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第53章
美晴の将来の夢そして卒業
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美晴が小学校を卒業するまで残り1ヶ月を切っていた。現在、美晴は小学校の卒業文集を書いていた。
美晴「ねえ、お父さんやお母さんは小学校の頃の将来の夢ってなんだったの?」
ソウハル「もう、前世の頃だから遥か昔になるけどプロ棋士になるために奨励会を受験しようか悩んでいたよ」
美晴「やっぱりお父さんはプロ棋士になりたかったんだね。お母さんは?」
ミキ「正直、私は貧乏だったからとにかく幸せになりたいって思ってたけど、具体的な職業までは決まっていなかったわ」
美晴「ふ~ん」
ソウハル「ところで美晴はなりたいものってあるのかい?」
美晴「僕はスポーツはそれほど得意ではないし、将棋もそこまで強くないしまだ具体的には決まっていないんだよね」
ミキ「じゃ、美晴は何か好きなことってある?」
美晴「う~ん、いろいろ空想したりするのが好きかも」
ソウハル「空想?」
美晴「自分の頭の中でストーリーを描いて物語を考えたり、アニメを見ながら自分だったらこんなことがしたいなとか考えたりするのが好きかな?」
美妃「お兄ちゃん、どうわとか作って私に聞かせてくれるの。とっても楽しいよ」
美晴はまだ漠然としていて将来何になりたいのかわからなかったが、自分の空想をただ内にとどめておくのではなく、文章にして書き示した物をソウハルとミキに渡した。
ソウハル「美晴、これまるで1冊の短編小説だよ」
ミキ「きちんと物語にもなっているわね」
美晴「ただ、空想して思ったことをそのまま書いただけなんだけど」
ソウハル「美晴、空想して文章にするのが好きならそれを続けてみることだよ」
ミキ「きっとそれがあなたの将来の夢かもしれないわね」
美晴「そうすると僕の夢って小説家ってことかな?」
美晴は卒業文集に自分の夢は「小説家になること」ですと書いた。
以下、美晴の卒業文集です。
藤羽美晴
僕の夢は小説家になることです。僕は幼い頃から空想をして物語を作ることが好きでした。暇さえあれば、頻繁に物語について考え、妹に聞かせてあげました。妹が「お兄ちゃん楽しい」って笑ってくれるので、僕はますます妹に楽しい物語を作って聞かせてあげようって思いました。妹と一緒にアニメを見ながら「自分だったらこんなことするのになあ」とか「もし自分が主人公だったらこんな言葉をかけてあげたいなあ」とかいろいろ空想をしていました。
始めはこれで十分満足だったのですが、小学校の5年生頃から、自分の空想を内にとどめておくのではなくて、文章にしていました。父や母と将来の夢について話していた時、文章にして書き示したものを読んでもらいました。すると母に「きっとそれがあなたの夢かもしれないわね」と言われて、小説家になることが僕の将来の夢なのかなって気づかされました。僕は妹が楽しいって笑ってくれたように心から楽しいと思える小説を書きたいです。
美晴は卒業文集を書き終え、いよいよ卒業式の日を迎えた。ミキはネイビーのワンピースを着て卒業式に参加した。
卒業式の場面で一番「ウルッ」とくるのが、母親にとっては我が子が卒業証書を受け取るシーンです。「藤羽美晴くん」と校長先生から呼ばれて美晴が壇上に上がって校長先生から卒業証書を受け取った時、ミキは「ジーン」と来てしまった。美晴の入学式、運動会、音楽祭など様々な出来事を思い出し、美晴はこんなに立派に成長したのね。
美晴の小学校では最後に卒業生全員が「仰げば尊し」を歌い、泣いている女の子や母親もいました。小学校の卒業式で歌った曲ランキングなどをネットで調べてみても1位は「校歌」、2位に「仰げば尊し」、3位が「蛍の光」です。
無事に卒業式が終了し、美晴が家に帰ると家族みんなで焼肉を食べに行った。みんなでお腹いっぱいに食べた後に記念撮影をした(続)
美晴「ねえ、お父さんやお母さんは小学校の頃の将来の夢ってなんだったの?」
ソウハル「もう、前世の頃だから遥か昔になるけどプロ棋士になるために奨励会を受験しようか悩んでいたよ」
美晴「やっぱりお父さんはプロ棋士になりたかったんだね。お母さんは?」
ミキ「正直、私は貧乏だったからとにかく幸せになりたいって思ってたけど、具体的な職業までは決まっていなかったわ」
美晴「ふ~ん」
ソウハル「ところで美晴はなりたいものってあるのかい?」
美晴「僕はスポーツはそれほど得意ではないし、将棋もそこまで強くないしまだ具体的には決まっていないんだよね」
ミキ「じゃ、美晴は何か好きなことってある?」
美晴「う~ん、いろいろ空想したりするのが好きかも」
ソウハル「空想?」
美晴「自分の頭の中でストーリーを描いて物語を考えたり、アニメを見ながら自分だったらこんなことがしたいなとか考えたりするのが好きかな?」
美妃「お兄ちゃん、どうわとか作って私に聞かせてくれるの。とっても楽しいよ」
美晴はまだ漠然としていて将来何になりたいのかわからなかったが、自分の空想をただ内にとどめておくのではなく、文章にして書き示した物をソウハルとミキに渡した。
ソウハル「美晴、これまるで1冊の短編小説だよ」
ミキ「きちんと物語にもなっているわね」
美晴「ただ、空想して思ったことをそのまま書いただけなんだけど」
ソウハル「美晴、空想して文章にするのが好きならそれを続けてみることだよ」
ミキ「きっとそれがあなたの将来の夢かもしれないわね」
美晴「そうすると僕の夢って小説家ってことかな?」
美晴は卒業文集に自分の夢は「小説家になること」ですと書いた。
以下、美晴の卒業文集です。
藤羽美晴
僕の夢は小説家になることです。僕は幼い頃から空想をして物語を作ることが好きでした。暇さえあれば、頻繁に物語について考え、妹に聞かせてあげました。妹が「お兄ちゃん楽しい」って笑ってくれるので、僕はますます妹に楽しい物語を作って聞かせてあげようって思いました。妹と一緒にアニメを見ながら「自分だったらこんなことするのになあ」とか「もし自分が主人公だったらこんな言葉をかけてあげたいなあ」とかいろいろ空想をしていました。
始めはこれで十分満足だったのですが、小学校の5年生頃から、自分の空想を内にとどめておくのではなくて、文章にしていました。父や母と将来の夢について話していた時、文章にして書き示したものを読んでもらいました。すると母に「きっとそれがあなたの夢かもしれないわね」と言われて、小説家になることが僕の将来の夢なのかなって気づかされました。僕は妹が楽しいって笑ってくれたように心から楽しいと思える小説を書きたいです。
美晴は卒業文集を書き終え、いよいよ卒業式の日を迎えた。ミキはネイビーのワンピースを着て卒業式に参加した。
卒業式の場面で一番「ウルッ」とくるのが、母親にとっては我が子が卒業証書を受け取るシーンです。「藤羽美晴くん」と校長先生から呼ばれて美晴が壇上に上がって校長先生から卒業証書を受け取った時、ミキは「ジーン」と来てしまった。美晴の入学式、運動会、音楽祭など様々な出来事を思い出し、美晴はこんなに立派に成長したのね。
美晴の小学校では最後に卒業生全員が「仰げば尊し」を歌い、泣いている女の子や母親もいました。小学校の卒業式で歌った曲ランキングなどをネットで調べてみても1位は「校歌」、2位に「仰げば尊し」、3位が「蛍の光」です。
無事に卒業式が終了し、美晴が家に帰ると家族みんなで焼肉を食べに行った。みんなでお腹いっぱいに食べた後に記念撮影をした(続)
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