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第一章 王国編第二部(中等部)
エピソード146 中等部一年の前期試験
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(これどうしたら良いんだよ……)
さっそくオレは一限目のテストの一般教養の計算で躓いていた……
ちなみにテストは六十分間で、間に十分間休憩を挟み二限目のテストの六十分間で1日が終了となり、十二時過ぎには下校できる。
そして三日間それが続く。
(何点取ればそこそこ良くて目立たないポジションなんだ? というかこの問題の多さじゃ時間足りないぞ)
そう! 今まで小テストもなく突然のぶっつけ本番の試験!
しかも問題を見ると、とても六十分間で全て解けそうには思えない多くの問題数……
これなら真面目に解いてみても時間が間に合いそうにないから結構良い線いけるのでは? と思いオレは淡々と計算問題を解いていった。
と言ってもレベルとしては初等部の時と変わらず難易度は低い問題ばかりだ。
(初等部の頃のアリア様の家庭教師のテストよりは簡単だから、今回は七割程度で大丈夫かな)
オレは二百問中の内、百四十問程度は正解を書き、残りはわざと間違えた答えを書いた。
(これで良し! 後は休み時間にみんなに様子を聞いてもう一教科の言語では帳尻合わせだな)
そして一限目のテストが終わりモーガンに手応えを聞いた。
「あぁボクは九割程度は解けたと思うけど、もう一度確認する時間が無かったから。ん~どうかな?」
(なるほど、さすがの優等生モーガン! 九割はいけるって事だな)
「アタシなんか六、七割程度だわ……リアナは?」
「ぼくはもう少しで九割に届く所で時間になってしまったよ」
「ワシはとにかく書いたけぇ。でぇえれい点出してやるけぇのぉ」
「「「「あっ……うん……ショーン……ファイト
……」」」」
「わ、私も八割は解けたと思います」
恥ずかしそうにクラリネさんは言うが、クラリネさんは計算は得意の方でオレとしては点数の判断材料の一つとなる。
そして続いて一般教養の言語の試験が始まった!
「ん? またかよ! 問題数が多すぎるよ!」
続いての言語の試験も二百問あり、オレの集中力を削いでいった。
(万が一のイージーミスも考えて七割強ぐらいは正解を書いておくか)
オレは先程の休み時間のみんなの話を参考に七割強程度正解するように答案用紙をうめていった。
そして残りはあえて間違いを書き、念のためにミスがないか答案用紙の全ての問題をチェックし終えた。その後しばらくすると終了を告げるチャイムが鳴った。
今回は言語という事でオレとフィーネは七割程度で、他のみんなは八割は超えたらしい。
勿論ショーンは全ての試験が終わってからのお楽しみだ……
「あぁ~……やっと初日が終わったわぁ」
フィーネが背中を伸ばして話しながらみんなと帰る中、無口な少年が一人………………
「ワシ…………もう無理…………帰る…………家に……」
初日で既にショーンは壊れた機械仕掛けの人形と化していた…………
「寮に戻ったらクライヴの部屋で勉強会だねショーン」
モーガンは笑顔でショーンに救いの手を差し伸べる。
(いやいや、オレの部屋使うんかい!)
しかしモーガンはオレに「良いよね」と言う代わりにウィンクで合図をして、モーガンの男の娘要素に正直胸が高鳴ってしまった…………
(クソー、可愛いなぁ! あざとい! あざと過ぎる!)
そして初日も二日目もショーンの勉強会は開催された……オレの部屋で…………
ちなみにオレはそれぞれの教科が全部七割ばかりだと怪しまれると思い、二日目の教科の魔法の基礎学は六割程度、武術の基礎学は八割、そして最終日の地理は八割強、歴史は六割弱程度と調整して全体で七割程度の点数が取れるようにした。
そしてついに最終日の次の日!
試験の結果は下校時にわかるらしく、馬車のターミナルから校舎に向かう北側通学路の途中に掲示板が用意されて、そこに張り出されるらしい。
一応午前中のホームルームでクラス内での点数は告げられるが、全体の順位を知るのは掲示板を見るしかないらしい。
ガン先生が淡々と試験結果を伝えていく試験結果の悪い方から告げていくようだ。
「あ、赤点は二十点だから、み、みんな気をつけたかな?」
「――さんは合計二百点だね。危なかったね赤点」
「続いてカーン君」
「へっ!」
中等部デビューのカーンがすかした返事をしていたが前期で既にクラスで孤立気味だが本人はまだ気づいていない…………
「計算が七十点、言語が八十点、魔法と武術の基礎学が四十点ずつ、地理が七十点、歴史が六十点で合計三百六十点だよ! 頑張ったね」
結果を聞いたカーンは返ってきた答案用紙を持ち、オレにニヤッと笑う。
(あれ? これってデジャヴ?)
そして何名か後にフィーネが呼ばれ、平均七十五点の合計四百五十点。
続いてクラリネさんが平均七十八点の四百六十八点だった。
(あれ? オレも七割程度のはずなんだけど……まだ呼ばれないなぁ……ガン先生忘れてるのかなぁ)
オレは特に気にする事なくスルーしてしまった。
更にモーガンは平均九十七点の五百八十二点…………
まだ呼ばれないオレ……
「なっ!」
ガン先生の驚く顔…………
静まり返る教室……………………
クラスのみんながオレの点数に期待している。
悪い点数の人から告げられて、オレはまだ先生に呼ばれてない………………
「ク、クライヴ君、計算が百四十三点、言語が百四十六点……魔法の基礎学が百二十四点、武、武術? ……武術の基礎学は百七十七点、地、地理? 百八十九点? 歴史百二十一点…………」
クライヴ君……合計九百点…………学院史上歴史的な点数だよクライヴ君!」
歓喜するガン先生……
黄色い歓声の女子生徒……
モーガン達の驚く顔
これは完全に…………
(やっちまった…………何で一問一点の配分なんだよ! 二百点満点じゃなくて! 普通テストは上限は百点までだろ!)
凹むオレに対して、カーンは悔し泣きをしていた。
そしてホームルーム後は下校となり明日からは夏休みだ。
オレ達はリアナ達と合流してテストの結果を聞いた。ショーンは赤点ギリギリのラインでセーフだったらしく、そしてリアナは平均八十八点の合計五百二十八点だった。
みんなそれぞれ点数を言い合うと、やはりリアナ達もオレの点数に驚いていた……
「クライヴ……君はどこまで高みを登るつもりなんだい」
リアナがかっこいい事を言っているがオレにはそんな向上心は無い……
そして話に盛り上がりながら学年の試験順位が貼り出されている掲示板を見にいくと、項垂れている人がもう一人いた……
――学年試験順位――
一位 アリア・ウィンゲート 千八十点
二位 クライヴ 九百点
三位 ウィンディー・コル・マクウィリアズ 六百十点
四位 モースト・ボールトン 五百八十三点
五位 モーガン 五百八十二点
六位 エルザ・サンダース 五百三十四点
七位 リアナ・ヘンダーソン 五百二十八点
八位 ヘクター・バリストン 五百十一点
クラリネさんが十三位でフィーネは十六位…………ショーンは意外にも七十八位だった。
ウィンディー王女と約三百点差と言う出来事に一応平民のオレは消されるのではないかと震えていた…………
「よっしゃー!」
何故かショーンはガッツポーズをして喜んでいたが、オレは自分の身の危険を案じてまだ震えている。
(何人か貴族の人追い抜いているし、またイジメられないか心配だなぁ…………
何でショーンはあんなに喜んでいるんだ? あっショーンの後ろに十二人もいるのかよ…………)
しかしアリア様は喜んでおらずむしろ悲壮感が伝わって来るぐらい項垂れていた。
「どうして、テストが二百点満点なのよ! 上限は百点までよ!」
(……デジャヴ? というかアリア様半端ないって。凄過ぎるでしょ!)
とにかく学院史上の歴史的快挙を成し遂げた二人は後世にも語り継がれる伝説となった…………
さっそくオレは一限目のテストの一般教養の計算で躓いていた……
ちなみにテストは六十分間で、間に十分間休憩を挟み二限目のテストの六十分間で1日が終了となり、十二時過ぎには下校できる。
そして三日間それが続く。
(何点取ればそこそこ良くて目立たないポジションなんだ? というかこの問題の多さじゃ時間足りないぞ)
そう! 今まで小テストもなく突然のぶっつけ本番の試験!
しかも問題を見ると、とても六十分間で全て解けそうには思えない多くの問題数……
これなら真面目に解いてみても時間が間に合いそうにないから結構良い線いけるのでは? と思いオレは淡々と計算問題を解いていった。
と言ってもレベルとしては初等部の時と変わらず難易度は低い問題ばかりだ。
(初等部の頃のアリア様の家庭教師のテストよりは簡単だから、今回は七割程度で大丈夫かな)
オレは二百問中の内、百四十問程度は正解を書き、残りはわざと間違えた答えを書いた。
(これで良し! 後は休み時間にみんなに様子を聞いてもう一教科の言語では帳尻合わせだな)
そして一限目のテストが終わりモーガンに手応えを聞いた。
「あぁボクは九割程度は解けたと思うけど、もう一度確認する時間が無かったから。ん~どうかな?」
(なるほど、さすがの優等生モーガン! 九割はいけるって事だな)
「アタシなんか六、七割程度だわ……リアナは?」
「ぼくはもう少しで九割に届く所で時間になってしまったよ」
「ワシはとにかく書いたけぇ。でぇえれい点出してやるけぇのぉ」
「「「「あっ……うん……ショーン……ファイト
……」」」」
「わ、私も八割は解けたと思います」
恥ずかしそうにクラリネさんは言うが、クラリネさんは計算は得意の方でオレとしては点数の判断材料の一つとなる。
そして続いて一般教養の言語の試験が始まった!
「ん? またかよ! 問題数が多すぎるよ!」
続いての言語の試験も二百問あり、オレの集中力を削いでいった。
(万が一のイージーミスも考えて七割強ぐらいは正解を書いておくか)
オレは先程の休み時間のみんなの話を参考に七割強程度正解するように答案用紙をうめていった。
そして残りはあえて間違いを書き、念のためにミスがないか答案用紙の全ての問題をチェックし終えた。その後しばらくすると終了を告げるチャイムが鳴った。
今回は言語という事でオレとフィーネは七割程度で、他のみんなは八割は超えたらしい。
勿論ショーンは全ての試験が終わってからのお楽しみだ……
「あぁ~……やっと初日が終わったわぁ」
フィーネが背中を伸ばして話しながらみんなと帰る中、無口な少年が一人………………
「ワシ…………もう無理…………帰る…………家に……」
初日で既にショーンは壊れた機械仕掛けの人形と化していた…………
「寮に戻ったらクライヴの部屋で勉強会だねショーン」
モーガンは笑顔でショーンに救いの手を差し伸べる。
(いやいや、オレの部屋使うんかい!)
しかしモーガンはオレに「良いよね」と言う代わりにウィンクで合図をして、モーガンの男の娘要素に正直胸が高鳴ってしまった…………
(クソー、可愛いなぁ! あざとい! あざと過ぎる!)
そして初日も二日目もショーンの勉強会は開催された……オレの部屋で…………
ちなみにオレはそれぞれの教科が全部七割ばかりだと怪しまれると思い、二日目の教科の魔法の基礎学は六割程度、武術の基礎学は八割、そして最終日の地理は八割強、歴史は六割弱程度と調整して全体で七割程度の点数が取れるようにした。
そしてついに最終日の次の日!
試験の結果は下校時にわかるらしく、馬車のターミナルから校舎に向かう北側通学路の途中に掲示板が用意されて、そこに張り出されるらしい。
一応午前中のホームルームでクラス内での点数は告げられるが、全体の順位を知るのは掲示板を見るしかないらしい。
ガン先生が淡々と試験結果を伝えていく試験結果の悪い方から告げていくようだ。
「あ、赤点は二十点だから、み、みんな気をつけたかな?」
「――さんは合計二百点だね。危なかったね赤点」
「続いてカーン君」
「へっ!」
中等部デビューのカーンがすかした返事をしていたが前期で既にクラスで孤立気味だが本人はまだ気づいていない…………
「計算が七十点、言語が八十点、魔法と武術の基礎学が四十点ずつ、地理が七十点、歴史が六十点で合計三百六十点だよ! 頑張ったね」
結果を聞いたカーンは返ってきた答案用紙を持ち、オレにニヤッと笑う。
(あれ? これってデジャヴ?)
そして何名か後にフィーネが呼ばれ、平均七十五点の合計四百五十点。
続いてクラリネさんが平均七十八点の四百六十八点だった。
(あれ? オレも七割程度のはずなんだけど……まだ呼ばれないなぁ……ガン先生忘れてるのかなぁ)
オレは特に気にする事なくスルーしてしまった。
更にモーガンは平均九十七点の五百八十二点…………
まだ呼ばれないオレ……
「なっ!」
ガン先生の驚く顔…………
静まり返る教室……………………
クラスのみんながオレの点数に期待している。
悪い点数の人から告げられて、オレはまだ先生に呼ばれてない………………
「ク、クライヴ君、計算が百四十三点、言語が百四十六点……魔法の基礎学が百二十四点、武、武術? ……武術の基礎学は百七十七点、地、地理? 百八十九点? 歴史百二十一点…………」
クライヴ君……合計九百点…………学院史上歴史的な点数だよクライヴ君!」
歓喜するガン先生……
黄色い歓声の女子生徒……
モーガン達の驚く顔
これは完全に…………
(やっちまった…………何で一問一点の配分なんだよ! 二百点満点じゃなくて! 普通テストは上限は百点までだろ!)
凹むオレに対して、カーンは悔し泣きをしていた。
そしてホームルーム後は下校となり明日からは夏休みだ。
オレ達はリアナ達と合流してテストの結果を聞いた。ショーンは赤点ギリギリのラインでセーフだったらしく、そしてリアナは平均八十八点の合計五百二十八点だった。
みんなそれぞれ点数を言い合うと、やはりリアナ達もオレの点数に驚いていた……
「クライヴ……君はどこまで高みを登るつもりなんだい」
リアナがかっこいい事を言っているがオレにはそんな向上心は無い……
そして話に盛り上がりながら学年の試験順位が貼り出されている掲示板を見にいくと、項垂れている人がもう一人いた……
――学年試験順位――
一位 アリア・ウィンゲート 千八十点
二位 クライヴ 九百点
三位 ウィンディー・コル・マクウィリアズ 六百十点
四位 モースト・ボールトン 五百八十三点
五位 モーガン 五百八十二点
六位 エルザ・サンダース 五百三十四点
七位 リアナ・ヘンダーソン 五百二十八点
八位 ヘクター・バリストン 五百十一点
クラリネさんが十三位でフィーネは十六位…………ショーンは意外にも七十八位だった。
ウィンディー王女と約三百点差と言う出来事に一応平民のオレは消されるのではないかと震えていた…………
「よっしゃー!」
何故かショーンはガッツポーズをして喜んでいたが、オレは自分の身の危険を案じてまだ震えている。
(何人か貴族の人追い抜いているし、またイジメられないか心配だなぁ…………
何でショーンはあんなに喜んでいるんだ? あっショーンの後ろに十二人もいるのかよ…………)
しかしアリア様は喜んでおらずむしろ悲壮感が伝わって来るぐらい項垂れていた。
「どうして、テストが二百点満点なのよ! 上限は百点までよ!」
(……デジャヴ? というかアリア様半端ないって。凄過ぎるでしょ!)
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