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第二章 皆に狙われる!
帰り道
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オレは高校を後にしてトボトボと家へと帰りながら、今日の出来事を思い返していた。
今日分かったことは
・完全にイってなくても呪いの効果は発揮する
・オレが萎えれば呪いの時間が短縮される
この2つだ。どっちも何となくしか分かっていないものの、これは調べて対策を練らないといけない……。
(こんなこと調べるためにオナニーはしたくねぇけど……)
オレは家に帰って呪いの効力の時間やどれぐらいで回復するのかを調べることにした。目の前に家が近づいてきた。そして、自分の家の隣の家を見た。雄二の家だ。
オレはむしゃくしゃしていた。岡田や中村がオレのケツを狙ってきたこと、自分の力が思うように出せなくて相手にいいようにされかけたこと。こんなこと初めてだ。
いつもオレの傍には雄二がいた。雄二がいればあそこまで今日ピンチにならなかったかもしれない。
(何が右腕だ……何が舎弟だ……)
オレの前から消えるように言ったのはオレだからこの怒りはお門違いなのかもしれない。でも、オレは文句を言ってやろうと自分の家に帰る前に雄二の家へと向かった。
雄二の家のチャイムを鳴らす。おばさんか学校へ来ていない雄二が出てくると思ったのに一向に誰も出てこない。
(いつもならすぐ出て来るのに……)
もう一度チャイムを鳴らすも返事はなく留守のようだった。オレは首を傾げながら自分の家へと帰って行った。
「あら、どうしたの?」
家に入るとおふくろがオレに声かけた。あぁ、今日は夜勤だからおふくろが昼間家にいるのを忘れてた……。
「……いや、体調があんま良くなくて……」
おふくろはオレの全身を見て制服を着ていないことに違和感を覚えつつもオレが疲れた顔をしているのを見てそれ以上は何も言わなかった。
オレは自分の部屋がある2階へ上がろうして一度立ち止まり、リビングに入ろうとしたおふくろを呼び止めた。
「雄二んちって今どっか行ってんの?」
「あぁ、何でも遠い親戚が亡くなったとかでそこへ行ったみたいよ?どこって言ってたかしら……地方の遠い場所ですぐには帰ってこれないって言ってたわ。雄二君から聞いてないの?」
(聞いてねーよ……)
オレが無言でいることに何かを感じ取ったのか、おふくろは「きっとすぐに帰って来るわよ」と言ってリビングへと入って行った。
自分の部屋へと入り着替えを持って風呂場に行く。とりあえずこの汚い身体を洗いたかった。風呂場で服を脱ぎ、鏡に映った自分の身体を見た。乳首は腫れ上がり噛まれた跡が痛々しい……。
中村を情けないカッコだと言ったけど、じゅうぶん自分も情けない。シャワーを浴びて全身を綺麗にし、自分の部屋へと戻った。
窓を開け、隣の家の雄二の部屋である窓を見た。カーテンが閉められていて中を見ることはできない。まぁ、おふくろの話だと雄二は今、いないはずだけど……。
つい最近までいつものようにオレの部屋に入って来ては制服をオレに投げつけ、窓を開けて喚起とかもしてたくせにたったオレの一言で消えるなんて……。しかも、オレに黙ってどっか遠い親戚のところに行きやがって……。
雄二は大体いつもどこに行くにしても何をするにしてもオレに言って来ていた。
(帰ってきたらぜってー文句言う)
ベッドへと仰向けに寝転がりそんなことを考えていたらいつの間にかオレは眠っていた。
今日分かったことは
・完全にイってなくても呪いの効果は発揮する
・オレが萎えれば呪いの時間が短縮される
この2つだ。どっちも何となくしか分かっていないものの、これは調べて対策を練らないといけない……。
(こんなこと調べるためにオナニーはしたくねぇけど……)
オレは家に帰って呪いの効力の時間やどれぐらいで回復するのかを調べることにした。目の前に家が近づいてきた。そして、自分の家の隣の家を見た。雄二の家だ。
オレはむしゃくしゃしていた。岡田や中村がオレのケツを狙ってきたこと、自分の力が思うように出せなくて相手にいいようにされかけたこと。こんなこと初めてだ。
いつもオレの傍には雄二がいた。雄二がいればあそこまで今日ピンチにならなかったかもしれない。
(何が右腕だ……何が舎弟だ……)
オレの前から消えるように言ったのはオレだからこの怒りはお門違いなのかもしれない。でも、オレは文句を言ってやろうと自分の家に帰る前に雄二の家へと向かった。
雄二の家のチャイムを鳴らす。おばさんか学校へ来ていない雄二が出てくると思ったのに一向に誰も出てこない。
(いつもならすぐ出て来るのに……)
もう一度チャイムを鳴らすも返事はなく留守のようだった。オレは首を傾げながら自分の家へと帰って行った。
「あら、どうしたの?」
家に入るとおふくろがオレに声かけた。あぁ、今日は夜勤だからおふくろが昼間家にいるのを忘れてた……。
「……いや、体調があんま良くなくて……」
おふくろはオレの全身を見て制服を着ていないことに違和感を覚えつつもオレが疲れた顔をしているのを見てそれ以上は何も言わなかった。
オレは自分の部屋がある2階へ上がろうして一度立ち止まり、リビングに入ろうとしたおふくろを呼び止めた。
「雄二んちって今どっか行ってんの?」
「あぁ、何でも遠い親戚が亡くなったとかでそこへ行ったみたいよ?どこって言ってたかしら……地方の遠い場所ですぐには帰ってこれないって言ってたわ。雄二君から聞いてないの?」
(聞いてねーよ……)
オレが無言でいることに何かを感じ取ったのか、おふくろは「きっとすぐに帰って来るわよ」と言ってリビングへと入って行った。
自分の部屋へと入り着替えを持って風呂場に行く。とりあえずこの汚い身体を洗いたかった。風呂場で服を脱ぎ、鏡に映った自分の身体を見た。乳首は腫れ上がり噛まれた跡が痛々しい……。
中村を情けないカッコだと言ったけど、じゅうぶん自分も情けない。シャワーを浴びて全身を綺麗にし、自分の部屋へと戻った。
窓を開け、隣の家の雄二の部屋である窓を見た。カーテンが閉められていて中を見ることはできない。まぁ、おふくろの話だと雄二は今、いないはずだけど……。
つい最近までいつものようにオレの部屋に入って来ては制服をオレに投げつけ、窓を開けて喚起とかもしてたくせにたったオレの一言で消えるなんて……。しかも、オレに黙ってどっか遠い親戚のところに行きやがって……。
雄二は大体いつもどこに行くにしても何をするにしてもオレに言って来ていた。
(帰ってきたらぜってー文句言う)
ベッドへと仰向けに寝転がりそんなことを考えていたらいつの間にかオレは眠っていた。
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