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軍服を着ている女性は、ロベリアの姉である。その女性がユーリを見るや話しかけてくる。
「我が名はケレイト帝国が長女、フィリス・ケレイト、そして隣に居るロベリアの姉でもある」
180位ある身長でユーリ見下ろしている。敵意を向けてはいないが、あまり機嫌がいいとは言えない。
コホンと咳払いをしたシュバーンが空気を換える様に残りの女性を紹介してくれる。
「ワシの隣に居るのがカリンで、ロジックの隣はスイレンだ。知っているとはロジックを含め、ここの4人は学生時代からの知人じゃ、いつも通りに接してやってくれまいか?」
「私はユーリです。今回は子供達の護衛で来たけど、何か用事でもあったの?」
「そうね~ この前はうちの旦那と家臣達が迷惑をかけたみたいでごめんなさいね?」
スレイン王妃はロジックの頭に手を乗せて一緒に頭を下げる。
「いえ、私もついムキになって、迷惑をお掛けしました。すいませんでした」
とお辞儀をする。顔を正面に向けると目の前にはカリンが、ペタペタとユーリの顔を触ってくる。
「なんて良いお肌なの? 羨ましいわ」
満足をするまで触り続けられる。その隣ではフィリスがずっと睨んでいるのが気になり始める。
「フィリスさん? そんなに見られるとちょっと……」
「私は貴様がロベリアに相応しいかどうか見極めないといけないのでな!」
仁王立ちしているフィリスの顔が険しくなる。
「どう言う事!?」
驚きながらロベリアを見るとヒョイっとユーリから目線をかわす。
「白を切るか! 可愛いロベリアの初めてを奪っておいて!」
掴みかかる勢いでユーリに迫る。
「えぇ~! 奪うと言うか奪われたの私なのですが!」
その言葉にシュバーンが飲んでいる最中の紅茶を吹き出した。
「ゴホッゴホッ!? いい加減にしろ、学園内だと言うのにお前らは少し言葉気を付けろ」
もっともな言葉だ。フィリスもはずたる行動だと分かったのかユーリを再度睨んで部屋を出ていく。
「あらあら、なにかドロドロとした関係なのですかね?」
スレインが楽しそうに呟く。
「いずれ何か起こるとは思っていたが、まさか帝国の暴君に目をつけられるとはな」
ハッハッハと笑い飛ばすシュバーン。
今やフィリスは帝国の暴君と言われるほど者となっていた。
皇太子が失脚して以来、フィリスが頭角を現し始めた。
王族問題以降、ロベリアが何時もユーリの事を話していたのがきっかけであった。
妹を溺愛しているフィリスはロベリアをユーリから守るために剣術に力を入れ始めた。
元から剣術の才能があって、兄と練習などをしていたので強者であったが、恋するロベリアの顔を見るたびにユーリに嫉妬をしていた。
そのため剣術がメキメキと伸び始め、フィリスが魔物討伐などを行なった後の道は無残な姿で転がってある死体があまりにも無残な姿なために暴君と名付けられ恐れられている。
一通り挨拶も終わりユーリは双子達を探しに部屋を後にする。
寮の付近に行くと丁度出てきのか、双子とルイスとジュリエッタの4人がいた。
近くに寄っていこうとしたら双子達は気が付きこっちに向かってくる。
「お母様、今から訓練所に行こうと思いますが一緒に行きませんか?」
逃がさんよと言うようにロイスがユーリの手を掴み振る。
「はいはい、行くから慌てないの」
「そうだぞユーリさんがこまっているではないか」
話をしていたらユーリはお尻を誰かに触られる。
「ひゃん!」
突然の事に変な声が出る。何だろうと後ろを振り向くと、そこには双子達より体格のいい貴族風な子達がいた。
「ふむ。なかなか良いケツではないか? どうだ? 今晩俺の所に来ないか?」
大人ぶっている子供が居た。燃えるような赤い髪の貴族と思われる。
「えっ? いやいかないけど?」
「ふん! 顔がだけが取り柄なのだ。大人しく股を開いていれば良いものを」
どんなふうに育てればこうなるのか疑問に思った。ふと双子達を見るとどちらも暴れそうな勢いで睨んでいる。
「ごめんなさいね。小さいものを入れられてもね気持ち良くないから、もっと大人になってからさそってね」
軽くあしらう程度に言うと、後ろにいる取り巻き、その他の聞こえていた人たちもクスクスと笑い始める。
顔を赤くした赤髪の子は覚えていろと言いながら早歩きで場所を移動し始める。
「我が名はケレイト帝国が長女、フィリス・ケレイト、そして隣に居るロベリアの姉でもある」
180位ある身長でユーリ見下ろしている。敵意を向けてはいないが、あまり機嫌がいいとは言えない。
コホンと咳払いをしたシュバーンが空気を換える様に残りの女性を紹介してくれる。
「ワシの隣に居るのがカリンで、ロジックの隣はスイレンだ。知っているとはロジックを含め、ここの4人は学生時代からの知人じゃ、いつも通りに接してやってくれまいか?」
「私はユーリです。今回は子供達の護衛で来たけど、何か用事でもあったの?」
「そうね~ この前はうちの旦那と家臣達が迷惑をかけたみたいでごめんなさいね?」
スレイン王妃はロジックの頭に手を乗せて一緒に頭を下げる。
「いえ、私もついムキになって、迷惑をお掛けしました。すいませんでした」
とお辞儀をする。顔を正面に向けると目の前にはカリンが、ペタペタとユーリの顔を触ってくる。
「なんて良いお肌なの? 羨ましいわ」
満足をするまで触り続けられる。その隣ではフィリスがずっと睨んでいるのが気になり始める。
「フィリスさん? そんなに見られるとちょっと……」
「私は貴様がロベリアに相応しいかどうか見極めないといけないのでな!」
仁王立ちしているフィリスの顔が険しくなる。
「どう言う事!?」
驚きながらロベリアを見るとヒョイっとユーリから目線をかわす。
「白を切るか! 可愛いロベリアの初めてを奪っておいて!」
掴みかかる勢いでユーリに迫る。
「えぇ~! 奪うと言うか奪われたの私なのですが!」
その言葉にシュバーンが飲んでいる最中の紅茶を吹き出した。
「ゴホッゴホッ!? いい加減にしろ、学園内だと言うのにお前らは少し言葉気を付けろ」
もっともな言葉だ。フィリスもはずたる行動だと分かったのかユーリを再度睨んで部屋を出ていく。
「あらあら、なにかドロドロとした関係なのですかね?」
スレインが楽しそうに呟く。
「いずれ何か起こるとは思っていたが、まさか帝国の暴君に目をつけられるとはな」
ハッハッハと笑い飛ばすシュバーン。
今やフィリスは帝国の暴君と言われるほど者となっていた。
皇太子が失脚して以来、フィリスが頭角を現し始めた。
王族問題以降、ロベリアが何時もユーリの事を話していたのがきっかけであった。
妹を溺愛しているフィリスはロベリアをユーリから守るために剣術に力を入れ始めた。
元から剣術の才能があって、兄と練習などをしていたので強者であったが、恋するロベリアの顔を見るたびにユーリに嫉妬をしていた。
そのため剣術がメキメキと伸び始め、フィリスが魔物討伐などを行なった後の道は無残な姿で転がってある死体があまりにも無残な姿なために暴君と名付けられ恐れられている。
一通り挨拶も終わりユーリは双子達を探しに部屋を後にする。
寮の付近に行くと丁度出てきのか、双子とルイスとジュリエッタの4人がいた。
近くに寄っていこうとしたら双子達は気が付きこっちに向かってくる。
「お母様、今から訓練所に行こうと思いますが一緒に行きませんか?」
逃がさんよと言うようにロイスがユーリの手を掴み振る。
「はいはい、行くから慌てないの」
「そうだぞユーリさんがこまっているではないか」
話をしていたらユーリはお尻を誰かに触られる。
「ひゃん!」
突然の事に変な声が出る。何だろうと後ろを振り向くと、そこには双子達より体格のいい貴族風な子達がいた。
「ふむ。なかなか良いケツではないか? どうだ? 今晩俺の所に来ないか?」
大人ぶっている子供が居た。燃えるような赤い髪の貴族と思われる。
「えっ? いやいかないけど?」
「ふん! 顔がだけが取り柄なのだ。大人しく股を開いていれば良いものを」
どんなふうに育てればこうなるのか疑問に思った。ふと双子達を見るとどちらも暴れそうな勢いで睨んでいる。
「ごめんなさいね。小さいものを入れられてもね気持ち良くないから、もっと大人になってからさそってね」
軽くあしらう程度に言うと、後ろにいる取り巻き、その他の聞こえていた人たちもクスクスと笑い始める。
顔を赤くした赤髪の子は覚えていろと言いながら早歩きで場所を移動し始める。
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