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第7章
トシオくんそれともヨウコさん、ヒデキはそんなことばかり考えていた・・・
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ヒデキはクラス旅行で仲良くなってからは、男の子と一緒にいるよりヨウコさんとそのグループの女の子達と一緒に行動する機会が増えていった。グループではヨウコさんがリーダー的存在で1人でいることが多かったヒデキに積極的に話しかけてくれたからである。
ヒデキも一人でいるよりはヨウコさんのグループにいるとみんな親切だし楽しかった。
体育の時間は男女別で分かれていたので、ヒデキは一人でいることが多く、一部の男子生徒にいまだに靴下のことで「こいつきもいよな」とかいってくる子もいたが、ヨウコさんは「ヒデキくんとっても似合ってるよ」っていってくれたのですごく嬉しかった。
ヨウコさんたちのグループでお話をしているとき恋愛話になった。
Aさん「ヨウコって彼氏いるんだっけ?」
ヨウコ「今はいないよ」
Aさん「別れたの?」
ヨウコ「うん」
Aさん「えっ、結構イケメンだったんじゃないの?」
ヨウコ「だって二股かけられてたのよ」
Aさん「そうなの。酷い」
ヨウコ「しかもそのことはエッチとかもしているんだよ」
Aさん「別れて正解」
ヨウコ「だよね」
Bさん「私たちのグループだとお付き合いしているのはヒデキくんだけだね」
ヨウコ「ところでヒデキくんどんなタイプの女の子と付き合ってるの?」
ヒデキは言葉に詰まり直ぐに返事をすることができなかったが、しばらく考え返事をした。
ヒデキ「ごめん。秘密かな」
女の子達「えっ-知りたい」
Cさん「この4人の中だったら誰に似てる?」
ヒデキ「う~ん、誰にも似ていないかな」
Cさん「じゃ、4人の中なら誰がタイプ」
ヒデキ「みんな優しいから選べないよ」
ヨウコ「ヒデキくん優しいし、彼女いるから少し残念だな」
Aさん「ヨウコとヒデキくん結構、お似合いだよね」
BさんとCさんはそうだよねと相槌を打った。
ヨウコ「ヒデキくんの彼女がうらやましいな」
そんな感じで恋愛話は終わったが、ヒデキはヨウコをますます好きになってしまった。
家に帰ってもヨウコのことばかり考えるようになった。そもそも僕は男なんだし、女の子を好きになる方が自然なんだよな。トシオくんのことが好きになったのは「僕が女の子の服装をしてもそれを受け入れてくれて、可愛いよって積極的に声をかけてくれたからだんだん好きになっていった」けどでももし、その時ヨウコさんに出会っていたら「ヨウコさんとお付き合いしていた」しなどとそんなことばかり考えるようになった。
一方、トシオくんは野球の練習で相変わらず忙しいが、ヒデキへの一途な気持ちは変わらずヒデキにメールで連絡をくれた。
トシオ「ヒデキくん、学校生活は順調?」
ヒデキ「うん、楽しいよ」
トシオ「友達ができたの?」
ヒデキ「うん」
トシオ「それは良かった」
ヒデキ「トシオくん、練習大変だけど頑張って」
トシオ「うん、頑張ってるよ。また、練習休みが取れたらヒデキくんに会いたい」
ヒデキ「うん」
ヒデキはトシオくんにはヨウコさんの話をすることはできなかった。
ヒデキはだんだん自分がわからなくなってきた。トシオくんからメールがくると「僕はやっぱりトシオくんのことが好き」なのかなって気持ちになるし、ヨウコさんと一緒に話しているとヨウコさんが好きって気持ちになるし、ヒデキはそんなことばかり考えていた・・・(続)
ヒデキも一人でいるよりはヨウコさんのグループにいるとみんな親切だし楽しかった。
体育の時間は男女別で分かれていたので、ヒデキは一人でいることが多く、一部の男子生徒にいまだに靴下のことで「こいつきもいよな」とかいってくる子もいたが、ヨウコさんは「ヒデキくんとっても似合ってるよ」っていってくれたのですごく嬉しかった。
ヨウコさんたちのグループでお話をしているとき恋愛話になった。
Aさん「ヨウコって彼氏いるんだっけ?」
ヨウコ「今はいないよ」
Aさん「別れたの?」
ヨウコ「うん」
Aさん「えっ、結構イケメンだったんじゃないの?」
ヨウコ「だって二股かけられてたのよ」
Aさん「そうなの。酷い」
ヨウコ「しかもそのことはエッチとかもしているんだよ」
Aさん「別れて正解」
ヨウコ「だよね」
Bさん「私たちのグループだとお付き合いしているのはヒデキくんだけだね」
ヨウコ「ところでヒデキくんどんなタイプの女の子と付き合ってるの?」
ヒデキは言葉に詰まり直ぐに返事をすることができなかったが、しばらく考え返事をした。
ヒデキ「ごめん。秘密かな」
女の子達「えっ-知りたい」
Cさん「この4人の中だったら誰に似てる?」
ヒデキ「う~ん、誰にも似ていないかな」
Cさん「じゃ、4人の中なら誰がタイプ」
ヒデキ「みんな優しいから選べないよ」
ヨウコ「ヒデキくん優しいし、彼女いるから少し残念だな」
Aさん「ヨウコとヒデキくん結構、お似合いだよね」
BさんとCさんはそうだよねと相槌を打った。
ヨウコ「ヒデキくんの彼女がうらやましいな」
そんな感じで恋愛話は終わったが、ヒデキはヨウコをますます好きになってしまった。
家に帰ってもヨウコのことばかり考えるようになった。そもそも僕は男なんだし、女の子を好きになる方が自然なんだよな。トシオくんのことが好きになったのは「僕が女の子の服装をしてもそれを受け入れてくれて、可愛いよって積極的に声をかけてくれたからだんだん好きになっていった」けどでももし、その時ヨウコさんに出会っていたら「ヨウコさんとお付き合いしていた」しなどとそんなことばかり考えるようになった。
一方、トシオくんは野球の練習で相変わらず忙しいが、ヒデキへの一途な気持ちは変わらずヒデキにメールで連絡をくれた。
トシオ「ヒデキくん、学校生活は順調?」
ヒデキ「うん、楽しいよ」
トシオ「友達ができたの?」
ヒデキ「うん」
トシオ「それは良かった」
ヒデキ「トシオくん、練習大変だけど頑張って」
トシオ「うん、頑張ってるよ。また、練習休みが取れたらヒデキくんに会いたい」
ヒデキ「うん」
ヒデキはトシオくんにはヨウコさんの話をすることはできなかった。
ヒデキはだんだん自分がわからなくなってきた。トシオくんからメールがくると「僕はやっぱりトシオくんのことが好き」なのかなって気持ちになるし、ヨウコさんと一緒に話しているとヨウコさんが好きって気持ちになるし、ヒデキはそんなことばかり考えていた・・・(続)
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