もしも自分の人生が逆戻りしたら・・・

ムーワ

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第62章

ソウハルプロ棋戦で初勝利!

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美晴が高校2年生、美妃が中学2年生、ついにソウハルは40歳になった。

45歳でアマチュアのタイトルを取っていこう、何度かプロ棋士に挑戦するも中々、勝てなかったが、将棋ソフトを使用した研究を駆使し、ベテラン棋士と銀将戦で戦うことになった。

ソウハル「今日こそプロ棋士に勝ってくるよ」

ミキ「ソウハルさん、今日は特製のお弁当を作ったから頑張ってきてね」

ソウハル「ありがとう。頑張ってくるよ」

ミキはソウハルのために、サバ缶トマトチーズ焼き、サクラエビ入り玉子、ひじきサラダをおかずに入れてお弁当を作った。サバ缶にはDHAがたくさん含まれているので脳を活性化させてくれます。また玉子や大豆製品にはレシチンが含まれているので記憶力や集中力をアップさせてくれます。さらに、それを効率よく吸収するために必要なカルシウムや鉄などの栄養素も含まれています。

ソウハルは会場に到着すると対戦相手のベテラン棋士が声をかけてきた。「藤羽さん、本日はよろしくお願いします」。「こちらこそよろしくお願いいたします」。

ベテラン棋士はかってA級にも在籍したこともあり、その当時○○システムといった自分の名前が将棋の戦法として用いられるほどの実力者である。研究熱心な居飛車党の棋士で矢倉戦法ではかって一世を風靡したこともあり、将棋大賞を受賞したこともある。基本的に受け将棋であり、先に相手に攻めさせてからのカウンターを得意とする棋風で、現在は年齢と共に成績も低迷し、C級2組に在籍している。

振り駒の結果、先手がベテラン棋士に決まり対局が始まった。先手7六歩、後手8四歩と進んでいきソウハルはベテラン棋士の得意な矢倉を受けて立つことになった。序盤、ベテラン棋士の2五歩に対してソウハルは飛車先の歩を切らせる戦いに持ち込んだ。

その後、序盤に3四の歩まで取られ歩損でソウハルが苦しそうな形勢に見えたが、7三桂から6三銀と攻撃態勢を築いていった。

ベテラン棋士は矢倉模様の陣形を築いていったが、ソウハルは5二玉から中住まいの陣形で対抗した。

中盤、ソウハルは7五歩と仕掛けて有利に立つと、守りの銀を取って有利を拡大していった。その後も飛車の成り込みに成功したソウハルは優勢を拡大してそのまま押し切った。ベテラン棋士が「負けました」とソウハルに一礼をし、互いに頭を下げると対局は終了した。

ソウハルは心の中で「やった」と叫びながら、感想戦が行われた。無事に感想戦も終わり、帰宅後、家族揃ってソウハルのお祝いをした(続)











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