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第四章 決着
決着
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門倉が目の前にやって来た。オレは雄二を横たわらせると、よたよたと立ち上がった。
「なんだ立ち上がれるくらいにまで回復したのか?ちんこ、しゃぶらせて腹ん中に精子沢山飲ませてやるよ」
門倉はオレの力が戻っていると気付いていない。門倉が近づき、オレの腕を掴もうとするのを避け、腹に一発拳をいれた。門倉がすぐに気づいて避けたせいでうまく入らなかったが、少しの攻撃を与えることはできた。
「おいおい、もう復活したのか?だが、まだ本調子じゃないようだな」
門倉がこちらに拳を向ける。それを避けて今度は蹴りを入れる。門倉がその足を掴もうとしたので慌てて、引っ込める。
「お前の喧嘩してる時の姿が好きなんだよな。その生意気な顔をよがらせたくてたまらなかった」
門倉がもう一度、オレに殴りかかって来た。それを避けて殴ろうとしたらその腕を掴んだ。そのまま門倉がオレの腰に手を回し抱き寄せる。パッと顔を上げて門倉を睨みつける。
「くくく、お前とヤレるのが楽しみだ」
「誰がっ、お前なんかとヤるかっ!!」
「ぐはっ……」
オレは勢いよく頭を振り、門倉に頭突きをした。自分にもキーンとするような衝撃が走る。門倉もまさか頭突きされると思っていなかったのか腰の手を離して後ろによろけた。すかさず全身の力を込めた拳で門倉の顔面を殴った。ドサッと門倉は遠くへと吹き飛び、倒れ込んだ。起き上がる気配もなく気を失ったようだ。オレは慌てて雄二の方へと向かった。
「ゆうじっ!雄二、大丈夫か?」
倒れている雄二の顔色は悪くて呼吸も浅い。抱き寄せて何度も雄二の名を呼ぶ。血も凄くて身体が冷たい。先ほどは少しは喋れていたのに今は喋ることもままならそうだ。
神がいるなら……どうか、どうか雄二を助けて欲しい……。オレが代わりに死ぬから、だから雄二を死なせないでくれ……。神なんて信じてないはずなのに、オレは咄嗟に神に縋った。
元々、オレが神の祠を壊したせいでこうなった。あの時、素直に夢で謝っておけば……。あの夢に出てきた神にオレは一度も謝っていなかった。
(神様、ごめん……あの時、祠を壊して、おにぎりを食べれなくしてごめん……)
夢に出てきた時、神はおにぎりが食べれなくなったと言っていたことを思い出した。雄二を病院に連れて行ったらおにぎりを持って行くから。だから、少しの間待っててくれ。
「雄二、すぐに病院に連れて行ってやるからな……」
雄二を抱えて立ち上がる。すぐに行きたいのにオレの服は取り巻きたちの精子に塗れていて着ることができないくらいに汚れている。誰かの服を脱がそうと考えた時だった。目の前に光り輝く、あの神が舞い降りてきた。
「ようやく謝りおったな。おぬしは色々と気付くのが遅すぎなんじゃ」
「え、どうして……?」
オレは眠ってもいないし、あたりは明るいままだ。夢の中じゃないのにこの神は現れた。でも、今はそんなことはどうでもいい。真剣な表情をして神に向かう。
「神様、あん時壊してごめん……おにぎりも……」
「ちょっとだけそいつの体力を戻しておいてやった」
それだけ言うとさっと神は消えて行った。静まり返った空間に訳の分からないまま取り残された。抱えている雄二が小さなうめき声を上げた。
「雄二っ!雄二、大丈夫か?!」
「慎太……慎太、俺ずっと好きだったんだ……」
雄二がもう一度オレに伝えた。今はそんなことより早く怪我を治さないとだろ?なのに何言ってんだ?
「雄二、オレも雄二が好きだ!でも、今はまず……」
「ようやく言えたんだ。だから、もう一度言わせてくれ。……慎太、好きだったんだ。もっと早くに助けてやれなくて、守れなくてごめん」
雄二がオレに向かって顔を上げて謝った。いつの間にか頭から流れていた血は止まっていて、顔色も先ほどより大分マシになっている。助けるも何も元々オレが悪いんだ……。
「雄二、雄二は何も悪くねぇだろ?早く病院に行こう」
雄二がバサッと上着を脱ぐと裸のオレに被せた。その上着から雄二の匂いがして心が落ち着く。雄二がオレのズボンを探すも、そのズボンが精液に塗れていることに気付き、目に怒りを込めた。雄二がカチャカチャと自身のズボンを脱ぎ始めた。
「ゆ、ゆうじ、何やってんの?」
「これを穿け」
雄二は穿いていたズボンをオレに穿かせようと考えたらしい。じゃぁ、雄二はどうすんの?って雄二の様子を見ていたら、気を失った取り巻きのズボンを脱がせて履いている。その後、雄二は門倉の傍へと寄って行った。門倉のズボンに手をかける。あれ?雄二はもうズボン穿いてんじゃん……。雄二が門倉のズボンとパンツを脱がせると、ちんこに手を伸ばした。えっ、もしかして雄二、ちんこ握りつぶすの……?
「うぐぁああああ!」
気絶していた門倉が大きな叫び声を上げると泡を吹いて、もう一度気絶した。雄二がちんこのピアスを手で引きちぎったのだ。ひ、ひぇ……、想像するだけで痛そう……。床に放り投げカランカランという音がする。雄二が自身の手に唾をペッと出して門倉の服で拭いた。どうも門倉のちんこを触ったのを自身の唾で消毒したつもりらしい。やることが男前だな、雄二……。てか、思っていた以上に元気じゃね、雄二?
「なんだ立ち上がれるくらいにまで回復したのか?ちんこ、しゃぶらせて腹ん中に精子沢山飲ませてやるよ」
門倉はオレの力が戻っていると気付いていない。門倉が近づき、オレの腕を掴もうとするのを避け、腹に一発拳をいれた。門倉がすぐに気づいて避けたせいでうまく入らなかったが、少しの攻撃を与えることはできた。
「おいおい、もう復活したのか?だが、まだ本調子じゃないようだな」
門倉がこちらに拳を向ける。それを避けて今度は蹴りを入れる。門倉がその足を掴もうとしたので慌てて、引っ込める。
「お前の喧嘩してる時の姿が好きなんだよな。その生意気な顔をよがらせたくてたまらなかった」
門倉がもう一度、オレに殴りかかって来た。それを避けて殴ろうとしたらその腕を掴んだ。そのまま門倉がオレの腰に手を回し抱き寄せる。パッと顔を上げて門倉を睨みつける。
「くくく、お前とヤレるのが楽しみだ」
「誰がっ、お前なんかとヤるかっ!!」
「ぐはっ……」
オレは勢いよく頭を振り、門倉に頭突きをした。自分にもキーンとするような衝撃が走る。門倉もまさか頭突きされると思っていなかったのか腰の手を離して後ろによろけた。すかさず全身の力を込めた拳で門倉の顔面を殴った。ドサッと門倉は遠くへと吹き飛び、倒れ込んだ。起き上がる気配もなく気を失ったようだ。オレは慌てて雄二の方へと向かった。
「ゆうじっ!雄二、大丈夫か?」
倒れている雄二の顔色は悪くて呼吸も浅い。抱き寄せて何度も雄二の名を呼ぶ。血も凄くて身体が冷たい。先ほどは少しは喋れていたのに今は喋ることもままならそうだ。
神がいるなら……どうか、どうか雄二を助けて欲しい……。オレが代わりに死ぬから、だから雄二を死なせないでくれ……。神なんて信じてないはずなのに、オレは咄嗟に神に縋った。
元々、オレが神の祠を壊したせいでこうなった。あの時、素直に夢で謝っておけば……。あの夢に出てきた神にオレは一度も謝っていなかった。
(神様、ごめん……あの時、祠を壊して、おにぎりを食べれなくしてごめん……)
夢に出てきた時、神はおにぎりが食べれなくなったと言っていたことを思い出した。雄二を病院に連れて行ったらおにぎりを持って行くから。だから、少しの間待っててくれ。
「雄二、すぐに病院に連れて行ってやるからな……」
雄二を抱えて立ち上がる。すぐに行きたいのにオレの服は取り巻きたちの精子に塗れていて着ることができないくらいに汚れている。誰かの服を脱がそうと考えた時だった。目の前に光り輝く、あの神が舞い降りてきた。
「ようやく謝りおったな。おぬしは色々と気付くのが遅すぎなんじゃ」
「え、どうして……?」
オレは眠ってもいないし、あたりは明るいままだ。夢の中じゃないのにこの神は現れた。でも、今はそんなことはどうでもいい。真剣な表情をして神に向かう。
「神様、あん時壊してごめん……おにぎりも……」
「ちょっとだけそいつの体力を戻しておいてやった」
それだけ言うとさっと神は消えて行った。静まり返った空間に訳の分からないまま取り残された。抱えている雄二が小さなうめき声を上げた。
「雄二っ!雄二、大丈夫か?!」
「慎太……慎太、俺ずっと好きだったんだ……」
雄二がもう一度オレに伝えた。今はそんなことより早く怪我を治さないとだろ?なのに何言ってんだ?
「雄二、オレも雄二が好きだ!でも、今はまず……」
「ようやく言えたんだ。だから、もう一度言わせてくれ。……慎太、好きだったんだ。もっと早くに助けてやれなくて、守れなくてごめん」
雄二がオレに向かって顔を上げて謝った。いつの間にか頭から流れていた血は止まっていて、顔色も先ほどより大分マシになっている。助けるも何も元々オレが悪いんだ……。
「雄二、雄二は何も悪くねぇだろ?早く病院に行こう」
雄二がバサッと上着を脱ぐと裸のオレに被せた。その上着から雄二の匂いがして心が落ち着く。雄二がオレのズボンを探すも、そのズボンが精液に塗れていることに気付き、目に怒りを込めた。雄二がカチャカチャと自身のズボンを脱ぎ始めた。
「ゆ、ゆうじ、何やってんの?」
「これを穿け」
雄二は穿いていたズボンをオレに穿かせようと考えたらしい。じゃぁ、雄二はどうすんの?って雄二の様子を見ていたら、気を失った取り巻きのズボンを脱がせて履いている。その後、雄二は門倉の傍へと寄って行った。門倉のズボンに手をかける。あれ?雄二はもうズボン穿いてんじゃん……。雄二が門倉のズボンとパンツを脱がせると、ちんこに手を伸ばした。えっ、もしかして雄二、ちんこ握りつぶすの……?
「うぐぁああああ!」
気絶していた門倉が大きな叫び声を上げると泡を吹いて、もう一度気絶した。雄二がちんこのピアスを手で引きちぎったのだ。ひ、ひぇ……、想像するだけで痛そう……。床に放り投げカランカランという音がする。雄二が自身の手に唾をペッと出して門倉の服で拭いた。どうも門倉のちんこを触ったのを自身の唾で消毒したつもりらしい。やることが男前だな、雄二……。てか、思っていた以上に元気じゃね、雄二?
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