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最終章 俺の好きな幼馴染(雄二視点)
ブチギレる
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久しぶりの学校に近づくにつれて、歩いてる奴から妙な噂がボソボソと耳に入ってくる。
「山神慎太は淫乱らしい」
「色々な男を手玉にとってる」
「色気が凄くて欲求不満」
「イクと弱くなるらしい」
その噂が耳にしっかりと入った時、拳を握りしめすぎて血が地面に落ちていた。イクと弱くなるという噂も広まっている。
(俺が逃げなければ……)
自分を責めることしかできなかった。……いや、まずは慎太を探そう。噂くらい後で消せばいい。足を速めてようやく学校へと入る。
(……慎太はどこだ?)
探す間もなく慎太はすぐに現れた。髪を振り乱して何かから逃げている。どんな相手にも負けず嫌いを発揮し、相手に挑む慎太が逃げているのだ。呪いが発動しているか、発動寸前のどちらかなのだろう。
「慎太」
ずっとずっと呼びたかった名前を呼んだ。慎太がこちらに気づき、安心したような嬉しそうな表情をして心臓を鷲摑みにされる。先ほどまで離れたことを後悔していたし、慎太に現れるなとまた言われんじゃないかって恐怖があった。でも、その慎太のほっとした表情を見て全てぶっ飛んだ。……のも束の間、慎太の服が乱れ、首筋に噛み痕とキスマークがついていることに気付き、先ほどまでの色々な感情を上書きするくらいに怒りで全身が震えた。俺以外の人間が慎太に触れた。それだけで全員ぶちのめして殺してやりたかった。
慎太はそんな俺に気付かず、手を引っ張って逃げようとした。ちょうど良かった。誰が追いかけてきているのか知らないが、ぶっ飛ばす。慎太を連れて屋上へと向かう。
「おいっ、屋上に来たら行き止まりだろ!」
慎太が屋上へ連れてきたことを怒っている。力が出ないと言うのならどうして俺を頼ってくれないんだ……。俺はそんなにも頼りないか?慎太の首筋の噛み痕とキスマークがまた目に入り、この怒りはどうすればいい?
「俺と付き合うなら、お前のこと守ってやるぞ?」
俺は咄嗟にそんなことを聞いていた。逃げないといけない状況で俺を頼ってくれないことが悔しかった。慎太の乱れた姿を見たことも相まって意地悪な質問をしていた。あの神は俺が気持ちを伝えれないようにしていると言ったが、この質問はセーフだったらしい。まぁ、その質問を言ったところで慎太は驚き、戸惑うだけだった。そのことからも慎太は俺をそんな対象としては全く見ていない。屋上にちょうど人の気配ーー慎太を追いかけてきた奴らが来なければ慎太は全力で断ろうとしただろう。
「ようやく追い詰めたぜ……」
やって来たのは元番長の戸塚、ボクシング部の中村、体育教師の岡田、化学教師の森川だった。こいつらが慎太に手を出そうとしたと分かり、血管がブチギレぞうだった。全員猿みたいに股間をパンパンに膨らませている。いや、あの時の俺も猿となんら変わりはないか……。
「おい、山神!お前、ケツにローター入れたまんまだろ!ほんと淫乱だな!」
戸塚の発言にもう我慢ならなかった。全員必ずぶっ飛ばす。ローターという言葉を聞いて、猿は色めき立っている。もう殺意しか湧かなかった。猿たちは我先にと慎太に近づこうとする。そして、各々が慎太にしたことを言い始めた。
「俺は山神のちんぽをしゃぶった仲だぞ」
「俺は山神のケツ叩いたぜ」
「私は素股をした」
「俺はローターをいれたぞ」
頭の血管が破裂しそうになるくらい怒りで体温が上がる。
「なんだと?俺はちんぽをつついたぞ」
「俺は山神の乳首を噛んだぜ」
「私は尻の穴を見た」
「俺は顔射したぞ」
今すぐ殴り殺したいのを必死に我慢して腕に力を入れる。いや、今すぐ再起不能にする。
「お前らまとめてかかってこい。俺を倒したら慎太は好きにしていい。ただ俺が勝ったらもう二度と慎太に手を出すな」
そうして俺は全員をぶちのめした。慎太が俺の勝手な提案に怒っていたが、俺が負けるとでも思ってんのか?全員をぶちのめしても怒りは収まらなかった。分かってる。慎太に怒りをぶつけるのは間違ってるって分かってる。慎太から逃げた自分が悪いことも。それでも、慎太がやすやすと誰かに触れられたことが耐え難かった。
そして慎太も慎太だ。どうしてあいつらに触られてそんな風にいられるんだ。もう怒りを抑えることが出来なかった。
「何あいつらに触らせてんだよ」
屋上に奴らが来た時、慎太が咄嗟にポケットを守ろうとしたのを見逃さなかった。案の定、ポケットに手を突っ込むとスイッチが入っていた。これを持っているってことは本当に慎太の中にローターが入っているということだ。ブチぎれてそのスイッチを壊すと慎太に詰め寄った。壁に追い詰め、逃げ場のない怒りを壁にぶつけた。
(……慎太は俺のもんだ)
あいつらに触られた慎太を今すぐ俺の手で上書きする。もうこれ以上、誰にも触れさせない。
「山神慎太は淫乱らしい」
「色々な男を手玉にとってる」
「色気が凄くて欲求不満」
「イクと弱くなるらしい」
その噂が耳にしっかりと入った時、拳を握りしめすぎて血が地面に落ちていた。イクと弱くなるという噂も広まっている。
(俺が逃げなければ……)
自分を責めることしかできなかった。……いや、まずは慎太を探そう。噂くらい後で消せばいい。足を速めてようやく学校へと入る。
(……慎太はどこだ?)
探す間もなく慎太はすぐに現れた。髪を振り乱して何かから逃げている。どんな相手にも負けず嫌いを発揮し、相手に挑む慎太が逃げているのだ。呪いが発動しているか、発動寸前のどちらかなのだろう。
「慎太」
ずっとずっと呼びたかった名前を呼んだ。慎太がこちらに気づき、安心したような嬉しそうな表情をして心臓を鷲摑みにされる。先ほどまで離れたことを後悔していたし、慎太に現れるなとまた言われんじゃないかって恐怖があった。でも、その慎太のほっとした表情を見て全てぶっ飛んだ。……のも束の間、慎太の服が乱れ、首筋に噛み痕とキスマークがついていることに気付き、先ほどまでの色々な感情を上書きするくらいに怒りで全身が震えた。俺以外の人間が慎太に触れた。それだけで全員ぶちのめして殺してやりたかった。
慎太はそんな俺に気付かず、手を引っ張って逃げようとした。ちょうど良かった。誰が追いかけてきているのか知らないが、ぶっ飛ばす。慎太を連れて屋上へと向かう。
「おいっ、屋上に来たら行き止まりだろ!」
慎太が屋上へ連れてきたことを怒っている。力が出ないと言うのならどうして俺を頼ってくれないんだ……。俺はそんなにも頼りないか?慎太の首筋の噛み痕とキスマークがまた目に入り、この怒りはどうすればいい?
「俺と付き合うなら、お前のこと守ってやるぞ?」
俺は咄嗟にそんなことを聞いていた。逃げないといけない状況で俺を頼ってくれないことが悔しかった。慎太の乱れた姿を見たことも相まって意地悪な質問をしていた。あの神は俺が気持ちを伝えれないようにしていると言ったが、この質問はセーフだったらしい。まぁ、その質問を言ったところで慎太は驚き、戸惑うだけだった。そのことからも慎太は俺をそんな対象としては全く見ていない。屋上にちょうど人の気配ーー慎太を追いかけてきた奴らが来なければ慎太は全力で断ろうとしただろう。
「ようやく追い詰めたぜ……」
やって来たのは元番長の戸塚、ボクシング部の中村、体育教師の岡田、化学教師の森川だった。こいつらが慎太に手を出そうとしたと分かり、血管がブチギレぞうだった。全員猿みたいに股間をパンパンに膨らませている。いや、あの時の俺も猿となんら変わりはないか……。
「おい、山神!お前、ケツにローター入れたまんまだろ!ほんと淫乱だな!」
戸塚の発言にもう我慢ならなかった。全員必ずぶっ飛ばす。ローターという言葉を聞いて、猿は色めき立っている。もう殺意しか湧かなかった。猿たちは我先にと慎太に近づこうとする。そして、各々が慎太にしたことを言い始めた。
「俺は山神のちんぽをしゃぶった仲だぞ」
「俺は山神のケツ叩いたぜ」
「私は素股をした」
「俺はローターをいれたぞ」
頭の血管が破裂しそうになるくらい怒りで体温が上がる。
「なんだと?俺はちんぽをつついたぞ」
「俺は山神の乳首を噛んだぜ」
「私は尻の穴を見た」
「俺は顔射したぞ」
今すぐ殴り殺したいのを必死に我慢して腕に力を入れる。いや、今すぐ再起不能にする。
「お前らまとめてかかってこい。俺を倒したら慎太は好きにしていい。ただ俺が勝ったらもう二度と慎太に手を出すな」
そうして俺は全員をぶちのめした。慎太が俺の勝手な提案に怒っていたが、俺が負けるとでも思ってんのか?全員をぶちのめしても怒りは収まらなかった。分かってる。慎太に怒りをぶつけるのは間違ってるって分かってる。慎太から逃げた自分が悪いことも。それでも、慎太がやすやすと誰かに触れられたことが耐え難かった。
そして慎太も慎太だ。どうしてあいつらに触られてそんな風にいられるんだ。もう怒りを抑えることが出来なかった。
「何あいつらに触らせてんだよ」
屋上に奴らが来た時、慎太が咄嗟にポケットを守ろうとしたのを見逃さなかった。案の定、ポケットに手を突っ込むとスイッチが入っていた。これを持っているってことは本当に慎太の中にローターが入っているということだ。ブチぎれてそのスイッチを壊すと慎太に詰め寄った。壁に追い詰め、逃げ場のない怒りを壁にぶつけた。
(……慎太は俺のもんだ)
あいつらに触られた慎太を今すぐ俺の手で上書きする。もうこれ以上、誰にも触れさせない。
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