9 / 17
第2章 月が綺麗ですね。
第9話 真実
しおりを挟む
2週間後、学校では運動会の練習が始まった。
「誠ー!練習頑張れー。C組優勝するぞー!」
「あれあれー?ラブラブなカップルですかー?いいねー。」
太一が急に話に入り込んできた。
「太一。何の用?」
「なんでもないっす!じゃあバイバイー!」
太一はグラウンドの方へ駆け抜けて行った。
「なんで茜はジャージじゃないの?」
「あー今日は体調が悪いだけだよ!」
「なるほどねー。」
しかし茜は次の日もまたその次の日も練習に参加しなかった。
交換日記になんで参加しないか聞いたが、体調が悪いとしか返ってこなかった。
何か隠しているのか?
仕方なく先生に聞いてみた。
「せんせーい。野田さんってなんで練習参加しないんですか?」
「それは言ってはいけないことだ。野田の親に口止めされているからなー。でも、お前はいつも野田といるから教えた方がいいかもな。
実はあいつはALSという病気にかかってるんだ。」
「え…それってどういう病気なんですか?」
「筋肉が萎縮して、最終的には呼吸不全で亡くなってしまうらしい。」
「そんなの…聞いてないですよ!」
僕は職員室を駆け出していった。頭が真っ白になっていた。
「誠ー!練習頑張れー。C組優勝するぞー!」
「あれあれー?ラブラブなカップルですかー?いいねー。」
太一が急に話に入り込んできた。
「太一。何の用?」
「なんでもないっす!じゃあバイバイー!」
太一はグラウンドの方へ駆け抜けて行った。
「なんで茜はジャージじゃないの?」
「あー今日は体調が悪いだけだよ!」
「なるほどねー。」
しかし茜は次の日もまたその次の日も練習に参加しなかった。
交換日記になんで参加しないか聞いたが、体調が悪いとしか返ってこなかった。
何か隠しているのか?
仕方なく先生に聞いてみた。
「せんせーい。野田さんってなんで練習参加しないんですか?」
「それは言ってはいけないことだ。野田の親に口止めされているからなー。でも、お前はいつも野田といるから教えた方がいいかもな。
実はあいつはALSという病気にかかってるんだ。」
「え…それってどういう病気なんですか?」
「筋肉が萎縮して、最終的には呼吸不全で亡くなってしまうらしい。」
「そんなの…聞いてないですよ!」
僕は職員室を駆け出していった。頭が真っ白になっていた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
3
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる