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123日目

Esha Alwaniさん(シンガーソングライター)後編

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昨日に引き続きシンガーソングライターのEsha Alwaniさんのご紹介です。

後編

アーティストとして世の中にインパクトを。
音楽の道へ進もう。大歓声で幕を閉じた中学の卒業式におけるパフォーマンスを機に決心したEsha Alwaniさん。その後の2年で、2枚のアルバムをリリースするに至ります。瞬く間に活躍の場を広げていった彼女は、今どんな未来を見据えているのか。その展望に迫ります。

「自分のことを愛そう」というメッセージを、たくさんの人に。
ファーストアルバム『Beautiful』をリリースしたのは、中学の卒業式でパフォーマンスをしてから約1年後。SNSにアップロードした私のパフォーマンスが、レコード会社の目に留まったおかげです。リリースの打診をいただくと、すぐに作り貯めていた30曲ほどをサンプルとして送り、翌年1月にはレコーディング。夏にはアルバムが完成していました。自分のために弾き語りをしてきた私がこんな機会に恵まれるとは、幸運というほかありません。アーティストとしてのデビューまでは文字通りトントン拍子でした。

ファーストアルバム『Beautiful』について。
このアルバムのテーマは「自分を愛すること」です。人は誰しも自分なりの苦しみを抱えています。しかし、どんな状況に置かれたとしても「自分のことは愛すべき」というのが私からのメッセージ。私の音楽が、誰かのテーマソングになってくれたら最高です。レコード会社の人たちにも私の考えに賛同してもらい、このアルバムの全収益はトゥレット症候群や自閉症などを扱う機関に寄付しました。

病気は抜きに、純粋にアーティストとして勝負したい。
デビューアルバムから1年後には、セカンドアルバム『Dangerous』を発表しました。等身大の自分をさらけ出したファーストに対して、自らのバックグラウンドは抜きに、純粋にアーティストとして勝負したかったセカンド。メッセージ面では「自分を愛する」から「他人を愛する」への変化がありました。その様子はラブソングをはじめとしたハッピーな楽曲たちに垣間見られます。リッチで成熟したサウンドも聴きどころです。自立したアーティストとしての顔が見てとれるアルバムに仕上がったと自負しています。

この頃から、イベント出演も増えました。なかでも一番の思い出は、アルバで開催された音楽フェスで、アリシア・キーズとともに1万人ものオーディエンスを前にしたこと。とてつもない緊張感でしたが、最高のステージで歌い切った経験は、ミュージシャンとしての自信につながりました。演奏の幅自体も広がっています。ナッシュビルの有名なカフェに出演した際には、アップビートな楽曲をカフェの雰囲気に合わせてアコースティックアレンジ。場数を踏む毎に、どんどん自由に音楽を楽しめるようになっていっています。

私を救ってくれた音楽で、次は私が誰かを救いたい。
現在はサードアルバムのリリースに向けて準備をしています。ここでのテーマは「自分のすべてを見せる」こと。これまでに触れてこなかったR&Bのエッセンスを取り込み、楽曲のバリエーションを増やします。メッセージ面では、ファーストアルバムで表現した個人的なメッセージをもっと大胆に表現し、オーディエンスの心を揺さぶりたい。チャリティ活動にも注力したいですね。やりたいことは山積みです。これまでに培ってきた経験すべてを注ぎ込むことで、アーティストとしてのさらなる成長を見据えています。

音楽で生きていく。そう決めたからには、音楽ビジネスの仕組みをしっかりと理解し、アーティストとして責任をもって活動していきたい。今年秋から大学で音楽ビジネスを学び始めたのはそのためです。いまだ私は10代ですが、これからも経験を重ねながら、世の中にインパクトを与えられるアーティストとして成長したい。かつての私と同じように、自分を愛せずに悩んでいる人たちにメッセージを届けたい。私を救ってくれた音楽で、次は私が誰かの希望になる番です。

今回は2回に渡り、シンガーソングライターのEsha Alwaniさんについて紹介してきました。
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