【完結】最後にひとついいかな?

金浦桃多

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幸せな日々④R18

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 クスクス笑う実花の唇に噛みつく。お返しとばかりに玲士の鼻先をカプッと甘噛みする。 
 玲士の手が、胸の飾りに悪戯をすると、思わず甘い声をあげた実花の咥内を舌で触れないところが無いくらい丁寧に舐め回す。
 実花が苦しそうにすると、口の繋がりを解いた。
 耳へとたどり着くと耳の中に舌先を入れる。
 反対の耳を覆われて、脳内でクチュクチュと響くと、実花はむずがる様にイヤイヤする。

「耳は嫌い?」

 本当はわかっていたが、敢えて聞く。その間も身体を撫であげたり、胸を持ち上げるように弾ませたりして、実花を啼かせる。

「んんー! ひゃあ、な、なんで? こんなに上手なの? 初めてって──っ! もう! ちょっと待ってよ。」
「んん? やだ、止めない。実花に喜んで欲しくてネットで勉強した。他の人間となんて考えたくもない。
 ───それより、先に進めるぞ。」

 そう言って、改めて下着の上から実花の秘裂に手を当てる。しっとりとしている事がわかる。
 少し中指に力を入れて縦に滑らせてみた。
 反応は鮮烈だった。

「アアア───!!」

 腰が跳ね、艶やかな声をあげた。何度か繰り返すと、実花は自分の反応を恐れて上に逃げようとする。
 玲士は逃がさないとばかりに、腰を掴み引き寄せた。

「脱がすよ。実花、見せて。」

 実花が返事をする前には既に脱がせていた。
 膝を折り曲げ、更に大きく拡げられた実花は恥ずかしさの余り顔を覆う。

 慎ましく閉じていた秘裂が開かれる。
 
 覗き込む視線に実際に熱を持っているのではないかと思う程じっと見た後、うっとりとした表情で、

「実花はこんな処まで綺麗なんだな。……ねぇ実花、見て。」

 そっと顔を覗かせた実花に、玲士は濡れて溢れていた愛液を指で掬って見せた。

「濡れてるよ。ローションなんて必要無いんだ。
 ………それに、甘酸っぱくて美味しい」
 
 指に取った愛液を目を合わせながら敢えて実花に見せつけるように舐めあげるとそう言った。
 実花は見惚れた。今まで見てきたどの玲士よりも色っぽく雄の気配がした。実花の心臓が大きく高鳴る。
 髪をかきあげながら目を細めて指で掬った実花の愛液を口に含み、ギラギラとした目で実花を捕捉している。

 ───食べられる。

 実花はそう思った。恐怖なのか歓喜なのか、ぶるりと震えた身体からトロリと、また蜜を垂らした。
 玲士は決して逃さない、とでもいう様に折り曲げ大きく開脚させる。秘裂に顔を近づけて、すん、と匂いを嗅ぎ、おもむろに口を開いた。

「いただきます。」

 割り開いた実花の秘裂を舌でベロリと舐め上げる。

「やぁぁあ──! っぁあん! ──ひぅっ」

 ベロベロと舐め続けているうちに、実花がある一点で特に反応が強い事に気付いた玲士は、あることを思い出した。

「──ここか。」

 実花の濡れそぼった花芯にそっと触れる。

「ッッッア─────!!」

 最後のひと押しが既に膨らみ切っていた花芯に与えられ絶頂した。
顔中に何度もキスをしていた玲士だったが、実花が漸く落ち着いた頃、一つ提案をした。

「指を一本だけ入れてみてもいい? 痛みしか知らなかったのなら、今試してみたら楽かも。」
「うん、そうして。………で、本音は?」
「ナカを触ってみたい。」
「素直でよろしい。玲士の期待外れじゃないと良いな。」
「むしろ、俺への試練の気がする。気持ち悪いと思ったらすぐに言って。」

 そう言うと、まだ濡れているのを確認しつつ、実花の快感を引き出して、たっぷり濡れた膣口に実花の溢れさせた蜜を纏わせた中指をゆっくりと差し込んだ。
 最初は構えてしまっていた実花だったが、滑りのお陰で痛みは無く、根元まで入っても少し違和感はあったが平気だった。
 大丈夫そうだと判断した玲士は、実花の唇を労る様に食みながらもそっと指を動かした。
 ピクリと身体が反応はしたが、口付けに夢中になっているようだ。

 ───それにしても。

「実花の中に入ったら気持ち良さそう。でも、指一本でも狭く感じる。痛く無いか?」
「ん、へいき。ちょっと違和感はあるけど、痛くないし気持ち悪くもないよ。」
「なら、もう一本増やすよ。」

 一旦指を抜いて、今度は二本挿入する。実花が平気だというので、指の動きを大きくしていく。すると実花がキュウキュウと締め付けてくる。玲士は思わず生唾を飲み込み、今度はバラバラに動かした。

「ん、ん、………ふぅ、あ、ふぁ?!」

 一瞬ギュッと締め付けられた。イイ処に当たったらしい。この辺だったか、と重点的に攻める。

「ん───!! ソコ何だか──くぅん。熱いよぅ!」

 玲士はピクピク腰を動かす実花に煽られながら、最後に花芯を親指で刺激した。

「アアアア──────!!!!」

 実花が、今日何度目かの絶頂に達すると、
 うねるような膣内の動きに指をしゃぶられて、
 脳内が焼き切れるかと思う程、煽られたのを玲士は歯を食いしばって耐えた。
 実花の浮かべる生理的な涙を唇で吸い取り、ゆっくりと指を抜いた。

「やっぱり、実花は何も悪くない。アイツが感じさせる事が出来なかっただけだ。」
 
 玲士はハッキリと断言して、実花の心の傷を「消去」した。

「───ありがとう、玲士。好きな人とする行為は、こんなにも気持ち良いものなんだね。」

 実花は涙を流し、綺麗に微笑んだ。




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