【本編完結】イクと激弱になる喧嘩番長は皆に狙われる

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最終章 俺の好きな幼馴染(雄二視点)

最終話 3週間後※(慎太視点)

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 あの後どうなったかって?部屋で何度もキスをした後、お互いにセックスしたいのを我慢してとりあえず抜き合いっこをした。ほんで雄二がオレのケツに指を突っ込もうとして痛みで顔を歪めた。門倉に乱暴に指を突っ込まれた時に切れていたらしい。まぁ、あいつ指輪もしてたもんな。それに気づいた雄二のキレ顔はヤバかった。今からもう一度門倉のちんこピアスを他のも引きちぎりに行くんじゃないかと思った。とりあえず落ち着かせると優しく傷の手当てをしてくれた。軟膏塗り込まれただけなのにオレはまぁ、またイッちまったけど。

 そんなこんなで連日、オレは雄二の身の周りや風呂の世話をしてやり、雄二はオレのケツの手当てをした。オレのケツの傷はすぐに治ったけど、雄二は念入りに連日塗り込み続けた。

「あの時、無理やりキスをしてごめん」

 雄二と毎日キスをするようになってから数日が経った時、いきなり雄二が謝った。
 い、今更……?!それにあん時は雄二は色気にヤラれてたし……。それでも、雄二は真剣な表情で謝った。

「オレがキスを嫌がったのは初めてのキスは好きなヤツとって決めてたんだ。だから、雄二で良かったんだよ」

 オレがそう言うと雄二は嬉しそうにして、オレにキスをした。


 学校での噂はどうなったかって?

「番長の噂をすると鬼の形相をした番長の右腕に瀕死になるまで追い込まれるらしい」
「番長のことを少しでも考えたら夢に寺山雄二が出て来るらしい」
「あの噂はデマだったと拡散するように誰かが圧力をかけているらしい」

 その噂が広まり、徐々に噂自体消えて行った。まぁ、ちょっとでも噂が出たら雄二がキレてその噂の元へと行ってんだけど……。



 そして、今日!あれからようやく3週間が経った!激しい運動をしてはいけないという医者の指示を約束通り守り、今日を迎えたのだ。ちょうど今日、オレのおふくろは夜勤でいない。部屋で雄二とベッドで向かい合って座っている。何度も雄二とはヤッたけど、どうしてか改まってヤルとなると緊張してしまう。それは雄二も一緒のようだ。先に口を開いたのは俺だった。

「雄二、約束してくれ。オレとヤッた後にどこかへ行かないでくれ……」

 何を女々しいこと言ってんだと思われるかもしれない。でも、目を覚まして雄二がいなかったのが心細くて酷く悲しかった。それを2度も経験させられたんだ。ちょっとは文句を言ってもいいだろ?雄二をチラッと見ると、雄二は何とも言えない表情ーー後悔しているような泣きそうな表情をしてオレをぐっと抱きしめた。

「二度と置いて行かない。二度と離れない。あの時はごめん」
 
 そうやって抱きしめる雄二の力が強くて、オレは許してやるようにキスをした。雄二がカバンから何かを取り出した。ゴムだ。……え?ゴムつけんの?イヤなんだけど。

「雄二、それいらねぇ」

 雄二が目を見開いてオレを見てピタっと止まった。いや、だってずっと中に出されてたし……。

「いや、慎太、あの時ずっと中に出してて悪かった。本当はゴムをつけないといけないんだ」

 くどくどと雄二が説明し始めた。腹を壊すだとか、セーフセックスの大切さとか。うっせぇ。

「分かった。じゃぁ、次からにしよう。今日はイヤだ。それに中に出しても雄二が綺麗にしてくれんだろ?」

 待ちに待ってたんだ。オレのワクワクの期待を裏切んな!

「お前はいつも俺を煽るっ……!」

 雄二がギラついた目でオレを押し倒した。あん時みたいなオスの顔をした雄二。その綺麗な顔たちにドキッとした。顔が近づき、唇を交わす。中に入ってくる雄二の舌は興奮していていつも以上に熱い。お互いに待ちきれないと言うばかりにお互いの服を脱がし合い、裸になる。

 雄二がオレをまた押し倒し、いつの間にかローションを纏まりつかせた指を尻の穴へと入れた。ほとんど毎日雄二に弄られているから穴は十分柔らかい。なのに雄二はきちんと解そうとする。

(そう言えばあの時も時間かけて丁寧に解してくれてたよな……)

 あの時、色気でオレを押し倒したのに必死に我慢してオレの尻を解していた。理性を失ってもオレを傷つけないようにしてくれようとしていたのだ。雄二の想いに気付かなかったオレはほんと馬鹿だな……。

 もうお互いの肉棒は興奮でそそり立ち、透明な液を滴らせている。雄二の肌の体温と匂い。それだけでもうイってしまいそうだった。
 
「雄二、もういいから早く……ーーアァッ!!」

 その言葉を言うと雄二が興奮した表情で、中にズドンと熱杭を打ち込んだ。ずっと求めていた熱がようやく刻み込まれて身体を震わせた。頭がほわほわとして真っ白になる。でも、吐精はしていない。分かってたけど、オレ、散々雄二に躾けられてるわ。

 中イキしているオレを少し待つように雄二が中に入った状態でキスを落とす。お互いの唾液を交換するように舌を絡ませる。少しして雄二が腰を動かし始めた。いつものような荒々しい抱き方ではなく、丁寧にまるで初めてする時かのように優しい手つきでオレを触り、腰を振る。好きだと自覚して抱かれると、いつも以上に気持ちが良い。雄二を抱きしめ返してキスをした。今までのセックスと全然違う。身体中が発熱しているように熱い。

「ーーンンッ、アッ、ゆうじ、イクッ!!」

 雄二の腰に足を巻き付かせて、ピッタリとくっつき、雄二も中で果てた。……が、もちろん一回で終わるはずもなく……。さっきは初めてセックスするかのようにに丁寧にヤッたしめちゃくちゃ気持ち良かったけど、オレたちには前の時ヤッたようにちょっとくらい乱暴なセックスの方が向いているらしい。雄二は噛むはキスマークをつけるわで、オレがそれに対抗すると雄二が興奮する。何度も何度も身体を重ねた。

 翌朝、目を覚ました。雄二がいなくなっているかどうかなんて目を開けなくても分かった。だって、ぎゅっと抱きしめられているのだから。生身の身体で抱き合っていて、雄二の心臓の音が直接頭に響く。

「雄二、好きだ」

 顔を見上げて、小さくそう言って雄二の唇にキスをした。何度か這わせると髪をサラッと雄二の綺麗な指が絡めとり、舌が入り込む。

「俺も好きだ。慎太が好きだ」

 雄二がオレの目をじっと見て囁いた。至近距離で目が合い、笑いながらもう一度キスをした。



[完]
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