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第6章
トシオくんのことは好きだけどでも本当にそれでいいの・・・
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ヒデキとトシオは一線を交わしてしまって以降、二人の中はますます深まっていった。
ヒデキは「トシオくん、とっても男らしくて頼りになるし」ってそんな風に考えることが多くなり、対するトシオは野球部で忙しくなかなかヒデキと会う時間はなかったが家に帰るとヒデキのことばかり考えていた。
トシオ「ヒデキくん、毎日部活の練習でなかなか会うことができないけど体育の時間は大丈夫?」
ヒデキ「うん、僕いつも体育の時間は体操着に白か紺のハイソックス履いてるんだ」
トシオ「そうなんだね。ヒデキくん、とってもハイソックス似合ってるもんね。でも、男子に何か言われたりしない」
ヒデキ「・・・女の子の靴下履いているってからかってくる男子いるけど僕気にしないようにしているから大丈夫だよ。トシオくん、心配してくれてありがとう」
そんな風にヒデキとトシオがメールでやり取りする際にはトシオがヒデキを気遣うことが多かった。以前のヒデキはちょっと男子から何かいわれるとすぐに悲しい気持ちになってトシオに相談することが多かったが、トシオの夏の大会の勇姿を見ていると自分も男の子なんだからちょっと男子にからかわれても挫けず頑張ろうと思った。
1年生の秋、クラスで旅行に行くことになり男女混合の班を決めることになった。好きな人同士で男女混合のグループを作るように先生から指示があり、仲の良いお友達はすぐに班が決まったがヒデキはどうしていいのか分からず一人で席に座っていた。
そんなヒデキに明るくて元気な女の子が「○○くん、よかったら一緒の班に入らない」と声を掛けてきた。ヒデキは「うん」と頷きその子の班に入ろうと思ったが、その女の子と一緒の班の一人の男子が「えっ、こいつと一緒かよ。こいつ体育の時間女の子のハイソックス履いてきてるぜ。き○いよな」というともう一人の男子が「そうだよな」って同調した。
それを聞いたヒデキはその場で泣きたくなってしまったが、必死に涙をこらえて我慢するとヒデキに話しかけてきた女の子が「ちょっと○○くん、酷いよ!別に女の子のハイソックス履いたっていいじゃない」っていうとそれを聞いていた女の子たちが「そうだよ。ちょっと酷いよね」っていた。
たまたま遠くでそれを聞いていた担任の先生が「○○くん、それは君たちが悪いぞ。謝りなさい」とフォローに入ったので男の子たちは「ごめんなさい」と謝った。ヒデキは心の中で○○くんたちと一緒の班はちょっと嫌だなって思ったが、ヒデキを誘ってくれた女の子たちは話しやすいし、優しいからいいかなって思った。
クラス旅行の当日、ヒデキは班行動をする際も後方の方で一人で黙ってついていくことが多かったが、同じ班の女の子たちはそんなヒデキに積極的に話しかけてくる子も多かった。女の子たちがドラマの話になって「あの人誰だっけ」って話しているのをヒデキも聞いていて誰もわからないようだったからヒデキが「○○だよ」って教えてあげると「あっそうだ」って感じで、その後おとなしかったヒデキに女の子たちが積極的に話しかけてきてヒデキは女の子たちの輪に加わって一緒に話をするようになった。
「○○くん、肌とてもきれいだけどケアしてる」って聞かれたのでヒデキは「うん、お化粧はしているしお肌のケアはしているよ」と話し、女の子たちに自分のコスメの仕方などを話した。すると女の子たちは「すごい。私より全然しっかりとケアしてるよ」って言った。「私たち3人ともハイソックスだけどヒデキくんもハイソックス好きなんだよね」って聞かれたのでヒデキは「うん」とこたえた。女子たちは「○○くん、女子力高いよね」って言いながら女子たちと一緒にお話ししているとヒデキはとても楽しかった。
それ以降、女の子たちがヒデキに話しかけてくることが多くなった。ヒデキも女の子たちと話しているとコスメとかアイドルとかドラマとかいろいろお話するのが楽しくてまるで自分も女友達のような感じで仲良くするようになった。その中でもクラス旅行の際、ヒデキに積極的に話しかけてくれたヨウコさんとは話しているとすごっく楽しくて明るくって素敵な子だなって思うようになっていった。
ある日、ヨウコさんとそのお友達から「ヒデキくん彼女っているの?」って話があり、ヒデキは一瞬、戸惑ったが「うん」というと「えっ、学校の子」って聞かれたので、「中学時代のお友達だよ」って話した。それ以降、ヒデキが同じ中学校時代の彼女とお付き合いしているといったうわさが広まっていった。
ヒデキはというとトシオくんのことはメールでやり取りをしているし、いつも優しいトシオくんのことはもちろん大好きだったが、いつも明るくてヒデキに話しかけてくれる少し小柄でポチャリしている紺のハイソックスの良く似合っているヨウコさんも素敵だなって思うように気持ちが変化していった。
ヒデキはトシオくんのことが好きだけど僕やトシオくんにとって本当にそれでいいのかな・・・って考えるようになっていった(続)
ヒデキは「トシオくん、とっても男らしくて頼りになるし」ってそんな風に考えることが多くなり、対するトシオは野球部で忙しくなかなかヒデキと会う時間はなかったが家に帰るとヒデキのことばかり考えていた。
トシオ「ヒデキくん、毎日部活の練習でなかなか会うことができないけど体育の時間は大丈夫?」
ヒデキ「うん、僕いつも体育の時間は体操着に白か紺のハイソックス履いてるんだ」
トシオ「そうなんだね。ヒデキくん、とってもハイソックス似合ってるもんね。でも、男子に何か言われたりしない」
ヒデキ「・・・女の子の靴下履いているってからかってくる男子いるけど僕気にしないようにしているから大丈夫だよ。トシオくん、心配してくれてありがとう」
そんな風にヒデキとトシオがメールでやり取りする際にはトシオがヒデキを気遣うことが多かった。以前のヒデキはちょっと男子から何かいわれるとすぐに悲しい気持ちになってトシオに相談することが多かったが、トシオの夏の大会の勇姿を見ていると自分も男の子なんだからちょっと男子にからかわれても挫けず頑張ろうと思った。
1年生の秋、クラスで旅行に行くことになり男女混合の班を決めることになった。好きな人同士で男女混合のグループを作るように先生から指示があり、仲の良いお友達はすぐに班が決まったがヒデキはどうしていいのか分からず一人で席に座っていた。
そんなヒデキに明るくて元気な女の子が「○○くん、よかったら一緒の班に入らない」と声を掛けてきた。ヒデキは「うん」と頷きその子の班に入ろうと思ったが、その女の子と一緒の班の一人の男子が「えっ、こいつと一緒かよ。こいつ体育の時間女の子のハイソックス履いてきてるぜ。き○いよな」というともう一人の男子が「そうだよな」って同調した。
それを聞いたヒデキはその場で泣きたくなってしまったが、必死に涙をこらえて我慢するとヒデキに話しかけてきた女の子が「ちょっと○○くん、酷いよ!別に女の子のハイソックス履いたっていいじゃない」っていうとそれを聞いていた女の子たちが「そうだよ。ちょっと酷いよね」っていた。
たまたま遠くでそれを聞いていた担任の先生が「○○くん、それは君たちが悪いぞ。謝りなさい」とフォローに入ったので男の子たちは「ごめんなさい」と謝った。ヒデキは心の中で○○くんたちと一緒の班はちょっと嫌だなって思ったが、ヒデキを誘ってくれた女の子たちは話しやすいし、優しいからいいかなって思った。
クラス旅行の当日、ヒデキは班行動をする際も後方の方で一人で黙ってついていくことが多かったが、同じ班の女の子たちはそんなヒデキに積極的に話しかけてくる子も多かった。女の子たちがドラマの話になって「あの人誰だっけ」って話しているのをヒデキも聞いていて誰もわからないようだったからヒデキが「○○だよ」って教えてあげると「あっそうだ」って感じで、その後おとなしかったヒデキに女の子たちが積極的に話しかけてきてヒデキは女の子たちの輪に加わって一緒に話をするようになった。
「○○くん、肌とてもきれいだけどケアしてる」って聞かれたのでヒデキは「うん、お化粧はしているしお肌のケアはしているよ」と話し、女の子たちに自分のコスメの仕方などを話した。すると女の子たちは「すごい。私より全然しっかりとケアしてるよ」って言った。「私たち3人ともハイソックスだけどヒデキくんもハイソックス好きなんだよね」って聞かれたのでヒデキは「うん」とこたえた。女子たちは「○○くん、女子力高いよね」って言いながら女子たちと一緒にお話ししているとヒデキはとても楽しかった。
それ以降、女の子たちがヒデキに話しかけてくることが多くなった。ヒデキも女の子たちと話しているとコスメとかアイドルとかドラマとかいろいろお話するのが楽しくてまるで自分も女友達のような感じで仲良くするようになった。その中でもクラス旅行の際、ヒデキに積極的に話しかけてくれたヨウコさんとは話しているとすごっく楽しくて明るくって素敵な子だなって思うようになっていった。
ある日、ヨウコさんとそのお友達から「ヒデキくん彼女っているの?」って話があり、ヒデキは一瞬、戸惑ったが「うん」というと「えっ、学校の子」って聞かれたので、「中学時代のお友達だよ」って話した。それ以降、ヒデキが同じ中学校時代の彼女とお付き合いしているといったうわさが広まっていった。
ヒデキはというとトシオくんのことはメールでやり取りをしているし、いつも優しいトシオくんのことはもちろん大好きだったが、いつも明るくてヒデキに話しかけてくれる少し小柄でポチャリしている紺のハイソックスの良く似合っているヨウコさんも素敵だなって思うように気持ちが変化していった。
ヒデキはトシオくんのことが好きだけど僕やトシオくんにとって本当にそれでいいのかな・・・って考えるようになっていった(続)
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