27 / 75
第1章 異世界で生活研修! って、日本に帰れますか?
27 コボルト討伐
しおりを挟む
峠を越えると気候が一気に冬へと逆行した、雪が多く非常に寒い。
食料が無ければ、さぞ心配だろう。
峠から下る中腹辺りの宿営用広場でまた1泊する。
焚き火を増やし、熱々のスープを作った。
俺は気付かれない様に【空間魔法】の【バリアシールド】を、キャンプ全体に包み込むように発動する。
酸欠に成らない様に、上下2箇所に空気穴を作っておいた。
「食事をして温まった所為か、少し楽に成った気がするな~」
ユングが独り言を呟いていた。
オゥちゃんと俺とユキは就寝後に静かにキャンプを抜け出して、コボルトの棲家を調べに行く。
レーダマップを頼りに進んで行くと、100匹余りのコボルトが炭鉱跡を棲家としていた。
「オゥちゃん、どうしますか?」
「可愛そうだが、今ここで棲家を叩くだぁ」
「はい、「銀の翼」に戦う所を見られたくないですしね」
俺達は正面から堂々と棲家に向かって歩いていった。
炭鉱の入口から黒い靄の様な負のエネルギーが溢れ出ている。
異様な臭いも立ち込めていた。
「非常に嫌な感じがします!」
「んだなぁ」
炭鉱入口に20メートルぐらいまで近づいて、
「【夢幻弓】!、コボルトの棲家の中へ撃てーっ!」
ガッ、ドッカァァァン!
俺は続けざまに【夢幻弓】を連射する。
「【夢幻弓】3連撃!、コボルトの棲家の中へ撃てーっ!」
ガッガッガッ、ドッドッドッカァァァァァァン!
生き残ったコボルト達が、穴から出て反撃してくるのをユキとオゥちゃんが迎え打つ。
俺はミスリルの短弓に持ち替え、2人を援護射撃した。
オゥちゃんが大槌の一撃でコボルトの頭を叩き潰し、ユキが一閃で首を切り落としていく。
50匹程倒すと、穴から出て向かって来るコボルトはいなくなった。
「中に入るだぁ」
「「はい」」
「前方に【ライト】!」
手の平を向けた方向に、懐中電灯の様な光りが照らす。
横幅2メートル程の通路を20メートルぐらい進むと大部屋があった。
7匹のメスの子供が隅に固まって、こちらを見て唸っている。
傍にはボスらしきコボルトキングが倒れていた。
俺達が近づいて行くと、コボルトキングが不意に立ち上がり襲い掛かって来た。
シュッリィイイイイインッ!
ユキの一閃が煌き、コボルトキングの首を真一文字に切り落とした。
部屋の奥に高さ1メートルぐらいの像が飾ってあり、胸には直径20センチ程の赤黒い魔石が嵌め込んである。どうやらこの魔石から、負のエネルギーが放出されてるみたいだ。
「何と禍々しい魔石でしょう……。【浄化】!」
ユキが像に向かって光属性魔法を発動する。
パッリィイイイイインッ!
魔石は像と共に砕け散った。
「炭鉱全体を【浄化】!」
ユキは続けて、両掌を高く広げて光属性魔法を発動する。
シュィイイイイインッ!
淀んでた空気が一気に澄んで行くのが感じられた。
「オゥちゃん、生き残った子供のコボルト達はどうしますか?」
「襲って来ないなら、このままにするだぁ」
「「はい」」
「この炭鉱は鉄鋼石も人力で採掘してた様ですね、まだまだ沢山原石が埋まってるみたいです。護衛依頼が終わったら、転移して来て採掘させて貰いましょう。廃坑なんだから良いですよね?」
「そうですね」
「んだなぁ」
俺達はドロップしていたアイテムを拾いキャンプに戻った。町が襲われたので仕方無い事だったが、3人はコボルトの棲家を夜襲したことで気分が滅入ってしまった。
「直接に恨みや被害を受けた訳では無いので、ちょっと後ろめたく嫌な気分ですね」
「んだなぁ」
「はい、そうですね」
3人の体に【浄化】と【洗浄】の魔法を掛けて、さっさと寝袋に潜り込んで寝ることにした。
「「「お早う御座いま~す」」」
キャンプ全てに【空間魔法】の【バリアシールド】を貼って置いたので、誰も俺達の夜襲に気付かなかった様だ。
その日の夕方にオダルスネに到着して、真っ直ぐ食料貯蔵庫に行き、町の人達と一緒に人力で食料荷物を全て降ろした。
その日は町の宿に1泊した。
この町には孤児院は無かったが、教会で数人の孤児を預かってると言うので、教会に寄り金貨とパンとオーク肉を寄付した。
オゥちゃんは、孤児が居ると必ずそのようにしてると言う。見た目と違って心優しい巨人なのだ。
朝9時にオダルスネの町を出発した。帰りは馭者4人と俺達3人で、当然荷物も少ない。
峠を越える前に1泊して、越えてからも1泊した。
2泊目のキャンプ設営時に、レーダーマップに青い光点の反応が映ったので、2人に相談する。
「キャンプを遠巻きに伺ってる者達がいるんだけど」
「んだなぁ」
「周囲の不審者を【探索】【識別】! ……7匹の犬人族ですね。メスの子供の様です」
ユキが調べて教えてくれた。
「こっちから会いに行くだぁ」
「「はい」」
俺達が近づいて行くと、犬人族達が跪いた。
「俺達に何か用があるのかい?」
俺が話し掛けると、年長者らしき者が答える。
「私達の群れを率いて下さい。貴方はその権利を得たのですから……」
「……!? もしかして君達は炭鉱跡に居たコボルトかい?」
「そうです。貴方達が呪いを解いて私達を解放してくれたので、元の犬人族に戻る事が出来ました。私達は今、貴方の支配下にあります」
「俺達は君達の家族を襲ったんだよ?」
「強いオスが支配権を争うのは常の事です。私達は呪われて正気を失い、人族の町を襲いましたので、討伐されても仕方有りませんでした。残された私達は、コボルトの王を倒した貴方に従います」
「コボルトキングを倒したのは妻のユキなんだけど」
俺は、ちらりとユキの顔を見た。
「私は夫に従う貞淑な妻でありたいと思っています、ユウリがリーダーに相応しいでしょう」
「オゥちゃんはどう思いますか?」
「ユウちゃんなら安心だぁ」
「……分かりました。子供ばかりの群れをここに置いてく訳にいきませんから、成人して結婚するまで世話を見ましょう」
「ありがとうございます、不惜身命で御奉仕致します」
相撲取りの昇進挨拶ですかっ!
「……気楽にしてね」
キャンプに戻り、馭者頭のロンロンに事情を話す。
「馬車は空ですから、遠慮なく乗せてやって下さい」
「有難う御座います。その代わり、帰りの食事はお任せ下さい。美味しい物を沢山作りましょう」
「銀の翼もいませんしね」
「「ははははっ」」
「君達の名前を教えてくれるかい?」
俺は犬人族の子達に訪ねた。
「私達に名前はありません」
年長の子が答えた。
「それじゃあ……アンナ、カリナ、サリナ、セリナ、ハルナ、マリナ、ユウナ。これで良いかな?」
犬人族達の体が光った。
「「「「「「「ありがとうございます」」」」」」」
年長者から順番に3文字で、あいうえお順で名付けた。特に意味は無いよ。
無事にリリーメルに帰り護衛依頼を終えて、その日の内に研修所へ帰って来た。
犬人族は、取り敢えず研修所の客室に寝泊りさせる事にする。
「ご主人様、僭越ながらお願いがあります」
「なんだい、言ってごらん」
「私達は大部屋が良いのです。まだ子供ですから、狭くても7匹一緒でお願いします」
年長のアンナにお願いされた。
俺は4人用の客室に、2段ベッドを4つ作って入れた。
「それじゃあ、この部屋を使ってみてくれ、不便だったら遠慮なく言うんだよ」
「はい、ご主人様。……でも、私達にはベッドも布団も勿体無いです。寝藁で結構でございます」
「それはダメ、遠慮せずにベッドと布団を使いなさい。寝藁は却下します」
「「「「「「「ありがとうございます」」」」」」」
一気に従業員が増えた。
犬人族の子供達には研修所に限らず、俺やオゥちゃんの家でも働いて貰おうと思う。
衣食住と生活必需品は現物支給するとして、給料も町の宿並みに支給する事にした。
えっ! まだお客が来てないから、宿としての収入が無いだろうって?
今までお金の使い道がほとんど無かったし、生産スキルと豊かな妖精の森の恵みが有るから大丈夫だよ。
採掘すれば宝石や鉱物が取れるし、山菜・キノコ・果物・蜂蜜・ナッツも取れるから、少なくとも借金をする事には成らないはずだよ。
7人には、明日から少しづつ仕事を覚えて貰おうね。
とある人里離れた山城で、魔族会議が行われていた。
上級魔族達が円卓に居並んでいる。
「人族の町への魔物の進攻は悉く失敗した!」
「全く……キングやロードを育てるのに大変な苦労をしたというのに」
「オークとオーガの巣に、まだ像が残ってるから、やがて群れが増えてキングとロードが出現するが……」
「一度壊滅状態に成ったのだから、キングとロードは、ずっと先の事だろう?」
「ブリュンヒルデもオログ=ハイも魔王に匹敵すると言われてるから、直接戦う事は避けねばならぬ」
「逆に我々が滅ぼされるかも知れぬ……」
「あの幼児を人質にしてユウリを狙おうか?」
「それが良い。……でっ、誰がやる?」
「…………」
「どうぞ…」
「どうぞ……」
「どうぞどうぞ……」
「ダチョウかっ!」
「もうよいっ、次回の魔族会議に議題を持ち越しにする。皆、よく考えて置くように」
食料が無ければ、さぞ心配だろう。
峠から下る中腹辺りの宿営用広場でまた1泊する。
焚き火を増やし、熱々のスープを作った。
俺は気付かれない様に【空間魔法】の【バリアシールド】を、キャンプ全体に包み込むように発動する。
酸欠に成らない様に、上下2箇所に空気穴を作っておいた。
「食事をして温まった所為か、少し楽に成った気がするな~」
ユングが独り言を呟いていた。
オゥちゃんと俺とユキは就寝後に静かにキャンプを抜け出して、コボルトの棲家を調べに行く。
レーダマップを頼りに進んで行くと、100匹余りのコボルトが炭鉱跡を棲家としていた。
「オゥちゃん、どうしますか?」
「可愛そうだが、今ここで棲家を叩くだぁ」
「はい、「銀の翼」に戦う所を見られたくないですしね」
俺達は正面から堂々と棲家に向かって歩いていった。
炭鉱の入口から黒い靄の様な負のエネルギーが溢れ出ている。
異様な臭いも立ち込めていた。
「非常に嫌な感じがします!」
「んだなぁ」
炭鉱入口に20メートルぐらいまで近づいて、
「【夢幻弓】!、コボルトの棲家の中へ撃てーっ!」
ガッ、ドッカァァァン!
俺は続けざまに【夢幻弓】を連射する。
「【夢幻弓】3連撃!、コボルトの棲家の中へ撃てーっ!」
ガッガッガッ、ドッドッドッカァァァァァァン!
生き残ったコボルト達が、穴から出て反撃してくるのをユキとオゥちゃんが迎え打つ。
俺はミスリルの短弓に持ち替え、2人を援護射撃した。
オゥちゃんが大槌の一撃でコボルトの頭を叩き潰し、ユキが一閃で首を切り落としていく。
50匹程倒すと、穴から出て向かって来るコボルトはいなくなった。
「中に入るだぁ」
「「はい」」
「前方に【ライト】!」
手の平を向けた方向に、懐中電灯の様な光りが照らす。
横幅2メートル程の通路を20メートルぐらい進むと大部屋があった。
7匹のメスの子供が隅に固まって、こちらを見て唸っている。
傍にはボスらしきコボルトキングが倒れていた。
俺達が近づいて行くと、コボルトキングが不意に立ち上がり襲い掛かって来た。
シュッリィイイイイインッ!
ユキの一閃が煌き、コボルトキングの首を真一文字に切り落とした。
部屋の奥に高さ1メートルぐらいの像が飾ってあり、胸には直径20センチ程の赤黒い魔石が嵌め込んである。どうやらこの魔石から、負のエネルギーが放出されてるみたいだ。
「何と禍々しい魔石でしょう……。【浄化】!」
ユキが像に向かって光属性魔法を発動する。
パッリィイイイイインッ!
魔石は像と共に砕け散った。
「炭鉱全体を【浄化】!」
ユキは続けて、両掌を高く広げて光属性魔法を発動する。
シュィイイイイインッ!
淀んでた空気が一気に澄んで行くのが感じられた。
「オゥちゃん、生き残った子供のコボルト達はどうしますか?」
「襲って来ないなら、このままにするだぁ」
「「はい」」
「この炭鉱は鉄鋼石も人力で採掘してた様ですね、まだまだ沢山原石が埋まってるみたいです。護衛依頼が終わったら、転移して来て採掘させて貰いましょう。廃坑なんだから良いですよね?」
「そうですね」
「んだなぁ」
俺達はドロップしていたアイテムを拾いキャンプに戻った。町が襲われたので仕方無い事だったが、3人はコボルトの棲家を夜襲したことで気分が滅入ってしまった。
「直接に恨みや被害を受けた訳では無いので、ちょっと後ろめたく嫌な気分ですね」
「んだなぁ」
「はい、そうですね」
3人の体に【浄化】と【洗浄】の魔法を掛けて、さっさと寝袋に潜り込んで寝ることにした。
「「「お早う御座いま~す」」」
キャンプ全てに【空間魔法】の【バリアシールド】を貼って置いたので、誰も俺達の夜襲に気付かなかった様だ。
その日の夕方にオダルスネに到着して、真っ直ぐ食料貯蔵庫に行き、町の人達と一緒に人力で食料荷物を全て降ろした。
その日は町の宿に1泊した。
この町には孤児院は無かったが、教会で数人の孤児を預かってると言うので、教会に寄り金貨とパンとオーク肉を寄付した。
オゥちゃんは、孤児が居ると必ずそのようにしてると言う。見た目と違って心優しい巨人なのだ。
朝9時にオダルスネの町を出発した。帰りは馭者4人と俺達3人で、当然荷物も少ない。
峠を越える前に1泊して、越えてからも1泊した。
2泊目のキャンプ設営時に、レーダーマップに青い光点の反応が映ったので、2人に相談する。
「キャンプを遠巻きに伺ってる者達がいるんだけど」
「んだなぁ」
「周囲の不審者を【探索】【識別】! ……7匹の犬人族ですね。メスの子供の様です」
ユキが調べて教えてくれた。
「こっちから会いに行くだぁ」
「「はい」」
俺達が近づいて行くと、犬人族達が跪いた。
「俺達に何か用があるのかい?」
俺が話し掛けると、年長者らしき者が答える。
「私達の群れを率いて下さい。貴方はその権利を得たのですから……」
「……!? もしかして君達は炭鉱跡に居たコボルトかい?」
「そうです。貴方達が呪いを解いて私達を解放してくれたので、元の犬人族に戻る事が出来ました。私達は今、貴方の支配下にあります」
「俺達は君達の家族を襲ったんだよ?」
「強いオスが支配権を争うのは常の事です。私達は呪われて正気を失い、人族の町を襲いましたので、討伐されても仕方有りませんでした。残された私達は、コボルトの王を倒した貴方に従います」
「コボルトキングを倒したのは妻のユキなんだけど」
俺は、ちらりとユキの顔を見た。
「私は夫に従う貞淑な妻でありたいと思っています、ユウリがリーダーに相応しいでしょう」
「オゥちゃんはどう思いますか?」
「ユウちゃんなら安心だぁ」
「……分かりました。子供ばかりの群れをここに置いてく訳にいきませんから、成人して結婚するまで世話を見ましょう」
「ありがとうございます、不惜身命で御奉仕致します」
相撲取りの昇進挨拶ですかっ!
「……気楽にしてね」
キャンプに戻り、馭者頭のロンロンに事情を話す。
「馬車は空ですから、遠慮なく乗せてやって下さい」
「有難う御座います。その代わり、帰りの食事はお任せ下さい。美味しい物を沢山作りましょう」
「銀の翼もいませんしね」
「「ははははっ」」
「君達の名前を教えてくれるかい?」
俺は犬人族の子達に訪ねた。
「私達に名前はありません」
年長の子が答えた。
「それじゃあ……アンナ、カリナ、サリナ、セリナ、ハルナ、マリナ、ユウナ。これで良いかな?」
犬人族達の体が光った。
「「「「「「「ありがとうございます」」」」」」」
年長者から順番に3文字で、あいうえお順で名付けた。特に意味は無いよ。
無事にリリーメルに帰り護衛依頼を終えて、その日の内に研修所へ帰って来た。
犬人族は、取り敢えず研修所の客室に寝泊りさせる事にする。
「ご主人様、僭越ながらお願いがあります」
「なんだい、言ってごらん」
「私達は大部屋が良いのです。まだ子供ですから、狭くても7匹一緒でお願いします」
年長のアンナにお願いされた。
俺は4人用の客室に、2段ベッドを4つ作って入れた。
「それじゃあ、この部屋を使ってみてくれ、不便だったら遠慮なく言うんだよ」
「はい、ご主人様。……でも、私達にはベッドも布団も勿体無いです。寝藁で結構でございます」
「それはダメ、遠慮せずにベッドと布団を使いなさい。寝藁は却下します」
「「「「「「「ありがとうございます」」」」」」」
一気に従業員が増えた。
犬人族の子供達には研修所に限らず、俺やオゥちゃんの家でも働いて貰おうと思う。
衣食住と生活必需品は現物支給するとして、給料も町の宿並みに支給する事にした。
えっ! まだお客が来てないから、宿としての収入が無いだろうって?
今までお金の使い道がほとんど無かったし、生産スキルと豊かな妖精の森の恵みが有るから大丈夫だよ。
採掘すれば宝石や鉱物が取れるし、山菜・キノコ・果物・蜂蜜・ナッツも取れるから、少なくとも借金をする事には成らないはずだよ。
7人には、明日から少しづつ仕事を覚えて貰おうね。
とある人里離れた山城で、魔族会議が行われていた。
上級魔族達が円卓に居並んでいる。
「人族の町への魔物の進攻は悉く失敗した!」
「全く……キングやロードを育てるのに大変な苦労をしたというのに」
「オークとオーガの巣に、まだ像が残ってるから、やがて群れが増えてキングとロードが出現するが……」
「一度壊滅状態に成ったのだから、キングとロードは、ずっと先の事だろう?」
「ブリュンヒルデもオログ=ハイも魔王に匹敵すると言われてるから、直接戦う事は避けねばならぬ」
「逆に我々が滅ぼされるかも知れぬ……」
「あの幼児を人質にしてユウリを狙おうか?」
「それが良い。……でっ、誰がやる?」
「…………」
「どうぞ…」
「どうぞ……」
「どうぞどうぞ……」
「ダチョウかっ!」
「もうよいっ、次回の魔族会議に議題を持ち越しにする。皆、よく考えて置くように」
0
お気に入りに追加
105
あなたにおすすめの小説
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
迷い人 ~異世界で成り上がる。大器晩成型とは知らずに無難な商人になっちゃった。~
飛燕 つばさ
ファンタジー
孤独な中年、坂本零。ある日、彼は目を覚ますと、まったく知らない異世界に立っていた。彼は現地の兵士たちに捕まり、不審人物とされて牢獄に投獄されてしまう。
彼は異世界から迷い込んだ『迷い人』と呼ばれる存在だと告げられる。その『迷い人』には、世界を救う勇者としての可能性も、世界を滅ぼす魔王としての可能性も秘められているそうだ。しかし、零は自分がそんな使命を担う存在だと受け入れることができなかった。
独房から零を救ったのは、昔この世界を救った勇者の末裔である老婆だった。老婆は零の力を探るが、彼は戦闘や魔法に関する特別な力を持っていなかった。零はそのことに絶望するが、自身の日本での知識を駆使し、『商人』として新たな一歩を踏み出す決意をする…。
この物語は、異世界に迷い込んだ日本のサラリーマンが主人公です。彼は潜在的に秘められた能力に気づかずに、無難な商人を選びます。次々に目覚める力でこの世界に起こる問題を解決していく姿を描いていきます。
※当作品は、過去に私が創作した作品『異世界で商人になっちゃった。』を一から徹底的に文章校正し、新たな作品として再構築したものです。文章表現だけでなく、ストーリー展開の修正や、新ストーリーの追加、新キャラクターの登場など、変更点が多くございます。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
*****************************
***毎日更新しています。よろしくお願いいたします。***
*****************************
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる