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第1章 アストリア王国に転生
51 グリュエーレ城を開放!
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フレニの兄がマリエルに話しかけてきました。
「グリュエーレ湖の南にレドロバート辺境伯の居城がありますが。辺境伯はゾンビと魔物が大量発生してから、数名の兵士を残してフランク王国へ引き上げてしまいました。
先日、私が城を見に行くと、鳥の魔物が住み着いていて残っていた兵士の姿は見えませんでした。城が魔物の巣に成っている限り、この地に住む事は難しいのです。厚かましいお願いですが、城の魔物を何とかして頂けないでしょうか?」
マリエルの斜め後にいたエリザが質問する。
「城に住み着いてる魔物の種類は分かりますか?」
「たぶん、ハーピーとコカトリスだと思います。ハーピーは尖塔など高いところに巣を作り、コカトリスは庭に住み着いているみたいです」
「鳥以外の魔物は居ないのですか?」
「城門が硬く閉じていて出入りが出来ないので、他の魔物は居ないと思いますが。留守居の兵士がゾンビに成ってるかもしれません」
「御嬢様どう致しますか?」
「この地の人達が可哀想です。魔物を排除して城を開放しましょう」
「「「はい」」」
マリエル達は騎乗して、グリュエーレ湖の南岸へと向かいます。
湖畔の船着場から続く急な坂を登って、丘の上に聳え立つ城の門前に来ました。
エリザとエリシャナが門を叩いたり押したりしますが、ビクともしません。
「大きな門ですね、頑丈そうですし……。御嬢様、破壊して入りますか?」
「う~ん。立派な門で、ちょっと勿体無いわねぇ」
「キュルキュル」
「分かったわ。ピーちゃんに任せましょう」
マリエル達が後ろに下がると、ピーちゃんが口を大きく開きました。
「ピャッ!」
パリパリッ、シュゥウウウウウッ、ズッガァァァンッ!
ピーちゃんの口から大きな氷の弾丸が飛び出して、城門を粉々に破壊しました。
「ピーちゃん凄い! いい子、いい子」
わしゃ、わしゃ、わしゃ!
「キュルキュール!」
「はぁ、結局壊すんかい!」
と、ケンちゃんがぼやきました。
騎士達が門の欠片を片付けてから、騎乗したままで城内に入ります。
中に入って見上げると、城の塔の高い所にハーピーが飛んで入っていくのが見えました。
「巣を作って卵を温めてると、脅かしても逃げずに攻撃してくるでしょうね」
と、エリザが上を見ながら言いました。
「ハーピーはC級冒険者が1人で倒せる魔物です。【土弾】等の初級魔法で倒せますが、有効範囲まで近づかないといけませんね」
とエリシャナがエリザを見た。
「御嬢様、魔法の有効範囲には個人差があります。平均的な貴族の魔法有効範囲は20メートルから30メートルと言われているのです。騎士団員は訓練しているとは言え、あの塔の高さを飛んでいる魔物を打ち落とすのは難しいのです」
「エリザ、コカトリスも庭に住み着いてると言ってましたけど、どういう魔物ですか?」
「3メートルを超える巨体を持つニワトリに似た怪物です。尻尾は蛇で猛毒があり、身体は触れた相手を石化させる能力を持っています。雄鶏が産んだ卵をヒキガエルが温める事によって誕生すると言うことです。ハーピーより強く、B級冒険者が必要だと言われています」
「そうなんですね、近づくと危険だから魔法の届く距離から遠距離攻撃をしましょう」
「はい、御嬢様。20メートルぐらいの距離まで近づいて攻撃をしましょう」
辺境伯の居城に相応しく、城は大きく庭も広そうです。尖塔は高く聳え立っていて、ハーピーの巣に騎士の魔法が届くでしょうか?
「お姉様、【索敵】で魔物の位置を確認しますね」
私が3年生に成ってから、バステトのスズちゃんは私の事を『ママ』から『お姉様』に呼び方を変えました。
お友達との間で恋話や男の子の噂が出ることが増えてきたので、『ママ』呼びは止める事にしたのです。
「お願いね、スズちゃん」
「は~い、【索敵】!」
ピッキィイイイイインッ!
「大きな中庭にコカトリスが2羽います。尖塔には2箇所にハーピーが2匹づつ、合計4匹います。それぞれ番のようです」
「ゾンビは居ないの?」
「いません」
「それではまず、コカトリスの居る中庭に向かいましょう」
「「「はい」」」
複雑に入り組んだ石畳の通路をスズちゃんの案内で進みます。
「お姉様、この先の門を潜ると中庭です。コカトリスが2羽います」
「御嬢様、毒と石化に気をつけましょう」
「分かったわ、エリザ」
マリエル達は下馬して慎重に門を潜ります。
クワァァァッ!
マリエル隊の侵入に気が付いたコカトリスが、大きな鶏頭を伸ばしてマリエル達を威嚇します。
マリエルは両手を挙げながら大きな声を出しました。
「私を見なさいっ!」
2羽のコカトリスがマリエルに注目して、目と目が会いました。
「コカトリスを【石化】!」
ピッキィイイイイインッ!
2羽のコカトリスの鶏頭から、蜥蜴の体、龍の羽、蛇の尻尾へと徐々に石に変わっていきます。
「なぁんだ、ちゃんと石に成っちゃうんだぁ!」
「そうですね……はぁぁ!」
「コカトリスは石化攻撃で有名だから、自分では石に成らないのかと思って試して見たんだけど。ちょっとガッカリ~!」
「御嬢様、私達も活躍出来なくてガッカリですよ」
「あら、ごめんなさい」
グギャァァァッ!グギャァァァッ!
私達の侵入に気が付いたハーピーが、空を飛びながら騒いでます。距離は30メートル以上ありそうです。
「ハーピーに【雷撃嵐】!」
ピカピカピカッ、バリバリバリッ、ドドドドドォォォンッ!
空中高く飛び回っていた4匹のハーピーを雷が直撃しました。
ヒュウゥゥゥッ、ドタッ、グシャッ、バタッ!
「御嬢様は、あれ程高い所を飛ぶハーピーに魔法が届くのですね!」
と、エリシャナが落ちるハーピーを見ながら言いました。
騎士団員達がハーピーの首を斬り落として止めを刺します。ゾンビ化対策も兼ねてるのでした。
エリザが中庭にある人型の石像に眼を留めて言います。
「御嬢様。この2体の石像は、恐らくコカトリスに石化されたフランク王国の兵士でしょう」
「まぁ、ゾンビに成らずに石像に成ってしまったのですね。……エリシャナ、ロープで拘束してください」
「え、石像を拘束するのですか?」
「エリシャナ、御嬢様の言うとおりにしなさい。騎士の務めを忠実に果たすのです」
「はい、申し訳有りません」
マリエルはエリシャナが石像を拘束したのを見てから詠唱します。
「2体の石像を【復元】!」
シュィイイイイインッ!
「「うっうぅぅぅん……」」
何と、2体の石像は生きた兵士に戻りました!
「何て事でしょう! 御嬢様は石化した人間を生き返らせる事が出来るのですね!」
騎士団員達も目を丸くして驚いています。
「まぁ、エリザ。 私がケンちゃんの目を閉じたり開けたりするのを見てるでしょう?」
「はい、見ておりますが……まさか石化を治すなんて、それこそ女神様のようですわ!」
「そういう事を言わないでっ! 状態異常を復元しただけなんだから……私は普通の女の子なんですからっ!」
「「「普通の…女の子!?」」」
「グリュエーレ湖の南にレドロバート辺境伯の居城がありますが。辺境伯はゾンビと魔物が大量発生してから、数名の兵士を残してフランク王国へ引き上げてしまいました。
先日、私が城を見に行くと、鳥の魔物が住み着いていて残っていた兵士の姿は見えませんでした。城が魔物の巣に成っている限り、この地に住む事は難しいのです。厚かましいお願いですが、城の魔物を何とかして頂けないでしょうか?」
マリエルの斜め後にいたエリザが質問する。
「城に住み着いてる魔物の種類は分かりますか?」
「たぶん、ハーピーとコカトリスだと思います。ハーピーは尖塔など高いところに巣を作り、コカトリスは庭に住み着いているみたいです」
「鳥以外の魔物は居ないのですか?」
「城門が硬く閉じていて出入りが出来ないので、他の魔物は居ないと思いますが。留守居の兵士がゾンビに成ってるかもしれません」
「御嬢様どう致しますか?」
「この地の人達が可哀想です。魔物を排除して城を開放しましょう」
「「「はい」」」
マリエル達は騎乗して、グリュエーレ湖の南岸へと向かいます。
湖畔の船着場から続く急な坂を登って、丘の上に聳え立つ城の門前に来ました。
エリザとエリシャナが門を叩いたり押したりしますが、ビクともしません。
「大きな門ですね、頑丈そうですし……。御嬢様、破壊して入りますか?」
「う~ん。立派な門で、ちょっと勿体無いわねぇ」
「キュルキュル」
「分かったわ。ピーちゃんに任せましょう」
マリエル達が後ろに下がると、ピーちゃんが口を大きく開きました。
「ピャッ!」
パリパリッ、シュゥウウウウウッ、ズッガァァァンッ!
ピーちゃんの口から大きな氷の弾丸が飛び出して、城門を粉々に破壊しました。
「ピーちゃん凄い! いい子、いい子」
わしゃ、わしゃ、わしゃ!
「キュルキュール!」
「はぁ、結局壊すんかい!」
と、ケンちゃんがぼやきました。
騎士達が門の欠片を片付けてから、騎乗したままで城内に入ります。
中に入って見上げると、城の塔の高い所にハーピーが飛んで入っていくのが見えました。
「巣を作って卵を温めてると、脅かしても逃げずに攻撃してくるでしょうね」
と、エリザが上を見ながら言いました。
「ハーピーはC級冒険者が1人で倒せる魔物です。【土弾】等の初級魔法で倒せますが、有効範囲まで近づかないといけませんね」
とエリシャナがエリザを見た。
「御嬢様、魔法の有効範囲には個人差があります。平均的な貴族の魔法有効範囲は20メートルから30メートルと言われているのです。騎士団員は訓練しているとは言え、あの塔の高さを飛んでいる魔物を打ち落とすのは難しいのです」
「エリザ、コカトリスも庭に住み着いてると言ってましたけど、どういう魔物ですか?」
「3メートルを超える巨体を持つニワトリに似た怪物です。尻尾は蛇で猛毒があり、身体は触れた相手を石化させる能力を持っています。雄鶏が産んだ卵をヒキガエルが温める事によって誕生すると言うことです。ハーピーより強く、B級冒険者が必要だと言われています」
「そうなんですね、近づくと危険だから魔法の届く距離から遠距離攻撃をしましょう」
「はい、御嬢様。20メートルぐらいの距離まで近づいて攻撃をしましょう」
辺境伯の居城に相応しく、城は大きく庭も広そうです。尖塔は高く聳え立っていて、ハーピーの巣に騎士の魔法が届くでしょうか?
「お姉様、【索敵】で魔物の位置を確認しますね」
私が3年生に成ってから、バステトのスズちゃんは私の事を『ママ』から『お姉様』に呼び方を変えました。
お友達との間で恋話や男の子の噂が出ることが増えてきたので、『ママ』呼びは止める事にしたのです。
「お願いね、スズちゃん」
「は~い、【索敵】!」
ピッキィイイイイインッ!
「大きな中庭にコカトリスが2羽います。尖塔には2箇所にハーピーが2匹づつ、合計4匹います。それぞれ番のようです」
「ゾンビは居ないの?」
「いません」
「それではまず、コカトリスの居る中庭に向かいましょう」
「「「はい」」」
複雑に入り組んだ石畳の通路をスズちゃんの案内で進みます。
「お姉様、この先の門を潜ると中庭です。コカトリスが2羽います」
「御嬢様、毒と石化に気をつけましょう」
「分かったわ、エリザ」
マリエル達は下馬して慎重に門を潜ります。
クワァァァッ!
マリエル隊の侵入に気が付いたコカトリスが、大きな鶏頭を伸ばしてマリエル達を威嚇します。
マリエルは両手を挙げながら大きな声を出しました。
「私を見なさいっ!」
2羽のコカトリスがマリエルに注目して、目と目が会いました。
「コカトリスを【石化】!」
ピッキィイイイイインッ!
2羽のコカトリスの鶏頭から、蜥蜴の体、龍の羽、蛇の尻尾へと徐々に石に変わっていきます。
「なぁんだ、ちゃんと石に成っちゃうんだぁ!」
「そうですね……はぁぁ!」
「コカトリスは石化攻撃で有名だから、自分では石に成らないのかと思って試して見たんだけど。ちょっとガッカリ~!」
「御嬢様、私達も活躍出来なくてガッカリですよ」
「あら、ごめんなさい」
グギャァァァッ!グギャァァァッ!
私達の侵入に気が付いたハーピーが、空を飛びながら騒いでます。距離は30メートル以上ありそうです。
「ハーピーに【雷撃嵐】!」
ピカピカピカッ、バリバリバリッ、ドドドドドォォォンッ!
空中高く飛び回っていた4匹のハーピーを雷が直撃しました。
ヒュウゥゥゥッ、ドタッ、グシャッ、バタッ!
「御嬢様は、あれ程高い所を飛ぶハーピーに魔法が届くのですね!」
と、エリシャナが落ちるハーピーを見ながら言いました。
騎士団員達がハーピーの首を斬り落として止めを刺します。ゾンビ化対策も兼ねてるのでした。
エリザが中庭にある人型の石像に眼を留めて言います。
「御嬢様。この2体の石像は、恐らくコカトリスに石化されたフランク王国の兵士でしょう」
「まぁ、ゾンビに成らずに石像に成ってしまったのですね。……エリシャナ、ロープで拘束してください」
「え、石像を拘束するのですか?」
「エリシャナ、御嬢様の言うとおりにしなさい。騎士の務めを忠実に果たすのです」
「はい、申し訳有りません」
マリエルはエリシャナが石像を拘束したのを見てから詠唱します。
「2体の石像を【復元】!」
シュィイイイイインッ!
「「うっうぅぅぅん……」」
何と、2体の石像は生きた兵士に戻りました!
「何て事でしょう! 御嬢様は石化した人間を生き返らせる事が出来るのですね!」
騎士団員達も目を丸くして驚いています。
「まぁ、エリザ。 私がケンちゃんの目を閉じたり開けたりするのを見てるでしょう?」
「はい、見ておりますが……まさか石化を治すなんて、それこそ女神様のようですわ!」
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