【本編完結】イクと激弱になる喧嘩番長は皆に狙われる

miian

文字の大きさ
上 下
48 / 62
最終章 俺の好きな幼馴染(雄二視点)

あの日

しおりを挟む
 慎太がずっと、ずっと好きだった。小さい頃からずっと一緒であいつが俺の名前を呼んでくれるのが好きだった。小さい頃は可愛らしい顔をしていたものの、大きくなって喧嘩ばっかして男らしくなってもその気持ちは変わらなかった。ずっと我慢していた。傍に入れるならそれで良かった。

 本当は慎太より俺の方が強いし身長も嘘をついてる。本当は179cmだ。
 でも、慎太が悔しがるから黙ってる。
 
 それなのに……ずっと、ずっと……我慢してきたのに、あの時、自分を抑えることができなかった。
 自分が押さえていた感情の蓋が開いて、長年蓄積されたものがどっと溢れ出た。


 もうそこからは何も考えられなかった。


 全く力が出ていない慎太を押し倒し、腹を撫で上げた。


ーーずっとずっとこうしたかった……慎太にこうやって触れたかった……

 
 俺が触れているのに、慎太はやめろとしか言わない。
 俺はこんなに慎太のこと想ってんのに…… 

 
 でも、俺が慎太のしなやかな筋肉に触れると綺麗な白い肌が赤く染まる。
 ゾクゾクする。


 早く挿れたいのを必死に抑えて、指で大切に大切に慎太の穴をほぐした。
 何本も指を咥え込むその慎太の姿。慎太の口から漏れ出る嬌声。


 もう無理だった。ゆっくりと、ゆっくりと、自身の興奮したペニスを挿し込んだ。
 ある場所を刺激するとひときわ大きい喘ぎ声が出された。
 そこを狙うように何度も腰を打ち付ける。

 キスがしたいのにキスさせてくれなくてそれが酷く悲しかった。

 慎太のピンク色の蕾を啄むと、花のような甘い味がした。
 その蜜を吸いたくて少しキツく噛むと、今度は慎太の口から甘い声が漏れ出た。


ーーもっと、もっと甘い声を聞かせてくれ。


 慎太のペニスを捕らえて、慎太の好きな先口をグリっと押さえる。
 ぎゅっとお尻の穴を締め付けられて俺は慎太の中で果てた。


 何度抱いても飽き足りない。もっともっと触れていたい。もっと慎太を味わいたい。


ーーあ、今ならキスできる……


 一度その唇を味わうと止まらなかった。
 もう自分から精子がでないんじゃないかって沢山やったはずなのに、まだできる。

 舌を絡めとり貪る。慎太の唾液を口に含む。
 慎太の口からは飲みきれなかった俺の唾液が溢れ出ている。
 
 もっと、もっと、食べたい。慎太の舌を口に含み、大事に大事に舐めとる。

 
 キスをして慎太の中で吐精した後、我に返り名前を呼んだ。


「もうお前なんて右腕でもダチでもなんでもねぇ。もう二度とオレの目の前に現れんな」
 

 服を投げつけられてサーッと血の気が引いた。


 ずっと我慢してきた。違う。こんな形でこんな風になりたくなかった。


 ずっと傍にいたかった。


 今の慎太に何を言っても無駄だと分かり、俺は家に帰るしかなかった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父のチンポが気になって仕方ない息子の夜這い!

ミクリ21
BL
父に夜這いする息子の話。

真・身体検査

RIKUTO
BL
とある男子高校生の身体検査。 特別に選出されたS君は保健室でどんな検査を受けるのだろうか?

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

美人に告白されたがまたいつもの嫌がらせかと思ったので適当にOKした

亜桜黄身
BL
俺の学校では俺に付き合ってほしいと言う罰ゲームが流行ってる。 カースト底辺の卑屈くんがカースト頂点の強気ド美人敬語攻めと付き合う話。 (悪役モブ♀が出てきます) (他サイトに2021年〜掲載済)

処理中です...