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第一章 王国編第二部(中等部)
エピソード160 本当は
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オレはフィーネに「話を聞いてくれるか?」と言ったものの何を話そうかしばらく考え込み、ゆっくりと口を開いた。
「えーっと……オレは帝国の第三皇子として生まれたんだけど、側室だった母上は王妃から嫌われていたらしいんだ。それは父上と母上が恋愛結婚に対して、王妃とは政略結婚というのも原因の一つかもしれないんだ……」
「うん……」
そう言ってフィーネはオレの目をまっすぐ見て、オレの言葉を待った。
「小さい頃から、兄や姉達より語学を習得するのが早くて、天才だのなんだのと持て囃されていたんだけど……母上は喜んでくれたけど、それをよく思わない人もいて、そんな人達からオレは六歳の頃に毒殺されそうになって何とか一命を取りとめたんだ……」
「えっ……そんな…………」
「まぁ、そんな事で身の安全を守る為にヒューゴの護衛の元、母上と一緒に離宮で暮らす事になるんだけど……第二皇子の兄イーサン兄さんだけは、オレの元に面会に来てくれて色々な事を教えてくれるんだ。
七歳年上の兄さんなんだけど、一般常識人だけでなく、皇族として学ぶべき事や政治について、城下への視察に同行させてもらったり、今思えば小さい子どもには難しすぎて、とても六、七歳児とかには学ばせる内容じゃ無かったと思うんだ。
でもイーサン兄さんはオレと一緒に帝国民に平穏な暮らしを与えられるようにと、将来を見据えた上で家庭教師をしてくれていたんだと、今ならそう思う」
「良いお兄さんなんだね……」
「あっ、それとヒューゴはオレの護衛で元帝国軍大佐だったから、今でも強いんだよ。もう一つ、イーサン兄さんは生誕祭に帝国から使者で来ていた人ね」
「えー! ハッピースマイルポテイトンに来ていた人?」
少し涙ぐんでいた顔から一気に変化して、フィーネは目を見開き驚いていた。
「話を戻すけど、イーサン兄さんと一緒に過ごす中で、自分達で出来る範囲内で帝都の民が過ごしやすくなる事を考えたんだ。
そして帝都の老朽化した建物を直す名目で、治安を良くして人身売買を撲滅して裏の悪人貴族を捕まえる事を実行したんだ。その功績を父上は賞賛してくれたんだけど……その時に父上が次期帝王に相応しいとオレに言ったから、皇太子のマキシムが……っと兄上なんだけ、今までもイジメられていたけど、それが一層酷くなって本格的にオレの命を狙い出したんだ。多分裏で王妃が糸を引いていると思うんだけどね……」
「ひどい!」
「オレは帝王になるつもりないんだけど、本当に…………迷惑だったよ…………」
オレはマキシムや王妃の嫉妬のせいで犠牲となった母さんの事を思い出して、やるせない気持ちで胸がモヤモヤとしてきた。
そんな様子を悟ってか、フィーネは何も言わずにただオレの言葉に頷いてくれた。
「…………」
「それからは暗殺者に狙われる日々で、八歳の頃には誘拐された事もあるんだ。
その時に巻き込んだ子が何故か男装していたアネッサって言う子で、その子と協力して脱出できたんだけど……その子がオレが前に言ってた気になる子なんだ…………変な話だろ? たった二日間だけしか会った事ないのにさ。共に協力して命が助かったからなのか、多分そんな事が理由ではなくて、何か胸の奥で引っかかっているんだ」
「うん……」
「そして王妃やマキシムは酷くなる一方で、オレの元に暗殺者が度々と送られて来て、本当に命の危険が近づいて来たんだ。だから母上と一緒に帝国から出てマクウィリアズ王国に亡命しようという話になったんだ。皇子という肩書きは無くなるけど、オレには必要無いものだし、母上と共に第二の人生を楽しく生きようって思ってたんだ」
「辛かったんだね……」
「だから今こうして平民として学院にいるんだけどね」
「うん……でもクライヴ、お母さんは…………その……」
「うん、フィーネの考えている通りだよ。脱出する際にオレとヒューゴを逃す為に犠牲になったんだ。
なんでオレ達なんだ! ってこの世の全てが憎いと思ったよ。それ以上に気が動転して何もできなかった自分自身に腹が立ったんだ…………だから……オレの周りにいる、手の届く人達だけでも亡くならないように頑張るんだ。今も怖いけど……それ以上に守れるのに守れず後悔するほうが、もっと怖いんだ…………」
ズズッ!
鼻をすする音が聞こえるとフィーネが声を押し殺して涙を流していた。
「グゥん……」
「多分オレの中で罪滅ぼしも兼ねているんだと思う…………母上を守れなかったから……」
「それがオレの、スノウ・デア・アレクサンダーの話かな……みんなには内緒にしてくれよ。
もし王国の貴族や王族にでも知れて、万が一帝国のマキシムや王妃が、王国でオレが生きている事を知ったら、多分オレ、帝国に強制送還されると思うから…………そうしないと国家間の外交問題になりそうだから……」
「グゥん……」
「もう泣くなよフィーネ」
「……クライヴが泣かないからアタシが泣いているのよ! バカ!」
「なんだよそれ……………………………………
…………でも、ありがとう、フィーネ……」
そして、フィーネが泣き止むまでオレとフィーネはこの部屋で無言の時間を過ごした。
その後はフィーネの提案で、気分転換にと庭の足湯(今は夏なので水だが)に浸かりながらの世間話をする事になった。
「あ~冷たくて気持ちいいわあ。アタシすっごい泣いちゃってたよね」
「引くぐらいな」
「ちょっとアンタ! デリカシー無さ過ぎなのよ!」
オレ達は横並びに足湯に浸かりながら他愛のない話をしていた。
そして、いつものツンツンなフィーネが戻ってきたのが何故か面白く感じて、オレは笑いが込み上げてきた。
「フフッ……アッハッハ! あ~可笑しい。何だか分からないけど笑い過ぎて涙が出てきた」
側にいてくれるのが安心できて、いつものやり取りが面白くて、全てを話して受け入れてくれた事に感謝して、改めて過去を思い出すとやっぱり辛くて……嬉しい気持ちと悲しい気持ちが入り混じる不思議な感情が、オレの心の中から溢れてきて涙に変わった。
「フン! そう言えばアンタ! お母様は知っていたの? アンタが帝国の皇子って」
フィーネは不機嫌のままオレに質問をしてきた。
「イルーラ母様か。最初に会った時に精霊から何か隠していると聞かれたから、正直に答えたよ」
オレがそう言うと、フィーネはジト目でオレを見ていた。
「なんでお母様は知っていて、アタシには教えないのよ!」
「いや、だからあまり多くの人に知られちゃうとオレの命が危ないんだよ」
「……まぁ言いわ。やっとあの時お母様が頑張れって言ってた意味が理解できたわ……」
フィーネはため息を一つ吐き、太陽の日差しが眩しい快晴の空を見上げた。
そんな出来事があった夏休みだった。
「えーっと……オレは帝国の第三皇子として生まれたんだけど、側室だった母上は王妃から嫌われていたらしいんだ。それは父上と母上が恋愛結婚に対して、王妃とは政略結婚というのも原因の一つかもしれないんだ……」
「うん……」
そう言ってフィーネはオレの目をまっすぐ見て、オレの言葉を待った。
「小さい頃から、兄や姉達より語学を習得するのが早くて、天才だのなんだのと持て囃されていたんだけど……母上は喜んでくれたけど、それをよく思わない人もいて、そんな人達からオレは六歳の頃に毒殺されそうになって何とか一命を取りとめたんだ……」
「えっ……そんな…………」
「まぁ、そんな事で身の安全を守る為にヒューゴの護衛の元、母上と一緒に離宮で暮らす事になるんだけど……第二皇子の兄イーサン兄さんだけは、オレの元に面会に来てくれて色々な事を教えてくれるんだ。
七歳年上の兄さんなんだけど、一般常識人だけでなく、皇族として学ぶべき事や政治について、城下への視察に同行させてもらったり、今思えば小さい子どもには難しすぎて、とても六、七歳児とかには学ばせる内容じゃ無かったと思うんだ。
でもイーサン兄さんはオレと一緒に帝国民に平穏な暮らしを与えられるようにと、将来を見据えた上で家庭教師をしてくれていたんだと、今ならそう思う」
「良いお兄さんなんだね……」
「あっ、それとヒューゴはオレの護衛で元帝国軍大佐だったから、今でも強いんだよ。もう一つ、イーサン兄さんは生誕祭に帝国から使者で来ていた人ね」
「えー! ハッピースマイルポテイトンに来ていた人?」
少し涙ぐんでいた顔から一気に変化して、フィーネは目を見開き驚いていた。
「話を戻すけど、イーサン兄さんと一緒に過ごす中で、自分達で出来る範囲内で帝都の民が過ごしやすくなる事を考えたんだ。
そして帝都の老朽化した建物を直す名目で、治安を良くして人身売買を撲滅して裏の悪人貴族を捕まえる事を実行したんだ。その功績を父上は賞賛してくれたんだけど……その時に父上が次期帝王に相応しいとオレに言ったから、皇太子のマキシムが……っと兄上なんだけ、今までもイジメられていたけど、それが一層酷くなって本格的にオレの命を狙い出したんだ。多分裏で王妃が糸を引いていると思うんだけどね……」
「ひどい!」
「オレは帝王になるつもりないんだけど、本当に…………迷惑だったよ…………」
オレはマキシムや王妃の嫉妬のせいで犠牲となった母さんの事を思い出して、やるせない気持ちで胸がモヤモヤとしてきた。
そんな様子を悟ってか、フィーネは何も言わずにただオレの言葉に頷いてくれた。
「…………」
「それからは暗殺者に狙われる日々で、八歳の頃には誘拐された事もあるんだ。
その時に巻き込んだ子が何故か男装していたアネッサって言う子で、その子と協力して脱出できたんだけど……その子がオレが前に言ってた気になる子なんだ…………変な話だろ? たった二日間だけしか会った事ないのにさ。共に協力して命が助かったからなのか、多分そんな事が理由ではなくて、何か胸の奥で引っかかっているんだ」
「うん……」
「そして王妃やマキシムは酷くなる一方で、オレの元に暗殺者が度々と送られて来て、本当に命の危険が近づいて来たんだ。だから母上と一緒に帝国から出てマクウィリアズ王国に亡命しようという話になったんだ。皇子という肩書きは無くなるけど、オレには必要無いものだし、母上と共に第二の人生を楽しく生きようって思ってたんだ」
「辛かったんだね……」
「だから今こうして平民として学院にいるんだけどね」
「うん……でもクライヴ、お母さんは…………その……」
「うん、フィーネの考えている通りだよ。脱出する際にオレとヒューゴを逃す為に犠牲になったんだ。
なんでオレ達なんだ! ってこの世の全てが憎いと思ったよ。それ以上に気が動転して何もできなかった自分自身に腹が立ったんだ…………だから……オレの周りにいる、手の届く人達だけでも亡くならないように頑張るんだ。今も怖いけど……それ以上に守れるのに守れず後悔するほうが、もっと怖いんだ…………」
ズズッ!
鼻をすする音が聞こえるとフィーネが声を押し殺して涙を流していた。
「グゥん……」
「多分オレの中で罪滅ぼしも兼ねているんだと思う…………母上を守れなかったから……」
「それがオレの、スノウ・デア・アレクサンダーの話かな……みんなには内緒にしてくれよ。
もし王国の貴族や王族にでも知れて、万が一帝国のマキシムや王妃が、王国でオレが生きている事を知ったら、多分オレ、帝国に強制送還されると思うから…………そうしないと国家間の外交問題になりそうだから……」
「グゥん……」
「もう泣くなよフィーネ」
「……クライヴが泣かないからアタシが泣いているのよ! バカ!」
「なんだよそれ……………………………………
…………でも、ありがとう、フィーネ……」
そして、フィーネが泣き止むまでオレとフィーネはこの部屋で無言の時間を過ごした。
その後はフィーネの提案で、気分転換にと庭の足湯(今は夏なので水だが)に浸かりながらの世間話をする事になった。
「あ~冷たくて気持ちいいわあ。アタシすっごい泣いちゃってたよね」
「引くぐらいな」
「ちょっとアンタ! デリカシー無さ過ぎなのよ!」
オレ達は横並びに足湯に浸かりながら他愛のない話をしていた。
そして、いつものツンツンなフィーネが戻ってきたのが何故か面白く感じて、オレは笑いが込み上げてきた。
「フフッ……アッハッハ! あ~可笑しい。何だか分からないけど笑い過ぎて涙が出てきた」
側にいてくれるのが安心できて、いつものやり取りが面白くて、全てを話して受け入れてくれた事に感謝して、改めて過去を思い出すとやっぱり辛くて……嬉しい気持ちと悲しい気持ちが入り混じる不思議な感情が、オレの心の中から溢れてきて涙に変わった。
「フン! そう言えばアンタ! お母様は知っていたの? アンタが帝国の皇子って」
フィーネは不機嫌のままオレに質問をしてきた。
「イルーラ母様か。最初に会った時に精霊から何か隠していると聞かれたから、正直に答えたよ」
オレがそう言うと、フィーネはジト目でオレを見ていた。
「なんでお母様は知っていて、アタシには教えないのよ!」
「いや、だからあまり多くの人に知られちゃうとオレの命が危ないんだよ」
「……まぁ言いわ。やっとあの時お母様が頑張れって言ってた意味が理解できたわ……」
フィーネはため息を一つ吐き、太陽の日差しが眩しい快晴の空を見上げた。
そんな出来事があった夏休みだった。
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