もしも自分の人生が逆戻りしたら・・・

ムーワ

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第39章

美晴は大丈夫なのか?

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ソウハル「ミキちゃん、朝一番で美晴を病院に連れていこう」

ミキ「でも、ソウハルさん、明日は楽しみにしていた将棋の大会でしょ。この程度の熱だったら私一人でも連れていけるわ」

ソウハル「ミキちゃん、将棋の大会はまた次回にでもでればいいよ」

ミキ「ソウハルさん、じゃ、朝一番で連れていってくれる。もし、美晴も大丈夫そうだったら大会にいって」

ソウハル「ミキちゃん、ありがとう」

ソウハルは翌朝、ミキと美晴を車に乗せて病院に連れていった。

ミキ「先生、この子、昨日の夜から熱がでちゃったみたいなんです」

先生「今、美晴ちゃん、生後6カ月前後ですよね」

ミキ「はい」

先生「赤ちゃんは生後6カ月前後から何回も繰り返し細菌やウイルスに感染して、それとたたかうことで免疫系を発達させるんです。そういった外敵と体がたたかう際に起こる正常な反応として発熱が起こることがあります」

ミキ「そうなんですね」

ソウハル「美晴は大丈夫なのでしょうか」

先生「安心してください。これは美晴ちゃんにとって成長の糧として欠かせないものなのです」

ソウハルとミキは安堵の表情を浮かべて先生にお礼をいった。さらに先生から発熱時の対処法についても説明があった。


・発熱時の対処法:発熱に対してすぐに解熱剤や抗生物質を与えるのは、赤ちゃんの発達から見れば却って好ましくない場合もあります。もちろん発熱は赤ちゃんの体力を奪いますから、放っておいてよいということはありません。ではどうすればよいのかといえば、まずは落ち着いて赤ちゃんの様子をよく観察することが大切です。

赤ちゃんの観察ポイント:機嫌や食欲はどうか、せきなど他の症状はないか、発疹がないか、おしっこの量はいつもより減っていないか。

ソウハル&ミキ「先生ありがとうございました」

先生「お大事になさってください」

ソウハルとミキは安堵の表情を浮かべて病院を出ていった。

ミキ「ソウハルさん、まだ間に合うんじゃないの?」

ソウハル「ミキちゃん、今からいっても間に合わないよ」

ミキ「ソウハルさん」

ソウハル「美晴も大丈夫みたいだから安心したよ。今日は帰ろう」

ミキ「じゃ、ソウハルさんの好きなものでも買って帰りましょう」

ソウハルとミキは美晴をチャイルドシートに座らせ、車に乗って帰宅した(続)


・チャイルドシートについて:2000年の道路交通法改正以降、6歳未満のすべての子どもに着用が義務付けられています。出産直後、新生児が病院から家に戻る時から6歳になるまで必要ということです。もし、着用せず乗車していた場合は、交通法違反になりますのでご注意ください。

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