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第4章 ワルキューレの子供
71 氷宮殿の魔族会議
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「サムイッ!」
「ブルルルルッ、寒いのぅ」
「魔族は寒さに強いと言われてるが、ここは寒いわっ!」
「バンパイアロードが倒され、マッモン様が消され、影で操っていたスラベニア帝国の侵略も失敗したから、こんな最果ての氷宮殿で魔族会議を開かざるを得ないのだ!」
「ユウリとブリュンヒルデはアルフヘイムに身を隠したと言うぞ?」
「ふむ……密偵も、何処にも2人の姿が見え無いから本当の話ではないか、と言う事だ」
「魔族の勢力を回復させる好機ではないのか?」
「しかし、ユウリとブリュンヒルデの子供達がいるぞ?」
「まだ子供ではないか!」
「とりあえず、ユウリの家族は密偵に見張らせているのだが……」
「うむ、それがよい」
「そろそろ、人族から利権を奪い返そうぞ」
「俺はそろそろ始めようと思ってたのだ」
「ワシだって、計画してるぞ」
グラグラグラグラ……、
「地揺れだ……」
ドッドッドッ……ドッカアアアアアァァァンッ!
シュゥウウウウウンッ!
煙の中から厳めしい大男が現れた。
「フハハハハァァァッ。3百年ぶりの地上だぁぁっ!」
「「「ルシファー様!」」」
「やっと、地上に顕現できる負のエネルギーが溜まったのだぁ。
平和な世の中で、人間は他人の顔色を伺い、上の者に諂い、下の者を貶める。
手に入れた利権を握り締め、他人の権利を掠め取る。
地位と金を求め、他人を蹴落とし、奢り高ぶる人間の慢心が俺のエネルギーとなるのだぁぁっ!」
「ようこそお帰り下さいました。首を長くしてお待ちしておりました」
「地獄の底で、貴様達の情けない会議を聞いていたぞ。魔族らしくて、相変わらず協調性の無い奴等だっ、ぐぁははははぁぁ」
「はい。我々は個人主義者ですから、共同作戦など出来ません」
「そんな事は知らんっ! 俺が来たからには、俺の立てた計画を実行して貰うぞ」
ギロギロリンッ! と、ルシファーは魔族達をねめまわした!
「「「「ははーっ」」」」
「魔族四天王、貴様達はそれぞれ各地の魔力源泉を支配するのだ」
「「「「ははっ」」」」
「ベリアルはスラベニア、アマイモンはタルーク、ベリトはアルプ、コルソンはブライタニアの魔力源泉を支配するのだ」
「しかしルシファー様、今迄も何度か試みましたが、魔力源泉を支配する事は出来ませんでした。強力なダンジョンボスを倒せないのです」
「それは貴様達が協調性が無い所以だ。 よいか、人族に変身して冒険者ギルドで冒険者登録をするのだ。そして我慢して人族とパーティをくみ、複数のギルドパーティで協力して、ダンジョンボスを倒すのだ。ダンジョンボスを倒したら人族を裏切り、魔力源泉を支配すればよい」
「オオゥ、それはよい考えだ!」
「最後に裏切るのが特によい!」
「魔力源泉を支配すれば、それが影響する地域全てが思いのままに成るのだ」
「貴様達の配下の魔族も一緒に冒険者登録させて、それぞれ他のパーティに参加させろ」
「「「「ははっ」」」」
「魔力源泉を支配したら、まず『災厄の偶像』を各地に設置し、魔物を送り込め。源泉の魔力を注ぎ続ければ、個別に魔力を充填する必要は無いからな」
「「「「ははっ」」」」
「そして、死んだ人族をゾンビウイルスに感染させ、バンパイアとワーウルフに眷属を増やさせるんだ」
「「「「ははっ」」」」
「気を抜くな、手を抜くな。1度完全に人族の支配を終わらせてしまえ!」
「「「「ははっ」」」」
「魔族は強靭な肉体を持ってるが、繁殖力が弱く協調性が無い為に支配者層を構築するのに適していない。だから獣人族のリーダーを支配者として街々を治めさせるのだ。それぞれの獣人族毎に、元々持ってる本能でグループを形勢して、上手く街を支配するだろう」
「「「「ははっ」」」」
「生き残った人族は、獣人族の街で奴隷として使役しろ」
「「「「ははっ」」」」
「すばらしいアイディアです。こいつらと別々の地域で支配出来るのが特に素晴らしいです」
「そうだろう。それではこんな寒い所からスグに離れて行動開始しろ。魔力源泉を支配するまで人族に気付かれるなよ」
「「「「ははっ」」」」
月日が流れ、シャルロッテとチャールズは魔法学院の3年生になっていた。
剣術と魔法は同学年の生徒を遥かに凌駕しているが、気付かれない様に努力を続けています。
「カール、学年1位に成らない様にしましょう。魔法も上位魔法を使わない様に気を付けましょうね」
「うん」
「剣術の試合も3回に1回は負けましょう」
「うん」
ユウリお兄様とユキお姉様は魔法学院を自主退学しました、私達だけで問題無いと判断したのです。
ユウリお兄様の仲間達も、皆同じ理由で自主退学しました。
ユウリお兄様達は、2年間【認識阻害】の魔法を掛け続けてたので、クラスメート達は意識しないまま忘れ去ってしまったのです。
私達は年2回のコミケ参りが年中行事となりました。
ヤマちゃんとコンちゃんは一緒に出店して、ナカハラ宰相はモチヅキ親衛隊長と一緒に出店し続けています。
私達フェアリークレストもコスプレでの参加を続けていました。
ユウリお兄様達の魔法戦隊ストーマーは、初回で心がポキンと折れてしまったそうです。それ以降は一般参加するだけになっています。
私達は、コミケの度に3泊4日で【異世界転移】してましたが、それを魔族に利用されてしまったのでした。
● ▽ ●
魔族四天王は数年係で我慢して苦労して、それでも何とかやっと、それぞれ4箇所の魔力源泉を支配した。
そしてユウリ達がコミケの為に【異世界転移】すると同時に、街々への侵攻作戦を開始したのだ。
魔物を送り込み、『災厄の偶像』を各地に設置する。
死んだ人族をゾンビウイルスに感染させる。
バンパイアとワーウルフに眷属を増やさせる。
そして、獣人族のリーダー達を王にして、占拠した土地を治めさせた。
「獣人族の王達は、生まれ持ってる本能でグループを形勢して、街を支配するだろう。生き残った人族は、獣人族の街で奴隷として使役しろ」
「「「「ははっ」」」」
● ▽ ●
異世界生活研修所東京本部で留守番してた女性スタッフさんから、突然コンちゃんに電話が来ました。
「【異世界転移門】の魔道術式が何者かに消されてしまいました。魔石と魔石インクも盗まれたのです!」
現代日本の東京に来る時はトロルヘイムの魔力源泉から【異世界転移】して来ていました。しかし帰る時は研修所の魔道術式で帰っていたのです。
私達は解決策を模索する為に、とりあえず研修所に【転移】しました。
「【異世界転移門】の複雑な魔道術式を書くのは、時間が掛かり大変ですね」
「皆で手分けして書きましょう」
「魔石インクが無いのですけど?」
「魔石もインクも、インベントリーにストックがあるよ」
「皆のマナも沢山残ってますしね」
「それでは、兎に角始めましょう」
「「「はい」」」
皆が手分けして作業を続けて完成が近づいた時、頭の中に突然【危険感知】の警告音が鳴り響きました。
ビーッ、ビーッ、ビーッ、ビーッ……、
シャルロッテはレーダーマップの赤い光点を確認します。
「上です!」
空中に、黒い大きなコウモリの様な翼を広げた魔族が居ました。
「ストーンバレット!」
ドドドドドォオオオオオンッ!
魔族は【石弾】を私達が描いた魔道術式目掛けて打ち込んできました。
ユウリお兄様が物理シールドを張り、ユキお姉様が剣を抜いて切り掛かります。
しかし、魔族は身を翻してスグに逃げ出しました。
「ユキ、変身して顔を隠して!」
「はい、貴方も」
「うん」
2人は【飛行】スキルで魔族を追いかけました。
それを見ていたメンバー達も変身して顔を隠します、野次馬に見られてもいい様に。
「中級魔族の様でした。魔道術式は無事ですね」
ナカハラ宰相が言いました。
しばらくすると、2人が逃げた魔族を銀のロープで縛って帰って来ました。
「こいつは飛ぶのが速い。魔力が尽きた所をやっと捕まえたよ」
「無事で良かったです」
ナカハラ宰相が言いました。
「魔力量の差で魔族を確保出来たけど。地球は魔素が薄いから、俺達もマナが中々回復しないよね」
「クソッ!」
魔族が舌打ちして悔しがります。
「お互いにこの世界で戦うのはマナ不足に気を付けないとね」
「フンッ」
「ブルルルルッ、寒いのぅ」
「魔族は寒さに強いと言われてるが、ここは寒いわっ!」
「バンパイアロードが倒され、マッモン様が消され、影で操っていたスラベニア帝国の侵略も失敗したから、こんな最果ての氷宮殿で魔族会議を開かざるを得ないのだ!」
「ユウリとブリュンヒルデはアルフヘイムに身を隠したと言うぞ?」
「ふむ……密偵も、何処にも2人の姿が見え無いから本当の話ではないか、と言う事だ」
「魔族の勢力を回復させる好機ではないのか?」
「しかし、ユウリとブリュンヒルデの子供達がいるぞ?」
「まだ子供ではないか!」
「とりあえず、ユウリの家族は密偵に見張らせているのだが……」
「うむ、それがよい」
「そろそろ、人族から利権を奪い返そうぞ」
「俺はそろそろ始めようと思ってたのだ」
「ワシだって、計画してるぞ」
グラグラグラグラ……、
「地揺れだ……」
ドッドッドッ……ドッカアアアアアァァァンッ!
シュゥウウウウウンッ!
煙の中から厳めしい大男が現れた。
「フハハハハァァァッ。3百年ぶりの地上だぁぁっ!」
「「「ルシファー様!」」」
「やっと、地上に顕現できる負のエネルギーが溜まったのだぁ。
平和な世の中で、人間は他人の顔色を伺い、上の者に諂い、下の者を貶める。
手に入れた利権を握り締め、他人の権利を掠め取る。
地位と金を求め、他人を蹴落とし、奢り高ぶる人間の慢心が俺のエネルギーとなるのだぁぁっ!」
「ようこそお帰り下さいました。首を長くしてお待ちしておりました」
「地獄の底で、貴様達の情けない会議を聞いていたぞ。魔族らしくて、相変わらず協調性の無い奴等だっ、ぐぁははははぁぁ」
「はい。我々は個人主義者ですから、共同作戦など出来ません」
「そんな事は知らんっ! 俺が来たからには、俺の立てた計画を実行して貰うぞ」
ギロギロリンッ! と、ルシファーは魔族達をねめまわした!
「「「「ははーっ」」」」
「魔族四天王、貴様達はそれぞれ各地の魔力源泉を支配するのだ」
「「「「ははっ」」」」
「ベリアルはスラベニア、アマイモンはタルーク、ベリトはアルプ、コルソンはブライタニアの魔力源泉を支配するのだ」
「しかしルシファー様、今迄も何度か試みましたが、魔力源泉を支配する事は出来ませんでした。強力なダンジョンボスを倒せないのです」
「それは貴様達が協調性が無い所以だ。 よいか、人族に変身して冒険者ギルドで冒険者登録をするのだ。そして我慢して人族とパーティをくみ、複数のギルドパーティで協力して、ダンジョンボスを倒すのだ。ダンジョンボスを倒したら人族を裏切り、魔力源泉を支配すればよい」
「オオゥ、それはよい考えだ!」
「最後に裏切るのが特によい!」
「魔力源泉を支配すれば、それが影響する地域全てが思いのままに成るのだ」
「貴様達の配下の魔族も一緒に冒険者登録させて、それぞれ他のパーティに参加させろ」
「「「「ははっ」」」」
「魔力源泉を支配したら、まず『災厄の偶像』を各地に設置し、魔物を送り込め。源泉の魔力を注ぎ続ければ、個別に魔力を充填する必要は無いからな」
「「「「ははっ」」」」
「そして、死んだ人族をゾンビウイルスに感染させ、バンパイアとワーウルフに眷属を増やさせるんだ」
「「「「ははっ」」」」
「気を抜くな、手を抜くな。1度完全に人族の支配を終わらせてしまえ!」
「「「「ははっ」」」」
「魔族は強靭な肉体を持ってるが、繁殖力が弱く協調性が無い為に支配者層を構築するのに適していない。だから獣人族のリーダーを支配者として街々を治めさせるのだ。それぞれの獣人族毎に、元々持ってる本能でグループを形勢して、上手く街を支配するだろう」
「「「「ははっ」」」」
「生き残った人族は、獣人族の街で奴隷として使役しろ」
「「「「ははっ」」」」
「すばらしいアイディアです。こいつらと別々の地域で支配出来るのが特に素晴らしいです」
「そうだろう。それではこんな寒い所からスグに離れて行動開始しろ。魔力源泉を支配するまで人族に気付かれるなよ」
「「「「ははっ」」」」
月日が流れ、シャルロッテとチャールズは魔法学院の3年生になっていた。
剣術と魔法は同学年の生徒を遥かに凌駕しているが、気付かれない様に努力を続けています。
「カール、学年1位に成らない様にしましょう。魔法も上位魔法を使わない様に気を付けましょうね」
「うん」
「剣術の試合も3回に1回は負けましょう」
「うん」
ユウリお兄様とユキお姉様は魔法学院を自主退学しました、私達だけで問題無いと判断したのです。
ユウリお兄様の仲間達も、皆同じ理由で自主退学しました。
ユウリお兄様達は、2年間【認識阻害】の魔法を掛け続けてたので、クラスメート達は意識しないまま忘れ去ってしまったのです。
私達は年2回のコミケ参りが年中行事となりました。
ヤマちゃんとコンちゃんは一緒に出店して、ナカハラ宰相はモチヅキ親衛隊長と一緒に出店し続けています。
私達フェアリークレストもコスプレでの参加を続けていました。
ユウリお兄様達の魔法戦隊ストーマーは、初回で心がポキンと折れてしまったそうです。それ以降は一般参加するだけになっています。
私達は、コミケの度に3泊4日で【異世界転移】してましたが、それを魔族に利用されてしまったのでした。
● ▽ ●
魔族四天王は数年係で我慢して苦労して、それでも何とかやっと、それぞれ4箇所の魔力源泉を支配した。
そしてユウリ達がコミケの為に【異世界転移】すると同時に、街々への侵攻作戦を開始したのだ。
魔物を送り込み、『災厄の偶像』を各地に設置する。
死んだ人族をゾンビウイルスに感染させる。
バンパイアとワーウルフに眷属を増やさせる。
そして、獣人族のリーダー達を王にして、占拠した土地を治めさせた。
「獣人族の王達は、生まれ持ってる本能でグループを形勢して、街を支配するだろう。生き残った人族は、獣人族の街で奴隷として使役しろ」
「「「「ははっ」」」」
● ▽ ●
異世界生活研修所東京本部で留守番してた女性スタッフさんから、突然コンちゃんに電話が来ました。
「【異世界転移門】の魔道術式が何者かに消されてしまいました。魔石と魔石インクも盗まれたのです!」
現代日本の東京に来る時はトロルヘイムの魔力源泉から【異世界転移】して来ていました。しかし帰る時は研修所の魔道術式で帰っていたのです。
私達は解決策を模索する為に、とりあえず研修所に【転移】しました。
「【異世界転移門】の複雑な魔道術式を書くのは、時間が掛かり大変ですね」
「皆で手分けして書きましょう」
「魔石インクが無いのですけど?」
「魔石もインクも、インベントリーにストックがあるよ」
「皆のマナも沢山残ってますしね」
「それでは、兎に角始めましょう」
「「「はい」」」
皆が手分けして作業を続けて完成が近づいた時、頭の中に突然【危険感知】の警告音が鳴り響きました。
ビーッ、ビーッ、ビーッ、ビーッ……、
シャルロッテはレーダーマップの赤い光点を確認します。
「上です!」
空中に、黒い大きなコウモリの様な翼を広げた魔族が居ました。
「ストーンバレット!」
ドドドドドォオオオオオンッ!
魔族は【石弾】を私達が描いた魔道術式目掛けて打ち込んできました。
ユウリお兄様が物理シールドを張り、ユキお姉様が剣を抜いて切り掛かります。
しかし、魔族は身を翻してスグに逃げ出しました。
「ユキ、変身して顔を隠して!」
「はい、貴方も」
「うん」
2人は【飛行】スキルで魔族を追いかけました。
それを見ていたメンバー達も変身して顔を隠します、野次馬に見られてもいい様に。
「中級魔族の様でした。魔道術式は無事ですね」
ナカハラ宰相が言いました。
しばらくすると、2人が逃げた魔族を銀のロープで縛って帰って来ました。
「こいつは飛ぶのが速い。魔力が尽きた所をやっと捕まえたよ」
「無事で良かったです」
ナカハラ宰相が言いました。
「魔力量の差で魔族を確保出来たけど。地球は魔素が薄いから、俺達もマナが中々回復しないよね」
「クソッ!」
魔族が舌打ちして悔しがります。
「お互いにこの世界で戦うのはマナ不足に気を付けないとね」
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