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ルクスペイ帝国編(シャラン視点)
ミカエル様とユダの闘い
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※流血暴力表現あり
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「ミカエル様。」
橋を渡り始める。一歩一歩ゆっくりと。ミカエル様のホッとしかけた表情が強ばる。僕の顔を、身体を探るように視線を動かす。
氷のような冷たい顔つきで、サピラとユダになにか告げていた。サピラは甲高い声で叫んでいる。
「わたくしではありませんわ! ユダよ!」
それに対して、ユダが何か言ったようで、今度は喚き散らし始めた。
「そうか────。」
静かに言ったはずなのに、僕にはハッキリとミカエル様の声が聞こえた。
平坦な感情のない声。
遠雷の音が聞こえる。
もうすぐ雨が降るのかもしれない。
前方では相変わらずキンキンと耳障りな声がする。
僕は転ばない様に慎重に歩いていた。酷い頭痛は相変わらず続いているが、目眩は治まりつつある。
もう少しでたどり着く、そんな時だった。
「もういいわ! どんな手を使ってでもミカエル様を、わたくしのものにしてやる!
やりなさい、ユダ! 多少なら傷つけても良いわ。」
僕は耳を疑った。サピラはなにをいってる?
……いや、何を言っているのか分かっていたら、それはとんでもない反逆行為だ。
「はーい。王子様まで欲しいなんてねぇ。ワガママなお嬢様のためにがんばりますかぁ。」
そう言うと、鞘から剣を引き抜いた。
それに併せてミカエル様も剣を構える。
「ミカエル殿下!」
エイデンが並び戦おうとすると、ミカエル様が制する。
「ここは、私に任せて引いてくれ。エイデン。」
「しかし!」
「こいつには聞きたいことがある。」
大きくため息をついたエイデンは、一歩下がった。
僕も、不安に駆られながら見守ることしか出来ない。
────ユダが始めに仕掛けた。
間合いを詰めると上段から剣を振り下ろす。
顔色ひとつ変えずに受け止めるミカエル様。
ユダは舌打ちをし、一旦仕切り直すと連撃を繰り出す。斬り上げ、振り下ろし、横に薙ぐ。
ミカエル様は、まるで舞うように造作もなく捌き切る。
ユダの突き込んで来た剣を身体を捻りながら避けると、死角からカウンターを喰らわせる。かすり傷一つ付かないミカエル様に対して、ユダはあちこちから血を滲ませている。
しかも、これは────。
「ミカエル様、手加減してる?」
僕は思わず呟く。王国では、よく鍛錬を一緒にさせて貰っていたからわかる。
最初は余裕を見せていたユダが、徐々に焦り始めている。
「あんたはいいよな、守ってくれる人が……愛してくれる人がいて! さぁっ!!」
剣を持つ反対の手が、一瞬黒く開いた空間に消える。
「──っ! ミカエル様っ!!」
ゾワっと悪寒に駆られ、僕は思わず叫んだ。
暗器がミカエル様の背後を狙うが、すかさず剣で払い落とされる。
「───っ!この暗器……やはり、お前が王国で狙ってきた暗殺者か!」
再び、何も無い空間から暗器が飛び出す。
───が、ミカエル様も雷で迎撃する。
「闇属性とは出会うのも闘うのも初めてだ。」
剣戟と暗器と雷撃の闘いが目の前で繰り広げられる。
ことごとく失敗に終わる攻撃に、ユダが憎憎しげにミカエル様を睨みつける。
「シャラン様は俺のお月様だ!
本当なら、あの時、王国から連れて遠くへ逃げるはずだったのに!」
ガッと、剣で鍔迫り合いになる。
「お前より先に見つけたんだ!俺の可哀想なお月様。
せっかく高貴な生まれなのに、ムリヤリ笑顔を作って庶民と一緒にいる。
この人なら俺を分かってくれる。守ってあげなきゃ。
真っ暗だった世界に、柔らかい光を見つけたんだ!
なのに! なんでも持っているあんたが攫った!」
まるで泣いているような叫びだった。
剣を振り払い、互いに間合いをとる。
ポツポツと水滴が落ちてきた。
雨の匂いがする。
「俺が貰ってやるよ。
────俺のお月様、か弱いシャラン様を!」
手をゆるめず、再び攻撃を仕掛けるユダ。
ミカエル様が全て捌くのを見ながら、僕は先程のユダの言葉に戸惑う。
僕が可哀想……?
ユダは何を言ってるの?
無理矢理笑顔なんて作ってない。
城下町の皆が笑顔にしてくれたんだ。
今度は僕が国民にお返ししたいんだ。
───国民が笑顔で暮らしていけるように。
肩で息をするユダに、不機嫌そうなミカエル様は言い放つ。
「シャランは、可哀想なんかではない。月下では儚い様に見えたのは確かだ。
だが、国民を思いやり、より良い方向へと導こうとする。
己のやりたいことに向かい努力が出来る強い心を持った立派な男だ。
守る側の人間だ。それと────」
ミカエル様が、ユダの剣を弾き飛ばすと、利き手を切りつけた。
「シャランはお前の『月』ではない!」
「────っ!!
っなんで! 二人とも同じことを言うのさ!」
黒髪を振り乱し、ユダは叫んだ。
「ミカエル様……。」
ミカエル様の言葉は、昨日、僕がユダに言い放った言葉と一緒だった。
それに、ミカエル様が僕のやりたい事をわかっていてくれている。
自然と涙が零れた。
利き手が使えなくなったユダは、最後の賭けに出たようだ。
醜く歪んだその顔は、サピラとよく似ていた。
「もう、いいや。アンタなんかここで終わりにしてやるよ!」
ミカエル様の周囲から大量の暗器が出現した。
空気を読まないサピラが叫ぶ。
「ユダ! わたくしの言うことを聞きなさい! ミカエル様は、わたくしの将来の伴侶となる方よ!」
「いつまで、頭沸いてるんだ、ドグサレ女! 半分でも血が繋がってるなんて、思いたくもねえ! あのボンクラ嫡男もな!
無理矢理、母さんから引き離しておいて、庶子だからと俺だけ子供の頃から暗殺部隊に入れられたんだぞ!スラムにいたような奴らと同列に扱いやがって。
何人殺ってきたと思ってる?! お前たちのために!!
今更、公爵家なんてどうなったって構わないんだよ!」
ズド──ン!!
ミカエル様を中心に、青い雷が降り注ぐ。
ユダの暗器は全て地面に転がっている。
同時に、ユダに魔力封じの魔石の嵌った手錠をかけるエイデンの姿があった。
「やめろ! なんで公爵家の血を引いた俺がこんな目に遭わなければならない?!」
「お前は、公爵家がどうなってもいいと言いながら、その血に固執している。
庶民の母を案じていたかと思えば、その血を軽んじてみせる。お前たちはしっかり兄妹だよ。
タダでは済まさん。安心しろ、公爵家の者として裁いてやる。」
ミカエル様が、冷めた目でユダを見下ろしていた。
「全てあんたのせいよ!!!!」
「?!」
全員油断していた。
そうとしか言えない。
サピラ公爵令嬢は、僕を突き飛ばした。
────断崖絶壁の橋の下に。
「シャラン!!」
ミカエル様の悲痛な声が聞こえる。
雷撃の音と甲高い悲鳴。
何とか防護壁を展開しようとするが、上手くいかない。酷い頭痛を堪え、全魔力を手枷に集中させた。
パリーンッ!
砕けた拍子に自分が強く発光したのを感じた。
すかさず防御壁を展開しかけるが、間に合わず、不完全な状態で湖に落ちた。
派手な水しぶきと、着水と同時に壊れた防御壁。
何とか水面に顔を出すと、少し飲んでしまった水に咳き込みつつ、周囲を見回す。
雨が強くなってきた。
身体中がズキズキと痛みを訴える。
少し先に、一人なら横になれそうな岩場を見付けた。溺れそうになりながらも、必死で泳いでようやくたどり着いた。
岸に上がって何とか立ち上がりかける。ズキリ、と右足首に強い痛みが走り、思わず呻きながらその場に倒れ込む。
「うっ!」
突き飛ばされた時に捻ったのだろう。
転んだ拍子に全身の怪我に痛みが走り、息が詰まる。
「ミカエル様……。」
心細さから、ぽろりと涙が一粒零れた。
黒い雲が広がり、雨の勢いは増していく。
先程から感じていた寒気が、湖に落ちた事と雨に打たれたせいで酷くなっていく。
寒いのに、ズキズキと身体中の怪我が痛み熱を持っている感覚を覚えた。
最悪の体調に、身体を丸めてやり過ごそうとする。
「だい、じょうぶ……みかえる、さま……きて……れる。」
ガチガチと歯の根が合わず上手く喋れない。
僕は、震える身体を抱きしめながら、やがて意識を手放した。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「ミカエル様。」
橋を渡り始める。一歩一歩ゆっくりと。ミカエル様のホッとしかけた表情が強ばる。僕の顔を、身体を探るように視線を動かす。
氷のような冷たい顔つきで、サピラとユダになにか告げていた。サピラは甲高い声で叫んでいる。
「わたくしではありませんわ! ユダよ!」
それに対して、ユダが何か言ったようで、今度は喚き散らし始めた。
「そうか────。」
静かに言ったはずなのに、僕にはハッキリとミカエル様の声が聞こえた。
平坦な感情のない声。
遠雷の音が聞こえる。
もうすぐ雨が降るのかもしれない。
前方では相変わらずキンキンと耳障りな声がする。
僕は転ばない様に慎重に歩いていた。酷い頭痛は相変わらず続いているが、目眩は治まりつつある。
もう少しでたどり着く、そんな時だった。
「もういいわ! どんな手を使ってでもミカエル様を、わたくしのものにしてやる!
やりなさい、ユダ! 多少なら傷つけても良いわ。」
僕は耳を疑った。サピラはなにをいってる?
……いや、何を言っているのか分かっていたら、それはとんでもない反逆行為だ。
「はーい。王子様まで欲しいなんてねぇ。ワガママなお嬢様のためにがんばりますかぁ。」
そう言うと、鞘から剣を引き抜いた。
それに併せてミカエル様も剣を構える。
「ミカエル殿下!」
エイデンが並び戦おうとすると、ミカエル様が制する。
「ここは、私に任せて引いてくれ。エイデン。」
「しかし!」
「こいつには聞きたいことがある。」
大きくため息をついたエイデンは、一歩下がった。
僕も、不安に駆られながら見守ることしか出来ない。
────ユダが始めに仕掛けた。
間合いを詰めると上段から剣を振り下ろす。
顔色ひとつ変えずに受け止めるミカエル様。
ユダは舌打ちをし、一旦仕切り直すと連撃を繰り出す。斬り上げ、振り下ろし、横に薙ぐ。
ミカエル様は、まるで舞うように造作もなく捌き切る。
ユダの突き込んで来た剣を身体を捻りながら避けると、死角からカウンターを喰らわせる。かすり傷一つ付かないミカエル様に対して、ユダはあちこちから血を滲ませている。
しかも、これは────。
「ミカエル様、手加減してる?」
僕は思わず呟く。王国では、よく鍛錬を一緒にさせて貰っていたからわかる。
最初は余裕を見せていたユダが、徐々に焦り始めている。
「あんたはいいよな、守ってくれる人が……愛してくれる人がいて! さぁっ!!」
剣を持つ反対の手が、一瞬黒く開いた空間に消える。
「──っ! ミカエル様っ!!」
ゾワっと悪寒に駆られ、僕は思わず叫んだ。
暗器がミカエル様の背後を狙うが、すかさず剣で払い落とされる。
「───っ!この暗器……やはり、お前が王国で狙ってきた暗殺者か!」
再び、何も無い空間から暗器が飛び出す。
───が、ミカエル様も雷で迎撃する。
「闇属性とは出会うのも闘うのも初めてだ。」
剣戟と暗器と雷撃の闘いが目の前で繰り広げられる。
ことごとく失敗に終わる攻撃に、ユダが憎憎しげにミカエル様を睨みつける。
「シャラン様は俺のお月様だ!
本当なら、あの時、王国から連れて遠くへ逃げるはずだったのに!」
ガッと、剣で鍔迫り合いになる。
「お前より先に見つけたんだ!俺の可哀想なお月様。
せっかく高貴な生まれなのに、ムリヤリ笑顔を作って庶民と一緒にいる。
この人なら俺を分かってくれる。守ってあげなきゃ。
真っ暗だった世界に、柔らかい光を見つけたんだ!
なのに! なんでも持っているあんたが攫った!」
まるで泣いているような叫びだった。
剣を振り払い、互いに間合いをとる。
ポツポツと水滴が落ちてきた。
雨の匂いがする。
「俺が貰ってやるよ。
────俺のお月様、か弱いシャラン様を!」
手をゆるめず、再び攻撃を仕掛けるユダ。
ミカエル様が全て捌くのを見ながら、僕は先程のユダの言葉に戸惑う。
僕が可哀想……?
ユダは何を言ってるの?
無理矢理笑顔なんて作ってない。
城下町の皆が笑顔にしてくれたんだ。
今度は僕が国民にお返ししたいんだ。
───国民が笑顔で暮らしていけるように。
肩で息をするユダに、不機嫌そうなミカエル様は言い放つ。
「シャランは、可哀想なんかではない。月下では儚い様に見えたのは確かだ。
だが、国民を思いやり、より良い方向へと導こうとする。
己のやりたいことに向かい努力が出来る強い心を持った立派な男だ。
守る側の人間だ。それと────」
ミカエル様が、ユダの剣を弾き飛ばすと、利き手を切りつけた。
「シャランはお前の『月』ではない!」
「────っ!!
っなんで! 二人とも同じことを言うのさ!」
黒髪を振り乱し、ユダは叫んだ。
「ミカエル様……。」
ミカエル様の言葉は、昨日、僕がユダに言い放った言葉と一緒だった。
それに、ミカエル様が僕のやりたい事をわかっていてくれている。
自然と涙が零れた。
利き手が使えなくなったユダは、最後の賭けに出たようだ。
醜く歪んだその顔は、サピラとよく似ていた。
「もう、いいや。アンタなんかここで終わりにしてやるよ!」
ミカエル様の周囲から大量の暗器が出現した。
空気を読まないサピラが叫ぶ。
「ユダ! わたくしの言うことを聞きなさい! ミカエル様は、わたくしの将来の伴侶となる方よ!」
「いつまで、頭沸いてるんだ、ドグサレ女! 半分でも血が繋がってるなんて、思いたくもねえ! あのボンクラ嫡男もな!
無理矢理、母さんから引き離しておいて、庶子だからと俺だけ子供の頃から暗殺部隊に入れられたんだぞ!スラムにいたような奴らと同列に扱いやがって。
何人殺ってきたと思ってる?! お前たちのために!!
今更、公爵家なんてどうなったって構わないんだよ!」
ズド──ン!!
ミカエル様を中心に、青い雷が降り注ぐ。
ユダの暗器は全て地面に転がっている。
同時に、ユダに魔力封じの魔石の嵌った手錠をかけるエイデンの姿があった。
「やめろ! なんで公爵家の血を引いた俺がこんな目に遭わなければならない?!」
「お前は、公爵家がどうなってもいいと言いながら、その血に固執している。
庶民の母を案じていたかと思えば、その血を軽んじてみせる。お前たちはしっかり兄妹だよ。
タダでは済まさん。安心しろ、公爵家の者として裁いてやる。」
ミカエル様が、冷めた目でユダを見下ろしていた。
「全てあんたのせいよ!!!!」
「?!」
全員油断していた。
そうとしか言えない。
サピラ公爵令嬢は、僕を突き飛ばした。
────断崖絶壁の橋の下に。
「シャラン!!」
ミカエル様の悲痛な声が聞こえる。
雷撃の音と甲高い悲鳴。
何とか防護壁を展開しようとするが、上手くいかない。酷い頭痛を堪え、全魔力を手枷に集中させた。
パリーンッ!
砕けた拍子に自分が強く発光したのを感じた。
すかさず防御壁を展開しかけるが、間に合わず、不完全な状態で湖に落ちた。
派手な水しぶきと、着水と同時に壊れた防御壁。
何とか水面に顔を出すと、少し飲んでしまった水に咳き込みつつ、周囲を見回す。
雨が強くなってきた。
身体中がズキズキと痛みを訴える。
少し先に、一人なら横になれそうな岩場を見付けた。溺れそうになりながらも、必死で泳いでようやくたどり着いた。
岸に上がって何とか立ち上がりかける。ズキリ、と右足首に強い痛みが走り、思わず呻きながらその場に倒れ込む。
「うっ!」
突き飛ばされた時に捻ったのだろう。
転んだ拍子に全身の怪我に痛みが走り、息が詰まる。
「ミカエル様……。」
心細さから、ぽろりと涙が一粒零れた。
黒い雲が広がり、雨の勢いは増していく。
先程から感じていた寒気が、湖に落ちた事と雨に打たれたせいで酷くなっていく。
寒いのに、ズキズキと身体中の怪我が痛み熱を持っている感覚を覚えた。
最悪の体調に、身体を丸めてやり過ごそうとする。
「だい、じょうぶ……みかえる、さま……きて……れる。」
ガチガチと歯の根が合わず上手く喋れない。
僕は、震える身体を抱きしめながら、やがて意識を手放した。
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