異世界ダンジョン【ラブホテル】~ダンジョンマスターに転生したので異世界でラブホテル経営してみる。破茶滅茶転生者のちょっとエッチなスローライフ

張形珍宝

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ラブホテル in ヤーサン

ギルドマスターの夫婦事情②

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「いらっしゃいせ。休息宿ラブホテルへようこそ。夜18時以降は宿泊のみのご利用となりますが宜しいでしょうか?」

 丁寧な。
 非常に丁寧な接客である。

「あ、ああ。元より宿泊するつもりで来たんだ。それで問題無い」

 ここでミキャエラに応対させては格好が付かないと。
 どうにか正気を装ってバルナバスが返事をした。
 蒼剣の誓いのネイトからはラブホテルに妻を連れて来て泊まれと言われたのだ。
 宿泊のみでも何の問題も無い。

 そもそも宿なのに宿泊以外の何があるのかをバルナバスは知らない。

「宿泊以外だと何があるのかしら?」

 やはりミキャエラは肝が座っている。
 警戒は必要だが普通に接している分には害される事は無いだろうと判断して質問をする。
 単純に未知な事への興味でもある。

「宿泊以外ですと。18時までの利用で2時間の休憩があります。宿の部屋を2時間使えるプランですね。料金はこちらの案内で説明します」

 丁寧な。
 非常に丁寧な説明である。

 非常に丁寧な説明を受けたミキャエラは。

「部屋によって利用料金が変わって、2時間利用の場合は宿泊の半額で利用出来るのね。けれど2時間で銀貨5枚からと言うのは少し高過ぎないかしら?そもそも休息宿?ラブホテル?って言うのは何なのかしら?」

 ミキャエラが遠慮無く質問をするが。
 バルナバスは相手を怒らせる様な事を言うのは止めてくれと戦々恐々である。
 ミキャエラは自然体になりつつあるが。
 バルナバスははっきり言って生きた心地がしていない。

「オーナーの言葉をお借りするならば。本来のラブホテルとは男女が気軽に肉体的な関係を結ぶ為の宿であり。それに素敵な思い出と言う付加価値を与えるのが当ラブホテルの意義。だそうです。ですので素敵な思い出と言う代えがたいものに掛かる対価と思って頂ければ結構かと思います」

「それだけの価値はあると?」

「はい。オーナーも私共も自信を持ってこのラブホテルをオープンしましたので」

 全く動じた様子の無い物言いに深く頷いたミキャエラは。

「分かったわ。続けて頂戴」

 説明の続きを促した。

「かしこまりました。では客室のランクと料金についてですが」

「待った!」

 今度はバルナバスが説明を中断させ。

「この宿で一番高い部屋を頼む」

 ネイトから言われた通りに。
 一番安い部屋で休憩2時間が銀貨5枚。
 宿泊は倍でも小金貨1枚。
 一番高い部屋でもそこまでの高額では無いだろうと踏んで。
 妻に格好良い所を見せ付ける意味も込めて。

 バルナバスは説明を省いて一番高い部屋を指定した。

「畏まりました。当ラブホテルで最も高額なSランクですと。一泊金貨5枚となりますが宜しいですか?」

「ぐはぁ!」

 予想外の高額。
 あまりにも高額。
 正面のガードを固めていたら脇っ腹を強く殴られた様な衝撃がバルナバスを襲った。

 今しがた格好付けた手前。
 「ちょっと大丈夫?」と言って心配気な妻の手前。
 今更ランクを下げてくれとは言い辛い。

 いや、男として言い出せる筈が無い。

 例え膝がブルブルと笑っていたとしても。
 ダウン寸前の状態だったとしても。

 男には愛する者の前で格好付けなければならない時があるのだ。

「そ、れで、頼む」

 例え中々言葉が出て来なくて格好付かなかったとしても。

「ありがとうございます。少し失礼します。はい。はい。分かりました。最高ランクのお部屋に宿泊されるお二人に。オーナーからウェルカムドリンクを提供いたします。少々お待ちくださいませ」

 受付に置かれた謎の道具を手に取って。
 何かと幾つか言葉を交わした女が裏へと下がり。
 珍しい形のコップと瓶を手に戻って来た。

「こちら本日より提供を開始したペリニョンロゼと言うお酒です。お二人ともお酒は飲まれますか?」

「ああ、俺も妻も大好きだ」

 ギルドでの仕事を終えて。
 家で妻と晩酌をするのがバルナバスの習慣だ。

 バルナバスの返答を受け。
 高級感のある瓶の栓が開けられて。
 コップにシュワシュワと泡の立つ染肌色の美しい液体が注がれた。
 量は決して多くは無いが明らかに。

 絶対に高いだろうと二人は確信した。

「どうぞ。ご賞味下さい」

 ここまで来て。
 最早このダンジョンに悪意があるとは二人とも思っていない。
 酒に毒が入っているなどとは微塵も思わない。

 そもそも二人を殺そうと思ったらいつでも殺せるのだから。
 そんな回りくどい事をする必要は無いだろう。

 だから二人はその高い酒を堪能しようとコップを傾け。

「美味しいっ!」

 ミキャエラは驚いた様子で目を見開き。

「旨いな」

 バルナバスは目を閉じて酒を味わった。

「こちらのボトルを1本金貨3枚にてお部屋にお持ち致しますので是非ご利用下さいませ」

 目の飛び出る様な金額に衝撃を受けつつ。
 二人はSランクの中から宿泊する客室を決めて受付を後にしたのであった。


「Sランクの客室は3部屋ご用意がございます。初めてご利用の場合ですと。オーナーがお薦めしているのはこちらのプールと露天風呂のあるお部屋ですね」

 ウェルカムドリンクを味わった二人の客に対し。
 ヒショは客室の写真が載っている案内を見せながらお薦めの部屋を提案した。

「プールと言うのは何なのかしら?」

 女の客の質問に。

「プールとは室内に作られた小規模の湖の様な設備です。通常湖や海でもそうですが。モンスターがいて。人目があって。気軽に泳ぐ事が難しいかと思います。プールでしたらそう言った事を気にせずに思う存分泳ぐ事が出来ます。オーナー曰く。泳いで体を動かすのは健康に良いのだそうです」

「そうなのね。私泳ぐのが好きなんだけれど直ぐに寄って来るモンスターが邪魔で気兼ねせずに泳いだ事は無かったのよね。良いわね。ここにしましょう」

 女の客が非常に強い興味を示し。
 男の客は言われるがままに部屋を決めた。

 金は明らかに男が出すのに。
 完全に女の尻に敷かれている事がヒショの中でも確信に変わった瞬間であった。

 二人の客は最早警戒した様子を見せず。
 ヒショに手振りで案内されたままにフロントから客室へ転移するドアを開けたのであった。

「お疲れさん。シャンパンは時間を置くと味が悪くなるからな。それを飲みながらこっちに来て観察しよう」

 マスタールームに戻ったヒショをソファーに座りながら出迎えたアイト。
 エマはそろそろご飯を食べて就寝の時間なのでマスタールームにはいない。

 ヒショは嬉しそうに。
 大事そうにペリニョンロゼを抱えたまま。
 シャンパングラスを二つアイトが座るソファーの前に運んだ。

『なんじゃこりゃあ!』

「良いリアクションしよる」

 ケラケラと笑いながら。
 テレビモニターに映るSランクの客室に目を向けるアイト。

 まさか室内の様子まで見られているとは想像もしていないだろうが。
 ダンジョンに入った侵入者がダンジョンマスターに行動を把握されているのは然程おかしな事ではない。
 単に倫理の問題である。

 ヒショは調理場に連絡してつまみを用意させ。
 万全の体制で客室の様子を見守るのであった。


「なんじゃこりゃあ!」

 そんな在り来たりなリアクションになってしまうのも仕方が無い。
 受付から促されて扉を開けた瞬間にバルナバスとミキャエラは客室へと転移した。

 背後の扉は重厚で煌びやかな装飾が施されていて。
 木のプレートには801号室の文字が彫られている。
 扉の横に硬貨を投入して清算する魔道具らしきアイテムがあるが。
 今はそんな事はどうでも良い。

 801号室には廊下が無く。
 客室に入って直ぐに広々とした部屋になっていた。

 広いが広すぎて落ち着かないと感じる程ではない丁度良い塩梅の横長の部屋。
 ゆったりとして高級感のある革張りのソファー。
 こちらも高級感のある黒檀のテーブル。
 曇り一つ無い鏡のある化粧台。
 キングサイズよりも大きそうな大型のベッド。

 それらも素晴らしいのは間違いが無いのだが何よりも。

「綺麗。幻想的な光景ね」

 そうミキャエラが口にしたのは一面ガラス張りになっている窓の外。
 色とりどりの花が咲いた庭園に灯りが灯され。
 夜であるのに白っぽい。
 明るく煌びやかな装飾が施されている。

 いや、夜であるからこそ。
 これ程までに美しくなるのだろう。

 ミキャエラは窓際まで移動して。
 うっとりと窓の外の景色に見惚れている。

 「君の方が綺麗だよ」なんてすかした台詞の出て来ないバルナバスは。
 ミキャエラの横で呆然としている。

「あそこから外に出られるみたいよ。行ってみましょう!」

 興奮気味にバルナバスの手を引いて。
 ガラス張りのドアを開いて外へと出たミキャエラ。

 庭園は奥行きがあって。
 ちょっとした散歩が出来る広さになっている。
 庭園の中央には球状のモニュメントがあり。

「触ると面白い事が起こるかも。ですって!一緒に触ってみましょうよ!」

 ミキャエラに気圧され気味のバルナバス。
 二人で冒険者として旅をしていた頃には。
 珍しい物や面白い事を何でも一緒にやっていた。
 それは毎回こんな風に。
 ミキャエラが燥ぐのにやれやれと付き合う形で。

「凄いわね。一瞬で色が変わったわ。この色も綺麗ね」

 二人で球に手を触れると。
 庭園を照らす灯りが赤色に変わった。

 もう一度触ったら青色に。
 もう一度触ったら黄色に。

 幾つも色を変える灯りが照らす花々は。
 灯りの色を変える度に新しい印象を抱かせる。
 その光景はあまりにも幻想的で。
 二人はしばしその光景に見惚れ続け。
 存分に堪能したのであった。

「一泊で金貨5枚は高いんじゃないかと思ったけれど。この時点で既に妥当か安いぐらいね」

「ああ。こんなの王族が泊まる宿でもまず無いだろう。未知の世界であるダンジョンならではだな」

 二人は自然とそんな感想を漏らし。
 後ろ髪を引かれる思いで部屋の中へと戻った。

 ダンジョンの中だけあって夜でも外は適温なので。
 何時まででも居られそうだがまだまだここは序の口なのだ。

 説明を受けただけでもプールに露天風呂もある。
 部屋に戻ってベッドの柔らかさに感動し。
 ソファーの座り心地に驚愕してからベッドの足下側にある扉を開く。

 扉の中は螺旋を描く階段になっていて。
 階段を上り切ると。

「これがプールなのね」

 ガラス張りの部屋の奥に透明なガラスで囲われたプールが設置されていた。
 プールには透明な水が張られていて。
 部屋の中からでも泳いでいる姿をバッチリ観察出来る作りになっている。

「続きも気になるのだけれど。ちょっと泳いでも良いかしら?」

「ああ、構わないよ」

 ミキャエラはプールのある部屋へと入り。
 段差を上ってプールサイドで装備を外し。
 身に着けている衣服を全て脱ぎ去ると。
 勢い良く水面に飛び込んだ。

 冒険者時代からミキャエラは水浴びの度に湖で泳ぐのが好きだった。
 湖ではモンスターに攻撃される恐れがあり。
 自分以外の人間に見られているのではないかとヤキモキした事もあったが。
 ラブホテルのプールであればモンスターはいないし人目を気にする必要も無い。

 寧ろ物語で聞く人魚の様に水の中を泳ぎ回る妻の姿を側面から特等席で見られるのだから。
 新たな癖に目覚めてしまうのも仕方の無い事である。

 ミキャエラは1時間程もプールで泳ぎ続け。
 途中からバルナバスも加わって競争したり。
 ミキャエラの泳ぎが早過ぎて惨敗したりして。

 二人はプールから上がり。
 薄布一枚も羽織る事無く。
 素肌を晒したままガラス張りの部屋へと戻って。
 もう一つある扉を開いて先へと進んだ。

「これはまた絶景ね」

「ああ。凄いな」

 扉の先は露天風呂だった。
 獅子の様な生物を模った彫刻の口から湯が流れ。
 十数人は入れそうな大理石の浴槽に湯を注ぎ続けている。
 風呂も洗い場もそれはもう素晴らしいのだが。

 それよりも目が向いてしまうのは浴槽の奥に広がる宝石の様に輝く色とりどりの灯り。
 そして空から降り注いで来そうな星々の光。

「金貨1万枚の夜景ですって。洒落た事言うわね」

「そうだな。この夜景にはそれだけの価値があるって事か」

 浴槽の向こう側はガラスすら無く。
 小高い山の上から街を思わせる灯りで照らされた建物を見下ろす様な作りになっている。
 建物はあるがあくまで露天風呂からの景色を楽しむ為に作られているので。
 そこまで行っても人はいないし建物の中は何もないのだが。

 二人はプールで疲労した肉体を温かな風呂のお湯で解し。
 美しい景色を眺めながら自然と肩を寄せ合って。
 最近はとんとご無沙汰だったが唇を重ねた。

 露天風呂に用意されていた、東方の島国で飲んだ懐かしい味わいの酒を楽しみ。
 体と髪を洗う石鹸で二人の髪は艶々になった。

 露天風呂を堪能して庭園の見える部屋に戻った二人は。
 腹が空いたので電話なる魔道具で料理と酒を注文した。

 ラブホテルの演出で気分の盛り上がったバルナバスが注文した酒は。
 ウェルカムドリンクで飲んだ一本で金貨3枚もするペリニョンロゼである。

「この映画?とか言うのも観てみようか」

「そうね。食事をしながら観ると良いって書いてあるものね」

 ソファーの傍にあるボタンを押すと。
 自動的にカーテンが閉まり。
 天井から謎の薄い板、大画面のテレビモニターが下りて来てソファーに座った目線の高さに止まった。

 映画はこの世界に合わせたものが幾つか用意されていて。
 二人が選んだのは剣と魔法の英雄物語であった。

 料理が運ばれて来た時に外にモンスターの気配を感じて一瞬だけ緊張が走るハプニングはあったものの。
 二人はリラックスした状態で勧められたピザなんかを抓みながら。
 映画に滅茶苦茶熱狂した。

 元冒険者の二人だけに。
 まるで目の前で戦闘が行われているかの様な臨場感と。
 現実の戦闘では起こり得ないが冒険者の夢を現実にした様な演出。

 特に勇者が仲間達と共に邪竜と戦うシーンには二人で声を上げて応援をして。
 見事邪竜を討伐した瞬間は二人で抱き合って喜んだ。
 世界に平和を齎した勇者達の活躍に感動し。
 エンディングを迎える頃には二人とも目に涙を浮かべていたのであった。

 映画が終わり。
 注文した料理も全て食べ終わりペリニョンロゼのボトルも空いた頃。

「今日は誘ってくれてありがとう。貴方のお陰で夢の様な体験が出来たわ」

 ミキャエラが改まってバルナバスに感謝を伝えた。

「いや。正直言って俺も予想外だったんだがな。蒼剣のネイトに言われた通りにしただけで」

 バルナバスはネイトが発端であると正直に話したが。

「だとしてもよ。このラブホテルに連れて来てくれたのは貴方。バルでしょう。安くないお金を使って格好付けちゃって」

 結婚してからは貴方と呼んでいたのを冒険者時代のバルと言う呼び名に言い直して。

「金は気にするな。愛する妻が。ミカが喜んでくれたら俺はそれだけで最高に幸せだ」

 バルナバスも冒険者時代の呼び名で呼んで。
 本心からの気持ちを伝える。

「そんな事。結婚してから一度も言わなかったじゃない」

 ミキャエラは涙ぐみながら言葉を返し。

「そうだったな。俺はミカの事を愛している。一緒に冒険していた時も。今も。俺の気持ちは変わっていない」

 バルナバスの。
 随分と久しぶりに思える愛の告白に。

「あたしもバルの事を愛しているわ。ずっと。出会った時からずっとよ」

 ミキャエラも告白で返した。

 バルナバスとミキャエラは抱き合い。
 唇を重ね。
 そしてベッドへと移動して。

「折角高いお金を払うんだもの。朝まで思う存分ラブホテルを楽しみましょう」

「ははは、、、お手柔らかに頼む」

 かなり情熱的なミキャエラに若干バルナバスが尻込みしつつ。

 夜は更け。

 朝を迎えて。

 二人はチェックアウトの時間を迎え。

 目玉の飛び出る様な金額の支払いを済ませ。

 腕を組みながらラブラブな様子でラブホテルを後にしたのであった。

 二人はラブホテルを正しく利用した初めての客であり。

 長年。

 夫婦となった二人に訪れる事の無かった。

 ミキャエラの妊娠が発覚するのはもう少し後のお話である。 
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