月が綺麗ですね

刹那 夢幻

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第1章 彼女が綺麗ですね

第7話 疑問

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 僕はあのあと家に帰った。
 ベッドの上で茜に会えたことに対する喜びに浸っていた。
 だけどなんで…
 なんで彼女が暗くなったかは知らないが、あの質問をしたあと口も聞いてくれなかった。


 翌朝、駅まで歩くと、茜が待っていた。
 
 「おはよ!」 
 
 彼女は昨日会ったときみたいに元気だった。

 「おはよ。」

 「元気出していこうぜ!」

 「う、うん。」

 (あ、あれ?昨日の落ち込んでいた時の様子はなんだったんだ?)

 「ねね。昨日の私は忘れて!ちょっと体調が急に悪くなっただけなの。多分もうあんなことないから。」

 「あ、そうだったのか!」

 (それなら納得だが、やっぱ違和感があるなー) 

 「あ、そうだ!ライン聞くの忘れてた!聞いてもいい?」

 「いいよ。」

 この後、今日も一緒に学校に行った。今日は先輩たちからの挨拶などあった。
そのあと、昼休みに考え事をしていた。
 やっぱり茜には何かあるなー。
 あと、俺は可愛い子にはコミュ障だからなーこれを克服したいな。
 茜はしゃべってた時、少し落ち込んでたな。
 この2つを克服し、聞き出す方法…
 直接聞くのは気が引けるな。
 ラインか?でも、ほぼ直接かー。
 あ!そうだ!交換日記はどうだろうか。
 小学生がやることっぽくてバカバカしいが。
 
 今日は茜を置いて、ノートを買って急いで帰った…
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