38 / 54
ルクスペイ帝国編(シャラン視点)
ミカエル様、大好き R18
しおりを挟むそっと、おろされたベッドから見上げるミカエル様の瞳には、情欲の炎が見え隠れしている。
僕の瞳はどうなのかな?
ミカエル様に触れられたい、という浅ましい気持ちが出てしまってはいないだろうか。
「シャラン、ウルウルした目が可愛い。」
そう言って、瞼に口付けされた。顔中にされる口付けに、くすぐったくて思わずクスクス笑ってしまうと、口を塞がれた。僕の舌を絡めとって扱かれるのと、唾液と共に魔力が流れ込む事で、快感からくぐもった声が出る。
夜着のボタンを一つずつ外されると、布に擦れて自分でもわかる程、ツンと尖った胸の飾りを指で弾かれた。
「んんっ!」
ビクリと身体を跳ねさせてしまった僕に、気を良くしたミカエル様が首筋に唇を滑らせる。
「あ……」
鎖骨にたどり着くと、甘噛みをしてくる。
その間も、胸の色付いたトコロを指先でくるくると悪戯した後に、キュッと尖端を摘む。
「あぁん!」
じんわりと胸からも快感が広がり、下腹部に熱が溜まっていく。
「ミカエル様も脱いでぇ。」
僕がミカエル様の夜着の袖をひっぱると、喉で笑った後、鎖骨にジュッと吸い付いた。
ピリッとした感覚に、また身体を震わせた僕に軽いキスをすると、手早く上衣を脱ぐ。引き締まった身体が再び覆いかぶさってくると、再び深い口付けをくれた。今度はたくさん唾液を送り込まれ、コクリと飲み込む。すると、お腹の中から甘い痺れが全身に行き渡り、くぅん、と子犬のような鳴き声をあげてしまった。
以前、宣言したように胸の開発のために今度は口に含まれた。
「ぁあー! ミカエルさまっ!」
散々虐められた蕾は普段より赤みを帯びていて、敏感になっていたところに、ミカエル様の魔力まで与えられる。
堪らず逃げようとした僕の両手を、左手一本で頭の上に張り付けて、右手で身体の線をなぞる。
ビクッと反応したところを、少し力を込めたり逆に擽るように撫でさする。
交互に快感を送られていた胸の飾りがピリピリと感じるたびに反応していく下腹部に思わず足をもじもじさせてしまうと、ミカエル様に気付かれてしまった。
「ああ、胸でも快感を得られるようになったのは嬉しいな。いやらしくて可愛いね。シャラン。」
「ミカエル様のイジワル……。」
涙目で睨んでも、愛おしそうに可愛いと言われるだけだった。下衣をスポッと脱がされると、ふるん、と勃ち上がった花芯がミカエル様の前に姿を現れた。
「いやぁ、ミカエル様、ソコだめぇ!」
躊躇いなく口に含むミカエル様に、涙声で訴える。
ほぼ毎回されているが、慣れることはない。むしろ、その後の目も眩むような快感を知ってしまっては尚更だった。双球をやわやわと揉まれ口腔で扱かれると、せり上ってくるのがわかる。
「あっ、あっ、みかえるさまっ!」
もう少しで達する、というところで口を離されてしまう。物足りなさに腰が揺れると、先端からとろりと透明な蜜がしたたり落ちる。
その時、ふわりと香油の香りがした。
「ごめんね、中途半端は辛いよね。でもこの後、慣れてないし、すぐに気持ち良くなれるか分からないから。」
そう言って、僕の太ももを大きく割り開いた。
「ひゃっ?!」
双球から後ろの方へ指を滑らせ、辿り着いた窄まりに触れられると侵入を拒むようにキュウッと締まる。
そこを覗き込んだミカエル様は、思わずと言った風にため息を漏らす。
「シャランはこんなところまで可愛いんだね。恥ずかしがり屋さんだ。大丈夫、急に挿れたりはしないよ。」
撫でるように窄まりを丹念に解していく。
「うう……。」
痛くはない。けれども先ほどまでの快感もない。ただムズムズするし、ひたすら恥ずかしい。さらに香油を足して解される、と緩んだ拍子に指の先端がほんの少し入り込んだ。
「!!」
指はそのまま出ていかず、入った部分を揉みほぐしていく。柔らかくなり徐々に中に入ってくるが、痛みはない。
「シャラン、少しだけ我慢してくれる?」
「っはい。」
すると、香油の滑りを借りて何かが中に入れられた。おそらく、浄化剤だろう。指で押されてどんどん僕の中に入ってくる。
指に押されて入ったものをその場に置いたまま指を抜かれる。
「……なんか不思議な感覚がします。」
ミカエル様の魔力とも違うシュワシュワした感覚。
「中の浄化と共に、潤滑剤の役割も持つ。もう少しすれば落ち着くと思う。」
確かにしばらくすると治まったが、その間ミカエル様は僕を心配そうに見ていた。
「もう大丈夫そうです……ん」
後孔からトロリと何かが伝い落ちる感触に、思わず声を漏らす。
ミカエル様の目がソコに釘付けになっていて、頬が熱くなってしまう。
「ミカエル様、そんなに見ないで。恥ずかしいです……。」
「ごめんね、あまりにも、いやらしくて可愛いから目が離せなかったよ。」
そう言って、宥めるような口付けをされる。その気持ち良さに、僕も意識がトロリと溶けてくる。
再び、後孔に指を挿れられると、今度はすんなりと奥までやってきた。
「んん……」
指の動きが拡げられるものから、ゆっくり出し挿れするようなものに変わる。
途中、くるりと回し、ほぐれ具合をみているのだろうか?
「そろそろ二本目を挿れるよ。」
一度指を抜くと、ふわりと新たな香油の香りに包まれる。
先程よりもきつい感覚に、思わず眉をしかめると、そこにミカエル様がチュッと口付ける。
「ああ、辛いかな? ごめんね、こちらも疎かになっちゃったね。」
そう言って、先程より元気のない前の花芯を手で包むと、ユルユルと上下された。
「あん、あっ、あっ、あっ!」
僕の意識がそちらに向いているその隙に、後孔に二本の指が奥まで来ていた。
指を開いたりくるりと回されていたが、動きが少し変わった。
何かを探るようで、腹の前の方を押すように、挟むように動く。
────その時、
「あ──っ!!」
無意識に腰が跳ね上がり逃げようとした。
それをミカエル様は押さえつけ、確かめるように何度もソコを攻める。
「ミカエルさま、ソコ、やっ! なんか変なの!」
「ふふ、見つけた。ここはね、シャランが気持ち良くなれる場所だよ。最初は無理だけど、そのうちココだけで達する事も出来るようになろうね。」
そう言うと、前と後ろを同時に弄り始めた。
「あっ! やっ! あんっ! も、もうっ!
────っ!!」
前から逃げようとすると後孔の刺激が強くなり、そちらから逃げようとすると、今度は花芯が擦られる。
そのいやらしい動きを、ミカエル様が僕を燃やし尽くす様な視線で見つめている。
────僕を欲しがってくれている。
そう思った瞬間、後孔がキュウンと締め付け、コリッと指で押された勢いで、花芯の先端から白い蜜が勢いよく放たれた。
絞り出されるように、二度三度と敏感になったトコロを擦られ、蜜を出し切る。
僕を焼き尽くしそうな視線で見つめていた碧眼。
僕の色付いた胸の飾りまで飛んで汚した白い蜜を、ミカエル様が舐めとった。
「あっ、あぁん! はぁ、はぁ、はぁ。ミカエル様。」
両手を広げ、ミカエル様の首に腕を巻き付け唇を貪る。
荒い吐息が交じりあい、ミカエル様を見つめると、僕は言った。
「ミカエル様も一緒に気持ち良くなって。」
ミカエル様は、僕を達かせると、浴室で自分の欲を発散してしまう。僕はそれがずっと寂しかった。
「シャラン……。では、その綺麗な手を貸してくれるか?」
コクリと頷くと、ミカエル様は下衣を勢いよく脱ぎ捨てた。ブルンッと、飛び出したミカエル様の雄茎は浅黒く先端は大きくエラが張っている。
既に腹につくほど勃ち上がっている雄茎は透明な雫でテラテラと光っていた。
何となく、時々太ももに触れる感覚から、かなり大きいであろうと思ってはいたが、しっかり見たのは初めてだった。
そっと手を導かれると、先走りの蜜をトロリと零したミカエル様の欲は、触れた瞬間ビクリと反応し喜んでいるのがわかる。
僕は目が離せず、僕の手を包み込んで、ミカエル様の手が動き出す。
「ハッ、シャラン……、シャラン。イイよ。凄く気持ちが良い。」
雄の顔をしたミカエル様が僕の手で気持ち良くなってくれる。
いつの間にか、僕まで再び反応していた。
それに気づいたミカエル様はクスリと笑い、
「一緒にシようか。」
そう言うと、二人の陽根の裏を合わせると、一気に扱き始めた。
「あぁん! ひゃあ! あぁ、くぅん!」
「っ! はぁっ、気持ちいいねっ、シャラン!」
「うんっ、き、きもちっ、ひゃん! んんんんっ!!」
我慢できず僕が先に放つと、ミカエル様は僕の両手と指を絡ませ、深く口付けをしながら、僕の花芯を押しつぶす様に腰を激しく振り擦り付ける。
「クッ─────!」
ミカエル様が達したのがお腹にかかる飛沫と、そこから広がる濃い魔力から伝わる甘い痺れでわかる。
ゆるゆると何度か擦り付けられる感覚と、大きく吐いたため息を聞きながら、僕はふにゃりと笑った。
「みかえるさまと、いっしょにきもちよくなれて、うれしい……」
僕の意識は眠りへと誘われていく。
「今夜は疲れちゃったね、シャラン。あとは任せておやすみ。」
柔らかな口付けを受けながら、どうやら僕は眠ったようだった。
45
お気に入りに追加
96
あなたにおすすめの小説
初夜の翌朝失踪する受けの話
春野ひより
BL
家の事情で8歳年上の男と結婚することになった直巳。婚約者の恵はカッコいいうえに優しくて直巳は彼に恋をしている。けれど彼には別に好きな人がいて…?
タイトル通り初夜の翌朝攻めの前から姿を消して、案の定攻めに連れ戻される話。
歳上穏やか執着攻め×頑固な健気受け
婚約者に会いに行ったらば
龍の御寮さん
BL
王都で暮らす婚約者レオンのもとへと会いに行ったミシェル。
そこで見たのは、レオンをお父さんと呼ぶ子供と仲良さそうに並ぶ女性の姿。
ショックでその場を逃げ出したミシェルは――
何とか弁解しようするレオンとなぜか記憶を失ったミシェル。
そこには何やら事件も絡んできて?
傷つけられたミシェルが幸せになるまでのお話です。
【完結】炎のように消えそうな
麻田夏与/Kayo Asada
BL
現代物、幼馴染み同士のラブストーリー。
この世には、勝者と敗者が存在して、敗者となればその存在は風の前の炎のように、あっけなくかき消えてしまう。
亡き母の口癖が頭から抜けない糸島早音(しとうさね)は、いじめを受ける『敗者』であるのに強い炎のような目をした阪本智(さかもととも)に惹かれ、友達になる。
『敗者』になりたくない早音と、『足掻く敗者』である智が、共に成長して大人になり、ふたりの夢をかなえる話。
5回も婚約破棄されたんで、もう関わりたくありません
くるむ
BL
進化により男も子を産め、同性婚が当たり前となった世界で、
ノエル・モンゴメリー侯爵令息はルーク・クラーク公爵令息と婚約するが、本命の伯爵令嬢を諦められないからと破棄をされてしまう。その後辛い日々を送り若くして死んでしまうが、なぜかいつも婚約破棄をされる朝に巻き戻ってしまう。しかも5回も。
だが6回目に巻き戻った時、婚約破棄当時ではなく、ルークと婚約する前まで巻き戻っていた。
今度こそ、自分が不幸になる切っ掛けとなるルークに近づかないようにと決意するノエルだが……。
愛などもう求めない
白兪
BL
とある国の皇子、ヴェリテは長い長い夢を見た。夢ではヴェリテは偽物の皇子だと罪にかけられてしまう。情を交わした婚約者は真の皇子であるファクティスの側につき、兄は睨みつけてくる。そして、とうとう父親である皇帝は処刑を命じた。
「僕のことを1度でも愛してくれたことはありましたか?」
「お前のことを一度も息子だと思ったことはない。」
目が覚め、現実に戻ったヴェリテは安心するが、本当にただの夢だったのだろうか?もし予知夢だとしたら、今すぐここから逃げなくては。
本当に自分を愛してくれる人と生きたい。
ヴェリテの切実な願いが周りを変えていく。
ハッピーエンド大好きなので、絶対に主人公は幸せに終わらせたいです。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
氷の騎士団長様の悪妻とかイヤなので離婚しようと思います
黄金
BL
目が覚めたら、ここは読んでたBL漫画の世界。冷静冷淡な氷の騎士団長様の妻になっていた。しかもその役は名前も出ない悪妻!
だったら離婚したい!
ユンネの野望は離婚、漫画の主人公を見たい、という二つの事。
お供に老侍従ソマルデを伴って、主人公がいる王宮に向かうのだった。
本編61話まで
番外編 なんか長くなってます。お付き合い下されば幸いです。
※細目キャラが好きなので書いてます。
多くの方に読んでいただき嬉しいです。
コメント、お気に入り、しおり、イイねを沢山有難うございます。
白い部屋で愛を囁いて
氷魚彰人
BL
幼馴染でありお腹の子の父親であるαの雪路に「赤ちゃんができた」と告げるが、不機嫌に「誰の子だ」と問われ、ショックのあまりもう一人の幼馴染の名前を出し嘘を吐いた葵だったが……。
シリアスな内容です。Hはないのでお求めの方、すみません。
※某BL小説投稿サイトのオメガバースコンテストにて入賞した作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる