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最終章 俺の好きな幼馴染(雄二視点)

あの日

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 慎太がずっと、ずっと好きだった。小さい頃からずっと一緒であいつが俺の名前を呼んでくれるのが好きだった。小さい頃は可愛らしい顔をしていたものの、大きくなって喧嘩ばっかして男らしくなってもその気持ちは変わらなかった。ずっと我慢していた。傍に入れるならそれで良かった。

 本当は慎太より俺の方が強いし身長も嘘をついてる。本当は179cmだ。
 でも、慎太が悔しがるから黙ってる。
 
 それなのに……ずっと、ずっと……我慢してきたのに、あの時、自分を抑えることができなかった。
 自分が押さえていた感情の蓋が開いて、長年蓄積されたものがどっと溢れ出た。


 もうそこからは何も考えられなかった。


 全く力が出ていない慎太を押し倒し、腹を撫で上げた。


ーーずっとずっとこうしたかった……慎太にこうやって触れたかった……

 
 俺が触れているのに、慎太はやめろとしか言わない。
 俺はこんなに慎太のこと想ってんのに…… 

 
 でも、俺が慎太のしなやかな筋肉に触れると綺麗な白い肌が赤く染まる。
 ゾクゾクする。


 早く挿れたいのを必死に抑えて、指で大切に大切に慎太の穴をほぐした。
 何本も指を咥え込むその慎太の姿。慎太の口から漏れ出る嬌声。


 もう無理だった。ゆっくりと、ゆっくりと、自身の興奮したペニスを挿し込んだ。
 ある場所を刺激するとひときわ大きい喘ぎ声が出された。
 そこを狙うように何度も腰を打ち付ける。

 キスがしたいのにキスさせてくれなくてそれが酷く悲しかった。

 慎太のピンク色の蕾を啄むと、花のような甘い味がした。
 その蜜を吸いたくて少しキツく噛むと、今度は慎太の口から甘い声が漏れ出た。


ーーもっと、もっと甘い声を聞かせてくれ。


 慎太のペニスを捕らえて、慎太の好きな先口をグリっと押さえる。
 ぎゅっとお尻の穴を締め付けられて俺は慎太の中で果てた。


 何度抱いても飽き足りない。もっともっと触れていたい。もっと慎太を味わいたい。


ーーあ、今ならキスできる……


 一度その唇を味わうと止まらなかった。
 もう自分から精子がでないんじゃないかって沢山やったはずなのに、まだできる。

 舌を絡めとり貪る。慎太の唾液を口に含む。
 慎太の口からは飲みきれなかった俺の唾液が溢れ出ている。
 
 もっと、もっと、食べたい。慎太の舌を口に含み、大事に大事に舐めとる。

 
 キスをして慎太の中で吐精した後、我に返り名前を呼んだ。


「もうお前なんて右腕でもダチでもなんでもねぇ。もう二度とオレの目の前に現れんな」
 

 服を投げつけられてサーッと血の気が引いた。


 ずっと我慢してきた。違う。こんな形でこんな風になりたくなかった。


 ずっと傍にいたかった。


 今の慎太に何を言っても無駄だと分かり、俺は家に帰るしかなかった。
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