結婚できない男

第4章

ダメおやじ？

読者の皆さんは「ダメおやじ」という番組をご存じだろうか？

『ダメおやじ』は、古谷三敏とファミリー企画の日本のギャグ漫画、1974年の日本のテレビアニメ、1973年の日本の映画である。

『週刊少年サンデー』（小学館）にて、1970年43号から1982年30号まで連載された。第24回（昭和53年度）小学館漫画賞少年少女部門受賞した。

ダメおやじはいつも鬼嫁から仕打ちを受け、子どもからも馬鹿にされており、全くとりえのない男だった。だが、ダメ男はそんなダメおやじでも「オヤジになって家庭を作り、子どもも二人いて会社で真面目に働いているんだから全然、ダメな男ではないと思っている。

本来、ダメな男というのは結婚したくても結婚相手もおらず、真面目に仕事もせず、いつもぐうたらしている男である。

だからダメ男にとってダメおやじは半分理想的な男性像の一人だと思っている。

ちなみにダメおやじはやがて競輪競馬に嵌り、会社では知床に左遷されるなど落ちるところまで落ちたものの、大財閥令嬢大和ヒミコにその心の温かさを買われ、人生のパートナーとして大会社ダメおやじ株式会社の社長に抜擢され、一大転機を迎えるそんなストーリーの漫画である。

もし、読んだことがなければ一度、読んでみるととても面白く嵌ってしまう漫画だと思う。

筆者が思っていることは人ってどんな人と出会うかによって人生が良くもなれば悪くもなると思っている。悪い連中と出会えば犯罪に巻き込まれる可能性もあるし、良い連中に出会えば幸運をつかめる可能性もある。

ダメおやじという漫画も大和ヒミコに出会ったからダメおやじの運命も変わっていったが、成功するためには自分を幸福に導いてくれるようなそんな人と出会えるかどうかで運命が決まっていくのである。

日頃、自分がどのような行いをしているかによってどんな人に出会えるのかも変わってくるのかもしれない。

人間だれしも自分では気づいていないような才能を持っているのかもしれない。でも、その才能に自分では気づいていない可能性もある。

自分は歌が下手だって思っているが、実は歌が上手かったり、絵を描く才能がないと思っていても実は絵を描く才能に優れていたり、運動は苦手だと思っていても得意なスポーツがあったり。

ダメ男も昔、「いい声をしている」と言われたことがあったのを思い出した。自分の声って自分ではわからないものであるが、他人はどんな声をしているのかがよくわかるものである。

ダメ男はいつも「俺はダメだ・・・」が口癖であるが、そんなダメ男も自分ではまだ気づいていない才能を持っているのかもしれない（続）