26 / 100
第1章 アストリア王国に転生
26 ダンジョンで課外実習
しおりを挟む
私や私のお父さんを恨み妬む人は大勢いるはずです。
しかし、表立って対立する事は出来ません。
不作や飢饉が起きたら、豊かなレオポルド領を頼らなければ成らないからです。
なので学院内で直接私に意地悪をする人はいません。
「マリちゃん、外出する時は気を付けた方がいいね。身分を隠して何かしてくる者がいるかも知れないよ」
「その時は、ケンちゃんがスグに【転移】して助けに来てくれるでしょ。私の騎士なんだから」
「うん、任せて!」
「ママ、私も助けにいくよ」
「ありがとう、スズちゃん」
「キュルキュルッ!」
「ピーちゃんもありがとうね」
1学期最後の課外授業の日が来ました。
学校の校庭に集合して、パーティ毎に出発します。
女性担任教師のターニャ・ハルトシュルール先生が皆に説明しました。
「ダンジョンの1階の奥深い所に宝箱が有ります。その中に『攻略証明書』が入ってますから、それを持って帰ってください。モンスターが出ますし簡単な罠も有ります」
「「「は~い」」」
学校からダンジョンまで20分程歩くと着きますが、私達のパーティは馬車で向かいました。
どちらでも良いのですが、アレクシス第1王子が一緒なので、先生から馬車を推奨されました。
10分後、私達は馬車の為に、クラスで最初に入口に到着しました。
ブランくん・レクシ王子・私・グレーテちゃん・モモちゃんの並び順でダンジョンに入ります。
「メモ帳に地図を書きながら進みましょう」
と王子が言いだしました。
「それでは、私とグレーテが書きますね」
「はい、お願いします」
二股や小部屋、突当りや十字路がありますので、メモに書き込みながら進みます。
「グレーテちゃん、ちょっと見せてくださいな」
「はいっ」
「プッ!」
「な~に? ちょっと、マリーのも見せてください」
「はい」
「ひっ!」
「まぁ、私の方が上手でしょっ!?」
「2人供、ちょっと見せてくれるかい?」
王子が言った。
「「はい、どうぞ」」
「うっぷっ!」
「「まぁ、どう言う事ですの?」」
「……はぁ、まぁ何とかなるでしょう」
「「酷いですわ!」」
「レクシ王子、魔物が出ませんね」
「そうですねブラン、結構歩きましたが1匹も居ませんね」
「このフロアには、スライムと大ネズミとゴブリンがでる筈なんですけど」
「その内遭遇するでしょう」
たぶん1階のほぼ全てをマッピング?しましたが魔物に遭いませんでした。
『マリエルちゃんを恐れて、低レベルの魔物が避けてるのね』
(エイルちゃん、そうなんだね! この事は黙っておきましょう)
やがて、観音開きの大きな扉が有る部屋の前に来ました。
ブランくんとレクシ王子がドアを開きます。
ギギギギギィィィッ!
教室ぐらいの広さの部屋の奥に大きな宝箱が置いてあります。
宝箱の傍の壁に張り紙がしてありました。
『全員で宝箱の前に立ち、蓋を開けなさい』
宝箱を開けると『攻略証明書』が入っていました、ブランくんが手に取り鞄にしまいます。
「これで任務完了ですね、帰りましょう」
と王子が言いました。
「マリエル……」
誰かに呼ばれて振り返ると、何も無かった壁にドアがあります。
「マリエル……」
又聞こえました。
私は恐る恐る近づいて、ドアノブに手を掛けます。
「ちょっと待ったぁ!」
王子が私の肩に手を掛けた時、ドアノブが光りその光が私と王子を包みました。
シュィイイイイインッ!
迂闊にも罠に嵌ってしまい、私達2人は何処かに【強制転移】させられてしまったのです。
「レクシ王子、巻き込んでしまってすいません」
「いいえ、起こってしまった事はしょうがありません。それより此処は何処でしょう?」
私は、ステータス画面から地図を確認します。すると2人が居るところは、同じダンジョンの10階でした。
グルグルグルゥゥッ、シャァァァッ。
その時、通路の角からラミアが3匹現われました。
『ケンちゃ~ん、スズちゃ~ん!』
私は念話で2人を呼びます。
シュィイイイイインッ!
地面に魔法陣が現れて人影が浮かび上がりました。
「ぽっちゃりさんが多い県はど~こだ?」
「フクヨカ県!」
「正解!」
ピーちゃんに跨った、ケンちゃんとスズちゃんが【転移】して現われました。
「ナゾナゾ解いてる場合じゃないのっ! 魔物を倒してちょうだい!」
「オッケー」
「は~い」
「キュルキュル」
「ラミアに【火弾】ファイヤーボーール!」
ボボボボボッ、ドドドドドオオオンッ!
ヒギャアアアアアッ……、
魔物達をケンちゃんのMP3倍の【火弾】連打が襲い、魔物は一瞬で全滅しました。
「ケンちゃん、ありがとう」
「う~む、無詠唱で【火弾】を連発して、ラミアを倒すクマのヌイグルミとは!?」
「レクシ王子、そこに関心してる場合ではありません」
「そうだけど、凄いファイヤーボールだったね」
「紹介します。私のお人形のケンちゃんと、ペットのピーちゃんと、娘のスズちゃんです」
2人と1匹は王子に最敬礼をしました。
「始めまして、王子のアレクシスです。宜しくね」
「「はい」」
「キュルキュル」
3人は膝を曲げ挨拶しました。(ピーちゃんも)
「ケンちゃん、私とレクシ王子はダンジョンの10階に【強制転移】させられたみたいなの」
「ふーん、そうなんだ……でも、このレベルのダンジョンなら問題無いよね」
「ケンちゃんが言うなら、そうなんだね」
「うん、マリちゃん。巨大化お願いします」
「オッケー。『ケンちゃんオオキクナ~レ』」
ググググゥゥゥンッ!
ケンちゃんは、身長180センチぐらいの大きさになり、ブロードソードを取り出しました。
「オオゥ、凄いねぇ!」
「レクシ王子、私はこの子達とレオポルド領のダンジョンを10階迄攻略した事があるのです。高級クルーザーに乗ったつもりで安心してください」
「うん、どういう乗り物か知らないけれど、皆で力を合わせてダンジョンを脱出しよう」
「「「はい」」」
しかし、表立って対立する事は出来ません。
不作や飢饉が起きたら、豊かなレオポルド領を頼らなければ成らないからです。
なので学院内で直接私に意地悪をする人はいません。
「マリちゃん、外出する時は気を付けた方がいいね。身分を隠して何かしてくる者がいるかも知れないよ」
「その時は、ケンちゃんがスグに【転移】して助けに来てくれるでしょ。私の騎士なんだから」
「うん、任せて!」
「ママ、私も助けにいくよ」
「ありがとう、スズちゃん」
「キュルキュルッ!」
「ピーちゃんもありがとうね」
1学期最後の課外授業の日が来ました。
学校の校庭に集合して、パーティ毎に出発します。
女性担任教師のターニャ・ハルトシュルール先生が皆に説明しました。
「ダンジョンの1階の奥深い所に宝箱が有ります。その中に『攻略証明書』が入ってますから、それを持って帰ってください。モンスターが出ますし簡単な罠も有ります」
「「「は~い」」」
学校からダンジョンまで20分程歩くと着きますが、私達のパーティは馬車で向かいました。
どちらでも良いのですが、アレクシス第1王子が一緒なので、先生から馬車を推奨されました。
10分後、私達は馬車の為に、クラスで最初に入口に到着しました。
ブランくん・レクシ王子・私・グレーテちゃん・モモちゃんの並び順でダンジョンに入ります。
「メモ帳に地図を書きながら進みましょう」
と王子が言いだしました。
「それでは、私とグレーテが書きますね」
「はい、お願いします」
二股や小部屋、突当りや十字路がありますので、メモに書き込みながら進みます。
「グレーテちゃん、ちょっと見せてくださいな」
「はいっ」
「プッ!」
「な~に? ちょっと、マリーのも見せてください」
「はい」
「ひっ!」
「まぁ、私の方が上手でしょっ!?」
「2人供、ちょっと見せてくれるかい?」
王子が言った。
「「はい、どうぞ」」
「うっぷっ!」
「「まぁ、どう言う事ですの?」」
「……はぁ、まぁ何とかなるでしょう」
「「酷いですわ!」」
「レクシ王子、魔物が出ませんね」
「そうですねブラン、結構歩きましたが1匹も居ませんね」
「このフロアには、スライムと大ネズミとゴブリンがでる筈なんですけど」
「その内遭遇するでしょう」
たぶん1階のほぼ全てをマッピング?しましたが魔物に遭いませんでした。
『マリエルちゃんを恐れて、低レベルの魔物が避けてるのね』
(エイルちゃん、そうなんだね! この事は黙っておきましょう)
やがて、観音開きの大きな扉が有る部屋の前に来ました。
ブランくんとレクシ王子がドアを開きます。
ギギギギギィィィッ!
教室ぐらいの広さの部屋の奥に大きな宝箱が置いてあります。
宝箱の傍の壁に張り紙がしてありました。
『全員で宝箱の前に立ち、蓋を開けなさい』
宝箱を開けると『攻略証明書』が入っていました、ブランくんが手に取り鞄にしまいます。
「これで任務完了ですね、帰りましょう」
と王子が言いました。
「マリエル……」
誰かに呼ばれて振り返ると、何も無かった壁にドアがあります。
「マリエル……」
又聞こえました。
私は恐る恐る近づいて、ドアノブに手を掛けます。
「ちょっと待ったぁ!」
王子が私の肩に手を掛けた時、ドアノブが光りその光が私と王子を包みました。
シュィイイイイインッ!
迂闊にも罠に嵌ってしまい、私達2人は何処かに【強制転移】させられてしまったのです。
「レクシ王子、巻き込んでしまってすいません」
「いいえ、起こってしまった事はしょうがありません。それより此処は何処でしょう?」
私は、ステータス画面から地図を確認します。すると2人が居るところは、同じダンジョンの10階でした。
グルグルグルゥゥッ、シャァァァッ。
その時、通路の角からラミアが3匹現われました。
『ケンちゃ~ん、スズちゃ~ん!』
私は念話で2人を呼びます。
シュィイイイイインッ!
地面に魔法陣が現れて人影が浮かび上がりました。
「ぽっちゃりさんが多い県はど~こだ?」
「フクヨカ県!」
「正解!」
ピーちゃんに跨った、ケンちゃんとスズちゃんが【転移】して現われました。
「ナゾナゾ解いてる場合じゃないのっ! 魔物を倒してちょうだい!」
「オッケー」
「は~い」
「キュルキュル」
「ラミアに【火弾】ファイヤーボーール!」
ボボボボボッ、ドドドドドオオオンッ!
ヒギャアアアアアッ……、
魔物達をケンちゃんのMP3倍の【火弾】連打が襲い、魔物は一瞬で全滅しました。
「ケンちゃん、ありがとう」
「う~む、無詠唱で【火弾】を連発して、ラミアを倒すクマのヌイグルミとは!?」
「レクシ王子、そこに関心してる場合ではありません」
「そうだけど、凄いファイヤーボールだったね」
「紹介します。私のお人形のケンちゃんと、ペットのピーちゃんと、娘のスズちゃんです」
2人と1匹は王子に最敬礼をしました。
「始めまして、王子のアレクシスです。宜しくね」
「「はい」」
「キュルキュル」
3人は膝を曲げ挨拶しました。(ピーちゃんも)
「ケンちゃん、私とレクシ王子はダンジョンの10階に【強制転移】させられたみたいなの」
「ふーん、そうなんだ……でも、このレベルのダンジョンなら問題無いよね」
「ケンちゃんが言うなら、そうなんだね」
「うん、マリちゃん。巨大化お願いします」
「オッケー。『ケンちゃんオオキクナ~レ』」
ググググゥゥゥンッ!
ケンちゃんは、身長180センチぐらいの大きさになり、ブロードソードを取り出しました。
「オオゥ、凄いねぇ!」
「レクシ王子、私はこの子達とレオポルド領のダンジョンを10階迄攻略した事があるのです。高級クルーザーに乗ったつもりで安心してください」
「うん、どういう乗り物か知らないけれど、皆で力を合わせてダンジョンを脱出しよう」
「「「はい」」」
0
お気に入りに追加
231
あなたにおすすめの小説
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
飯屋の娘は魔法を使いたくない?
秋野 木星
ファンタジー
3歳の時に川で溺れた時に前世の記憶人格がよみがえったセリカ。
魔法が使えることをひた隠しにしてきたが、ある日馬車に轢かれそうになった男の子を助けるために思わず魔法を使ってしまう。
それを見ていた貴族の青年が…。
異世界転生の話です。
のんびりとしたセリカの日常を追っていきます。
※ 表紙は星影さんの作品です。
※ 「小説家になろう」から改稿転記しています。

【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます
宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。
さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。
中世ヨーロッパ風異世界転生。
侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!
珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。
3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。
高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。
これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!!
転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!
【完結】婚約を解消して進路変更を希望いたします
宇水涼麻
ファンタジー
三ヶ月後に卒業を迎える学園の食堂では卒業後の進路についての話題がそここで繰り広げられている。
しかし、一つのテーブルそんなものは関係ないとばかりに四人の生徒が戯れていた。
そこへ美しく気品ある三人の女子生徒が近付いた。
彼女たちの卒業後の進路はどうなるのだろうか?
中世ヨーロッパ風のお話です。
HOTにランクインしました。ありがとうございます!
ファンタジーの週間人気部門で1位になりました。みなさまのおかげです!
ありがとうございます!

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
転生先は盲目幼女でした ~前世の記憶と魔法を頼りに生き延びます~
丹辺るん
ファンタジー
前世の記憶を持つ私、フィリス。思い出したのは五歳の誕生日の前日。
一応貴族……伯爵家の三女らしい……私は、なんと生まれつき目が見えなかった。
それでも、優しいお姉さんとメイドのおかげで、寂しくはなかった。
ところが、まともに話したこともなく、私を気に掛けることもない父親と兄からは、なぜか厄介者扱い。
ある日、不幸な事故に見せかけて、私は魔物の跋扈する場所で見捨てられてしまう。
もうダメだと思ったとき、私の前に現れたのは……
これは捨てられた盲目の私が、魔法と前世の記憶を頼りに生きる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる