20 / 75
第1章 異世界で生活研修! って、日本に帰れますか?
20 領都ハーマル
しおりを挟む 護衛2日目、朝早く起きて【転移】でオゥちゃんの家に行き、畑と家畜の世話をする。
ちょっと遅れてエリナが【転移】してきた。
「お兄ちゃん起こしてくれれば良かったのに~!」
「ははははっ、夜襲があったから、寝てて良かったんだよ。……今日は簡単に済ませようね。……あれっ? ナオちゃん!」
エリナはサーベルタイガーの赤ちゃんを抱いていた。
「一緒に転移できたんだ?」
「そうだね~……。今、気が付いたけど~」
「空間魔法だから、範囲内に密着してれば一緒に転移出来るのかもね」
畑に水遣りをして家畜に餌をあげた。
「よしっ、そろそろ戻って朝食を食べようか」
「それなら【転移】を試してみよ~ね~」
エリナがギュ~ッと俺に抱き付いて来た、いつの間にか大人に成長したんだね。……中身は、まだまだ子供だけど。
「クッツキ過ぎだよっ!」
「ウフフッ、小さい頃は良くダッコやオンブしてくれたでしょ~」
「……よしっ行くよ! 商隊のキャンプに【転移】!」
シュィイイイイインッ!
みごと成功した!
「うわ~っ、引くわ~。兄妹で抱き合ってるぅ……」
【転移】したら、スクルドがそばに居た。
「一緒に転移できるか試してみたんだ、成功だね。空間範囲から出なければ大丈夫そうだよ」
「なんだ、知らなかったんだ~」
スクルドがつまらなそうに言った。
「お早うございます」
「「お早うグラーニ」」
「お早う御座います。ブリュンヒルデ・お・嬢・様っ!」
スクルドは跪き、グラーニに最敬礼する。
「お早うスクルド、気付いてしまったんですね」
「はい、昨日のオークの首を刎ねた剣技は【幻麗流 紅一閃】。 ブリュンヒルデお嬢様の一騎当千の必殺剣です」
「ウフフッ、久しぶりの戦いに高揚して思わず使ってしまいました……」
「お嬢様は、いつからグラーニと入れ替わったのですか?」
「私の体は今も異界で眠ったままです。あなた達が楽しそうなので、ちょっとグラーニの体を借りたのです。従魔契約をしてる神獣のグラーニが、私の姿に変身したので借りる事が出来たみたいです」
「夫となる者が、お嬢様に誓いのキスをすると呪いが解けると聞いてますが?」
「オーディン様が、逆らった私に結婚の呪いをかけたのです。結婚の誓いのキスをすれば目が醒めますが、私の異能の力は失われてしまうそうです」
「なんか、白雪姫に似てるね~」
エリナが首をかしげる。
「うん、それが『白雪姫』や『眠れる森の美女』の元ネタと言われてるんだよ」
と俺が知識をひけらかす。
「……お兄ちゃん、キスしてあげれば~?」
「「えっ……」」
俺はブリュンヒルデ様と目が合い、互いに顔が赤くなった。
「エリナは俺が誰かにキスをすると怒るくせに、……それにブリュンヒルデ様の異能の力が失われるって」
「異能の力は失われますが、苦労して修行して得た剣技は忘れません」
「でも俺と結婚する事になるのでは?」
「……私ではご不満ですか?」
「いいえ、私には勿体無い絶世の美女です」
ブリュンヒルデが頬を赤くして近づいて来る。
「えっ、今ここで?」
「私の魂は今ここに在ります」
「お兄ちゃん、お馬さんでもここまで綺麗なら良いでしょう? グラちゃんが待ってるよ~」
「馬じゃ無いし、グラーニでも無いよ……結婚するのは本物のブリュンヒルデ様なんだよ! え~い、ままよ!」
ブッチュゥゥゥゥゥッ!!
ピッカァアアアアアッ、シュゥウウウウウッ!
あたり一面が光に包まれ、煙の中から馬の姿のグラーニに跨った、真っ赤な鎧姿の絶世の美女が現われた。
「「「「結婚おめでとうございます」」」」
御者達が跪き挨拶する。
「「お嬢様お帰りなさいませ」」
オゥちゃんとスクちゃんが跪き最敬礼する。
「グスン。グラちゃんお兄ちゃん、おめでとう」
「エリナ、ブリュンヒルデ様だから、それにエリナの義姉さんになるんだよ」
「お姉さま、不束な兄ですけど、よろしくお願いします」
「こちらこそ宜しくね、エリナちゃん。
ところで皆さん、私が戻った事は秘密にして下さい。せっかく平和に成ったのに、私が戻った事が知られると、政変が起きてしまうかもしれません」
「「「「解りました」」」」
と護衛パーティのメンバー。
「「「「仰せのままにいたします」」」」
と御者一同が言った。
「このまま何事も無かった様に都まで行くだぁ」
領都の手前迄来た。
グラーニは馬の姿のままで、女子3人はワンピースに着替える。
「この服が着たかったの!」
ポニーテールにしてサンダルを履いたブリュンヒルデが嬉しそうに言った。
「お姉ちゃん、とっても似合ってる~」
「ありがとう、エリナちゃん。あなたもとっても可愛いし似合ってるわ」
「あの~、私は……」
「「もちろんスクちゃんもとっても可愛いわ」」
「へへ~、ありがとう」
「は~ぁ、良かった良かった~」
「これほどの美人が、3人も一緒に街に入ったら目立ちますよね」
俺は3人を見ながら腕組をして考える。
「【認識阻害】の魔法を掛けるから大丈夫です」
とブリュンヒルデが答えた。
「それは異能を失った今でも使えるのですか?」
「異能の力とは、神々に匹敵する特殊な力の事です。普通の人間レベルの魔法は使えます」
「そうなんですか」
「もう敬語は止めてくださいね。夫らしく威厳を持って接してください。わたしの素性が判ると旨くないですし、これからは普通の妻として生きてゆきますから」
「う~んっ、それじゃあ、何と呼べば良いかな~?」
「白雪姫のユキちゃんが良いわ~」
とエリナがブリュンヒルデの白い手を両手で持ち上げる。
「それでは皆さん、これからはユキでお願いします」
「「「は~い」」」
都に着くとユキは【認識阻害】の魔法を女子3人にかけた。
目的地の商家の前に到着して、商隊護衛契約履行の手続きをする。2枚の同じ書類に、お互いのリーダー2人がサインを書き込んだ。
トラブル防止の為に料金はギルドで支払われる。
「どうもありがとうございました。良い経験が出来ました、縁が有ったら又、おねがいします」
と笑顔でロンロンが言って、1人1人に握手した。
「「「「「ありがとうございました」」」」」
ギルドで手続きをして報酬を貰い5人で等分した。
「俺ぁ行く所があるだぁ」
と、オゥちゃんが言い出したので。
特に用事も無いので、皆オゥちゃんに着いて行く。
俺達はオゥちゃんに連れられて孤児院に行き。報酬の半分を寄付をしてから、オークの肉を料理して、皆で子供達と一緒に食べた。
歯が生えてきたナオちゃんもオークの肉を一生懸命齧ってる。
子供達はそんなナオちゃんから目が離せないが、食べるのに忙しい為に手を出さなかった。
「お姉ちゃん大きな猫だね」
「虎って言うんだよ~、まだ赤ちゃんなの~」
「大きい赤ちゃんだね」
「そだね~」
「「「「「ありがとう、ごちそうさま~」」」」」
「「「「「又来るね~」」」」」
子供達の見送りに笑顔で手を振った。
「今日は宿屋に泊まって明日帰るだぁ」
「「「「は~い」」」」
翌日は【転移】で帰るので、ゆっくり街を見学する事にした。
街外れまで歩いてくると弓道場があった。
ユキが俺の腕を引いて行く。
「ユウリ、弓を射て見せてください」
「うん、初めてだけど、やってみようね」
受付を済ませ、貸し出し用の弓を手にした瞬間、頭の中で前世の自分が、弓矢で的を射抜く姿が浮かぶ。
そのままのイメージで弓を射ると、30メートル離れた的のど真中に命中した。
「「キャ~当たった~、すごぉぉぉいっ」」
エリナとスクルドがビックリする。
俺は続けて10本、全ての矢を真ん中に当てる。
「「「……」」」
「前世を思い出しましたか? ユリシーズ」
「いいえ、ユキ。弓の射方だけが頭に浮かびました。俺はユリシーズの転生者なんですか?」
「あなたはギリシャの英雄オデュッセウスで、この国ではユリシーズと呼ばれていた転生者です」
「……そうだったんだ。……ユウリ・シミズ、ユリシーズ。……ダジャレかっ!?」
自分のスキルを確認すると、【弓術Lv10】が追加されていた。人間のスキル限界はLv5だったはずである。
「やれやれ、只の研修生の筈だったんですけど」
【後書き】
【幻麗流 紅一閃】
左から右へ、右から左へ、次々と真一文字に敵の首を薙ぎ払う。通常刀は立てて構える為、それに対して真一文字に振るう事により、刀も鎧も首と共に切り払う。離れている者からは、赤い血の線が真一文字で戦場に続いて見えると言う。
ブリュンヒルデは養父ヘイミル王の命により、5歳から12歳まで剣聖上泉信綱(転移者)の元で修行して、12歳からオーディンの元でワルキューレと成った。人族出身のワルキューレは彼女だけである。やがて、ワルキューレ筆頭に成ったブリュンヒルデは、敵に騙されて養父オーディンを裏切り、結婚の呪いを掛けられて幽閉されてしまった。
お読み下さり有難う御座います。
ちょっと遅れてエリナが【転移】してきた。
「お兄ちゃん起こしてくれれば良かったのに~!」
「ははははっ、夜襲があったから、寝てて良かったんだよ。……今日は簡単に済ませようね。……あれっ? ナオちゃん!」
エリナはサーベルタイガーの赤ちゃんを抱いていた。
「一緒に転移できたんだ?」
「そうだね~……。今、気が付いたけど~」
「空間魔法だから、範囲内に密着してれば一緒に転移出来るのかもね」
畑に水遣りをして家畜に餌をあげた。
「よしっ、そろそろ戻って朝食を食べようか」
「それなら【転移】を試してみよ~ね~」
エリナがギュ~ッと俺に抱き付いて来た、いつの間にか大人に成長したんだね。……中身は、まだまだ子供だけど。
「クッツキ過ぎだよっ!」
「ウフフッ、小さい頃は良くダッコやオンブしてくれたでしょ~」
「……よしっ行くよ! 商隊のキャンプに【転移】!」
シュィイイイイインッ!
みごと成功した!
「うわ~っ、引くわ~。兄妹で抱き合ってるぅ……」
【転移】したら、スクルドがそばに居た。
「一緒に転移できるか試してみたんだ、成功だね。空間範囲から出なければ大丈夫そうだよ」
「なんだ、知らなかったんだ~」
スクルドがつまらなそうに言った。
「お早うございます」
「「お早うグラーニ」」
「お早う御座います。ブリュンヒルデ・お・嬢・様っ!」
スクルドは跪き、グラーニに最敬礼する。
「お早うスクルド、気付いてしまったんですね」
「はい、昨日のオークの首を刎ねた剣技は【幻麗流 紅一閃】。 ブリュンヒルデお嬢様の一騎当千の必殺剣です」
「ウフフッ、久しぶりの戦いに高揚して思わず使ってしまいました……」
「お嬢様は、いつからグラーニと入れ替わったのですか?」
「私の体は今も異界で眠ったままです。あなた達が楽しそうなので、ちょっとグラーニの体を借りたのです。従魔契約をしてる神獣のグラーニが、私の姿に変身したので借りる事が出来たみたいです」
「夫となる者が、お嬢様に誓いのキスをすると呪いが解けると聞いてますが?」
「オーディン様が、逆らった私に結婚の呪いをかけたのです。結婚の誓いのキスをすれば目が醒めますが、私の異能の力は失われてしまうそうです」
「なんか、白雪姫に似てるね~」
エリナが首をかしげる。
「うん、それが『白雪姫』や『眠れる森の美女』の元ネタと言われてるんだよ」
と俺が知識をひけらかす。
「……お兄ちゃん、キスしてあげれば~?」
「「えっ……」」
俺はブリュンヒルデ様と目が合い、互いに顔が赤くなった。
「エリナは俺が誰かにキスをすると怒るくせに、……それにブリュンヒルデ様の異能の力が失われるって」
「異能の力は失われますが、苦労して修行して得た剣技は忘れません」
「でも俺と結婚する事になるのでは?」
「……私ではご不満ですか?」
「いいえ、私には勿体無い絶世の美女です」
ブリュンヒルデが頬を赤くして近づいて来る。
「えっ、今ここで?」
「私の魂は今ここに在ります」
「お兄ちゃん、お馬さんでもここまで綺麗なら良いでしょう? グラちゃんが待ってるよ~」
「馬じゃ無いし、グラーニでも無いよ……結婚するのは本物のブリュンヒルデ様なんだよ! え~い、ままよ!」
ブッチュゥゥゥゥゥッ!!
ピッカァアアアアアッ、シュゥウウウウウッ!
あたり一面が光に包まれ、煙の中から馬の姿のグラーニに跨った、真っ赤な鎧姿の絶世の美女が現われた。
「「「「結婚おめでとうございます」」」」
御者達が跪き挨拶する。
「「お嬢様お帰りなさいませ」」
オゥちゃんとスクちゃんが跪き最敬礼する。
「グスン。グラちゃんお兄ちゃん、おめでとう」
「エリナ、ブリュンヒルデ様だから、それにエリナの義姉さんになるんだよ」
「お姉さま、不束な兄ですけど、よろしくお願いします」
「こちらこそ宜しくね、エリナちゃん。
ところで皆さん、私が戻った事は秘密にして下さい。せっかく平和に成ったのに、私が戻った事が知られると、政変が起きてしまうかもしれません」
「「「「解りました」」」」
と護衛パーティのメンバー。
「「「「仰せのままにいたします」」」」
と御者一同が言った。
「このまま何事も無かった様に都まで行くだぁ」
領都の手前迄来た。
グラーニは馬の姿のままで、女子3人はワンピースに着替える。
「この服が着たかったの!」
ポニーテールにしてサンダルを履いたブリュンヒルデが嬉しそうに言った。
「お姉ちゃん、とっても似合ってる~」
「ありがとう、エリナちゃん。あなたもとっても可愛いし似合ってるわ」
「あの~、私は……」
「「もちろんスクちゃんもとっても可愛いわ」」
「へへ~、ありがとう」
「は~ぁ、良かった良かった~」
「これほどの美人が、3人も一緒に街に入ったら目立ちますよね」
俺は3人を見ながら腕組をして考える。
「【認識阻害】の魔法を掛けるから大丈夫です」
とブリュンヒルデが答えた。
「それは異能を失った今でも使えるのですか?」
「異能の力とは、神々に匹敵する特殊な力の事です。普通の人間レベルの魔法は使えます」
「そうなんですか」
「もう敬語は止めてくださいね。夫らしく威厳を持って接してください。わたしの素性が判ると旨くないですし、これからは普通の妻として生きてゆきますから」
「う~んっ、それじゃあ、何と呼べば良いかな~?」
「白雪姫のユキちゃんが良いわ~」
とエリナがブリュンヒルデの白い手を両手で持ち上げる。
「それでは皆さん、これからはユキでお願いします」
「「「は~い」」」
都に着くとユキは【認識阻害】の魔法を女子3人にかけた。
目的地の商家の前に到着して、商隊護衛契約履行の手続きをする。2枚の同じ書類に、お互いのリーダー2人がサインを書き込んだ。
トラブル防止の為に料金はギルドで支払われる。
「どうもありがとうございました。良い経験が出来ました、縁が有ったら又、おねがいします」
と笑顔でロンロンが言って、1人1人に握手した。
「「「「「ありがとうございました」」」」」
ギルドで手続きをして報酬を貰い5人で等分した。
「俺ぁ行く所があるだぁ」
と、オゥちゃんが言い出したので。
特に用事も無いので、皆オゥちゃんに着いて行く。
俺達はオゥちゃんに連れられて孤児院に行き。報酬の半分を寄付をしてから、オークの肉を料理して、皆で子供達と一緒に食べた。
歯が生えてきたナオちゃんもオークの肉を一生懸命齧ってる。
子供達はそんなナオちゃんから目が離せないが、食べるのに忙しい為に手を出さなかった。
「お姉ちゃん大きな猫だね」
「虎って言うんだよ~、まだ赤ちゃんなの~」
「大きい赤ちゃんだね」
「そだね~」
「「「「「ありがとう、ごちそうさま~」」」」」
「「「「「又来るね~」」」」」
子供達の見送りに笑顔で手を振った。
「今日は宿屋に泊まって明日帰るだぁ」
「「「「は~い」」」」
翌日は【転移】で帰るので、ゆっくり街を見学する事にした。
街外れまで歩いてくると弓道場があった。
ユキが俺の腕を引いて行く。
「ユウリ、弓を射て見せてください」
「うん、初めてだけど、やってみようね」
受付を済ませ、貸し出し用の弓を手にした瞬間、頭の中で前世の自分が、弓矢で的を射抜く姿が浮かぶ。
そのままのイメージで弓を射ると、30メートル離れた的のど真中に命中した。
「「キャ~当たった~、すごぉぉぉいっ」」
エリナとスクルドがビックリする。
俺は続けて10本、全ての矢を真ん中に当てる。
「「「……」」」
「前世を思い出しましたか? ユリシーズ」
「いいえ、ユキ。弓の射方だけが頭に浮かびました。俺はユリシーズの転生者なんですか?」
「あなたはギリシャの英雄オデュッセウスで、この国ではユリシーズと呼ばれていた転生者です」
「……そうだったんだ。……ユウリ・シミズ、ユリシーズ。……ダジャレかっ!?」
自分のスキルを確認すると、【弓術Lv10】が追加されていた。人間のスキル限界はLv5だったはずである。
「やれやれ、只の研修生の筈だったんですけど」
【後書き】
【幻麗流 紅一閃】
左から右へ、右から左へ、次々と真一文字に敵の首を薙ぎ払う。通常刀は立てて構える為、それに対して真一文字に振るう事により、刀も鎧も首と共に切り払う。離れている者からは、赤い血の線が真一文字で戦場に続いて見えると言う。
ブリュンヒルデは養父ヘイミル王の命により、5歳から12歳まで剣聖上泉信綱(転移者)の元で修行して、12歳からオーディンの元でワルキューレと成った。人族出身のワルキューレは彼女だけである。やがて、ワルキューレ筆頭に成ったブリュンヒルデは、敵に騙されて養父オーディンを裏切り、結婚の呪いを掛けられて幽閉されてしまった。
お読み下さり有難う御座います。
0
お気に入りに追加
105
あなたにおすすめの小説
迷い人 ~異世界で成り上がる。大器晩成型とは知らずに無難な商人になっちゃった。~
飛燕 つばさ
ファンタジー
孤独な中年、坂本零。ある日、彼は目を覚ますと、まったく知らない異世界に立っていた。彼は現地の兵士たちに捕まり、不審人物とされて牢獄に投獄されてしまう。
彼は異世界から迷い込んだ『迷い人』と呼ばれる存在だと告げられる。その『迷い人』には、世界を救う勇者としての可能性も、世界を滅ぼす魔王としての可能性も秘められているそうだ。しかし、零は自分がそんな使命を担う存在だと受け入れることができなかった。
独房から零を救ったのは、昔この世界を救った勇者の末裔である老婆だった。老婆は零の力を探るが、彼は戦闘や魔法に関する特別な力を持っていなかった。零はそのことに絶望するが、自身の日本での知識を駆使し、『商人』として新たな一歩を踏み出す決意をする…。
この物語は、異世界に迷い込んだ日本のサラリーマンが主人公です。彼は潜在的に秘められた能力に気づかずに、無難な商人を選びます。次々に目覚める力でこの世界に起こる問題を解決していく姿を描いていきます。
※当作品は、過去に私が創作した作品『異世界で商人になっちゃった。』を一から徹底的に文章校正し、新たな作品として再構築したものです。文章表現だけでなく、ストーリー展開の修正や、新ストーリーの追加、新キャラクターの登場など、変更点が多くございます。
異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
完結【進】ご都合主義で生きてます。-通販サイトで異世界スローライフのはずが?!-
ジェルミ
ファンタジー
32歳でこの世を去った相川涼香は、異世界の女神ゼクシーにより転移を誘われる。
断ると今度生まれ変わる時は、虫やダニかもしれないと脅され転移を選んだ。
彼女は女神に不便を感じない様に通販サイトの能力と、しばらく暮らせるだけのお金が欲しい、と願った。
通販サイトなんて知らない女神は、知っている振りをして安易に了承する。そして授かったのは、町のスーパーレベルの能力だった。
お惣菜お安いですよ?いかがです?
物語はまったり、のんびりと進みます。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
*****************************
***毎日更新しています。よろしくお願いいたします。***
*****************************
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる