64 / 110
ラブホテル in エライマン
商人娘とその恋人は愛の巣をつくりたい②
しおりを挟む
店内に客の姿は無く、並んでいる葉野菜は萎びていて。
肉は黒ずんで、腐ってはいないだろうが強い臭気を放っている。
熟成肉とかいう概念が存在しないので、ストレートに腐りかけという評価が下る状態だ。
食材の鮮度が明らかに悪く、本来は木箱からやや商品が顔を出す程度に陳列されている筈が、崩れそうなぐらいに積み上げられていた。
この惨状を見て誰がテーラ商会と勘違いしてくれようか。
エリックの目論見はガラガラと音を立てて崩れ去った。
いや、少しずつ崩れていたのに気付かなかっただけか。
エリックは店番をしている男性従業員を見付けると近付いて捲し立てる。
「どうしてこんなに状態の悪い商品ばかり並べているんだ!三日に一度は新鮮な商品が入荷する筈だろう!」
木箱の上に積み上げられている野菜を見る限り、どう見ても10日以上は経った商品が並んでいる。
つまりはテーラ商会が出て行く時に持って行けないからと捨て値同然で買い取った食材がそのまま並べられているのだ。
顔を赤くして捲し立てるエリックの様子に男性従業員は怯えた様子で。
「す、すみません。早く売っちゃわないと悪くなっちゃうかなと思いまして」
エリックは男性従業員の言葉に絶句した。
思い返せばタスケはテーラ商会の商会長にも関わらず、日に何度も店に顔を出していた。
エリックはそんな誰にでも出来る仕事は下の者に任せてタスケにしか出来ない仕事をやれば良いのにと思っていたのだが。
店に顔を出したタスケは店内の状態を確認して、威圧的な態度にならない様に気を付けながらさりげなく商品の入れ替え指示を出していた。
店には常に新鮮な商品が並び。
鮮度の落ちた物は安値で飲食店や屋台を営む者達に卸していた。
エリックは大した金にもならないのだから手間を考えたら捨ててしまえば良いのになどと思っていたが。
テーラ商会本店はタスケの気配りによって成り立っていたのだと、エリックはこの時初めて気付いたのであった。
もしもタスケが自分と同じ状況にあったなら。
タスケは執務室に引き籠って恋人とイチャコラしたりはしていないだろう。
正直に言って、商売なんてタスケの代わりに自分がやっても上手くいくだろうと。
寧ろ自分がやればもっと商会を大きく出来るだろうと自惚れていたエリックはタスケとの決定的な差を思い知ったのであった。
そもそも普通の商人であれば執務室にオープンから10日も引き籠ったりしないのだが。
どうやらエリックには商人としての才能が足りていない様である。
実を言うとタスケはエリックの欲望に忠実で楽観的で注意不足な所を危惧していた。
だが物を見る目は確かなので、あと10年も自分の下で基礎から教え込めば良い商人になるだろうと考えていた。
そんなエリックだから愛娘を嫁にやるのは反対だった。
10年。
一人前の商人になるまで10年だ。
10年も経ったらメアリーは世間的に見て、完全なる行き遅れになってしまう。
才能はある。
しかしどう考えても大器晩成なタイプだ。
そして物事を軽く考える節があるので確実に、一人前になる前に独立をすると言い出す。
隙あらば独立というタイプだ。
そんな男に娘をやったらどうなるか?
しなくて良い苦労をして不幸になるのは目に見えている。
だって甘やかして育てた娘なんだもの。
商売に失敗した後の貧乏生活に耐えられるとは到底思えない。
勿論エリックが独立して成功を収める可能性もあるだろうが、タスケはその可能性を低いと見積もっていた。
実際に今の惨状を見れば、その考えは正しかった事が理解出来るだろう。
木っ端の従業員は上からの指示がなければ適切に動いてはくれない。
そんな基本的な事がすっぽりと抜け落ちていて、全てを任せてしまっていたのだから。
「今すぐ商品の入れ替えだ!新鮮な物を並べて古くなった物は取り敢えず倉庫の中へ!後で選別して廃棄する物と売れる物とに分ける!それが終わったら店内の掃除だ!急げ!」
「は、はいぃ!」
エリックは男性従業員に指示を出し。
自らも体を動かして商品の入れ替えを行った。
従業員全員と、途中から様子を見に出て来たメアリーで商品の入れ替えを終わらせてから店内の掃除を行い。
一日がかりでどうにかテーラ商会だった頃と遜色ない状態まで持っていった。
忙しく体を動かしている時にもベッタリとくっついて離れようとしなかったメアリーには流石に空気を読んで欲しいと思ったものの。
愛するメアリーと触れ合えて嬉しくない筈が無いのでエリックはさっさと子供作って自分のものにしちまおうかなという考えが頭を掠めたのであった。
テーナ商会を立ち上げてから2週間。
商品を入れ替えて掃除もして。
従業員の再教育も行って、エリックが定期的に店に顔を出して。
テーラ商会の頃と遜色ない状態までどうにか持っていったテーナ商会は。
特に上昇気流に乗る事も無く不順に売り上げを落としていた。
仕入れにかかる支出を考えると余裕で赤字である。
そこに更に従業員への給料も払わなければならないのだから、最早死に体である。
物事を軽く考えるタイプのエリックが“割と終わってんな”と考えるぐらいの死に体である。
「大丈夫よ。まだまだ私の貯金があるし。エリックならここから幾らでも立て直せるわ!」
メアリーは非常にポジティブな言葉をかけてくれるが。
どう考えたってここからの上がり目が見えない。
街に出て調査をしたら既にテーラ商会の常連だった客が他の店に流れてしまっているのだ。
タスケやミキャエラが戻って来たならば別かもしれないが、エリックの力で客を戻って来させるのはかなり難しいだろう。
無理だよ。
もう終わりだよ。
そんな風にエリックが弱気になっている所に追い打ちをかける様に。
「おうおう順調そうじゃねぇか!ヤーサンで商売やってんだからきっちりみかじめ料を払って貰わねぇとなぁ!」
ヤーサン男爵の抱えるチンピラ三人がテーナ商会を訪ねて来た。
みかじめ料というヤーサン独自の集金システム。
これはヤーサンで商売をする者が一律で金を納める事で、店への直接的な嫌がらせや暴力事件などが起こった時にチンピラがやって来て店を守ってくれるシステムなのだが。
その実、店に嫌がらせをするのもヤーサン男爵の息のかかった者達なので、実質的には半強制的に金を吸い上げるシステムである。
テーナ商会は商会立ち上げの申請をしたので、それを把握して訪ねて来たのだろうとは思ったのだが。
「はあ!?売り上げの3割は幾ら何でもやり過ぎでしょう!」
チンピラがとんでもない事を言い出して流石にエリックは声を荒げた。
これまではどんな規模の店でも一律で月に小金貨3枚だったのだ。
それが利益の1割になりそうだとタスケから話には聞いていたが。
利益の1割どころか売り上げの3割というのはどう考えたっておかしい。
売り上げという事は仕入れ値や人件費を考慮されずに売値の3割を持って行かれるという事だ。
テーナ商会で扱っている商品で言うと、生活の必需品であるクロムギの原価率が7割である。
つまりクロムギはどれだけ売っても銅貨1枚の利益にもならず、人件費を考えたら余裕で赤字だ。
「親父の決定に文句があるってのか!ああん?」
チンピラが木箱を蹴り上げて中の商品が床に転がる。
ついでにチンピラも足を押さえて床に転がる。
バキッ!って言ったから多分折れたんじゃないだろうか。
「お、覚えてやがれ!」
特にエリック達が何かをした訳でも無いのだが。
チンピラ達は捨て台詞を吐いて店から出て行った。
エリックは従業員と商品を木箱に戻しながら考える。
売り上げの3割もみかじめ料を取るとなれば多くの商会がヤーサンから撤退するだろう。
市場で商売をする者達にも出て行く者が現れるかもしれない。
そうなれば買い物をする店の選択肢が今よりも狭まるのだから価格は吊り上げ放題だ。
テーラ商会と同じくヤーサンで一番の商会になるのは容易くなる。
しかし売り上げの3割は持って行かれるのだから思った程は儲からないだろう。
商会に箔を付けるとしても。
そんな状況のヤーサンで一番の商会になった所で大した影響力が生まれるとは思えない。
寧ろ馬鹿にされて蔑まれるのではないかとさえ思える。
エリックは冷静に状況を見極め、思考を巡らせて。
「すまないがヤーサンでこれ以上商売をするのは不可能だ」
商会を取り潰してヤーサンから撤退する事を決めたのであった。
肉は黒ずんで、腐ってはいないだろうが強い臭気を放っている。
熟成肉とかいう概念が存在しないので、ストレートに腐りかけという評価が下る状態だ。
食材の鮮度が明らかに悪く、本来は木箱からやや商品が顔を出す程度に陳列されている筈が、崩れそうなぐらいに積み上げられていた。
この惨状を見て誰がテーラ商会と勘違いしてくれようか。
エリックの目論見はガラガラと音を立てて崩れ去った。
いや、少しずつ崩れていたのに気付かなかっただけか。
エリックは店番をしている男性従業員を見付けると近付いて捲し立てる。
「どうしてこんなに状態の悪い商品ばかり並べているんだ!三日に一度は新鮮な商品が入荷する筈だろう!」
木箱の上に積み上げられている野菜を見る限り、どう見ても10日以上は経った商品が並んでいる。
つまりはテーラ商会が出て行く時に持って行けないからと捨て値同然で買い取った食材がそのまま並べられているのだ。
顔を赤くして捲し立てるエリックの様子に男性従業員は怯えた様子で。
「す、すみません。早く売っちゃわないと悪くなっちゃうかなと思いまして」
エリックは男性従業員の言葉に絶句した。
思い返せばタスケはテーラ商会の商会長にも関わらず、日に何度も店に顔を出していた。
エリックはそんな誰にでも出来る仕事は下の者に任せてタスケにしか出来ない仕事をやれば良いのにと思っていたのだが。
店に顔を出したタスケは店内の状態を確認して、威圧的な態度にならない様に気を付けながらさりげなく商品の入れ替え指示を出していた。
店には常に新鮮な商品が並び。
鮮度の落ちた物は安値で飲食店や屋台を営む者達に卸していた。
エリックは大した金にもならないのだから手間を考えたら捨ててしまえば良いのになどと思っていたが。
テーラ商会本店はタスケの気配りによって成り立っていたのだと、エリックはこの時初めて気付いたのであった。
もしもタスケが自分と同じ状況にあったなら。
タスケは執務室に引き籠って恋人とイチャコラしたりはしていないだろう。
正直に言って、商売なんてタスケの代わりに自分がやっても上手くいくだろうと。
寧ろ自分がやればもっと商会を大きく出来るだろうと自惚れていたエリックはタスケとの決定的な差を思い知ったのであった。
そもそも普通の商人であれば執務室にオープンから10日も引き籠ったりしないのだが。
どうやらエリックには商人としての才能が足りていない様である。
実を言うとタスケはエリックの欲望に忠実で楽観的で注意不足な所を危惧していた。
だが物を見る目は確かなので、あと10年も自分の下で基礎から教え込めば良い商人になるだろうと考えていた。
そんなエリックだから愛娘を嫁にやるのは反対だった。
10年。
一人前の商人になるまで10年だ。
10年も経ったらメアリーは世間的に見て、完全なる行き遅れになってしまう。
才能はある。
しかしどう考えても大器晩成なタイプだ。
そして物事を軽く考える節があるので確実に、一人前になる前に独立をすると言い出す。
隙あらば独立というタイプだ。
そんな男に娘をやったらどうなるか?
しなくて良い苦労をして不幸になるのは目に見えている。
だって甘やかして育てた娘なんだもの。
商売に失敗した後の貧乏生活に耐えられるとは到底思えない。
勿論エリックが独立して成功を収める可能性もあるだろうが、タスケはその可能性を低いと見積もっていた。
実際に今の惨状を見れば、その考えは正しかった事が理解出来るだろう。
木っ端の従業員は上からの指示がなければ適切に動いてはくれない。
そんな基本的な事がすっぽりと抜け落ちていて、全てを任せてしまっていたのだから。
「今すぐ商品の入れ替えだ!新鮮な物を並べて古くなった物は取り敢えず倉庫の中へ!後で選別して廃棄する物と売れる物とに分ける!それが終わったら店内の掃除だ!急げ!」
「は、はいぃ!」
エリックは男性従業員に指示を出し。
自らも体を動かして商品の入れ替えを行った。
従業員全員と、途中から様子を見に出て来たメアリーで商品の入れ替えを終わらせてから店内の掃除を行い。
一日がかりでどうにかテーラ商会だった頃と遜色ない状態まで持っていった。
忙しく体を動かしている時にもベッタリとくっついて離れようとしなかったメアリーには流石に空気を読んで欲しいと思ったものの。
愛するメアリーと触れ合えて嬉しくない筈が無いのでエリックはさっさと子供作って自分のものにしちまおうかなという考えが頭を掠めたのであった。
テーナ商会を立ち上げてから2週間。
商品を入れ替えて掃除もして。
従業員の再教育も行って、エリックが定期的に店に顔を出して。
テーラ商会の頃と遜色ない状態までどうにか持っていったテーナ商会は。
特に上昇気流に乗る事も無く不順に売り上げを落としていた。
仕入れにかかる支出を考えると余裕で赤字である。
そこに更に従業員への給料も払わなければならないのだから、最早死に体である。
物事を軽く考えるタイプのエリックが“割と終わってんな”と考えるぐらいの死に体である。
「大丈夫よ。まだまだ私の貯金があるし。エリックならここから幾らでも立て直せるわ!」
メアリーは非常にポジティブな言葉をかけてくれるが。
どう考えたってここからの上がり目が見えない。
街に出て調査をしたら既にテーラ商会の常連だった客が他の店に流れてしまっているのだ。
タスケやミキャエラが戻って来たならば別かもしれないが、エリックの力で客を戻って来させるのはかなり難しいだろう。
無理だよ。
もう終わりだよ。
そんな風にエリックが弱気になっている所に追い打ちをかける様に。
「おうおう順調そうじゃねぇか!ヤーサンで商売やってんだからきっちりみかじめ料を払って貰わねぇとなぁ!」
ヤーサン男爵の抱えるチンピラ三人がテーナ商会を訪ねて来た。
みかじめ料というヤーサン独自の集金システム。
これはヤーサンで商売をする者が一律で金を納める事で、店への直接的な嫌がらせや暴力事件などが起こった時にチンピラがやって来て店を守ってくれるシステムなのだが。
その実、店に嫌がらせをするのもヤーサン男爵の息のかかった者達なので、実質的には半強制的に金を吸い上げるシステムである。
テーナ商会は商会立ち上げの申請をしたので、それを把握して訪ねて来たのだろうとは思ったのだが。
「はあ!?売り上げの3割は幾ら何でもやり過ぎでしょう!」
チンピラがとんでもない事を言い出して流石にエリックは声を荒げた。
これまではどんな規模の店でも一律で月に小金貨3枚だったのだ。
それが利益の1割になりそうだとタスケから話には聞いていたが。
利益の1割どころか売り上げの3割というのはどう考えたっておかしい。
売り上げという事は仕入れ値や人件費を考慮されずに売値の3割を持って行かれるという事だ。
テーナ商会で扱っている商品で言うと、生活の必需品であるクロムギの原価率が7割である。
つまりクロムギはどれだけ売っても銅貨1枚の利益にもならず、人件費を考えたら余裕で赤字だ。
「親父の決定に文句があるってのか!ああん?」
チンピラが木箱を蹴り上げて中の商品が床に転がる。
ついでにチンピラも足を押さえて床に転がる。
バキッ!って言ったから多分折れたんじゃないだろうか。
「お、覚えてやがれ!」
特にエリック達が何かをした訳でも無いのだが。
チンピラ達は捨て台詞を吐いて店から出て行った。
エリックは従業員と商品を木箱に戻しながら考える。
売り上げの3割もみかじめ料を取るとなれば多くの商会がヤーサンから撤退するだろう。
市場で商売をする者達にも出て行く者が現れるかもしれない。
そうなれば買い物をする店の選択肢が今よりも狭まるのだから価格は吊り上げ放題だ。
テーラ商会と同じくヤーサンで一番の商会になるのは容易くなる。
しかし売り上げの3割は持って行かれるのだから思った程は儲からないだろう。
商会に箔を付けるとしても。
そんな状況のヤーサンで一番の商会になった所で大した影響力が生まれるとは思えない。
寧ろ馬鹿にされて蔑まれるのではないかとさえ思える。
エリックは冷静に状況を見極め、思考を巡らせて。
「すまないがヤーサンでこれ以上商売をするのは不可能だ」
商会を取り潰してヤーサンから撤退する事を決めたのであった。
0
お気に入りに追加
542
あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。

神様のミスで女に転生したようです
結城はる
ファンタジー
34歳独身の秋本修弥はごく普通の中小企業に勤めるサラリーマンであった。
いつも通り起床し朝食を食べ、会社へ通勤中だったがマンションの上から人が落下してきて下敷きとなってしまった……。
目が覚めると、目の前には絶世の美女が立っていた。
美女の話を聞くと、どうやら目の前にいる美女は神様であり私は死んでしまったということらしい
死んだことにより私の魂は地球とは別の世界に迷い込んだみたいなので、こっちの世界に転生させてくれるそうだ。
気がついたら、洞窟の中にいて転生されたことを確認する。
ん……、なんか違和感がある。股を触ってみるとあるべきものがない。
え……。
神様、私女になってるんですけどーーーー!!!
小説家になろうでも掲載しています。
URLはこちら→「https://ncode.syosetu.com/n7001ht/」

異世界でリサイクルショップ!俺の高価買取り!
理太郎
ファンタジー
坂木 新はリサイクルショップの店員だ。
ある日、買い取りで査定に不満を持った客に恨みを持たれてしまう。
仕事帰りに襲われて、気が付くと見知らぬ世界のベッドの上だった。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。

笑ってはいけない悪役令嬢
三川コタ
ファンタジー
『わくわくwack×2フラーグ学院 箱庭編』
量子コンピュータの六基の制御AIへ六尊の菩薩の魂入れ儀式を行なった、スピリチュアルに傾倒している円城寺博士は、オンラインで量子コンピュータを利用出来る組織を立ち上げた。
しかし、オンライン利用希望者は、シミュレーション仮想世界『箱庭』を創って、円城寺博士の審査を受けなければならないという、荒唐無稽な条件が提示される。
夫の研究室でパートとして働く『吉家かるら』は、二次創作が公式に認められている乙女ゲーム『わくわくフラーグ学院』が、『箱庭』の雛形に最適だと思い付く。
わくわくフラーグ学院の生みの親である、ゲームプロデューサー『秀島相一』のSNSに『箱庭』の雛形として使用する報告をしたところ、対面での説明を求められる。吉家かるらが夫の助手の見鷹君と、わくわくフラーグ学院の世界観を取り入れた箱庭の詳細を伝えると、秀島相一はとんでもない要求を突きつけてきた。
吉家かるらにとってわくわくフラーグ学院は、15歳で亡くなった姉と楽しく遊んだ、思い出の乙女ゲームだった。
紆余曲折を経て完成した『箱庭』は、病弱で学校に通えなかった姉への『願い』を込めていた。そして、円城寺博士の審査をクリアしたのだが、箱庭の観察結果発表会を開催する連絡が来てしまい、吉家かるらは頭を抱える。
読み進めて「思てたのと違う」とならない為に、箱庭編のあらすじを掲載しています。異世界とSFファンタジーの落差が大きく、急転します。転生が詳らかになると収束する予定です。よろしくお願いします。
小説家になろうに投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる