。
俺が所属していたのはバイト感覚で入れる芸能事務所で、作品に出てもチョイ役ばかりだったけれど、たまたま参加していた作品で脇役の俳優が捕まって出演が取りやめになった時に俺にその役が回って来た。
俺の役は主人公の妻の浮気相手で、濃厚なラブシーンと主人公に殴られるってシーンがあった。
役者をやっていたとは言えチョイ役ばかりだった俺は、少し恥ずかしさもありながら綺麗な女優さんとのラブシーンに挑んだ。
10歳年上の女優さんは役者としても男としても経験の浅い俺に、とても優しくしてくれた。
ドラマや映画など映像作品のラブシーンは、男性俳優はディアマイベイビーがカメラに映らないように前張りを、女性俳優は胸にニップレスと股間に前張りを張って行われる。
そういうシーンに慣れた役者だったら、乳首と股間を隠した女優さんを見ても何も反応しないだろう。
けれど、そんな状況にも女性にも慣れていない俺には難しかった。
歳の差はあっても相手は綺麗な女優さん。
その綺麗な女性と掛け布団の中で肌が擦れ合う。
彼女の付けた爽やかな香りの香水と、彼女自身から立ち上る甘やかな香りが混ざり合って鼻腔を刺激する。
彼女の美しい顔。柔らかそうな唇。豊かで柔らかそうな胸。艶めかしい肉体。
頭では演技と理解していても、彼女の誘うような妖艶な表情に、俺のシュガーベイビーは反応してしまった。
その時、彼女は演出には無い動きで俺の首筋に腕を回した。
「前張りきつそうね。一緒に外しちゃおっか」
マイクが拾えない小さな囁きは、俺の脳を興奮させて甘く膨らんでいたスタンドアップベイビーを前張りから解き放った。
「若いって良いわね。ホンキの演技、皆に見せちゃおうね」
ふぅと耳に吐息を吹き掛けた彼女は自分の前張りを剥がして、俺の小型拳銃を彼女の中に…。
その先の記憶は曖昧な部分が多い。
俺は必死に腰を振る演技をしていたし、彼女もプロの女優として本気の演技をしていた。
緊張をしていたからか俺が彼女の中で果てる事はなかったし、カットが掛かった時にはテープが甘くなった前張りを彼女が張り直してくれた。
それから彼女と会う事は一度も無かった。
あれはきっと夢だったのだろう。
そう思いながら、俺は今も彼女から受け取った前張りを御守り代わりに持ち歩いている。
…
……
………
ていう話を創作してみたんだけど、どうかな?
元あった場所に迷宮の入口を設置する。入口のサイズは初期の状態だ。
これは俺の想像でしかないのだが、迷宮は入口を回収する=迷宮内の時間が停止するではない筈だ。
もしも時間停止するって仕様だと、外部生物が迷宮内にいる場合、その生物ごと時間停止するって事だからな。
そんな近未来みたいなコールドスリープ的仕様にはなっていないだろう。
あるとすれば迷宮内に外部生物が存在する場合、入口の回収が出来ないって仕様だが、これはさっきの池の水を抜いている過程で否定されたと思って良い。
あれだけデカい湖に何の生物もいないってのは考えられないからな。
「池からここまで1時間ぐらいか?魚って地上で何分生きられるんだろうな?異世界の魚だから魔物かもしれんけど。魔物だったらどんな知識も参考にならないんだが!?」
迷宮に入ってみると、早速通路で魚がピチピチ跳ねてた。
「思ってたより元気じゃね?」
魚の数は10匹程なんだが、20㎝ぐらいの魚が1m以上跳ねてるから多分魔物だわ。
「ファイヤーボール」
通路を通るのに邪魔だったので初級火属性魔術で焼き払って迷宮の中に放り込んだ。
イワナとかヤマメみたいな魚だったから、ちゃんと焼いて食えば美味そうだったけれども、食いたければ配置してドロップした身を食えば良いのだ。
その方が下処理の手間が省けるしな。
「おー、凄い収穫だ」
入口を縦にしていたからだろうか、第一階層の奥で大量の魚が跳ね捲っていた。
「1、2、3、沢山!100以上はいそうで面倒だけれども、あれも焼き払っとかないと魚臭くなりそうだよな。ん?」
「ぬー。ぬー。ぬー」
足下から何か声が聞こえるなと思って見てみると、ブロブフィッシュに幼児の手足が生えたみたいな超キモ可愛くない生物がこちらを見ていた。
チャキ キィン
「さて、さっさと魚を処理して地竜を配置するか。今のDPは…470000か。既にかなり吸収されてるんだな。あいつらで500000に届くだろう。んふぁいやぁぁんぼほるーん」
無事に500000DPに到達。
駄犬を一介の迷宮魔物に降格させて、地竜を迷宮主として最深部(第4階層)に配置する。
テーテテケテテー♪
『おめでとうございます。迷宮レベルが20に上がりました。第5階層が開放されました。Dランクの常設魔物が開放されました。新しい罠が開放されました。新しい装飾が開放されました。階層拡張が開放されました。装飾創造が開放されました』
「一気に5も上がったぜ!魔物やらあれやこれやは後でチェックするとして、装飾創造とは何ぞや?」
創造関連について
『創造機能を使えば創造者がオリジナルの魔物、罠、装飾を生み出す事が出来ます。創造時に必要な消費DPは大きさや性能によって異なります。一度創造した物は魔物、罠、装飾として登録されます。配置・設置する場合の消費DPは創造時のDPと同じです』
「これは何やら楽しそうな機能が開放されたな。まずは地竜を倒しに行こうかと思っていたけれども。思っていたけれども、こっちで遊ぶのを優先しよう。何か見た感じお〇かきの森みてぇで楽しそうだし」
この後、俺は新コンテンツを優先して地竜を倒しに行かなかった判断を「ナイス判断!いよぉぉぉし!」と叫ぶ事になるのだが、それはまた次回のお話。
0
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
世界中にダンジョンが出来た。何故か俺の部屋にも出来た。
阿吽
ファンタジー
クリスマスの夜……それは突然出現した。世界中あらゆる観光地に『扉』が現れる。それは荘厳で魅惑的で威圧的で……様々な恩恵を齎したそれは、かのファンタジー要素に欠かせない【ダンジョン】であった!
※カクヨムにて先行投稿中
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。

~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。
破滅の女神
ファンタジー
18歳の誕生日…先月死んだ、おじぃちゃんから1冊の本が届いた。
小さい頃の思い出で1ページ目に『この本は異世界冒険記、あなたの物語です。』と書かれてるだけで後は真っ白だった本だと思い出す。
本の表紙にはドラゴンが描かれており、指輪が付属されていた。
お遊び気分で指輪をはめて本を開くと、そこには2ページ目に短い文章が書き加えられていた。
その文章とは『さぁ、あなたの物語の始まりです。』と…。
次の瞬間、僕は気を失い、異世界冒険の旅が始まったのだった…。
本作品は『カクヨム』で掲載している物を『アルファポリス』用に少しだけ修正した物となります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる