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ラブホテル in ヤーサン
不穏な気配なんてどこ吹く風で麻雀を打ちたい男達②
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「タスケ君、安らかに眠れ」
「いや、死んでは無いですよ。まだ。今の所」
縁起でも無い事を言ったアイトに対してツッコミをいれるも、息をしているかは定かではないので自信が持てずに少々濁してしまったスミス。
死んではいない。
ただ魂が抜けてしまっただけだ。
「タスケ君が死んじゃったから人数足らなくなっちゃったな」
「いや、死んではないですよ?多分」
どうしても死んでいる事にしたいアイトであった。
しかしタスケがいないと3人だけの変則麻雀を打つ事になってしまう。
仕方なしにアイトは地面からウイーンとテレビモニターを出現させてフロントの映像を映した。
「誰か人呼べない?」
先ずフロントの映像をリアルタイムで映しだす技術が存在する事に驚くと同時。
あれ?これって客室も見放題なんじゃね?と巨大な疑惑を覚え。
そんな事を言おうものならヒショに殺されそうなので全力で疑惑を放り投げたスミス。
世の中には知らない方が良い事だってあるのだ。
しかし困った。
人を呼ぶと言っても信頼が出来て口が固くて二人に無礼を働かない者が偶然フロントを通るなんて事は。
「あ、いた」
あった。
あったのでスミスはフロントに内線を繋いでその男を呼び出したのであった。
「うお。マジか」
その一言でヒショの危険性を理解した事がわかり、スミスは心底安心した。
スミスに呼び出されたのは蒼剣の誓いの仲間で魔術師のルイスである。
普段は人と話す時もローブのフードを目深に被っているのだが、即座にフードを外して前髪を掻き分け素顔を晒した。
ルイスは緑色の髪に細身でシュッとしたイケメン“風”である。
「ラブホテルの関係者の方で間違いないですか?俺はネイ、、、スミスの仲間で魔術師のルイスと言います。以後お見知りおきを」
ヒショが浅く頷いたのでどうやら合格の様だ。
相変わらず蒼剣のメンバーはネイト呼びが染み付いているので一旦ネイトが漏れてしまうのだが、粗相判定は下らなかったらしい。
と言うかスミスとルイスだと韻を踏んでいて響きが似ているのに、どうしてスミスを選んだのだろうか。
4つの選択肢にあったルイスを選ぶ大チョンボを犯さなかったのは評価出来るとしても。
他にもジェームスとかあったのに。
「ラブホテルでオーナーをやっているオーナーだ」
「秘書のヒショです」
アイトが何時ものボケをかましつつ。
「アイトさんとヒショさんだ。アイトさんがラブホテルの総支配人だな」
スミスに説明を受けて深く頷いたルイス。
どう考えてもヤバそうなのはヒショだが無礼を働いてはならないのはアイトも同じと理解した。
「それで。俺は一体何をしに呼ばれたんです?」
ルイスが尤もな質問をして。
「タスケさんがゲームに負けて再起不能なんだ。代わりに入ってくれ」
「ああ、そういう」
やや遠くにあるビーチチェアーに横たわったタスケを見付けて状況を理解したルイス。
全然理解出来てはいないが、理解した事にしたルイスは3人と卓を囲み。
スミスから麻雀の遊び方をレクチャーされて対局に入ったのであった。
「実は一度ルイス君とはじっくり話がしてみたかったんだよ」
「そうなんですか?一体俺の事をどちらでお知りに?あ、ポン」
ルイスは疑問を口にしてからアイトの捨て牌をポンした。
ルイスもタスケに似て手堅く点を積み重ねるタイプらしい。
「わっはっは!それは秘密だよ!ラブホテルの情報網を侮っちゃいかんよ?」
アイトは忠告する様にルイスに言ってから。
「君って百合好きだろう?中々良い趣味をしておる」
早速本題に入った。
「ほう。もしや貴方も百合好きで?」
ルイスの眼光が鋭くなった。
この男は百合に極振りした癖の持ち主なのだ。
「セーラー服の女の子がまぐわう百合は堪らんよな」
「わかってらっしゃる。なるほど。ラブホテルで沢山の百合が見られるのは貴方様の影響で?」
「勿論さ!俺と共に世間へ百合を広めるイベントを企画しようではないか!わっはっはっはっは!あ、それロン」
百合を広めるイベント。
そんな甘美な言葉を囁かれて判断の鈍ったルイスがアイトに振り込んだ。
しかしルイスは気にしない。
何かを賭けている訳でも真剣勝負をしている訳でもない。
罰ゲームがある訳でもないのだから今は百合の方が重要である。
寧ろ自分と仲間の命の次ぐらい重要である。
「どうなんだい?百合は世間一般ではどの様な評価をされているんだい?」
「そうですね。残念な事に女同士の同性愛自体に何と言うか。忌避感がある訳ではないのですが、常識として女は男を好きになるって固定観念がありますね。だから女同士で堂々と付き合っているケースは殆んど無いかと」
「なんだってぇ!?それは由々しき事態ではないかね!今すぐ是正しなければ!」
もう百合の話になってからスミスは会話に入る隙間が無い。
ヒショはアイトが楽しそうなのでニコニコしながら見ているだけだ。
そして二人の百合談義はヒートアップし。
「我々が!世界に!百合の花を咲き乱らせるのだ!」
「はい!必ず!俺達で!成し遂げましょう!」
アイトは別に言葉や態度程は百合に対する熱意が無いのだが、何かルイスが熱くて面白いので先導している格好である。
それに世の中に百合カップルが増えればラブホテルでもそこかしこに百合の花が咲き誇るかもしれない。
そんなのって。
そんなのって素敵やん?
アイトはルイスと大掛かりな百合イベを開催する事を心に決め。
気持ちを急旋回して麻雀へと戻した。
アイトが百合話で引っ掻き回したお陰で場は非常に荒れている。
そしてこの場面。
アイトは今度こそ本当に九蓮宝燈をテンパっていた。
しかも9面待ちの勝ち確演出である。
最早誰も萬子を捨てられない状況だ。
さて、誰が箱る事になるのかな!?
完全に顔がにやけていて大きな手を聴牌しているのが全員にバレているのだが関係は無い。
誰もアイトの魔の手からは逃れる事が出来ないのだ。
萬子を避ければ良いだけなのだが、二人も初心者がいるので何とかなるだろう。
多分。
そしてアイトは勝ちを確信して八索を捨てた。
「あ、それロンです」
アイトが背凭れからずり落ちる。
その角度、実に120度ぐらいだ。
最早崩れ落ちたと言い換えても良い。
それまでは随分と前のめりになっていたものだが。
「ほ、ほほう。満貫か中々やるじゃないか」
アイトは強がって上がったルイスを褒め称えた。
しかしアイトの受難はそれで終わる事はなかった。
「すいません。俺もロンです」
今度はスミスがロンを宣言してアイトは椅子からずるりと滑り落ちた。
「は、はは。スミス君は跳満か。ま、まあまだどうにか耐えたね俺。流石は食いしばりのアイトと呼ばれるだけはあるね俺」
更に、一度も言われた事が無い謎の呼称で強がりを塗り重ねたアイト。
随分と点棒は減ってしまうが、まだだ。
まだ終わってない!
アイトはどうにか気持ちを保って必ず逆転してやるんだと意気込んで起き上った。
「マスター。私もロンです。緑一色です」
「エイドリアァァァアアン!」
アイト箱点につき。
これにて麻雀会終了!
「いや、死んでは無いですよ。まだ。今の所」
縁起でも無い事を言ったアイトに対してツッコミをいれるも、息をしているかは定かではないので自信が持てずに少々濁してしまったスミス。
死んではいない。
ただ魂が抜けてしまっただけだ。
「タスケ君が死んじゃったから人数足らなくなっちゃったな」
「いや、死んではないですよ?多分」
どうしても死んでいる事にしたいアイトであった。
しかしタスケがいないと3人だけの変則麻雀を打つ事になってしまう。
仕方なしにアイトは地面からウイーンとテレビモニターを出現させてフロントの映像を映した。
「誰か人呼べない?」
先ずフロントの映像をリアルタイムで映しだす技術が存在する事に驚くと同時。
あれ?これって客室も見放題なんじゃね?と巨大な疑惑を覚え。
そんな事を言おうものならヒショに殺されそうなので全力で疑惑を放り投げたスミス。
世の中には知らない方が良い事だってあるのだ。
しかし困った。
人を呼ぶと言っても信頼が出来て口が固くて二人に無礼を働かない者が偶然フロントを通るなんて事は。
「あ、いた」
あった。
あったのでスミスはフロントに内線を繋いでその男を呼び出したのであった。
「うお。マジか」
その一言でヒショの危険性を理解した事がわかり、スミスは心底安心した。
スミスに呼び出されたのは蒼剣の誓いの仲間で魔術師のルイスである。
普段は人と話す時もローブのフードを目深に被っているのだが、即座にフードを外して前髪を掻き分け素顔を晒した。
ルイスは緑色の髪に細身でシュッとしたイケメン“風”である。
「ラブホテルの関係者の方で間違いないですか?俺はネイ、、、スミスの仲間で魔術師のルイスと言います。以後お見知りおきを」
ヒショが浅く頷いたのでどうやら合格の様だ。
相変わらず蒼剣のメンバーはネイト呼びが染み付いているので一旦ネイトが漏れてしまうのだが、粗相判定は下らなかったらしい。
と言うかスミスとルイスだと韻を踏んでいて響きが似ているのに、どうしてスミスを選んだのだろうか。
4つの選択肢にあったルイスを選ぶ大チョンボを犯さなかったのは評価出来るとしても。
他にもジェームスとかあったのに。
「ラブホテルでオーナーをやっているオーナーだ」
「秘書のヒショです」
アイトが何時ものボケをかましつつ。
「アイトさんとヒショさんだ。アイトさんがラブホテルの総支配人だな」
スミスに説明を受けて深く頷いたルイス。
どう考えてもヤバそうなのはヒショだが無礼を働いてはならないのはアイトも同じと理解した。
「それで。俺は一体何をしに呼ばれたんです?」
ルイスが尤もな質問をして。
「タスケさんがゲームに負けて再起不能なんだ。代わりに入ってくれ」
「ああ、そういう」
やや遠くにあるビーチチェアーに横たわったタスケを見付けて状況を理解したルイス。
全然理解出来てはいないが、理解した事にしたルイスは3人と卓を囲み。
スミスから麻雀の遊び方をレクチャーされて対局に入ったのであった。
「実は一度ルイス君とはじっくり話がしてみたかったんだよ」
「そうなんですか?一体俺の事をどちらでお知りに?あ、ポン」
ルイスは疑問を口にしてからアイトの捨て牌をポンした。
ルイスもタスケに似て手堅く点を積み重ねるタイプらしい。
「わっはっは!それは秘密だよ!ラブホテルの情報網を侮っちゃいかんよ?」
アイトは忠告する様にルイスに言ってから。
「君って百合好きだろう?中々良い趣味をしておる」
早速本題に入った。
「ほう。もしや貴方も百合好きで?」
ルイスの眼光が鋭くなった。
この男は百合に極振りした癖の持ち主なのだ。
「セーラー服の女の子がまぐわう百合は堪らんよな」
「わかってらっしゃる。なるほど。ラブホテルで沢山の百合が見られるのは貴方様の影響で?」
「勿論さ!俺と共に世間へ百合を広めるイベントを企画しようではないか!わっはっはっはっは!あ、それロン」
百合を広めるイベント。
そんな甘美な言葉を囁かれて判断の鈍ったルイスがアイトに振り込んだ。
しかしルイスは気にしない。
何かを賭けている訳でも真剣勝負をしている訳でもない。
罰ゲームがある訳でもないのだから今は百合の方が重要である。
寧ろ自分と仲間の命の次ぐらい重要である。
「どうなんだい?百合は世間一般ではどの様な評価をされているんだい?」
「そうですね。残念な事に女同士の同性愛自体に何と言うか。忌避感がある訳ではないのですが、常識として女は男を好きになるって固定観念がありますね。だから女同士で堂々と付き合っているケースは殆んど無いかと」
「なんだってぇ!?それは由々しき事態ではないかね!今すぐ是正しなければ!」
もう百合の話になってからスミスは会話に入る隙間が無い。
ヒショはアイトが楽しそうなのでニコニコしながら見ているだけだ。
そして二人の百合談義はヒートアップし。
「我々が!世界に!百合の花を咲き乱らせるのだ!」
「はい!必ず!俺達で!成し遂げましょう!」
アイトは別に言葉や態度程は百合に対する熱意が無いのだが、何かルイスが熱くて面白いので先導している格好である。
それに世の中に百合カップルが増えればラブホテルでもそこかしこに百合の花が咲き誇るかもしれない。
そんなのって。
そんなのって素敵やん?
アイトはルイスと大掛かりな百合イベを開催する事を心に決め。
気持ちを急旋回して麻雀へと戻した。
アイトが百合話で引っ掻き回したお陰で場は非常に荒れている。
そしてこの場面。
アイトは今度こそ本当に九蓮宝燈をテンパっていた。
しかも9面待ちの勝ち確演出である。
最早誰も萬子を捨てられない状況だ。
さて、誰が箱る事になるのかな!?
完全に顔がにやけていて大きな手を聴牌しているのが全員にバレているのだが関係は無い。
誰もアイトの魔の手からは逃れる事が出来ないのだ。
萬子を避ければ良いだけなのだが、二人も初心者がいるので何とかなるだろう。
多分。
そしてアイトは勝ちを確信して八索を捨てた。
「あ、それロンです」
アイトが背凭れからずり落ちる。
その角度、実に120度ぐらいだ。
最早崩れ落ちたと言い換えても良い。
それまでは随分と前のめりになっていたものだが。
「ほ、ほほう。満貫か中々やるじゃないか」
アイトは強がって上がったルイスを褒め称えた。
しかしアイトの受難はそれで終わる事はなかった。
「すいません。俺もロンです」
今度はスミスがロンを宣言してアイトは椅子からずるりと滑り落ちた。
「は、はは。スミス君は跳満か。ま、まあまだどうにか耐えたね俺。流石は食いしばりのアイトと呼ばれるだけはあるね俺」
更に、一度も言われた事が無い謎の呼称で強がりを塗り重ねたアイト。
随分と点棒は減ってしまうが、まだだ。
まだ終わってない!
アイトはどうにか気持ちを保って必ず逆転してやるんだと意気込んで起き上った。
「マスター。私もロンです。緑一色です」
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