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第2章 異世界の研修所で働きます
41 マンドレイク乱獲事件
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「ボアズさん、アルラウネは放置して置きましょうか?」
「そうですねユウリさん、まだ人的被害も出て無い様ですし、先送りしておきましょう」
「ところで、マンドレイクの乱獲者に心辺りは有りますか?」
「それが、大量に採集したであろうマンドレイクを売り捌いた形跡が一切見付からないんだ。一体何が目的何だろうね」
「ポーションを作ってるのでしょうか?」
「商店を調査しても、特にポーションの販売量には変化が無いんだ。だけど、その内にマンドレイク関連のポーションは品薄に成るだろうね」
「ユウリさんは薬草等の材料を使わずに、ポーションを作った事が有りますか?」
ユングが尋ねてきた。
「はい。新規開店する雑貨屋の品揃えの為に、材料が不足してるポーションも、スキルとマナで補って作りました」
「という事は、ある程度の錬金術スキルを持っているのですね?」
「はい」
「材料が揃っていて錬金盤が有れば、誰でも低品質ですがポーションを作る事が出来ます。
しかし錬金術のレベルが高くなると、高品質のポーションを作れるように成り、材料の不足もマナで補い作る事ができると聞いています。
一方で、ご存知かとは思いますが、マンドレイクは魔素を沢山含んでいて、ポーションの効能を上げる為に必要不可欠な素材と成っているのです」
「はい。俺もその様に考えてました」
「ユウリさん、今ここで、材料を一切使わずに魔力回復ポーションを作って貰えませんか?」
「おいっ、ユング! 冒険者のステータスを詮索する行為はモラル違反だぞ!」
「はい、分かってます申し訳ありません。しかし材料無しで、マナをどの位消費するのか知りたいのです」
「……分かりました、作って見ましょう」
「有難う御座います」
ユングはポーション用の空のガラスボトルをテーブルの上に取りだした。
「これに入れてください」
「はい……集中集中…魔力回復…マナ活性化…【魔力回復】ポーション作成!」
ピッキィイイイイインッ!
チョロチョロチョロチョロ……。
「はいっ、結構です」
溢れる寸前でユングが声を掛けて止めてくれた。
「ユウリさん、これって鑑定させて貰っても良いですか?」
「はい、どうぞ」
「ポーションを【鑑定】!」
上級魔力回復飲薬
高品質
MPを100回復
「なんとっ! このクラスの物を材料無しで作れるのかっ!?」
ボアズが驚いた。
「ユウリさん、今作るのにマナをどの位消費しましたか?」
「おいっ! ユング!」
「ユウリさんお願いします。教えて下さい」
「MPを200ぐらい消費しました」
「MP100回復する薬をMP200消費して作ったと言う事ですね?」
「はい」
(パッシブスキルの【魔力消費減】のお陰で、実際はMP100しか消費していないけど、御免なさい)
「とりあえずこの薬を飲んで下さい、マナが枯渇したら苦しみますから」
「はははっ、大丈夫です」
(パッシブスキルの【魔力回復】のお陰で、魔力がドンドン回復している。心配掛けて申し訳ないが秘密にしときたいから)
「「はぁ……」」
「ポーションを作るのに、材料が不足してる分をマナで補っていると言う事ですね」
「その様です……私達にはできませんけど。はははっ」
ボアズが呆れた顔をしてそう答えた。
「この結果だと、例え高位の錬金術師であっても、上級魔力回復飲薬を材料無しで1日に1瓶しか作れませんね」
と、ユングが言った。
「そう言う事になりますか……実はお菓子作りが趣味で【パティシエ】スキルがレベル5まで上がっているのですが、最近材料が無くてもレシピを意識するだけで、ケーキを作れる様に成りました。
因みに【錬金術】もレベル5なんですが……」
「つまりレベル5に成り、レシピを理解していれば、マナを消費して『無』からアイテムを作れると言う事ですよね」
「マナが足りていて、魔力消費に体が耐えられればですけどね」
「そうですね」
「話を戻させてもらいますが。ユウリさん、乱獲者対策として何か良い案がありませんか?」
ボアズが話を戻した。
「餌を蒔いてワナを仕掛けましょうか? 妖精の森にマンドレイクが群生してると噂を流すのです」
「ユウリさんがそれでよければお願いします。私達は他に群生地を知りませんので」
「はい、OKです」
「それでは私服の騎士団員を街々に潜入させて、その噂を流させましょう」
「はい、よろしくお願いします」
翌日夕方に、ユングが研修所を訪れた。
「ユウリさん、私達騎士団員が王国内の街々に行くと、すでに次の様な噂が流れていたのです」
『領主の居ない妖精の森にマンドレイクが群生している。金鉱が有り高価な蜂蜜も取れる、一攫千金の土地だ』
「誰かが先に噂を流していたのですね?」
「はい、そのようです。誰の策略でしょうか?」
「う~ん、思い当たるのは魔族でしょうか……」
「ユウリさんは、オーク、オーガ、コボルト、バンパイア、中級魔族に上級魔族まで倒しましたからね。魔族で間違いないでしょう」
「問題は、何を考えて妖精の森に関する噂を流してるのか? ですよね」
「ユウリさん対策で有る事は間違い無さそうですけど、次にどの様な手段に出てくるのでしょうか?」
「最初は人族の町を襲って失敗して、討伐した俺を倒しに来て、返り討ちにあったのですからね」
「正攻法で勝て無いので、間接的にユウリさんの力を削ぐつもりでしょうか……」
8月9日になり、日本で夏コミが始まってしまった。
俺達夫婦は、マンドレイクの問題があるので、当日朝早くに転移して、夜には異世界に帰る事にする。
認識阻害の魔法を掛けて、開場前の行列に並ばず、スタッフもスルーして会場に入ってしまった。
(運営様今回だけです、妻が身重なので御免なさい)
と、心の中で謝っておいた。
お腹が目立って来た妊婦のユキは、K大学の『新次元文化研究会』の店の椅子に座らせて貰う。
「忙しい所、邪魔をして申し訳ない」
「いいえ、コミケのネタを十分提供して貰ってますし、又、異世界でお世話になるかも知れませんから」
「はははっ、今回だけ甘えさせて貰いますね」
開場してからまず最初に、エリナとルミナのコスプレを見に行く。
他のコスプレイヤーより露出度は少ないが、すでに撮影者がグルッと囲んで押し寄せていた。
持参の手作り看板に『ローアングル撮影禁止』と書いてある。
他のコスプレイヤーよりも長めのスカートで、コスに合わせたショートパンツを履いてるらしいのだが、座って下から撮っている者が多い。
2人は気にしてないのか、ポーズを決めてニッコリ微笑んでいた。
「「休憩に入りま~す」」
俺は2人にミネラルウオーターのペットボトルを差し入れする。
「お疲れ様、盛況だね」
「あの人ローアングルばかり撮ってるから、レンズの前にバリア貼っちゃった~」
エリナの目線の先に、カメラを構えてこちらをジロジロ見ているアラサーの男が居た。
「私も水魔法で、レンズ曇らせちゃったよ~」
とルミナ。
「「アハハッ、キャッキャッ!」」
「……ニコニコしてるけどやっぱり嫌だったんだ」
「イヤラシイよね~」
「顔中心に、全然撮って無いからね~」
コンちゃんとヤマちゃんの店も盛況で、午後に入ってすぐに、新刊は売り切れたという。
読ませて貰った俺とユキは、想像以上の内容にショックを受けた。
「このぐらい普通だよ、周りの店を覗いてくれば分かるから」
と、コンちゃんに言われた。
ヤマちゃんは早くも島巡りに出かけてしまったらしく、そこには居なかった。
K大学の新次元文化研究会のサークル参加も盛況で、大学のOBも沢山来ている。
テルが書いたブリュンヒルデのイラストが売っていたけど、秀逸なので俺も買わせて貰うことにした。
「私はこんなに綺麗では有りません……」
黄金の鎧にティアラを着け、剣と盾を持ちポーズを決めてる『絶世の美女』の絵姿に、ユキは困惑していた。
「お褒め頂き有難う御座います。バンパイアロードを倒した時のユキさんは、もっとカッコ良かったです」
「……そんな事はないです」
俺達は打ち上げには参加せず、夕方には2人だけで異世界に帰らせて貰った。
「そうですねユウリさん、まだ人的被害も出て無い様ですし、先送りしておきましょう」
「ところで、マンドレイクの乱獲者に心辺りは有りますか?」
「それが、大量に採集したであろうマンドレイクを売り捌いた形跡が一切見付からないんだ。一体何が目的何だろうね」
「ポーションを作ってるのでしょうか?」
「商店を調査しても、特にポーションの販売量には変化が無いんだ。だけど、その内にマンドレイク関連のポーションは品薄に成るだろうね」
「ユウリさんは薬草等の材料を使わずに、ポーションを作った事が有りますか?」
ユングが尋ねてきた。
「はい。新規開店する雑貨屋の品揃えの為に、材料が不足してるポーションも、スキルとマナで補って作りました」
「という事は、ある程度の錬金術スキルを持っているのですね?」
「はい」
「材料が揃っていて錬金盤が有れば、誰でも低品質ですがポーションを作る事が出来ます。
しかし錬金術のレベルが高くなると、高品質のポーションを作れるように成り、材料の不足もマナで補い作る事ができると聞いています。
一方で、ご存知かとは思いますが、マンドレイクは魔素を沢山含んでいて、ポーションの効能を上げる為に必要不可欠な素材と成っているのです」
「はい。俺もその様に考えてました」
「ユウリさん、今ここで、材料を一切使わずに魔力回復ポーションを作って貰えませんか?」
「おいっ、ユング! 冒険者のステータスを詮索する行為はモラル違反だぞ!」
「はい、分かってます申し訳ありません。しかし材料無しで、マナをどの位消費するのか知りたいのです」
「……分かりました、作って見ましょう」
「有難う御座います」
ユングはポーション用の空のガラスボトルをテーブルの上に取りだした。
「これに入れてください」
「はい……集中集中…魔力回復…マナ活性化…【魔力回復】ポーション作成!」
ピッキィイイイイインッ!
チョロチョロチョロチョロ……。
「はいっ、結構です」
溢れる寸前でユングが声を掛けて止めてくれた。
「ユウリさん、これって鑑定させて貰っても良いですか?」
「はい、どうぞ」
「ポーションを【鑑定】!」
上級魔力回復飲薬
高品質
MPを100回復
「なんとっ! このクラスの物を材料無しで作れるのかっ!?」
ボアズが驚いた。
「ユウリさん、今作るのにマナをどの位消費しましたか?」
「おいっ! ユング!」
「ユウリさんお願いします。教えて下さい」
「MPを200ぐらい消費しました」
「MP100回復する薬をMP200消費して作ったと言う事ですね?」
「はい」
(パッシブスキルの【魔力消費減】のお陰で、実際はMP100しか消費していないけど、御免なさい)
「とりあえずこの薬を飲んで下さい、マナが枯渇したら苦しみますから」
「はははっ、大丈夫です」
(パッシブスキルの【魔力回復】のお陰で、魔力がドンドン回復している。心配掛けて申し訳ないが秘密にしときたいから)
「「はぁ……」」
「ポーションを作るのに、材料が不足してる分をマナで補っていると言う事ですね」
「その様です……私達にはできませんけど。はははっ」
ボアズが呆れた顔をしてそう答えた。
「この結果だと、例え高位の錬金術師であっても、上級魔力回復飲薬を材料無しで1日に1瓶しか作れませんね」
と、ユングが言った。
「そう言う事になりますか……実はお菓子作りが趣味で【パティシエ】スキルがレベル5まで上がっているのですが、最近材料が無くてもレシピを意識するだけで、ケーキを作れる様に成りました。
因みに【錬金術】もレベル5なんですが……」
「つまりレベル5に成り、レシピを理解していれば、マナを消費して『無』からアイテムを作れると言う事ですよね」
「マナが足りていて、魔力消費に体が耐えられればですけどね」
「そうですね」
「話を戻させてもらいますが。ユウリさん、乱獲者対策として何か良い案がありませんか?」
ボアズが話を戻した。
「餌を蒔いてワナを仕掛けましょうか? 妖精の森にマンドレイクが群生してると噂を流すのです」
「ユウリさんがそれでよければお願いします。私達は他に群生地を知りませんので」
「はい、OKです」
「それでは私服の騎士団員を街々に潜入させて、その噂を流させましょう」
「はい、よろしくお願いします」
翌日夕方に、ユングが研修所を訪れた。
「ユウリさん、私達騎士団員が王国内の街々に行くと、すでに次の様な噂が流れていたのです」
『領主の居ない妖精の森にマンドレイクが群生している。金鉱が有り高価な蜂蜜も取れる、一攫千金の土地だ』
「誰かが先に噂を流していたのですね?」
「はい、そのようです。誰の策略でしょうか?」
「う~ん、思い当たるのは魔族でしょうか……」
「ユウリさんは、オーク、オーガ、コボルト、バンパイア、中級魔族に上級魔族まで倒しましたからね。魔族で間違いないでしょう」
「問題は、何を考えて妖精の森に関する噂を流してるのか? ですよね」
「ユウリさん対策で有る事は間違い無さそうですけど、次にどの様な手段に出てくるのでしょうか?」
「最初は人族の町を襲って失敗して、討伐した俺を倒しに来て、返り討ちにあったのですからね」
「正攻法で勝て無いので、間接的にユウリさんの力を削ぐつもりでしょうか……」
8月9日になり、日本で夏コミが始まってしまった。
俺達夫婦は、マンドレイクの問題があるので、当日朝早くに転移して、夜には異世界に帰る事にする。
認識阻害の魔法を掛けて、開場前の行列に並ばず、スタッフもスルーして会場に入ってしまった。
(運営様今回だけです、妻が身重なので御免なさい)
と、心の中で謝っておいた。
お腹が目立って来た妊婦のユキは、K大学の『新次元文化研究会』の店の椅子に座らせて貰う。
「忙しい所、邪魔をして申し訳ない」
「いいえ、コミケのネタを十分提供して貰ってますし、又、異世界でお世話になるかも知れませんから」
「はははっ、今回だけ甘えさせて貰いますね」
開場してからまず最初に、エリナとルミナのコスプレを見に行く。
他のコスプレイヤーより露出度は少ないが、すでに撮影者がグルッと囲んで押し寄せていた。
持参の手作り看板に『ローアングル撮影禁止』と書いてある。
他のコスプレイヤーよりも長めのスカートで、コスに合わせたショートパンツを履いてるらしいのだが、座って下から撮っている者が多い。
2人は気にしてないのか、ポーズを決めてニッコリ微笑んでいた。
「「休憩に入りま~す」」
俺は2人にミネラルウオーターのペットボトルを差し入れする。
「お疲れ様、盛況だね」
「あの人ローアングルばかり撮ってるから、レンズの前にバリア貼っちゃった~」
エリナの目線の先に、カメラを構えてこちらをジロジロ見ているアラサーの男が居た。
「私も水魔法で、レンズ曇らせちゃったよ~」
とルミナ。
「「アハハッ、キャッキャッ!」」
「……ニコニコしてるけどやっぱり嫌だったんだ」
「イヤラシイよね~」
「顔中心に、全然撮って無いからね~」
コンちゃんとヤマちゃんの店も盛況で、午後に入ってすぐに、新刊は売り切れたという。
読ませて貰った俺とユキは、想像以上の内容にショックを受けた。
「このぐらい普通だよ、周りの店を覗いてくれば分かるから」
と、コンちゃんに言われた。
ヤマちゃんは早くも島巡りに出かけてしまったらしく、そこには居なかった。
K大学の新次元文化研究会のサークル参加も盛況で、大学のOBも沢山来ている。
テルが書いたブリュンヒルデのイラストが売っていたけど、秀逸なので俺も買わせて貰うことにした。
「私はこんなに綺麗では有りません……」
黄金の鎧にティアラを着け、剣と盾を持ちポーズを決めてる『絶世の美女』の絵姿に、ユキは困惑していた。
「お褒め頂き有難う御座います。バンパイアロードを倒した時のユキさんは、もっとカッコ良かったです」
「……そんな事はないです」
俺達は打ち上げには参加せず、夕方には2人だけで異世界に帰らせて貰った。
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