【本編完結】イクと激弱になる喧嘩番長は皆に狙われる

miian

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番外編

風呂場の壁※

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「慎太、手伝ってくれ」

 土曜日の朝。ベッドの横に立っている雄二がそう声をかけた。窓から差し込む朝の光を浴びる雄二はカッコいい。

「……何を手伝うんだ?」

 まだ寝ぼけているオレはふわふわした頭で尋ねた。オレがぼーっと雄二の顔を見ていると、雄二が照れた表情をしてかがむとオレにチュッとキスをした。雄二と恋人になって少しの時間が経った。付き合う前は散々ヤリたい放題していたくせに付き合ってからの方が雄二は恥じらいを持つようになった。それがちょっと可愛く思える。

「怪我が治ったなら風呂場の壁を直せって言われた。慎太も手伝ってくれ」

 えー、風呂場の壁壊したのは雄二じゃん。あん時、怒って雄二が壁殴ったんじゃん。しかも、オレ、結局その後ちんこ、ガシガシ力強く洗われたしな……。そんなことよりデートしてーよ。

 雄二のおふくろさんたちは親戚の家に行った後は長い休暇を取ってずっと帰ってこなかった。雄二とセックスできるぜ!とワクワクして怪我が治るのを待っていたのに、待ちに待った怪我が治る頃の3週間後に帰ってきてしまった。まぁ、その日はオレのおふくろが夜勤でいなかったから良かったけどな!

 てなわけで、あれからオレたちは全然セックスできてねぇ。まぁ、セックスできなくても一緒に過ごしたりして楽しいんだけどな。

「慎太、今日おふくろたちは誰もいない」

 雄二が真剣な顔をして言った。その言い方から真剣さと興奮が伝わってくる。ふわふわした頭でその言葉の意味を汲み取ろうとした。

「慎太、今日、おふくろたちは誰もいない」

 同じ言葉を雄二がもう一度言った。その言葉の意味はこうだ!

「「セックスができる!!!」」

 ひゃっほーいと喜んでいると、雄二がまたチュッとキスをしてきた。それも中にベロをいれる濃厚なヤツだ。おいおい、今から盛ってたら風呂場の壁何て直してられないぜ。

 いそいそと着替え、雄二の家に行く。ガランとしていて、誰もいないということが分かる。雄二が振り返って腰に手を回すとぎゅっと引き寄せまたキスをした。おいおい、雄二ったら我慢できねぇのかよ。下半身には雄二の硬いちんこがあたってる。まぁ、オレのも硬くなってるけど。

 このまま一発やるのか?なんて考えていたら雄二は意外にも真面目に風呂場の壁を直す準備をし始めた。えー、ちょっと、オレ、ヤる気満々だったんだけどー。

「いや、絶対一回で終わんねーから」

 オレのヤリたい気持ちが伝わったのか、雄二がそう言った。確かに、そのまま続けて何回戦かしてしまいそうだ。それならエロいキスなんてしてくんなよな。とりあえず真面目にオレは以前、雄二が割った風呂場の壁の周りを綺麗にはがしていく。雄二はなんかノリみたいなのシャカシャカして作ってる。なんかそっちの方が楽そうなんだけど。

 とりあえずかけた壁を剥して、シャワーで綺麗に流す。なんか背後から視線を感じるんだけど……。チラッと後ろを振り返ると雄二がオレの背中をジッと見ていたようだ。

「なに見てんだよ」
「うわっ、やめろよ」

 その雄二の視線がどことなくエロさを感じたので、仕返しにシャワーをかけてやった。雄二の上の白いシャツがピタッと肌にくっつく。うんうん、やっぱ雄二はいい身体だ。

「おわっ、なんだよ」

 今度は雄二が仕返しにとばかりにシャワーを奪い取るとオレにかけた。シャツがピッタリと肌にくっつきお互いにお互いの身体をジッと見る。雄二はオレの透けた乳首を、オレは雄二のシックスパッドを。もうムラムラは収まらなかった。

 お互いに一歩近寄り、唇を食いつくすかのような濃厚なキスをする。早く互いの服を脱がせたいのに水が張り付いて脱がせにくい。くそっ、こんなんならふざけてシャワーなんてかけるんじゃなかった。互いの服を脱がせて床へと脱ぎ捨てて行く。もう2人のイチモツは硬く反り上がりパンパンだ。向かい合ってキスをするたびに、ペニスもあたりその刺激が気持ちいい。

「うぁっ、ああ、んーー」

 雄二は軽々とオレの両足を持ち上げると奥まで一気に突き刺した。駅弁スタイルで奥まで入った雄二のソレはオレの声を聞いてさらに硬くなった。ピュルっとオレのペニスの先端から溢れ出る。

「うぁっ、んっ、ちょ、ま……」

 久しぶりなのに最初からそんな激しくされると身体が持たない。「少し待ってくれ」と言いたいのに雄二の腰は止まらないし、キスを被せてきて制止する言葉も言えない。

「うぁっ、んっんっ……イく…っ…?!」

 激しいピストンにもうイキそうなところを何故かピタッと雄二が腰を止めた。何で今、このタイミングで止めるんだよ?!甘イキで脳天がチカチカとして涎を零しているオレが雄二を見ると、雄二はオレを少し怪しむように見ている。

「ゆ、ーじ??」
「なんでこんなにすんなり入ったんだ……?もしかして慎太、お前他の奴と……?!」

雄二のイチモツは身体に入ったままでそんなことを言う。何言ってんだ、こいつ?というより挿れてから何度も腰動かして、イキそうって時に言うべきことはないだろ。

「なっ、ちげーよ!お前以外とするわけねーだろ!」

 と言うか四六時中ほとんど一緒にいるのに他の奴とできるわけないだろ。するつもりもないけど。

「そうか」
「ほら、だからさっさと動かせよ」
「じゃぁどうしてすんなり入ったんだ?」

 あからさまにホッとした表情で雄二は言った。腰を動かすように言うと、雄二がまた質問してきた。いや、早く動かしてくれよ。

「なぁ、どうしてすんなり入ったんだ?」

 一度だけペニスを上下に動かした後、もう一度雄二は尋ねた。雄二の表情はニヤニヤと笑っている。こいつ分かってて聞いてやがる。

「1人でヤッてたからだよ、馬鹿!これで満足か?早く動かせ!」

 半ば投げやりに言うと、雄二のペニスが中で大きくなった。こいつ、これ以上まだ大きくなんの?オレの口から聞いた言葉に興奮したのか雄二は呼吸を荒くして待ったなしで何度も激しく中を犯す。

「あっ、あっ、ゆーじ、んっ」
「くっ、イクっ……」
「んんっ、オレも、ッーー」

 雄二がオレの背中を壁に押し付けると、身体を密着させ、中にアツい精液を解き放つ。それに合わせてビュクビュクと自身のペニスからも精子が放出され、雄二と己の腹を汚す。

 雄二の精子が脈打つたびに耳元で低い喘ぎ声が聞こえ、胸がドキドキする。ようやく全てを出し切ったと思ったのに、オレも雄二もまだガッチガチだ。お互いに見つめ合い、キスをする。

 さぁ、もう一回戦!と雄二が壁に押し付けていたオレをもう一度抱え上げると、背後からパラパラという音が聞こえた。

 雄二と2人で振り返るとそこには直すべきはずの壁がさらに剥がれ落ちていた。

「…………」
「…………」
「先に直すか……」
「そうだな」

 雄二が抱えていたオレを下ろす。

「んあっ」

 ヌポッと雄二のペニスが抜かれ、ドロドロと精子が垂れ出す。おいおいどんだけ出したんだよ……。雄二が洗ってやるというのでそのまま洗わせたら、やはり2人とも盛ってしまい、この日は風呂場の壁を直すことはできなかった。そして、朝まで散々やったオレたちは、一緒に眠りこけた。

 次の日、前より悪化した風呂場の壁を見た雄二の母ちゃんにはこっぴどく怒られた。
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