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第1章 アストリア王国に転生
54 シュヴィーツの戦後処理
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私(マリエル)はグリュエーレ城から【転移門】で魔法学院に通っています。
「私が居るとシュヴィーツ地方が豊作に成ると言うのが本当なら、復興の為に遠距離通学を致しましょう!」
毎日、学院の近くに馬車ごと【転移門】で移動しています。
馬車に乗ったまま学院の門を潜り、車寄せで馬車を降りるのは、侯爵令嬢としての体裁を保つ為なのです。
「侯爵令嬢が馬車を使わずに歩いて通学するのは絶対に止めてくださいませ」
そうマリエル騎士団長のエリザに厳しく言われたのでした。
戦後処理が一段落着いたので、シュヴィーツ地方の中核都市であるベルン城の大ホールに、シュヴィーツ地方各街の代表者や長老に集まって貰いました。
グリュエーレは西に拠り過ぎていますし、ベルンは街道が四方から集まっていて交通が便利なのです。
会議ではフランク王国の敗残兵の取り扱いなど、今後の方針について改めて意見が交わされました。
各街の代表者が順番に意見を述べていきます。
「シュヴィーツ地方は住民が減って働き手が少ないのですから、敗残兵を戦争奴隷として各農場で働いて貰ってはどうでしょうか?」
戦争奴隷は『隷属の首輪』という魔道具を使った奴隷契約の1つです。
奴隷が主に逆らうと、首輪が締まって苦しみます。
しかし奴隷は『最低限の衣食住』は保障されています。
もし主がそれすらも出来無い場合には、奴隷の主人としての権利を失います。
「持ち主の居なくなってしまった農場は、各街で共有物として管理して、家や家族を失った者が共同で働ける場所としてはどうでしょうか?」
「それは良いですね。できたら孤児達も見習として一緒に働かせて貰えるとうれしいです」
と、孤児院長が言いました。
彼は今回新たに孤児に成った者が結構いるので、出席を希望していたのです。
「家や家族を失って、寝場所や食事に困ってる者を助けて上げたいのです」
私も意見を言わせて貰いました。
「病気や怪我をしてる者を治療しますので、グリュエーレ城に連れて来てください。各街を順番に視察していますので、その時に治療してもかまいません。どうぞ遠慮せずに声を掛けてくださいね」
「はい、畏まりました。お気遣いありがとうございます」
「グリュエーレ城下にアストリア王国の国境警備隊の本部を移設したいと思ってます。今まではサンクトガレン城の近くの砦を本部としていたのですが、直接フランク王国の脅威を受けなくなったので、シュヴィーツ地方とフランク王国の国境線を守る為にグリュエーレ城下に移設したいのです」
「勿論結構で御座います。我々だけでフランク王国の脅威に対抗する事は出来ませんので、是非お願い致します」
「それと、フランク王国軍から奪った輜重の中に武具がありましたので、シュヴィーツ各街の義勇兵に提供いたしますね」
「はい。義勇兵の装備の為に有難く頂戴いたします」
「国境警備隊本部では、廃農場を兵舎に再利用する事も考えています」
「はい、それも結構でございますが。農場は匂いがあるので、消臭しないと滞在するのは厳しいと思いますけど」
「それでは【消毒】【洗浄】【乾燥】の魔法で臭いが消えるか試してみますね」
「さすが聖女様です。我々には広い農場を魔法で消臭するなんて、とても出来ません」
「……いえ、騎士団員皆で消臭しますのよ」
「基本的に、ローザンヌ地方の事はマリエル様に一任いたしますので、ご自由にお使いくださいませ」
「はい、ありがとう御座います。でも意見があったら遠慮なく言って下さいね」
「はい、畏まりました」
会議は夜遅くまで続きました。
論功行賞についても話されたのですが、私の名ばかりが上がってしまいました。
「御嬢様、もう少し騎士団員にも活躍の場を与えて下さい」
「はい。エリザは我侭な私の側で、とても良く仕えてくれていますから、感謝の気持ちを込めて報奨を上げましょうね」
「有難う御座います。でも報奨が欲しい訳ではありません、お役に立ちたいのです」
「あら、十分に役立っていますよ」
「……もっと、お役に立ちたいのです」
「頑張ってね」
「はい、頑張ります……じゃなくって! 御嬢様っ! 1人で勝手に先陣を切って働かないで下さいませ。騎士団員にもっと命令してくださいっ」
「は~い」
「可愛い顔して、もぅっ……♡」
フランク王国の輜重を奪った事で、大量の食料がグリュエーレ城に詰まれています。
シュヴィーツ復興の為に、今は税金の徴収を免除していますけど、住民が自発的に収穫物も献上してくれています。
牛肉、ミルク、チーズ、バター、パン、とうもろこし、小麦、野菜等です。
住民の生活が心配になるくらい、とても沢山頂いているのです。
「無理しないで下さいね、困った事が有ったら遠慮なく言って下さいね」
持って来てくださる民に、なるべく直接に声を掛けるようにしています。
「私が居ない時は代わりに労いの声を掛けて上げて下さいね」
納税の記録を付ける文官にそう御願いしました。
「エイルちゃん、納税を免除しているにもかかわらず、住民達が沢山収穫物を納めてくれるのです。やっとフランク王国から解放されて、まだ生活が大変だろうと思うのに……」
『それはマリエルちゃんに感謝を伝えたいからでしょうね。しかし、聖書には『収穫物の十分の一を神に捧げなさい』とあります。国は神よりも劣っているのですから、国も民から十分の一を越えて納税を受けないように心がけるべきです。神を敬わなければ長く繁栄できないのですから』
「はい、わかりました。それではこの沢山の収穫物は、どうすればいいでしょうか?」
『収穫祭を催して、皆で神に感謝するのです。納税された収穫物で料理を作り、無料で民衆に振舞いましょう。長期保存ができる穀物などは、お土産として民に分け与えるのです」
「まぁ、それは素敵な事ですね」
積み上げられた食料を見ていたケンちゃんが、マリエルに聞いてきました。
「マリちゃんは、お米は食べたくないの?」
「私は全然平気よ。お肉もパンで食べれるもの」
「ふ~ん、そうなんだ。俺はチョットお米が食べたいなぁ。ハンバーグをご飯で食べれたらなぁ。でもここは異世界なんだからショウガナイよねぇ」
「パンにハンバーグを挟んで食べればどうかしら?」
「えっ……ハンバーグは作れるの?」
「ハンバーグは簡単に作れるけど、デミグラスソースは出来るかなぁ? ウスターソースとコンソメが難しいよねぇ」
「オイスターソースは使わないの?」
「デミグラスには使わないと思うわよ」
「オイスターって牡蠣だよね?」
「うん、海が無いからたぶん牡蠣も無いわよね」
近くで黙って話を聞いていたフレニちゃんが、キラリン♪と目を輝かしました。
「フランク王国南部の海岸では牡蠣が取れますし、生牡蠣を食べますのよ」
「まぁ、食べたいです! カキフライをタルタルソースで食べてみたいわ」
ゴクリッ!
ケンちゃんの喉が大きな音で鳴りました。
「アストリア王国もシュヴィーツ地方も、内陸で海が無いから海鮮食材が乏しいものね」
「よし、マリちゃん。フランク王国も征服しちゃおうよ」
「ダメよ、ケンちゃん。戦争は絶対ダメ! 誰も理不尽に不幸にしては、いけないのよ!」
「そうだよね、これ以上孤児を増やしたく無いよね。軽い気持ちで言っちゃってゴメンよ」
「いつかフランク王国とも和解して、海の町にお魚を食べに行きましょうね」
「うん」
「マリエル様、カキフライは分かりますが、タルタルソースと言うのはどういう物なのですか?」
「マヨネーズにピクルスとゆでたまごと酢を入れて、混ぜ合わせた物だった筈ですわ」
「マヨネーズとは、油と酢と卵で作る物ですね?」
「はいそうです。タルタルソースは簡単に作れますね」
その瞬間、ケンちゃんが右手を上げて飛び上がった。
「ヤッター! フィレオフィッシュが食べれるぞおおっ!」
「フレンチフライとケチャップも作れそうだね」
「日本人だけはフライドポテトと言うけど、海外ではフレンチフライと呼ばれてるんだったよね」
「ケンちゃん、説明セリフをありがとう。取り敢えず、ハンバーグとフィレオフィッシュとフレンチフライを作ってみようね」
「ヤッタアアアッ!」
ケンちゃんと話していると、時々貴族令嬢の言葉遣いをウッカリ忘れてしまうのでした。
「私が居るとシュヴィーツ地方が豊作に成ると言うのが本当なら、復興の為に遠距離通学を致しましょう!」
毎日、学院の近くに馬車ごと【転移門】で移動しています。
馬車に乗ったまま学院の門を潜り、車寄せで馬車を降りるのは、侯爵令嬢としての体裁を保つ為なのです。
「侯爵令嬢が馬車を使わずに歩いて通学するのは絶対に止めてくださいませ」
そうマリエル騎士団長のエリザに厳しく言われたのでした。
戦後処理が一段落着いたので、シュヴィーツ地方の中核都市であるベルン城の大ホールに、シュヴィーツ地方各街の代表者や長老に集まって貰いました。
グリュエーレは西に拠り過ぎていますし、ベルンは街道が四方から集まっていて交通が便利なのです。
会議ではフランク王国の敗残兵の取り扱いなど、今後の方針について改めて意見が交わされました。
各街の代表者が順番に意見を述べていきます。
「シュヴィーツ地方は住民が減って働き手が少ないのですから、敗残兵を戦争奴隷として各農場で働いて貰ってはどうでしょうか?」
戦争奴隷は『隷属の首輪』という魔道具を使った奴隷契約の1つです。
奴隷が主に逆らうと、首輪が締まって苦しみます。
しかし奴隷は『最低限の衣食住』は保障されています。
もし主がそれすらも出来無い場合には、奴隷の主人としての権利を失います。
「持ち主の居なくなってしまった農場は、各街で共有物として管理して、家や家族を失った者が共同で働ける場所としてはどうでしょうか?」
「それは良いですね。できたら孤児達も見習として一緒に働かせて貰えるとうれしいです」
と、孤児院長が言いました。
彼は今回新たに孤児に成った者が結構いるので、出席を希望していたのです。
「家や家族を失って、寝場所や食事に困ってる者を助けて上げたいのです」
私も意見を言わせて貰いました。
「病気や怪我をしてる者を治療しますので、グリュエーレ城に連れて来てください。各街を順番に視察していますので、その時に治療してもかまいません。どうぞ遠慮せずに声を掛けてくださいね」
「はい、畏まりました。お気遣いありがとうございます」
「グリュエーレ城下にアストリア王国の国境警備隊の本部を移設したいと思ってます。今まではサンクトガレン城の近くの砦を本部としていたのですが、直接フランク王国の脅威を受けなくなったので、シュヴィーツ地方とフランク王国の国境線を守る為にグリュエーレ城下に移設したいのです」
「勿論結構で御座います。我々だけでフランク王国の脅威に対抗する事は出来ませんので、是非お願い致します」
「それと、フランク王国軍から奪った輜重の中に武具がありましたので、シュヴィーツ各街の義勇兵に提供いたしますね」
「はい。義勇兵の装備の為に有難く頂戴いたします」
「国境警備隊本部では、廃農場を兵舎に再利用する事も考えています」
「はい、それも結構でございますが。農場は匂いがあるので、消臭しないと滞在するのは厳しいと思いますけど」
「それでは【消毒】【洗浄】【乾燥】の魔法で臭いが消えるか試してみますね」
「さすが聖女様です。我々には広い農場を魔法で消臭するなんて、とても出来ません」
「……いえ、騎士団員皆で消臭しますのよ」
「基本的に、ローザンヌ地方の事はマリエル様に一任いたしますので、ご自由にお使いくださいませ」
「はい、ありがとう御座います。でも意見があったら遠慮なく言って下さいね」
「はい、畏まりました」
会議は夜遅くまで続きました。
論功行賞についても話されたのですが、私の名ばかりが上がってしまいました。
「御嬢様、もう少し騎士団員にも活躍の場を与えて下さい」
「はい。エリザは我侭な私の側で、とても良く仕えてくれていますから、感謝の気持ちを込めて報奨を上げましょうね」
「有難う御座います。でも報奨が欲しい訳ではありません、お役に立ちたいのです」
「あら、十分に役立っていますよ」
「……もっと、お役に立ちたいのです」
「頑張ってね」
「はい、頑張ります……じゃなくって! 御嬢様っ! 1人で勝手に先陣を切って働かないで下さいませ。騎士団員にもっと命令してくださいっ」
「は~い」
「可愛い顔して、もぅっ……♡」
フランク王国の輜重を奪った事で、大量の食料がグリュエーレ城に詰まれています。
シュヴィーツ復興の為に、今は税金の徴収を免除していますけど、住民が自発的に収穫物も献上してくれています。
牛肉、ミルク、チーズ、バター、パン、とうもろこし、小麦、野菜等です。
住民の生活が心配になるくらい、とても沢山頂いているのです。
「無理しないで下さいね、困った事が有ったら遠慮なく言って下さいね」
持って来てくださる民に、なるべく直接に声を掛けるようにしています。
「私が居ない時は代わりに労いの声を掛けて上げて下さいね」
納税の記録を付ける文官にそう御願いしました。
「エイルちゃん、納税を免除しているにもかかわらず、住民達が沢山収穫物を納めてくれるのです。やっとフランク王国から解放されて、まだ生活が大変だろうと思うのに……」
『それはマリエルちゃんに感謝を伝えたいからでしょうね。しかし、聖書には『収穫物の十分の一を神に捧げなさい』とあります。国は神よりも劣っているのですから、国も民から十分の一を越えて納税を受けないように心がけるべきです。神を敬わなければ長く繁栄できないのですから』
「はい、わかりました。それではこの沢山の収穫物は、どうすればいいでしょうか?」
『収穫祭を催して、皆で神に感謝するのです。納税された収穫物で料理を作り、無料で民衆に振舞いましょう。長期保存ができる穀物などは、お土産として民に分け与えるのです」
「まぁ、それは素敵な事ですね」
積み上げられた食料を見ていたケンちゃんが、マリエルに聞いてきました。
「マリちゃんは、お米は食べたくないの?」
「私は全然平気よ。お肉もパンで食べれるもの」
「ふ~ん、そうなんだ。俺はチョットお米が食べたいなぁ。ハンバーグをご飯で食べれたらなぁ。でもここは異世界なんだからショウガナイよねぇ」
「パンにハンバーグを挟んで食べればどうかしら?」
「えっ……ハンバーグは作れるの?」
「ハンバーグは簡単に作れるけど、デミグラスソースは出来るかなぁ? ウスターソースとコンソメが難しいよねぇ」
「オイスターソースは使わないの?」
「デミグラスには使わないと思うわよ」
「オイスターって牡蠣だよね?」
「うん、海が無いからたぶん牡蠣も無いわよね」
近くで黙って話を聞いていたフレニちゃんが、キラリン♪と目を輝かしました。
「フランク王国南部の海岸では牡蠣が取れますし、生牡蠣を食べますのよ」
「まぁ、食べたいです! カキフライをタルタルソースで食べてみたいわ」
ゴクリッ!
ケンちゃんの喉が大きな音で鳴りました。
「アストリア王国もシュヴィーツ地方も、内陸で海が無いから海鮮食材が乏しいものね」
「よし、マリちゃん。フランク王国も征服しちゃおうよ」
「ダメよ、ケンちゃん。戦争は絶対ダメ! 誰も理不尽に不幸にしては、いけないのよ!」
「そうだよね、これ以上孤児を増やしたく無いよね。軽い気持ちで言っちゃってゴメンよ」
「いつかフランク王国とも和解して、海の町にお魚を食べに行きましょうね」
「うん」
「マリエル様、カキフライは分かりますが、タルタルソースと言うのはどういう物なのですか?」
「マヨネーズにピクルスとゆでたまごと酢を入れて、混ぜ合わせた物だった筈ですわ」
「マヨネーズとは、油と酢と卵で作る物ですね?」
「はいそうです。タルタルソースは簡単に作れますね」
その瞬間、ケンちゃんが右手を上げて飛び上がった。
「ヤッター! フィレオフィッシュが食べれるぞおおっ!」
「フレンチフライとケチャップも作れそうだね」
「日本人だけはフライドポテトと言うけど、海外ではフレンチフライと呼ばれてるんだったよね」
「ケンちゃん、説明セリフをありがとう。取り敢えず、ハンバーグとフィレオフィッシュとフレンチフライを作ってみようね」
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ケンちゃんと話していると、時々貴族令嬢の言葉遣いをウッカリ忘れてしまうのでした。
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