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第2章 アリタリカ帝国に留学
82 課外実習『未踏のダンジョン』
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アリタリカ神学院4年生の1学期も、アッという間にもう終わりです。
期末試験が終われば夏休みになりますが、アリタリカ神学院もアストリア魔法学院と同様に夏休みの宿題はありません。
そしてやはり、期末試験の後に課外実習があり『未踏のダンジョン』にパーティで潜るそうです。
今回は1階を攻略するだけで良いそうで、ダンジョンに慣れる事が目的だそうです。
この世界には彼方此方にダンジョンが有りますので、上級貴族と言えどそれを認識せずに暮らすことはできません。むしろ為政者としては上手に活用する事が求められるのです。
私たちのクラスは各国の王族が転入して来ているので、本来は学院の1年生で行うダンジョン1階の攻略を、1学期の最後に経験させるのだそうです。
レクシ〈アストリア王国第1王子〉が私に近寄ってきて耳打ちします。
「アストリア魔法学院1年生の時を思い出すね」
「はい、あの時は罠に掛かって10階に飛ばされてしまいましたわ」
「ふふふ、もう今回は大丈夫だよ」
「そうですわね」
「僕としては2人きりでダンジョンを冒険できるから、デート気分でむしろご褒美だけどね」
そう言ってレクシはウインクをしました。
「まぁ……」
レクシはあの時よりも成長して、すっかり大人っぽく成っています。王家は美男美女が代々結ばれますので、生まれてくる子供も美男美女ばかりなのです。レクシ王子も例外なくイケメン王子に成っていました。
リュルラルが私に近づいてきました。
「あのぅ、マリエル様。わたくしまだ転入したばかりでマリエル様以外のお友達が少ないので、一緒のパーティに入れて貰えないでしょうか?」
「もちろん大歓迎です、よろしくお願いしますね」
「あぁ、良かったわ。よろしくお願いいたします」
私と一緒のパーティの女子はマルグレーテ、モモリル、リュルラルの3名です。
男子はアレクシス、ロズガルド、ブランシュ、セフィロス、レイモンドと、アストリアから一緒の5名です。
合計9名でダンジョンに入ることになりました。経験する事が目的なので人数に制限は無いそうです。
「自由にパーティを組んでいいですが、4人以上でダンジョンに入ってくださいね」
先生が仲立ちをして、積極的にパーティを組ませていきましたので仲間外れはできませんでした。
「今回は王族の子息が多いので、特別に【転移門】でダンジョンまで移動するように言われています。こちらは特別講師補助員のケンちゃんさんです。よろしくお願いいたします」
「エッヘン! よろしく~」
「まぁ、恥ずかしい……」
「そこっ、恥ずかしいって言わないっ!」
「は~い」
「うおっほん、それでは『未踏のダンジョン』前広場に【転移門】オープン!」
ブゥウウウウウンッ!
複雑な魔法陣が幾重にも重なり浮かび上がり、グルグルと回りだします。
虹色のゲートが広がり直径5メートルほどの空間が裂けました。
「さぁ、皆さん。慌てずユックリ遅れないように入って下さいませ」
先生に促されてパーティ毎にゲートを潜って行きました。
一旦、ダンジョン前の広場にパーティー毎に整列します。
「ダンジョン奥のとある場所に、皆さんの名前を書いた木札が置いてあります。それを各自持って帰ってきてください。木札は宝箱の中に入っていますからね」
「「「は~い」」」
『未踏のダンジョン』1階は、やはりスライムしか出てきませんでした。
「最初に来た時は低級魔族が出てきて驚きましたけど、あれはイレギュラーな事だったのでしょうね」
「まぁ、そんな事があったのですね」
「そうそう、確かこの部屋だったと思います」
「今は魔族はいませんね」
「はい」
うしろから、リュルラルがそっとマリエルに囁きます。
「マリエル様、御免なさい。私は一族の命運を背負っているのです。父の命令に背く事はできません。せめて友達としてフォローさせて頂きますね」
リュルラルは突然マリエルに抱き付きました。
「マリエル様大好きです、御武運を! ブッチュウウウウウ……」
リュルラルが私の頬を両手で挟んで、強引に唇を重ねます。私の口の中に、飴玉の様な物を口移しで入れました。
(わたしのファーストキッスがあああっ!)
リュルラルがギュッと両手に力を入れて私を抱き上げます。
ゴック~ンッ!
得体の知れない飴玉を飲み込んでしまいました!
シュィイイイイインッ!
「ノ、ノーカウントって事にしといてくださぁぁぁぃ……」
キュッィイイイイインッ!
マリエルは何処かに1人で転移してしまいました。
〇 ▼ 〇
「ここは何処? 私は誰?」
意識が戻ると、マリエルは鍾乳洞の様な洞穴に1人きりで立っていました。
「そうだ、とりあえずお約束のセリフを……『知らない天井だ!』 んっ?……鍾乳洞でも天井って言うのかしら?」
私はゴツゴツとした岩の暗い天井を見回します。
「私の名前は?……マリエルだっけ? イタタタタ……」
私は酷い頭痛に襲われました。
「何で、ここにいるのかしら? 洞窟なのにちょっと明るいのは何故?」
思い出そうとすると頭痛に襲われるので、あまり考えたくありません。
「まぁ、何とかなるかなぁ……とりあえず外に出ましょう」
マリエルの淡白でアッケラカンとした性格はそのままでした。
どちらの方角が出口か分からないのに、見えている方向にサクサクと歩いていきます。
突然、大きな蜘蛛の魔物に糸を吹き付けられて襲われました。
シュゥウウウウウッ!
ブゥウウウウウンッ!
オートマルチリフレクションシールドが発動して、逆に蜘蛛を糸で絡めて拘束してしまいます。
「まぁ、今のは何でしょう? 蜘蛛が勝手に攻撃してきて、勝手に糸でグルグル巻になってしまいました。でも考えると頭が頭痛になるから、考えるのは止めておきましょう」
私は顎に指を当てて首を傾げました。
「まぁ、頭が頭痛ですって! 新しい新刊みたいなぁ。うふふふふ」
知らず知らずのうちに、癖で自分にツッコミを入れてしまいました。
期末試験が終われば夏休みになりますが、アリタリカ神学院もアストリア魔法学院と同様に夏休みの宿題はありません。
そしてやはり、期末試験の後に課外実習があり『未踏のダンジョン』にパーティで潜るそうです。
今回は1階を攻略するだけで良いそうで、ダンジョンに慣れる事が目的だそうです。
この世界には彼方此方にダンジョンが有りますので、上級貴族と言えどそれを認識せずに暮らすことはできません。むしろ為政者としては上手に活用する事が求められるのです。
私たちのクラスは各国の王族が転入して来ているので、本来は学院の1年生で行うダンジョン1階の攻略を、1学期の最後に経験させるのだそうです。
レクシ〈アストリア王国第1王子〉が私に近寄ってきて耳打ちします。
「アストリア魔法学院1年生の時を思い出すね」
「はい、あの時は罠に掛かって10階に飛ばされてしまいましたわ」
「ふふふ、もう今回は大丈夫だよ」
「そうですわね」
「僕としては2人きりでダンジョンを冒険できるから、デート気分でむしろご褒美だけどね」
そう言ってレクシはウインクをしました。
「まぁ……」
レクシはあの時よりも成長して、すっかり大人っぽく成っています。王家は美男美女が代々結ばれますので、生まれてくる子供も美男美女ばかりなのです。レクシ王子も例外なくイケメン王子に成っていました。
リュルラルが私に近づいてきました。
「あのぅ、マリエル様。わたくしまだ転入したばかりでマリエル様以外のお友達が少ないので、一緒のパーティに入れて貰えないでしょうか?」
「もちろん大歓迎です、よろしくお願いしますね」
「あぁ、良かったわ。よろしくお願いいたします」
私と一緒のパーティの女子はマルグレーテ、モモリル、リュルラルの3名です。
男子はアレクシス、ロズガルド、ブランシュ、セフィロス、レイモンドと、アストリアから一緒の5名です。
合計9名でダンジョンに入ることになりました。経験する事が目的なので人数に制限は無いそうです。
「自由にパーティを組んでいいですが、4人以上でダンジョンに入ってくださいね」
先生が仲立ちをして、積極的にパーティを組ませていきましたので仲間外れはできませんでした。
「今回は王族の子息が多いので、特別に【転移門】でダンジョンまで移動するように言われています。こちらは特別講師補助員のケンちゃんさんです。よろしくお願いいたします」
「エッヘン! よろしく~」
「まぁ、恥ずかしい……」
「そこっ、恥ずかしいって言わないっ!」
「は~い」
「うおっほん、それでは『未踏のダンジョン』前広場に【転移門】オープン!」
ブゥウウウウウンッ!
複雑な魔法陣が幾重にも重なり浮かび上がり、グルグルと回りだします。
虹色のゲートが広がり直径5メートルほどの空間が裂けました。
「さぁ、皆さん。慌てずユックリ遅れないように入って下さいませ」
先生に促されてパーティ毎にゲートを潜って行きました。
一旦、ダンジョン前の広場にパーティー毎に整列します。
「ダンジョン奥のとある場所に、皆さんの名前を書いた木札が置いてあります。それを各自持って帰ってきてください。木札は宝箱の中に入っていますからね」
「「「は~い」」」
『未踏のダンジョン』1階は、やはりスライムしか出てきませんでした。
「最初に来た時は低級魔族が出てきて驚きましたけど、あれはイレギュラーな事だったのでしょうね」
「まぁ、そんな事があったのですね」
「そうそう、確かこの部屋だったと思います」
「今は魔族はいませんね」
「はい」
うしろから、リュルラルがそっとマリエルに囁きます。
「マリエル様、御免なさい。私は一族の命運を背負っているのです。父の命令に背く事はできません。せめて友達としてフォローさせて頂きますね」
リュルラルは突然マリエルに抱き付きました。
「マリエル様大好きです、御武運を! ブッチュウウウウウ……」
リュルラルが私の頬を両手で挟んで、強引に唇を重ねます。私の口の中に、飴玉の様な物を口移しで入れました。
(わたしのファーストキッスがあああっ!)
リュルラルがギュッと両手に力を入れて私を抱き上げます。
ゴック~ンッ!
得体の知れない飴玉を飲み込んでしまいました!
シュィイイイイインッ!
「ノ、ノーカウントって事にしといてくださぁぁぁぃ……」
キュッィイイイイインッ!
マリエルは何処かに1人で転移してしまいました。
〇 ▼ 〇
「ここは何処? 私は誰?」
意識が戻ると、マリエルは鍾乳洞の様な洞穴に1人きりで立っていました。
「そうだ、とりあえずお約束のセリフを……『知らない天井だ!』 んっ?……鍾乳洞でも天井って言うのかしら?」
私はゴツゴツとした岩の暗い天井を見回します。
「私の名前は?……マリエルだっけ? イタタタタ……」
私は酷い頭痛に襲われました。
「何で、ここにいるのかしら? 洞窟なのにちょっと明るいのは何故?」
思い出そうとすると頭痛に襲われるので、あまり考えたくありません。
「まぁ、何とかなるかなぁ……とりあえず外に出ましょう」
マリエルの淡白でアッケラカンとした性格はそのままでした。
どちらの方角が出口か分からないのに、見えている方向にサクサクと歩いていきます。
突然、大きな蜘蛛の魔物に糸を吹き付けられて襲われました。
シュゥウウウウウッ!
ブゥウウウウウンッ!
オートマルチリフレクションシールドが発動して、逆に蜘蛛を糸で絡めて拘束してしまいます。
「まぁ、今のは何でしょう? 蜘蛛が勝手に攻撃してきて、勝手に糸でグルグル巻になってしまいました。でも考えると頭が頭痛になるから、考えるのは止めておきましょう」
私は顎に指を当てて首を傾げました。
「まぁ、頭が頭痛ですって! 新しい新刊みたいなぁ。うふふふふ」
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