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第一章 手に入れた能力
ラウリアの再来
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トルデンが部屋を出て行った後、いつの日かのように夕方まで帰ってこなかった。暇をつぶすものは沢山置いて行ってくれたものの、夜遅くになっても帰ってこないので少し心配になる。ようやく帰って来たのはお風呂に入った後くらいだった。トルデンは何事もなかったように普通に部屋へと帰って来た。
「……遅かったな。何してたんだ?」
「……特に何もしてないですよ?」
(こんな夜遅くに帰って来て何もしてないだなんて嘘に決まってるだろ……)
トルデンのあからさまな嘘に腹が立ち睨んだ。吊り目のオレがこうやって睨むと大概の人間は生意気だと怒るがトルデンは気にした風もなく、オレがきちんと食事を取っているかなど確認した後、オレの髪を乾かした。
「トモヤ、日中不便はないですか?困ったことはないですか?」
「……ない。なぁ、何やってたんだ?」
「トモヤが気にかけることはないですよ……?」
その後何度か聞くもトルデンは何も答えなかった。それから数日、トルデンが朝早く出て行って夜遅くに帰ってくるという日が続いた。最初は何もなかったかのように取り繕っていたトルデンは日に日にちょっと疲れて帰ってくるようになった。でも、オレが「大丈夫か?」と聞いても「大丈夫です」と言うばかりだった。
そんなある日、トルデンは部屋に帰ってくるなり床へと倒れ込みそうになり、オレは慌ててトルデンの傍へと駆け寄った。
「大丈夫か?!」
「触ってはダメです!」
トルデンが咄嗟にそう叫びオレの手を振り払った。
「あ、ごめんなさい……」
「どうしたんだ?」
トルデンは何かに怯えているように謝った後、震えている。オレはもう一度トルデンに近寄り、手を差し伸べようとした。
「近づいてはダメです」
トルデンはどうしてか頑なにオレに触らせようとしない。どこか怪我でもしているんだろうか?でも、最初駆け寄った時、ほんの少し手が触れたけどオレには何も起きていない。
「ごめんなさい、トモヤ。私はこれから少しの間、母の部屋で過ごすことにします……」
オレが呼び止める声も聞かずトルデンは部屋を出て行った。一体どうしたんだろうか?いつもオレのことばかり心配して、オレにはちっとも心配させてくれないトルデンに苛立った。それからトルデンはオレが眠りこけている朝の早い時間に食事を用意して出て行った後、この部屋には帰ってこず、次の朝に新しい食事を用意しに部屋へとやって来て、どこかへと行く日が続いた。
(ひ、ひまだ……)
トルデンが帰ってこなくなってから2日経った頃には暇を弄ばしていた。それはそうだ。だって、なんだかんだでトルデンがオレのこと構ってくれてたんだから。
(前は1人でも平気だったのに……)
何故か心のどこかがチリッとした。
(よし今日トルデンのいる部屋で待ち伏せしてやろう……)
何か理由があるのなら別に構わない。でも、何の理由も説明されず部屋を別にすると言われたら納得できない。でも、トルデンの母親の部屋がどこにあるか分からない。
(……探しに行こう)
とりあえず部屋を出ようとしたその時だった。
「わっ……!」
「あぁ、ごめん。君もちょうど出ようとしてたんだね」
以前もやって来たトルデンの兄のラウリアが扉を開けたその先に立っていた。
「トルデンはいるかい?」
ラウリアが部屋の中をきょろきょろと見渡す。
「いや、今あいつは母親の部屋で数日過ごすって……」
「え?トルデンがかい?君が来てからトルデンの目まぐるしい変化にびっくりだよ……」
よく分からないがラウリアは驚いた様子だ。
(あ、ラウリアならトルデンの母親の部屋がどこにあるのか分かるんじゃ……?)
「なぁ、あいつの母親の部屋って知ってるか?」
「うん!知ってるよ?どうしたんだい?行きたいのかい?」
その質問にオレは頷いた。
「教えてあげてもいいけど、君と少し話したいんだけど今いいかい?」
ラウリアはオークスのように怪しい気配はない。それにラウリアがこの前来た時もトルデンは何も言っていなかった。暇を持て余していたオレにはちょうど良い暇つぶし相手ができたと思い、頷いた。部屋から移動して向かった先は以前トルデンと一緒に過ごした庭園だった。
「トルデンの好きなお茶菓子が手に入ったから持って行こうと思ったんだ」
ラウリアは適当にお茶とお菓子をテーブルに並べるとそのお菓子をすぐに頬張った。机に置かれたそのお菓子を見てそれが何かすぐに分かった。この前トルデンが出してくれたボルというクッキーだ。
「君が来てからトルデンは変わったよ。今まではあまり自分の意見も言わずただ耐えているだけだった。でも、君が来てから君を引き取り、部屋で面倒を見始めた。あの口うるさいオークスやルニスに歯向かって意見を主張しただけでも凄いのに、この前はオークスを君から遠ざけるためにあんだけ嫌がっていた魔術の訓練を今では必死にこなしてる」
「え……?」
どういうことだ?オークスをオレから遠ざけるため?
「あれ?聞いてなかったのかい?……まぁいっか。まぁそういうことなんだよね」
何がまぁいいのか分からなかったけど、ラウリアはそう言うとまたボルを口に含んだ。トルデンが数日前から行き始めた場所はあの訓練場らしい。
「数日前、トルデンが訓練中に相手を怪我させたと聞いたんだ。あ、怪我をさせたって言ってもほんのかすり傷だけどね。でも、彼のことだから落ち込んでいるんじゃないかって。それで今日このお菓子でも持って行ってあげようと。でも、今日は訓練がない日のはずなのにどこに行ったんだろ?」
ラウリアが首を傾げる。オレも一緒に首を傾げた。
(訓練がないなら一緒に過ごしてくれてもいいのに。実はオレの世話がめんどくさくなったんじゃ……)
そんな風に一瞬考えてしまいオレは頭を振った。ラウリアはオレの挙動不審なその仕草に首を傾げつつ、話し続けた。
「小さい頃、トルデンの母君がこの庭園でよくこのお菓子を出してくれたんだ。トルデンの母君が花の世話をしているのを3人で見ながらこのお菓子を食べていたんだ」
「お前たち兄弟は仲が良かったのか?」
あ、しまった……目の前の男は確かこの国の第一王子だったはずだ。さすがにお前と言ってしまってはまずいかと思ったが、ラウリアは全然気にしてなさそうだった。
「うーん、どうなんだろ?兄弟と言っても血は半分しか繋がってないしね。僕の母上は僕を産んですぐに亡くなって。エンフィルの母君もまぁ……ちょっと色々あって。小さい頃はトルデンの母君が一緒に面倒を見てくれていたんだ。まぁ、本当に小さい頃だけどね」
「ふぅん」
オレたちはお茶をした後、西の塔へと戻った。ラウリアがトルデンの母親の部屋の場所を教えてくれる。トルデンの部屋ーー今オレが過ごしている部屋の2つ上の場所にその部屋はあった。
「ここだよ」
ラウリアはオレを案内すると普通にその部屋へと入って行った。こんな勝手に入っていいのか?いやまぁ、オレもトルデンを待ち伏せしてやろうと思ってたけど……。
部屋に入るとベージュの色合いを基調としていて落ち着いた雰囲気。トルデンの部屋は白色を基調としているし、あれはあれでトルデンの雰囲気に似合ってるけど、この部屋のこの癒されるような優しい空間もトルデンの雰囲気にしっくりくる。
「トルデンはこの部屋も綺麗に掃除してるんだね」
ラウリアの顔をチラッと見ると懐かしんでいるような表情だ。
「じゃぁ、僕はもう行くよ」
「あれ?そう言えば、オレと話したいことって何だったんだ?」
「あぁ、別に。トルデンが甲斐甲斐しく世話する相手がどんな人間なんだろって思っただけだよ。トルデンにはまた会いに来るね~。またね」
そう言うとラウリアは部屋を去って行った。もう夜を迎えている。どこへ行ったか分からないトルデンはまだ帰ってきていない。オレはそのまま部屋でトルデンを待つことにした。
「……遅かったな。何してたんだ?」
「……特に何もしてないですよ?」
(こんな夜遅くに帰って来て何もしてないだなんて嘘に決まってるだろ……)
トルデンのあからさまな嘘に腹が立ち睨んだ。吊り目のオレがこうやって睨むと大概の人間は生意気だと怒るがトルデンは気にした風もなく、オレがきちんと食事を取っているかなど確認した後、オレの髪を乾かした。
「トモヤ、日中不便はないですか?困ったことはないですか?」
「……ない。なぁ、何やってたんだ?」
「トモヤが気にかけることはないですよ……?」
その後何度か聞くもトルデンは何も答えなかった。それから数日、トルデンが朝早く出て行って夜遅くに帰ってくるという日が続いた。最初は何もなかったかのように取り繕っていたトルデンは日に日にちょっと疲れて帰ってくるようになった。でも、オレが「大丈夫か?」と聞いても「大丈夫です」と言うばかりだった。
そんなある日、トルデンは部屋に帰ってくるなり床へと倒れ込みそうになり、オレは慌ててトルデンの傍へと駆け寄った。
「大丈夫か?!」
「触ってはダメです!」
トルデンが咄嗟にそう叫びオレの手を振り払った。
「あ、ごめんなさい……」
「どうしたんだ?」
トルデンは何かに怯えているように謝った後、震えている。オレはもう一度トルデンに近寄り、手を差し伸べようとした。
「近づいてはダメです」
トルデンはどうしてか頑なにオレに触らせようとしない。どこか怪我でもしているんだろうか?でも、最初駆け寄った時、ほんの少し手が触れたけどオレには何も起きていない。
「ごめんなさい、トモヤ。私はこれから少しの間、母の部屋で過ごすことにします……」
オレが呼び止める声も聞かずトルデンは部屋を出て行った。一体どうしたんだろうか?いつもオレのことばかり心配して、オレにはちっとも心配させてくれないトルデンに苛立った。それからトルデンはオレが眠りこけている朝の早い時間に食事を用意して出て行った後、この部屋には帰ってこず、次の朝に新しい食事を用意しに部屋へとやって来て、どこかへと行く日が続いた。
(ひ、ひまだ……)
トルデンが帰ってこなくなってから2日経った頃には暇を弄ばしていた。それはそうだ。だって、なんだかんだでトルデンがオレのこと構ってくれてたんだから。
(前は1人でも平気だったのに……)
何故か心のどこかがチリッとした。
(よし今日トルデンのいる部屋で待ち伏せしてやろう……)
何か理由があるのなら別に構わない。でも、何の理由も説明されず部屋を別にすると言われたら納得できない。でも、トルデンの母親の部屋がどこにあるか分からない。
(……探しに行こう)
とりあえず部屋を出ようとしたその時だった。
「わっ……!」
「あぁ、ごめん。君もちょうど出ようとしてたんだね」
以前もやって来たトルデンの兄のラウリアが扉を開けたその先に立っていた。
「トルデンはいるかい?」
ラウリアが部屋の中をきょろきょろと見渡す。
「いや、今あいつは母親の部屋で数日過ごすって……」
「え?トルデンがかい?君が来てからトルデンの目まぐるしい変化にびっくりだよ……」
よく分からないがラウリアは驚いた様子だ。
(あ、ラウリアならトルデンの母親の部屋がどこにあるのか分かるんじゃ……?)
「なぁ、あいつの母親の部屋って知ってるか?」
「うん!知ってるよ?どうしたんだい?行きたいのかい?」
その質問にオレは頷いた。
「教えてあげてもいいけど、君と少し話したいんだけど今いいかい?」
ラウリアはオークスのように怪しい気配はない。それにラウリアがこの前来た時もトルデンは何も言っていなかった。暇を持て余していたオレにはちょうど良い暇つぶし相手ができたと思い、頷いた。部屋から移動して向かった先は以前トルデンと一緒に過ごした庭園だった。
「トルデンの好きなお茶菓子が手に入ったから持って行こうと思ったんだ」
ラウリアは適当にお茶とお菓子をテーブルに並べるとそのお菓子をすぐに頬張った。机に置かれたそのお菓子を見てそれが何かすぐに分かった。この前トルデンが出してくれたボルというクッキーだ。
「君が来てからトルデンは変わったよ。今まではあまり自分の意見も言わずただ耐えているだけだった。でも、君が来てから君を引き取り、部屋で面倒を見始めた。あの口うるさいオークスやルニスに歯向かって意見を主張しただけでも凄いのに、この前はオークスを君から遠ざけるためにあんだけ嫌がっていた魔術の訓練を今では必死にこなしてる」
「え……?」
どういうことだ?オークスをオレから遠ざけるため?
「あれ?聞いてなかったのかい?……まぁいっか。まぁそういうことなんだよね」
何がまぁいいのか分からなかったけど、ラウリアはそう言うとまたボルを口に含んだ。トルデンが数日前から行き始めた場所はあの訓練場らしい。
「数日前、トルデンが訓練中に相手を怪我させたと聞いたんだ。あ、怪我をさせたって言ってもほんのかすり傷だけどね。でも、彼のことだから落ち込んでいるんじゃないかって。それで今日このお菓子でも持って行ってあげようと。でも、今日は訓練がない日のはずなのにどこに行ったんだろ?」
ラウリアが首を傾げる。オレも一緒に首を傾げた。
(訓練がないなら一緒に過ごしてくれてもいいのに。実はオレの世話がめんどくさくなったんじゃ……)
そんな風に一瞬考えてしまいオレは頭を振った。ラウリアはオレの挙動不審なその仕草に首を傾げつつ、話し続けた。
「小さい頃、トルデンの母君がこの庭園でよくこのお菓子を出してくれたんだ。トルデンの母君が花の世話をしているのを3人で見ながらこのお菓子を食べていたんだ」
「お前たち兄弟は仲が良かったのか?」
あ、しまった……目の前の男は確かこの国の第一王子だったはずだ。さすがにお前と言ってしまってはまずいかと思ったが、ラウリアは全然気にしてなさそうだった。
「うーん、どうなんだろ?兄弟と言っても血は半分しか繋がってないしね。僕の母上は僕を産んですぐに亡くなって。エンフィルの母君もまぁ……ちょっと色々あって。小さい頃はトルデンの母君が一緒に面倒を見てくれていたんだ。まぁ、本当に小さい頃だけどね」
「ふぅん」
オレたちはお茶をした後、西の塔へと戻った。ラウリアがトルデンの母親の部屋の場所を教えてくれる。トルデンの部屋ーー今オレが過ごしている部屋の2つ上の場所にその部屋はあった。
「ここだよ」
ラウリアはオレを案内すると普通にその部屋へと入って行った。こんな勝手に入っていいのか?いやまぁ、オレもトルデンを待ち伏せしてやろうと思ってたけど……。
部屋に入るとベージュの色合いを基調としていて落ち着いた雰囲気。トルデンの部屋は白色を基調としているし、あれはあれでトルデンの雰囲気に似合ってるけど、この部屋のこの癒されるような優しい空間もトルデンの雰囲気にしっくりくる。
「トルデンはこの部屋も綺麗に掃除してるんだね」
ラウリアの顔をチラッと見ると懐かしんでいるような表情だ。
「じゃぁ、僕はもう行くよ」
「あれ?そう言えば、オレと話したいことって何だったんだ?」
「あぁ、別に。トルデンが甲斐甲斐しく世話する相手がどんな人間なんだろって思っただけだよ。トルデンにはまた会いに来るね~。またね」
そう言うとラウリアは部屋を去って行った。もう夜を迎えている。どこへ行ったか分からないトルデンはまだ帰ってきていない。オレはそのまま部屋でトルデンを待つことにした。
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