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第一章 神の呪い

幼馴染と一線越えちゃった※

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(ーー力が出ない?!)

 オレは自分の手を見ながらわなわな震えていたから雄二のことなんて視界に入っていなかった。

「なんか色気やばいな?」

 傍らに立っている雄二がボソリと呟いた。
 パッと雄二の方を見ると、頬を赤くして、そして濡れたような熱い想いを瞳から感じとった。
 その欲情した雄二の顔は……

ーーまるで獣の雄のようだ

 雄二が一歩、オレのベッドへと近づき、手を伸ばせば届く距離に立った。
 どことなくいつもと違う雄二の雰囲気に後ずさりしようとしたけど、力が出ないオレは身動きさえままならなかった。

 雄二はそのままベッドへと片膝をついてやってきて、オレにのしかかるように肩を押さえてベッドへと押し倒した。
 改めて雄二の目を見るも熱をはらんでいて、いつもの爽やかさはなかった。
 雄二の予想しない行動に驚いて、雄二の腹にパンチを入れた。

「えっ……?」

 雄二の腹に与えたパンチは今までにないくらい弱くて、蟻がカマキリを殴ったような威力だ。
 雄二もオレの蟻んこみたいなパンチに驚いた表情をしている。
 オレのわなわな震えた握りこぶしを雄二は掴み、ベッドへと下ろした後、オレの腹を撫でた。
 雄二の肩を押し返そうとするもびくともせず、脱げかかった状態のパンツは完全に下ろされ床へと投げ捨てられた。

(ーーまてまてまて……!!)

 雄二の欲のはらんだ目とこの行動で何をしようとしているのか嫌でも分かった。
 ただの扱き合いならまだいい。でも、違う。
 雄二はオレの後ろの穴へと指を運んだのだ。

「おいっ!やめろ!ゆうじっ、目を覚ませ!」

 オレが雄二にやめるように叫ぶも、雄二はプツリとオレのお尻の穴へと指を入れた。
 痛みで顔をゆがめると雄二がすぐに指を抜いて、少し安堵した。

「いってぇんだ……うぁっ?!」

 雄二に文句を言おうとして雄二が次にとった行動に驚き、声を上げる。
 雄二は我に返ってやめたのではなく、床に落ちていたローションを拾ってオレの穴へと下品な音を立てて注入した。
 明らかに入れすぎな量のローションは溢れかえり零れるも、雄二の長い人差し指がそれを押し戻すように中へと入れた。
 ぐちゅぐちゅという音が部屋に充満し、雄二の出し入れする指が穴を支配する。

「うっ、んっ……」

 雄二は至極丁寧に穴を解して、1本から2本、2本から3本と指を増やしていった。その手つきは傷をつけないようにととても優しく感じた。
 押し倒している雄二をどかしたいのに力が出ないし、何よりも自身の口から時折漏れ出る自分とは違うような変な声が嫌で口を押えることしかできなかった。

 その様子を見て雄二はオレが受け入れたと思ったのかもしれない。
 雄二がカチャカチャとズボンのベルトを取り自身のイチモツを取り出した。

「ま、まてっ!ゆうじっ、よせ……!」

 オレの抵抗も虚しく雄二はすごくゆっくりとちんこを穴へと押し込んだ。
 息が荒く今すぐにでも腰を振りたいであろう雄二はそれを必死に抑えているのが何となく分かる。
 尻の穴にちんこを馴染ませようとしているのか入り口付近を雄二の熱いちんこが何度も往復する。
 指で散々いじられ広げられた穴に痛みはないものの、異物感は半端なくある。

「ぁあっーー!」

 入り口付近から徐々に奥へと入って来たソレがある一か所を突いた時、自分でも驚くような声が出た。
 そのオレの声を聞いた雄二は熱をはらんだ目でほくそ笑み、腰を動かし始めた。

 先ほどまでのゆっくりとした挿入とは打って変わって、パンパンと部屋に激しく肌がぶつかり合う音が鳴り響く。
 その激しさにオレもうめき声とも喘ぎ声ともとれるような声を漏らしていた。
 雄二の手がオレの頬を撫でて、顔を近づけてきた。これはあれだ。キスしようとしてきてる。

「うぁっ……キスは、やめろっ……」

 キスは好きな奴とって決めてるんだ。
 息荒く腰を動かしているだけの雄二かと思ったけど、この言葉を聞いてどこか悲しそうな表情をした。
 顔の前に手をクロスさせてキスを阻み続けたので雄二は諦めたのか顔を離した。

「ひぁっ……?!」

 キスを諦めたと思った雄二はオレの手が顔の前にあることをいいことに乳首を啄み始めた。

「や、めっ……ああっ……」

 乳首を軽く甘噛みした後、少し強めに噛まれて自分の声とは思いたくない声が口からまた出た。
 いつの間にかオレのちんこもまた立ち上がっていて、お腹に透明の液が垂れ落ちていた。
 雄二がオレのちんこを扱きながら、乳首を噛み、オレの身体を翻弄する。
 最初の優しい手つきで慣らしていたのは噓だったかのように、荒々しく打ち付けスピードが上がるソレはもう少しで果てるのだと分かった。

「うっん……ゆうじっ、なかにだすなよっーーんっ……!」

 オレの口だけの抵抗など虚しく荒い呼吸で綺麗な黒髪を乱しながら雄二はオレの中で果てた。
 果てる時にオレのちんこの先口をぐりっとされて、オレも一緒に果てた。

「おわった、なら……さっさと、どけよ……」

 激しい情事の後で息を途切れさせながら、雄二にそう言うもオレの中にある雄二のソレはまだ硬く芯を持って行ってすぐに動かし始めた。

「ーーんぁっ!」

 雄二はオレの中に一度出した後も終わらず、朝までオレの身体をむさぼり続けた。
 獣のようにバックで激しくやられたり、オナホをオレのちんこに入れながら腰を動かされてオレは自尊心のカケラもなくなった。

「うぁっ、あぁっ!」

 何度オレの中に出されたか分からない雄二の精液がまたオレの中へと吐き出された。
 さすがにオレも体力の限界で、頭がぼーっとして油断していた。

 チュッというリップ音で雄二がオレにキスをしていることに気づいた。
 頑なに拒んでいたのに最後の最後で油断していたオレは簡単に雄二の唇を受け入れていた。
 肩を押し返すもオレの手は雄二の手に絡めとられ、唇の隙間から雄二の舌が侵入してきた。

 雄二の舌がオレの舌を引っ張り出し、絡めとる。

「ふっ…んっ……」

 散々したにも関わらず、雄二のちんこはまた硬くなっていて抽挿し始めた。
 オレが呼吸ができずに息絶え絶えになっていると時折唇を離しては愛おしそうにオレを見つめた後、また唇を重ねた。
 最後のセックスは何度もキスを落とされながら優しく抱かれたように思う。

 舌を絡めながら、どくどくとオレの中で脈打つ雄二の分身に合わせてオレも吐精した。
 さすがの雄二も体力の限界だったのかオレの横へと倒れ込み、肩で呼吸して2人で天井を見つめた。

「慎太……」

 お互いに少し落ち着いたであろう頃、雄二が我に返ったのかオレの名前を呼んだ。
 やっている時は少しも声を出すことなく腰を振っていた男が我に返って間抜けな声でオレの名前を呼ぶ様はどこか面白く感じた。

(ーー大事にとってたファーストキスも奪いやがって……)

 キスは嫌だと拒んだのに雄二に最後奪われたことに怒りを覚えた。
 そして、オレも幾度となく雄二のアレを咥え込み、吐精した自分自身も許せなかった。

「もうお前なんて右腕でもダチでもなんでもねぇ。もう二度とオレの目の前に現れんな」

 なけなしの力を振り絞ってオレは床に落ちていた雄二の服を拾い、その言葉と共に投げつけた。その言葉を聞いた雄二はひどく傷ついた顔をして、すごすごと部屋を出て行った。

 そして、この日から雄二は本当にオレの目の前に現れなくなった。
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