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第二章 皆に狙われる!
あいつ帰って来てんの?!
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体育館で戸塚と掃きだめクラスのヤツらを倒して、オレは早々に家へと帰った。
ーーガチャッ
「あれ?どうしたの……?」
(あれ?!どうしておふくろがいんだよ……)
まだ昼も迎えていない時間だ。おふくろがいないと思って帰って来たのに予想外だ……。
「い、いや……ちょっと……それよりどうしているんだ?仕事は?」
「今日、急遽夜勤になっちゃって……」
オレが中学生まではずっと日勤だったのに、高校に入ってからおふくろは夜勤でも働くようになった。オレの将来を考えて貯金を多くでもって考えているらしい。
……オレは自分のことは自分でするのに。いや、まぁ喧嘩ばっかしてんだけど……。
「また……喧嘩したの……?」
オレはパッと自分を見下ろした。大きな怪我はしてないものの白いパーカーは土やらで少し汚れている。
「いや、コ、コケたんだ!それでちょっと帰って来て……明日はちゃんと行くから」
おふくろはそれ以上何も言わなかった。オレはとりあえず先にシャワーで汚れを落とし、部屋へと戻る。ベッドに横になり、目をつぶる。
(あいつ、何してんだろ……まだ帰ってこないのかよ……)
雄二とこんなに会わないのは初めてだ。明日で雄二と会わなくなってからもう1週間になる。
今日は木曜日だ。明日行けば土日で学校へはとりあえず行かなくて済む。
……その間に何とか策を考えないと。
とりあえず1回抜いておいた方が良いのだろうか?もう勃ってはいないとは言え、森川に媚薬を盛られたのだ。ギンギンになったちんこは結局萎えてイクことはなかった。
ぜんぜんオナニーする気になれなかったけど、明日学校へ行くのなら抜いておかないと何かあった時ヤバイかもしれない。
(前はオナニー好きだったはずなのに……)
乗り気じゃない時に無理やりやらないといけないってなると、イクまでにも時間がかかる。何とかして無理やりちんこをイカせた後、オレはいつの間にか眠りについていた。
真っ暗闇の中、光り輝く何かが舞い降りてきた。
「やぃっ!おぬしは呪いをかけても喧嘩にオナニーばかりしよって!でも、ちっとは苦労しているようじゃの」
「あっ!てめぇ!いつの日かの爺!お前のせいで!」
神とかって言ってたけど、オレはここ最近のイライラをぶちまけようとその神を捕まえようとした。
オレが捕まえるよりも先にその小さな爺はシュンと消えてしまった。
「ふんっ、早々簡単に捕まるワシではないのじゃ!油断していないワシは最強なんじゃ!」
なんかふんぞり返って偉そうな発言をしている。その隙を狙ってもう一度オレはその爺を捕まえようとした。
「ワシは腹が減っててイライラしてるんじゃ!おぬしに良いことを教えてやろうと思って現れてやったのにこの罰当たりめ!」
「ま、待て!良いことってなんだ?もしかしてこの呪いを解く方法か?!」
「ふふん、教えて欲しいか?」
「お、教えてくれ!」
「い……」
「い……?」
「いやじゃ!ワシを捕まえようとするヤツになんか教えてやるもんか!」
そう言って白い輝きを放って爺はどこかへと消え失せた。
翌朝、窓から差し込む朝の光で目が覚めた。なんか変な夢見た気がする……。いや、夢だけど夢じゃねぇ……。あの爺、もう少しで捕まえれそうだったのに……。でも、あの言い方は何か呪いを解く方法があるはずだ。
今日は金曜日だ。……今日を耐えれば明日明後日は休みだ。あの爺をもう一度夢に出させるにはどうすればいいんだ?とりあえず土日で何とか策を練ろう。
ベッドから起き上がり窓から隣の家を見た。窓の先に見えるのはカーテン越しでも薄暗くて人の気配がないことが分かる。オレは少し肩を落として服を着替えた。
オレが玄関を出ようとした時、夜勤明けのおふくろがちょうど帰って来た。
「……いってらっしゃい。……そう言えばさっき雄二君らしき人見かけたんだけど……」
「はっ?!あいつ帰って来てんの?!」
「その感じだと会ってないのね。さっき帰る途中、向かい側の道に雄二君と似ている子を見かけて……でも、帰って来たら真っ先にあんたに会うだろうし……」
「どこで?どこで見た?!」
おふくろはオレが食い気味で聞くので少し驚いた表情をした。
「学校へ行く途中の道だけど……?」
それを聞いてオレは家をすぐに飛び出した。元々今日は寝坊しかけてぎりぎりの時間だ。
(あいつ、帰って来てんならオレんとこに来いよ……!)
オレは雄二といつも一緒に歩く道を走りながら知った背中がないか探した。
ーーガチャッ
「あれ?どうしたの……?」
(あれ?!どうしておふくろがいんだよ……)
まだ昼も迎えていない時間だ。おふくろがいないと思って帰って来たのに予想外だ……。
「い、いや……ちょっと……それよりどうしているんだ?仕事は?」
「今日、急遽夜勤になっちゃって……」
オレが中学生まではずっと日勤だったのに、高校に入ってからおふくろは夜勤でも働くようになった。オレの将来を考えて貯金を多くでもって考えているらしい。
……オレは自分のことは自分でするのに。いや、まぁ喧嘩ばっかしてんだけど……。
「また……喧嘩したの……?」
オレはパッと自分を見下ろした。大きな怪我はしてないものの白いパーカーは土やらで少し汚れている。
「いや、コ、コケたんだ!それでちょっと帰って来て……明日はちゃんと行くから」
おふくろはそれ以上何も言わなかった。オレはとりあえず先にシャワーで汚れを落とし、部屋へと戻る。ベッドに横になり、目をつぶる。
(あいつ、何してんだろ……まだ帰ってこないのかよ……)
雄二とこんなに会わないのは初めてだ。明日で雄二と会わなくなってからもう1週間になる。
今日は木曜日だ。明日行けば土日で学校へはとりあえず行かなくて済む。
……その間に何とか策を考えないと。
とりあえず1回抜いておいた方が良いのだろうか?もう勃ってはいないとは言え、森川に媚薬を盛られたのだ。ギンギンになったちんこは結局萎えてイクことはなかった。
ぜんぜんオナニーする気になれなかったけど、明日学校へ行くのなら抜いておかないと何かあった時ヤバイかもしれない。
(前はオナニー好きだったはずなのに……)
乗り気じゃない時に無理やりやらないといけないってなると、イクまでにも時間がかかる。何とかして無理やりちんこをイカせた後、オレはいつの間にか眠りについていた。
真っ暗闇の中、光り輝く何かが舞い降りてきた。
「やぃっ!おぬしは呪いをかけても喧嘩にオナニーばかりしよって!でも、ちっとは苦労しているようじゃの」
「あっ!てめぇ!いつの日かの爺!お前のせいで!」
神とかって言ってたけど、オレはここ最近のイライラをぶちまけようとその神を捕まえようとした。
オレが捕まえるよりも先にその小さな爺はシュンと消えてしまった。
「ふんっ、早々簡単に捕まるワシではないのじゃ!油断していないワシは最強なんじゃ!」
なんかふんぞり返って偉そうな発言をしている。その隙を狙ってもう一度オレはその爺を捕まえようとした。
「ワシは腹が減っててイライラしてるんじゃ!おぬしに良いことを教えてやろうと思って現れてやったのにこの罰当たりめ!」
「ま、待て!良いことってなんだ?もしかしてこの呪いを解く方法か?!」
「ふふん、教えて欲しいか?」
「お、教えてくれ!」
「い……」
「い……?」
「いやじゃ!ワシを捕まえようとするヤツになんか教えてやるもんか!」
そう言って白い輝きを放って爺はどこかへと消え失せた。
翌朝、窓から差し込む朝の光で目が覚めた。なんか変な夢見た気がする……。いや、夢だけど夢じゃねぇ……。あの爺、もう少しで捕まえれそうだったのに……。でも、あの言い方は何か呪いを解く方法があるはずだ。
今日は金曜日だ。……今日を耐えれば明日明後日は休みだ。あの爺をもう一度夢に出させるにはどうすればいいんだ?とりあえず土日で何とか策を練ろう。
ベッドから起き上がり窓から隣の家を見た。窓の先に見えるのはカーテン越しでも薄暗くて人の気配がないことが分かる。オレは少し肩を落として服を着替えた。
オレが玄関を出ようとした時、夜勤明けのおふくろがちょうど帰って来た。
「……いってらっしゃい。……そう言えばさっき雄二君らしき人見かけたんだけど……」
「はっ?!あいつ帰って来てんの?!」
「その感じだと会ってないのね。さっき帰る途中、向かい側の道に雄二君と似ている子を見かけて……でも、帰って来たら真っ先にあんたに会うだろうし……」
「どこで?どこで見た?!」
おふくろはオレが食い気味で聞くので少し驚いた表情をした。
「学校へ行く途中の道だけど……?」
それを聞いてオレは家をすぐに飛び出した。元々今日は寝坊しかけてぎりぎりの時間だ。
(あいつ、帰って来てんならオレんとこに来いよ……!)
オレは雄二といつも一緒に歩く道を走りながら知った背中がないか探した。
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