もしも自分の人生が逆戻りしたら・・・

ムーワ

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第35章

子どもの名前を考える

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赤ん坊が誕生してソウハル、ミキ、ミキの母は大いに喜んだ。産後1カ月は無理のない生活を過ごすように産婦人科の先生からも言われていた。出産退院迎える日、ソウハルは車で慎重にミキと赤ちゃんを家まで運んだ。

ソウハル「ミキちゃんはしばらくの間、無理せずゆっくりしていることが一番だよ」

ミキの母「そうよ。しばらくの間は、私とソウハルさんで家のことは分担してやるからあなたはあんまり無理したら駄目よ」

ミキ「ソウハルさん、お母さんありがとう」

ソウハル「こうやって見ていると赤ちゃんって本当に可愛いよね」

ミキ「ソウハルさんに目元なんてそっくりだわ」

ソウハル「いや、僕よりもミキちゃんに顔立ちなんてそっくりだよ」

ミキの母「ミキにもソウハルさんにも似ていてとっても可愛いわね」

赤ちゃんはほとんど眠っていたが、泣きだす時には主にミキの母がサポートしてくれた。ソウハルも仕事もあったため、ミキの母が水をつかった家事全般の仕事まで手伝ってくれた。ソウハルも仕事の合間を見て、力仕事や買い物などを率先して行い、ソウハルとミキの母がミキには負担をかけないようにしていた。

ミキの母「ソウハルさん、ミキは無理していろいろとやっちゃうこともあるから少し心配なのよね」

ソウハル「そうですよね。普段、自分が疲れているのに僕に休んでてねといって家事をすることもありますから」

ミキの母「私も少し落ち着くまではここにいさせてもらうわ」

ソウハル「お母様がいると本当に助かります」

ミキの母「こんな時こそ協力しなくっちゃ」

赤ちゃんの名前については男の子とわかった時点で事前に候補をいくつか出していたが、最終的に「ハル(陽)、ハルト(陽斗)、ミハル(美晴)」の3種類の中から決定することになった。ミキが提案したのはハル、ハルトだった。理由はソウハルのハルを名前に使いたかったのと、赤ちゃん命名ガイドでハル、ハルトは読み部門で上位に入っていたからだ。対するソウハルはミハルを提案した。理由はミキのミとソウハルのハルを組み合わせ、ミハル(美晴)を提案した。

そこでどれが一番ふさわしいのか姓名判断をしてみてもらうことにした。すると藤羽美晴の画数が最もよく、天格は24画で大吉、人格も15画で大吉と診断され、総格も45画と吉が出た。姓名判断した方も「美晴が最も良いと思います。優しくてしっかりもので安らぎを人に与える男の子になります。また、粘り強く苦労にも打ち勝つ子になります」といわれ、ソウハルとミキとミキの母と3人で「藤羽美晴」にしましょうと決まった。

赤ちゃんが生まれてから14日以内に出生届を提出することが決まっており、ソウハルは出生届を提出した。

美晴「オギャーオギャー」

ミキ「美晴ちゃん、大丈夫よ」

ソウハル「ミキちゃん、美晴が元気な子に産まれて良かったね」

美晴はミキ、ミキの母、ソウハルの献身的な育児でスクスク育っていった(続)
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