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第二章 皆に狙われる!
怪しい呼び出し
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結局雄二と会うことなく学校へと着いた。おふくろの話だと制服着て学校の方へ歩いて向かってたって話だし、まぁ学校へ行けば会えるんじゃないかって思った。
(あいつに会ったら文句言ってやる……)
なんでオレに会いに来ねーんだよ?
お前にとってのオレの右腕ってそんなもんなのかよ?って……
学校に入り下駄箱へ行くと紙切れがハラッと地面に落ちた。オレはそれを拾い上げ、中身を確認する。
□■□■□■□■□■
寺山雄二は預かった
助けたければ体育館倉庫に来い
□■□■□■□■□■
あ、怪しいぞ!怪しすぎる!
こんな怪しい脅迫状に乗るヤツはいるのか?!
(雄二が大人しく預かられるわけねーだろ)
いや、でも待てよ……?
雄二に本当に何かあったんじゃ……
だって、オレの知ってる雄二なら帰って来てすぐにオレに会うはずだ。
怪しいと思いつつもオレはその呼び出しに答えることにした。体育館倉庫へと向かう。
体育館に入り、あたりを窺った。昨日はゾンビのような掃きだめクラスのヤツらがいたが今日はいない。
そして、手紙で呼び出された体育館倉庫へとオレは入った。少し重たい扉を開けて中には入らず、中の様子を確認するが誰もいない。
一歩中へと入る。やはり人の気配はない。
もう何歩か足を進め、奥の方へと行った時だった。
「うわっ……?!」
何かヌルッとしたような液体を踏んづけオレは盛大にすべった。オレがそのヌルヌルした何かに尻餅をついてすぐ、ガチャンという扉が閉まる音がした。
(だ、誰だ……?!)
ーー振り返ると元番長の戸塚がそこにいた……
「ふはは、ようやくお前を閉じ込めることができたぞ。これでお前はもう逃げられない」
オレは立ち上がろうとしてまたすべる。手で床を触るとヌルッとしてただの水ではないようだ。
(くそっ!なんだよこれ……って、これってもしかして……)
オレがそのヌルヌルの正体に気付いた時、戸塚がバケツに入った何かをぶっかけようとした。全身に浴びそうになったそれを避けるためオレは横へと転がりなんとか、そのバケツからは逃れることができた。
ーー戸塚が床に撒いていたのはローションだった……
「うぉっ?!……っわ……くっそ……ヌルヌルする……」
戸塚の驚いた声が聞こえる。戸塚の方を見ると自分が撒いたそれを踏んづけて戸塚もコケたらしい。
(こいつアホなのか……?)
あたりを見渡すと体育館倉庫はローション塗れだ。これ掃除すんの大変だぞ……。
とりあえずオレはローションが撒かれていないマットの方へと移動しようとした。
「おわっ……」
戸塚がオレの足首を摑まえオレはつんのめりそうになるのを踏ん張って堪えた。戸塚がオレの足をささえに立ち上がる。
互いに睨みつけ合うも押し合ったりはしない。2人で倒れてしまったらオレたちの着る服はローション塗れになってしまうから。戸塚もそれは嫌なようで、お互いにプルプルしながら安全地帯のマットへと向かう。
(な、なんだよ……これ……)
どうしてオレは戸塚とローションの上を慎重に歩いてんだ?なんか知ってるこれ。バラエティ番組で昔見たことある。とりあえず服がローション塗れになるのは防ぎたい……。
「なっ……?!」
もう少しでマットに到着するという時だった。
後ろから戸塚がオレに飛び掛かり、マットへと組み敷かれた。
(あいつに会ったら文句言ってやる……)
なんでオレに会いに来ねーんだよ?
お前にとってのオレの右腕ってそんなもんなのかよ?って……
学校に入り下駄箱へ行くと紙切れがハラッと地面に落ちた。オレはそれを拾い上げ、中身を確認する。
□■□■□■□■□■
寺山雄二は預かった
助けたければ体育館倉庫に来い
□■□■□■□■□■
あ、怪しいぞ!怪しすぎる!
こんな怪しい脅迫状に乗るヤツはいるのか?!
(雄二が大人しく預かられるわけねーだろ)
いや、でも待てよ……?
雄二に本当に何かあったんじゃ……
だって、オレの知ってる雄二なら帰って来てすぐにオレに会うはずだ。
怪しいと思いつつもオレはその呼び出しに答えることにした。体育館倉庫へと向かう。
体育館に入り、あたりを窺った。昨日はゾンビのような掃きだめクラスのヤツらがいたが今日はいない。
そして、手紙で呼び出された体育館倉庫へとオレは入った。少し重たい扉を開けて中には入らず、中の様子を確認するが誰もいない。
一歩中へと入る。やはり人の気配はない。
もう何歩か足を進め、奥の方へと行った時だった。
「うわっ……?!」
何かヌルッとしたような液体を踏んづけオレは盛大にすべった。オレがそのヌルヌルした何かに尻餅をついてすぐ、ガチャンという扉が閉まる音がした。
(だ、誰だ……?!)
ーー振り返ると元番長の戸塚がそこにいた……
「ふはは、ようやくお前を閉じ込めることができたぞ。これでお前はもう逃げられない」
オレは立ち上がろうとしてまたすべる。手で床を触るとヌルッとしてただの水ではないようだ。
(くそっ!なんだよこれ……って、これってもしかして……)
オレがそのヌルヌルの正体に気付いた時、戸塚がバケツに入った何かをぶっかけようとした。全身に浴びそうになったそれを避けるためオレは横へと転がりなんとか、そのバケツからは逃れることができた。
ーー戸塚が床に撒いていたのはローションだった……
「うぉっ?!……っわ……くっそ……ヌルヌルする……」
戸塚の驚いた声が聞こえる。戸塚の方を見ると自分が撒いたそれを踏んづけて戸塚もコケたらしい。
(こいつアホなのか……?)
あたりを見渡すと体育館倉庫はローション塗れだ。これ掃除すんの大変だぞ……。
とりあえずオレはローションが撒かれていないマットの方へと移動しようとした。
「おわっ……」
戸塚がオレの足首を摑まえオレはつんのめりそうになるのを踏ん張って堪えた。戸塚がオレの足をささえに立ち上がる。
互いに睨みつけ合うも押し合ったりはしない。2人で倒れてしまったらオレたちの着る服はローション塗れになってしまうから。戸塚もそれは嫌なようで、お互いにプルプルしながら安全地帯のマットへと向かう。
(な、なんだよ……これ……)
どうしてオレは戸塚とローションの上を慎重に歩いてんだ?なんか知ってるこれ。バラエティ番組で昔見たことある。とりあえず服がローション塗れになるのは防ぎたい……。
「なっ……?!」
もう少しでマットに到着するという時だった。
後ろから戸塚がオレに飛び掛かり、マットへと組み敷かれた。
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