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第46章
美晴の入学式と美妃の入園式
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月日は流れ、美晴はまもなく小学校に入学し、美妃も幼稚園に入園することになった。
美妃が産まれてから4人家族となり、とても仲良く楽しい生活を過ごしていたが、この先家計への負担を考えると悩みが尽きなかった。
ミキ「ねえ、ソウハルさん、美晴と美妃の教育費に年間で50万円以上もかかるのよ」
ソウハル「僕とミキちゃん二人の給料が手取りで25万円ぐらいだからね」
ミキ「なんとかならないかしらね」
ソウハル「・・・」
ソウハルの給料が少なかったので、ミキは悩んでいた。ソウハルさんはすごくいい人だけど、この先若返っても給料が増えるのかしらって思っていた。実際、ソウハルはアマチュアの大会で活躍して将棋のプロ棋士を目指していたが、あと一歩のところでアマチュアのタイトルさえとることもできず、パソコンの仕事でもミキに負担をかけていた。
そんなこともあり、ソウハルは時々、家を出ては一人でボーっとすることもあった。そんな時に路上ミュージシャンの歌声を聴いたソウハルは励まされ、また家に戻ってくることも多かった。
ソウハル「僕の給料が少ないからミキちゃんにいつも負担ばかりかけちゃってすまないね」
ミキ「大変だけどどうにかやりくりして頑張りましょう」
ソウハルはミキに迷惑をかけていて申し訳なく思っていたが、子どもに対しては面倒見がよく、育児と家事は積極的におこなっていた。ミキもそんなソウハルの姿を見ていたので、なるべくソウハルには金銭的なことで文句をいうのは控えることにしていた。
いよいよ、美晴が小学校に入学する日を迎えた。美晴はミキの母に買ってもらったランドセルを背負い、入学式に参加した。
美晴は幼稚園で優秀だったために、入学式の時に新入生代表挨拶をすることになった。
ミキ「美晴、心配だわ。大勢の前で大丈夫かしらね」
ソウハル「あの子は僕と違って、物応じしない性格だから大丈夫だよ」
校長先生等の話しが終わり、いよいよ美晴の出番が回ってきた。
「藤羽美晴くん」と名前が呼ばれ、美晴が壇上に立ち挨拶をした。
「きょうからみんな1ねんせいです。たくさんのともだちをつくり、せんせいやおにいさん、おねさんに いろいろなことをおそわりながらせいちょうしていきます。べんきょうやうんどうかいなどのぎょうじもがんばって、じぶんのすきなことをみつけて、いつかひとのちからになれるように、1ねんせいのみなさん、みんなでちからをあわせてがんばりましょう」
会場からは拍手がわき起こり、ソウハルもミキも安堵の表情を浮かべた。入学式も無事に終わり、3人でミキの母と美姫が待つ家に帰った。
ミキ「美晴は本当によく頑張ったわね」
ソウハル「立派だったよ」
美晴「すごくきんちょうしたけど、じょうずにはなせてよかった」
ミキの母「そう、よかったわね。おばあちゃんもみにいきたかったわ。さあ、今日はおばあちゃんが特製の料理を作ったからみんなで食べましょう」
食卓には美晴の好きなから揚げやハンバーグ、ポテトサラダなどが運ばれてきた。5人で食卓で囲んで食べる料理はとても美味しかった。
それから2週間後、美妃の入園式を迎えた。
ミキ「美妃は本当に賢い子だわ」
ソウハル「小さい頃から美晴と一緒になって遊ぶことはもちろん勉強もしていたからね」
ミキ「そうね。こんなに手がからないなんて思ってもみなかったわ」
ソウハル「この先まだまだ道のりは長いけど家族4人で力を合わせて頑張っていこう」
ソウハルとミキはこの子達が立派な社会人になるまで力を合わせて頑張っていこうと思っていた(続)
美妃が産まれてから4人家族となり、とても仲良く楽しい生活を過ごしていたが、この先家計への負担を考えると悩みが尽きなかった。
ミキ「ねえ、ソウハルさん、美晴と美妃の教育費に年間で50万円以上もかかるのよ」
ソウハル「僕とミキちゃん二人の給料が手取りで25万円ぐらいだからね」
ミキ「なんとかならないかしらね」
ソウハル「・・・」
ソウハルの給料が少なかったので、ミキは悩んでいた。ソウハルさんはすごくいい人だけど、この先若返っても給料が増えるのかしらって思っていた。実際、ソウハルはアマチュアの大会で活躍して将棋のプロ棋士を目指していたが、あと一歩のところでアマチュアのタイトルさえとることもできず、パソコンの仕事でもミキに負担をかけていた。
そんなこともあり、ソウハルは時々、家を出ては一人でボーっとすることもあった。そんな時に路上ミュージシャンの歌声を聴いたソウハルは励まされ、また家に戻ってくることも多かった。
ソウハル「僕の給料が少ないからミキちゃんにいつも負担ばかりかけちゃってすまないね」
ミキ「大変だけどどうにかやりくりして頑張りましょう」
ソウハルはミキに迷惑をかけていて申し訳なく思っていたが、子どもに対しては面倒見がよく、育児と家事は積極的におこなっていた。ミキもそんなソウハルの姿を見ていたので、なるべくソウハルには金銭的なことで文句をいうのは控えることにしていた。
いよいよ、美晴が小学校に入学する日を迎えた。美晴はミキの母に買ってもらったランドセルを背負い、入学式に参加した。
美晴は幼稚園で優秀だったために、入学式の時に新入生代表挨拶をすることになった。
ミキ「美晴、心配だわ。大勢の前で大丈夫かしらね」
ソウハル「あの子は僕と違って、物応じしない性格だから大丈夫だよ」
校長先生等の話しが終わり、いよいよ美晴の出番が回ってきた。
「藤羽美晴くん」と名前が呼ばれ、美晴が壇上に立ち挨拶をした。
「きょうからみんな1ねんせいです。たくさんのともだちをつくり、せんせいやおにいさん、おねさんに いろいろなことをおそわりながらせいちょうしていきます。べんきょうやうんどうかいなどのぎょうじもがんばって、じぶんのすきなことをみつけて、いつかひとのちからになれるように、1ねんせいのみなさん、みんなでちからをあわせてがんばりましょう」
会場からは拍手がわき起こり、ソウハルもミキも安堵の表情を浮かべた。入学式も無事に終わり、3人でミキの母と美姫が待つ家に帰った。
ミキ「美晴は本当によく頑張ったわね」
ソウハル「立派だったよ」
美晴「すごくきんちょうしたけど、じょうずにはなせてよかった」
ミキの母「そう、よかったわね。おばあちゃんもみにいきたかったわ。さあ、今日はおばあちゃんが特製の料理を作ったからみんなで食べましょう」
食卓には美晴の好きなから揚げやハンバーグ、ポテトサラダなどが運ばれてきた。5人で食卓で囲んで食べる料理はとても美味しかった。
それから2週間後、美妃の入園式を迎えた。
ミキ「美妃は本当に賢い子だわ」
ソウハル「小さい頃から美晴と一緒になって遊ぶことはもちろん勉強もしていたからね」
ミキ「そうね。こんなに手がからないなんて思ってもみなかったわ」
ソウハル「この先まだまだ道のりは長いけど家族4人で力を合わせて頑張っていこう」
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