もしも自分の人生が逆戻りしたら・・・

第27章

ミキの手料理そして月日が流れて・・・いよいよソウハルとミキは・・・

ソウハルはふと眼を覚ますと、ミキは朝食の準備をしていた。

ミキ｢ソウハルさん、おはよう｣

ソウハル｢ミキちゃん、おはよう｣

ミキ｢ソウハルさん、ぐっすり眠っていたから朝食の準備してたのよ｣

ソウハル｢ミキちゃん、すまないね｣

ミキ｢ソウハルさんの家の冷蔵庫にあった食材をつかってサバとキャベツのピリ辛味噌炒めを作ってみたのよ｣

ソウハル｢ミキちゃん、おいしそうだね。ありがとう。これはどうやって作ったの？｣

ミキ｢レシピ本を参考にしてこんな感じで作ってみたのよ｣


材料（2人分）

サバ水煮缶…1缶（190g）

キャベツ…100g

水…2カップ

味噌…大さじ1

豆板醬…小さじ1/2～1

塩・胡椒…少々

卵…2個

作り方

キャベツは3cm角程度のざく切りにする。

鍋に1、サバ水煮缶（汁ごと）、水を入れて蓋をする。強火にかけ煮立ったら弱火で10分ほど煮る。

キャベツが煮えたら味噌、豆板醬、塩・胡椒で味付けする。

卵を割り落とし、半熟になるまで火を通す。


ソウハル｢ミキちゃん、ありがとう。朝からこんなごちそう作ってもらっちゃって｣

ミキ｢ソウハルさん、真剣師の仕事やってるから集中力を高める｢サバ×卵｣の食材をつかったメニューを作ってみたの｣

ソウハル｢ミキちゃん、本当に詳しいよね｣

ミキ｢私レシピ本とか読んで料理作るの好きなのよ。温かいうちに食べましょう｣

ソウハル｢いただきます｣

ソウハル｢ミキちゃん、とっても美味しいよ｣

ミキ｢ソウハルさん、レシピ本には345キロカロリーと書かれているから低カロリーだし、サバに含まれているDHAと卵に含まれているレシチンの相乗効果で記憶力や集中力アップにつながるのよ」

ソウハル｢ミキちゃん、僕はそんなこと全然考えて食事してないから本当にありがとう｣

ミキ｢ソウハルさんにはずっと健康でいてもらわないと困るから｣

ソウハルとミキは朝食を食べ終わると外出の準備をして家を出た。ソウハルとミキは駅まで一緒に行った後、ソウハルは真剣師として仕事に向かい、ミキは家に帰宅してから仕事先へ向かった。

月日は流れ、3年が経過した。ソウハル60歳、ミキは35歳になった。カズヒコ達は90代後半になったが皆、元気だった。

住まいは相変わらず変わらなかったが、この日はいよいよ、ミキの故郷に挨拶に行く日だった。

ソウハル｢ミキちゃん、スーツを新調したんだけどこんな感じでいいかな｣

ミキ｢ソウハルさん、素敵じゃない｣

ソウハル｢良かった。ネットで調べたんだ｣

ミキ｢ソウハルさん、私は一応こんな感じよ｣

ソウハル｢ミキちゃん、似合ってるよ｣

ミキ｢ソウハルさんの大好きな女子高生風の格好ではないけど、自分の母親でもそれなりにきちんとしていかないとね｣

ソウハル｢ミキちゃんはどんな格好しても最高に可愛いよ｣

ミキ｢ありがとう。ソウハルさん」

ソウハルとミキは電車に乗ってミキの母親のいる故郷へ向かった(続)