経営者を目指し、経営者になってからの男の道のり

ムーワ

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第1章

大山との出会い

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筆者はなりたい職業があり、その道を目指していたが失敗したので、急遽、方向転換をして埼玉にある某学習塾に入った。

筆者が某学習塾に入った時、同期に2人の男性がいた。一人は国語の講師をしている見た目も落ち着いた雰囲気の非常に真面目なタイプの男性でした。そしてもう一人がこの物語の主人公でもある外見は細くて体も小さく、眼鏡をかけている極真面目な男性に見えました。彼の名前をここでは大山(実名ではありません)としておきます。

始めの1週間ぐらいは3人でいろいろ研修を受けたのですが、研修を受けていくうちに徐々に大山がどんな人物なのかが見えてきました。

ここで大山について紹介すると北海道出身で高校は芸能人の加藤高次さんと同じだったようです。彼は将来、芸能人になるのが夢だったようで、芸能事務所にも在籍していたようです。その一方、芸能界で有名になるのは至難の技で大変だということを本人はわかっていたようです。

そこで彼は芸能人にもしなれなかったら、何になりたいのかを試行錯誤しながら「予備校の講師になろう」と思ったようです。一流の予備校の講師になるには何をすればよいのか考えた末、彼は大学時代に人気だった予備校講師のビデオを本人いわく1000本以上視聴して、予備校講師の教え方を丸暗記したようです。

だから大山は英語の「関係代名詞」などについて教える時も予備校講師のセリフをすべて覚えているので、それを自分流にアレンジして生徒に教えていたのです。

実際、大山に対する生徒の評判などが記載されていたアンケートや生徒が大山について話していたことを聞いてみると「大山先生の教え方はわかりやすい」、「大山先生の授業は面白い」といった感じで彼の評価はトップクラスでした。

しかし、大山は特に上司や他の先輩講師たちに嫌われる要素があったのは事実です。女性講師の机の中身を勝手に覗いたり、私などに「先輩の○講師の授業は聞いても面白くないから後ろの方にいる生徒は寝てるよ」などと笑いながら話しをしていたり、本人はけして悪口を言っているのではなく事実を言っているだけだと思っているようですが、一部の先輩講師からは嫌われていました。

大山と一緒に勤務していた某学習塾は講師の授業内容はもちろん重要なのですが、それ以上に上司や先輩講師の評価で左右されるところがあり、生徒からの評判は優れていたのにもかかわらず、大山はちょうど1年経った頃、首を宣告されてしまいました。

大山は経営に携わっているトップクラスの人にも首にだけはしないでくれと相談したようですが、他の幹部クラスの講師にも嫌われていたので結局、首になってしまいました。

困った大山でしたが、授業のセンスはあったためすぐに某大手家庭教師専門の学習塾で働き始めました(続)
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